こんばんは、明瑞新山です。
一晩立った今でも、まだ納得のいかない天皇賞秋。
各所で散々言われていますが、なぜエイシンヒカリは逃げなかったのか。
エイシンヒカリのペースで想定していたレースがすべて崩れ去ったのだから、個人的には本当に納得のいかないレースでした。
正直、エイシンヒカリは一線級でやるには能力が足りず、まだまだ成長しないといけない存在。
そんな馬が、あの大一番でいきなりのスタイルチェンジで結果を出そうなんて土台無理な話。
坂口調教師は以前から「大逃げ馬にしたい」と仰っていましたし、今回もとにかく逃げてくれという指示を飛ばしていたと聞いています。
それが、いざゲートが開いても、ちょっと促しただけで全然逃げようとする気配すらないとくれば、激高されるのも当たり前。
レース後、プレスの質問を一切無視して競馬場を後にしたほどですから、心中察するに余りあります。
一応、スタート直後にバランスを崩すアクシデントはありましたが許容範囲内のものでしたし、クラレントがハナを叩いたといっても、何がなんでも行くといった気勢のあるものではありませんでした。
それでレース後のコメントが「逃げられませんでした」とくれば、私のように納得のいかないファンも数多く生まれたことでしょう。
考えうるに、武騎手はレース前から逃げる気がなかったのでしょう。
エイシンヒカリが勝つ可能性があったのは後続を離して逃げたときのみ。
これまでの逃げの戦術を捨てて、勝算が本当にあったのか、1%でも勝つ可能性があったのか…かつてないほど武騎手に対して疑問の念を抱いてしまいました。
かつて、テレグノシスに騎乗していた勝浦騎手が秋の天皇賞でこんなことがありました。
天皇賞秋出走時、内が伸びる馬場状態を考慮して管理する杉浦調教師から「外を回すな。絶対に内を突け。何が何でも内を突け。」と指示されていたにも関わらず大外を選択し、14着と惨敗。
即座に乗り替わりとなっていました。(後にコンビ復活)
当時の勝浦騎手はまだ若く、内を突けないことで有名でした。
「勝浦が乗るから外回すやろ」とファンの間でも一定以上の認識を得ていたほどの外回し騎手。その騎手が、大一番で内を突くだけの精神力がなかったのは仕方ないことかもしれません。
テレグノシスのスタイルも大外一気でしたし。
しかし、今回のエイシンヒカリは違います。
百戦錬磨の武豊騎手が騎乗し、今までのスタイルは逃げ。
その戦法で結果を残してきたにも関わらず、逃げの手を捨てることを選択。
ハマっていればユタカマジックと称賛されるところでしたが、そもそもが能力が足りない馬での所業。無理でしょ。
せめて逃げて負けてくれよ・・・と言いたくなってしまいますよね。
と、これだけ長々をグチをこぼしておきながら、本命はエイシンヒカリではなくショウナンパンドラでした。
ショウナンパンドラの直接の敗因はペースではなく、スタート直後の接触と、直線入り口で外を蓋され、行き場をなくしたこと。
共に相手は戸崎騎手のステファノス。
完全にしてやられてしまいました。
あの不利がなければ2着は確実でしたし、それに加えて、ペースが上がっていれば戴冠も有り得たことでしょう。
しかしながら、2つの不利は打開しようがないもの。池添騎手は精いっぱいの騎乗を見せてくれました。
結果は4着で紐抜けから一転、今度は紐決着。
上記のグチも相まって、悔しさ倍増です。
さて、明日は地方競馬の祭典、JBC。
ここは逆転を狙うべく、平日ですが予想をアップします。
大井10R
JBCクラシック(GI)
世界のどこに出しても恥ずかしくない日本のコースは、東京の芝2400m、阪神の芝1600m、そして大井の2000m。
日本のダートの中でも群を抜いて素晴らしいコースで、日本の競馬場のダートコースの中では唯一、世界基準といえる。
これで大井が左回りであれば、年末の東京大賞典にはもっと多くの外国馬が集まっていたことだろう。
