5月17日うまうまジェントル氏予想

どうも、うまうまジェントル氏です





先週のNHKマイルCは、スローの流れを早めに抜け出したクラリティスカイ
が着差以上に危なげなく完勝



クロフネ産駒はやっぱり、ブレーキをかけずに広く坂のある馬場でマイペ
ースで走ることが出来れば強いですね


クロフネ産駒の弱点として、道中の緩急が非常に苦手なところがありますの
で、今回みたいに直線に入るまでずっと遅めペースで先行できればこれほど
の結果が残せるものだと思います



父のクロフネが圧倒的1番人気負けたレースで有名なラジオたんぱ杯では
コーナーであっという間にアグネスタキオンに詰められて万事休す

直線では突き放される一方でした


タキオン自体が歴代の名馬の中でもトップの力を持つ馬ではありますが
やはり、小回りの阪神内回りでの瞬発系サンデー産駒のとの適性の差を
見せられたようなレースでした


メンバーが弱いとはいえ舞台が同じ東スポ杯では似たような競馬で圧勝
していましたので、やはりペースさえ噛みあえば、この競馬場が一番合
うのでしょう



個人的には一般の競馬ファンが一番取捨に悩んだであろうアルビアーノ
を本命に推して、この娘が2着に奮闘してくれたことで溜飲が下がりま
したので、今後も3歳戦に関しては自信を持って予想することが出来そ
うです



後、まともならアヴニールマルシェが勝てたかもしれないようなレース
をしていましたので、この中では上位クラスの力があることは次の予想
で考えて臨みたいですね








さて、先週ライスシャワーの話がどうとか言いましたが、せっかくなの
で再来週開催の日本ダービーに関するお話を少し兼ねてやりましょうか




このライスシャワーがクラシックに臨んだのは今から23年前、1992年の
ことでした



当時は前年まで行われていた単枠指定※が無くなり、馬連という新しい
馬券が登場
※最後の単枠指定馬はかの有名なトウカイテイオー、2着から4着まで全
部5枠の馬が来たため、枠連5-8を買っていた人は直線半ばで左団扇
だったそうなw


出走頭数も18頭に制限を受ける中、その時16番人気で2着に突っ込み、
1番人気のミホノブルボンとの組み合わせで29,580円という高配当を
いきなり叩き出して世間に馬連の凄さを知らしめた凄い奴です



今でこそ三連単の所為で万馬券など当たり前(というか、1,2、3番
人気で決まって万馬券とかザラ)の時代になりましたが、万馬券自体が
めったに出ない枠連時代を生きてきたおっさん達にとって、このダービ
ーの配当は衝撃だったそうです


まぁ、当時はダービーくらいのレースだと100円単位で馬券を買えない
ところも多かったですし、当たった人は一月分の給料くらいは軽く儲か
ったような時代です

単純にフルゲートだと3連単の買い目は馬連の30倍近くになりますしね




そんな中、ダービーと言う晴れ舞台で16番人気で突っ込んできて大穴を
開けた馬はどんな経緯でダービーに臨んだのか、


それを知ることでもしかしたらダービーの穴馬が見つかるかもしれません




元々ライスは、2歳戦で3戦2勝


新馬とOPの芙蓉Sを勝っており、重賞の増えた今なら間違いなくダービー
の賞金ボーダーで弾かれるラインでの出走となっています


当時も、ライスシャワーはダービーに出走できるか否かの当落選上だった
みたいで出れたのは運の要素もありました



そこに至るまでの3歳戦の戦績は、まず皐月賞トライアルのスプリングSで
11番人気4着



無敗の2歳チャンプ、ミホノブルボンが7馬身差の圧勝をするレースにも
関わらず、実は1番人気はラジオたんぱ勝ち馬のノーザンコンダクト


このノーザンコンダクトという馬、今でこそ途切れてしまいましたが、武豊
に次ぐ新人からの年間重賞勝利記録を持つ藤田伸二がデビュー1年目の最終
週でギリギリ勝った初重賞の馬だったりします


そしてこのレース、後のスプリント王、サクラバクシンオーも出走しており、
バクシンオー、ブルボン、ライスという稀代の短距離馬、中距離馬、長距
離馬が揃って出走した唯一のレースということでも有名なんです


