10月31日明瑞新山予想

こんばんは、明瑞新山です。


先週の菊花賞はキタサンブラックが勝利。
馬主の大野商事もとい、北島三郎氏は馬主歴30有余年にして初のGI制覇。
ダービーの際から公約していた「勝てば祭り熱唱」を、見事実現させる形となりました。
レース後、菊花賞のハイライト動画がターフビジョンにて映し出されましたが、そのBGMも「祭り」。
JRAの粋な計らいに、感動しました。

競馬歴20年を超える私ですが、こういったシーンはもちろん初めて。
しかし、良いものですね。普段の倍以上のファンが表彰式を見ようとラチ添いまで集まり、サブちゃんの歌に合わせて手拍子。
馬券の当たり外れ関係なく盛り上がれるのは非常に良いことだと思いますし、あの一体感はなかなか感じられるものではありません。


こういった余興を「目立ちたがり屋」「全然盛り上がっていない」などと冷めた目で見る無粋な人間にはなりたくないものです。


さて、私の本命サトノラーゼンは5着。
やや掛かり気味ながらも道中はうまく追走できていたと思います。
予想通り出入りの激しい展開になり、そこでもしっかりと我慢できていました。
ただ、その展開の煽りをモロに受けたのがキタサンブラックではなく対抗のリアファルでした。
キタサンブラックの北村騎手は、あの展開であそこまで本当に良く我慢したと思います。
勝つためにはこれしかないという、まさに一世一代の騎乗でした。

で、サトノラーゼン。3角までしっかり我慢していましたが、34コーナー中間でブレーキを掛けながら内に切れ込んでブライトエンブレムに迷惑を掛けた上に、直線入り口ではリアルスティールの真後ろに入ってしまいブレーキ。さらには内側に進路を求めるも、そのスペースにキタサンブラックに先に飛び込まれてしまいもう一度ブレーキ。
勝負所で3度もブレーキを掛けたのでは、そりゃ勝負になりません。
秋華賞のトーセンビクトリーに続いて、直線入り口でごちゃついた時の被害を受けてしまいました。
しかも岩田騎手は34コーナーのあの危険な騎乗もあるのですから、正直最低な騎乗をしたとしか言いようがありません。

ブレーキを掛けながら外に膨らむ→内を確認する(その時にはすでにブライトエンブレムが半馬身ほど詰めてきている)→一気に内を閉める

危険極まりない行為。
ブライトエンブレムは結果7着だったので、あの不利がなければもっとやれたかもしれませんし、本当に色んな意味で残念なレースでした。




今週は伝統の1戦、天皇賞秋。
勝利の美酒に酔いしれたいものです。





では、本日の予想です。





東京11R
アルテミスS(G3)



一騎打ちの様相を呈しているこのレース。
本命は迷わずメジャーエンブレムに打つ。

プランスシャルマンを子ども扱いした新馬戦、相手が弱かったとはいえ大楽勝だったアスター賞と無傷の2連勝。
連勝のラスト3Fが11.4-11.0-11.4、12.0-11.3-11.3と、見るからに余力たっぷりの数字。
ほとんど追わずにこれなのだから、しっかり追うとどこまで加速するのか、興味は尽きない。
スタートも巧く、スッと前につけるセンスも抜群。
操縦性も申し分なく、前走時も強調したが、来春の主役級なのは間違いない。



対抗にカイザーバル。

新馬の内容が圧巻。
スタート直後に少し押して好位につけると、掛かることなく追走。3角で鞍上に促されると、直線入り口ではもう先頭に並びかけていた。
その後は肩ムチ1発で瞬く間に加速。
後続に影さえ踏ませぬ圧勝劇を見せてくれた。
母ダンスインザムードというよりは、現役のイスラボニータに良く似た走りで、素質の高さは間違いない。



本来はこの2頭が抜けているので、1点推奨といきたいところなのだが、いかんせんカイザーバルはまだ2戦目。
しかも牝馬で輸送、左回りに外枠と、初物づくし。なにがあるか分からない。
そこで、あと1頭だけ押さえたい馬がいる。



ビービーバーレルではない。
クロコスミアだ。

前走、前々走と、北海道で牡馬に混じって好走してきたこの馬を推したい。
共に母譲りのスタートセンスをみせて好発進を決めると、スッと控えて中団から。
上位進出の馬の直後につけて直線勝負というパターンだった。
4着だったコスモス賞では、前が壁になり終えたのはラスト200のみ。それでも最後は詰めてきていたし、札幌2歳Sでも最後は勝ち馬との差を縮めてきていた。末脚は堅実。東京の長い直線で一発を期待したい。
1800mのペースが合わないのか、やや力みながらの追走なので、そういった意味でも距離短縮は大きなプラス材料となるだろう。



馬連
軸 15
13 90%
10 10%



ちなみに、ビービーバーレルは直線平坦の新潟でラスト3F11.3-10.2-12.3と、最後の1ハロンに大きく時計を落としているのがいただけない。
勝ち時計も、新潟2歳Sに当てはめれば2着相当などと書いている新聞もあったが、この馬が勝ったレースは良馬場で、新潟2歳Sは稍重馬場。
そもそもの馬場状態が違うのだから、比較対象になどならない。
血統的にも父パイロで東京マイルを素質馬相手に戦えるとは到底思えないので消し。
おそらく、掲示板がやっとではないだろうか。