そんな素晴らしいコースで行われる今年のJBCクラシック。
ダートGI9勝、現ダート界王者のホッコータルマエに、フェブラリーS連覇のコパノリッキー。
新生サウンドトゥルーに地方の雄ハッピースプリントなど、非常に楽しみなメンバーが揃った。
本命は説明不要のホッコータルマエ。
これは勝つ。それは誰でもわかること、問題は相手。
肝になるのが、コパノリッキーの取捨。
結論から言うと、消し。
実は、3歳時の骨折明けの時も復調に時間が掛かったことから、日本テレビ盃でも消そうかと悩んでいた。
そんな中でパドックに登場したコパノリッキーは、仕上がりこそ悪くないものの、全身の筋肉が落ちた状態で-12kg。迷わず消しとした。
あの状態からの復調は、正直1カ月や2カ月では難しい。
あの状態になった理由。
それは、この馬の骨折の経験にある。
実はこの馬、3歳時に骨折の経験があることから、足元への影響を懸念して馬体重を増やさずに調整をしていた。
しかし、1年を順調に過ごせたことから馬体重増にも耐えられる足元になったと陣営が判断。
徐々に馬体重を増やし、筋肉量を増やして競走馬としてもう1段上の段階に持って行こうということになっていた。
しかし、そのタイミングで2度目の骨折。やはり、大きな体を支えるまで骨が丈夫になり切っていなかったのだ。
つまり、前回のマイナス体重は意図的なもの。筋肉の量を落とすことで馬体の軽量化を図り、足元への負担の軽減を狙っていたのだ。
一度落とした筋肉を戻すには相当の時間が必要となる。
やはり、復調にはまだまだ時間が必要とみて、消し。
変わって浮上するのがクリソライト。
前走は前を行くコパノリッキーを潰そうと焦るあまりに、追走過剰となってしまった。
結果、後ろのサウンドトゥルーに出し抜かれる形となったが、休み明けの分も考えれば内容は上々。
一叩きしたここは上積みも十分。
大本線に抜擢。
馬券はこの2頭を1・2着に固定した3連単で。
3番手に押さえるは
前走初重賞制覇を成し遂げたサウンドトゥルー
帝王賞3・4着コンビのハッピースプリント・ユーロビート
古豪ニホンピロアワーズ
まで。
3連単
10→1→4.5.8.13(各25%)
大井9R
JBCスプリント(GI)
昨年末に初重賞制覇後、ダートの短距離重賞を破竹の勢いで制覇しているダノンレジェンド。
おそらくこの馬が1番人気だろう。
だが、北海道スプリントカップを見ても分かるように、非常に乗り難しい側面を持ち合わせている。
やや出負けして中団からとなると、途端に馬券圏外ということも十分にあり得るので注意が必要だ。
本命はベストウォーリア。
操縦性が高く、スタート良好。掛かる気性でもなく、マイルをこなす底力も持ち合わせている、まさにオールマイティーホース。
問題は1200mの距離だけだが、一応新馬で勝利している距離なのは心強い。
ダノンとは違い、先行差し自在の脚質で、対応力も備えている。
1つのミスが命取りの電撃の6ハロン戦。この柔軟性が本命抜擢の決め手である。
対抗に1枠2番、最高の枠を引いたコーリンベリー。
前走は本来のこの馬の競馬ができず、少しちぐはぐな結果。
最後はダノンレジェンドに大きく水を開けられたが、自分の競馬が出来ればひと泡吹かせても不思議はない。
転厩初戦ということもあり、やや不安もあるが、その分見返りは大きい。
3番手にダノンレジェンド。
先行して抜け出す、まさに横綱相撲が得意の馬。
今回も出遅れさえさえければ、馬券圏内有力候補である。
馬単
10→2.6(各50%)
大井8R
JBCレディスクラシック(GI)
本命は昨年の女王サンビスタ。
上がり馬アムールブリエ以下を子ども扱い。
返す刀でここも連勝だ。
相手はトロワボヌールとアムールブリエ。
それ以外はお呼びではない。
当初は
馬単
6→7.16(各50%)
と、していましたが、想定以上に3複が美味しい。
3連複
6-7-16(100%)
に変更することにする。