レース内容は今振り返るとなかなか優秀で、4コーナーでどろどろの馬場の
中、真っ先に仕掛けて前に上がってきているんですよね



勝ったブルボンのせいでどうでもいい扱いを受けがちなライスですが、実際
はそこそこの内容だったわけです



当時からスプリングSの優先出走権は3着までなので、ライスはOP勝ちの賞金
だけで皐月賞に出走


その皐月賞でライスは先行集団から仕掛けるも伸びを欠き8着と破れ、ダービ
ー出走を目指すためなんとNHK杯に出走するのですがそこで当時の東京2000m
という大外枠の不利をもろに受け惨敗


そして、当落線上の賞金で出走登録したダービーで無事出走が叶うのですが



ここまで重馬場2回を含む中距離レース3戦を2ヶ月の間に使い、唯一好走した
と言ってもいいスプリングSでは450kgあった馬体がダービーでは430kg



元々大きい馬ではなかったことに加え、そこから連戦に次ぐ連戦で馬体が
ガレたと思われたみたいです


正直、皐月賞の負け方が力負けに近いものがあったので元々評価対象にすら
なっていなかったかもしれませんが、

実は、このライスシャワー


ダービー出走が決まるや否や、本追いで一杯に追いきる調教を施し、そこで
更に馬体重を絞った経緯があるんですよね



当時は、ライスはステイヤーなので、長距離ランナーと同じく肉を削ぎ落と
せばその分速くなるとか、リアルシャダイの仔は脚に不安があるので馬体が
軽ければ軽いほどスピードが出せるなどと諸説立てて様々な競馬本で後付さ
れましたが、


結局、一月半でG1含む3戦した後に一杯の調教を施すというのは余力が無けれ
ば出来ないこと



力云々ではなく、状態だけは良かったという点でこういった穴馬に食指が動く
可能性もあることだけを覚えてもらえればと思います



もしも、過密なローテでダービーに出てきた馬で、2週連続でキツい追い切り
を施した馬などを見かけたら注目してみてもいいかもしれませんね




特にダービーはどの馬も出来る限りの全力で仕上げてくるレース


昨年のワンアンドオンリーなども、パドックで一目でわかるくらいのギリギ
リの仕上げを施してきていましたし、新聞の印などは見ずに、自分で馬を
見つけるくらいの気構えで挑んでいきたいですね








5月17日(日)





東京11R       ヴィクトリアマイル










古今東西の牝馬重賞勝ちが集まった感じのする今回のヴィクトリアマイル
予想としては極めてつまらないものになってしまった




どの馬も一長一短で、ほとんどの馬が一線級の牡馬相手にどうこうできる
ような馬はいない



この中でまともな馬と言われても、ヌーヴォレコルトとストレイトガール
が能力的には抜けているため、多少この2頭に買いたくない要素があっても
行かざるを得ないと言うのが本音だ



前者は距離が短いのではないのかと言う懸念、後者は不可解な前走の大敗
と雨の残ってそうな府中の馬場であるが、
それ以外の人気馬が、ディアデラマドレやカフェブリリアントといった
牝馬戦以外で結果を出せていない馬である以上これ以上の推奨しにくい



特にヌーヴォレコルトは前走中山で結果を出しており、これは馬力と切れ
を持ちつつも若駒の頃は器用さに欠けることの多いハーツ産駒のとって
非常に良い傾向


体の緩さが解消されないと、なかなかこうはいかない


月並みだが、父のハーツクライも、代表産駒のジャスタウェイも本格化し
た暁には中山できちんと結果を出してドバイを制している


昨年のエリザベス女王杯でも京都のラキシスをあそこまで追い詰めれるの
は、並みの牝馬には出来ない



となると、昨年本命視して騎乗ミスから3着に破れたストレイトガールは
ここでは気持ち程度の抑えでいいだろう


一応冬の香港でエアロヴェロシティと接戦を演じたことに敬意を示す意
味で完全に消しとはしないが、ここは本線をヌーヴォレコルトにするの
が正解っぽい気がする






ヌーヴォレコルト      8,500円
ストレイトガール      1,500円