こんばんは、明瑞新山です。
先週のスプリンターズS。
本命ミッキーアイルはゴール寸前まで粘ったもの、最後は鋭い差し脚に屈して4着。
正直。直線に向いたときには「もろたで!」と思ったんですが・・・
ストレイトガールが届いたのは、全く上がらなかったペースと、今の中山の特殊な馬場のおかげでしょう。
もちろん、能力がないとあそこからねじ伏せるようなことはできないので、一級品の能力があればこそなんですけどね。
国内最終戦を飾ったストレイトガール。
ラストランは香港スプリント。昨年の悔しさを晴らし、有終の美となるように応援しております。
さて、話は変わりますが、フランスでは凱旋門賞が行われました。
勝ったのは3歳馬ゴールデンホーン。
実は、このレースをうまうまジェントル氏と観戦していました。
レース前の予想は二人ともゴールデンホーンの勝利。
単勝が6倍も付くということで、かなり美味しいオッズだったのではないでしょうか。
トレヴの3連覇は簡単ではないと判断した理由等は、また後日、お話しできる機会があれば記述したいと思います。
来春から国内でも購入可能となる海外レースの馬券。
ブックメーカーのような形での発売とは聞いていますが、その詳細についてはまだ明らかになっておりません。
ただ、今回のゴールデンホーンのような美味しい馬券になる可能性は限りなく高いので、海外競馬をチェックしておくのも良いかもしれませんね。
美味しい馬券・・・と言われてイメージできない方もおられるでしょうから、昨年の凱旋門賞を例に挙げておきます。
ハープスターが9倍。
ジャスタウェイが8倍。
トレヴは12倍。
また、メーカーによって差異はあるでしょうが、2番人気に推す新聞もあったアヴニールセルタンなんて、ものすごく危険な人気馬でした・・・。
日本で日本人が決めるオッズとなると、もっとおもしろいものが見れそうで、非常に楽しみですね。
では、本日の予想です。
東京11R
サウジアラビアロイヤルカップ(重賞)
昨年までいちょうステークスとして行われていたものを改称、回次も改めて第一回サウジアラビアロイヤルカップとして今年からスタートしたこのレース。
予想前に少しぼやきを。(興味のない方はスルー推奨)
オールドファンならずとも、サウジアラビアロイヤルカップがもともと春の東京ダート1600mで行われていたことをご存知の方は多いと思う。
それが2007年~、秋の東京芝1600mのG3富士ステークスの名称に組み込まれ「サウジアラビアロイヤルカップ 富士ステークス」となり、今年は日本・サウジアラビア外交関係樹立60周年ということで、それを記念して秋のいちょうステークスを廃止、サウジアラビアロイヤルカップ(重賞)としてとり行うこととなっている。
なぜ?なんで?
外交関係樹立を記念するのは良いことだと思うが、なぜ、いちょうステークスの存在そのものを消してしまうのだ?
いちょうステークスは、1988年にスタートしたそれなりに歴史のあるレース。
エアグルーヴ、メジロドーベル、イスラボニータ、ヤマニンパラダイスなど、後のGI馬が勝ち馬として多数名を連ねており、その重要性は、年末に開催されていたラジオNIKKEI賞2歳S(廃止)と肩を並べると言っても過言ではないレース。
それを、こんな形で改称→回次を改めて再スタートさせるとはいかがなものだろうかと、個人的には思ってしまう。
いや、JRAがファンに対して「単純に馬券を楽しむだけが競馬」というならこんな細かなことはどうでも良いのかもしれない。
新設重賞と銘打てば、それなりに馬券購入者の購買意欲をそそり、馬券の売り上げアップにつながるのかもしれない。
ただ、それだけで本当に良いのか?
心から競馬を愛する競馬マニアの私は違和感を覚えるのだ。
先に書いた「馬券で楽しむだけが競馬」ではないと思っているからである。
きっかけは馬券で結構。
そこから、競馬の歴史や伝統、過去の名馬たちやそれらを取り巻くエピソード、逸話に興味をつなげていってこそ、本当の競馬ファンを増やす手段となるのではないか。
インターネットが普及した昨今、1つのレースを予想する際にスマホやパソコンを使い、過去の傾向を調べようとする人は多いだろう。
どんな馬が勝ち、どんな枠が有利で、どんな血統の馬が多く活躍したのか。
そこに現れたエアグルーヴの名前を見れば、最近の若いファンでも「おっ」と思わず反応してしまうだろうし、名前を見るだけではなく、実際にどんなレースをしたのかを調べるかもしれない。
実際に動画で目にしたエアグルーヴの強さに感銘を受け、さらにエアグルーヴの出走したいろんなレースを調べる人が出てくるだろう。
そうすれば、バブルガムフェローやマーベラスサンデー等の当時の名馬たちを知る機会になるし、そういった知識を広げていくことに楽しみを覚える人も出てくるだろう。
また、いちょうSのラブシックガイの斜行を見て誰が乗ってるんだ?大崎?どんな騎手?おっ、ダービージョッキーなのか!
などと、ちょっと違う視点から競馬について調べるきっかけにもなるかもしれない。
それが、今やサウジアラビアロイヤルカップと調べてそこにはたどり着けない。
と、いうことは、極端かもしれないが、その「深く競馬について調べる」きっかけを奪ってしまっているということにならないだろうか。
札幌スプリントSを函館開催に変更した際は、第四回函館スプリントSとしてシレっと開催しておきながら、より歴史があり、クラシックホースまで輩出しているいちょうステークスは名前そのものだけでなく、回次を改めることにより歴史までもを奪ってしまった。
本当に残念に感じている。
年末のラジオNIKKEI賞を廃止した際の「朝日杯とのトレード」とかいう謎の理論も理解に苦しむところ。
JRAは、新規の「馬券だけを楽しむファン」のみに目を向けている気がしてならない。
長くなってしまい申し訳ありません。
ここからが予想です。
◎ブレイブスマッシュ
新潟でアストラエンブレムに完膚なきまでに叩き潰されたこの馬に本命を打つ。
当時も一旦は本命としたが、パドックでのあまりの発汗具合に急きょ無印に変更した経緯を持つ同馬。
連対すら危ういと感じたためアストラエンブレムを本命に繰り上げ、ブレイブスマッシュを◎→無印に変更したが、そんな中でも連対を死守。(私の推奨馬券は外れ)
ひとえに、高い能力のなせる業であろう。
切り替えて涼しい北海道に渡り完勝。
再びアストラエンブレムと相見えることとなった。
今回、この馬に本命を打つと決めたのには2つの要素があった。
まずはやはりその高い能力。
前走の上がり3Fが12.2-12.2-12.0。余力十分だったことを示す証拠である。
それも、ほとんど追わずにこの上がりなのだから、他のメンバーが弱かったにしても頭5つ分くらいは抜けた能力を有していたということになる。
先に書いたアストラエンブレムに敗れた未勝利戦では、イレ込みがキツくパドックでは1頭だけ汗まみれの状態だったのだから、勝負付けが済んだとは言い切れない面もある。
ただし、同じ位置から仕掛けて0.7秒チギられるのだから、アストラエンブレムの方が強いのは間違いない。
パドックでのイレ込みや落ち着き、その1点の要素だけで逆転できるとは思えない。
もう一つの要素が肝である。
それは、状態。
アストラエンブレムの状態がそれほど上がってきていないように見受けられるのだ。
新馬戦、未勝利戦ともに最終追い切りはウッドチップコースで軽快に追い切られたのが、今週は坂路コースでの追い切り。
体重の重たい助手を乗せての登坂だったにせよ、走りにまとまりがなく、推進力を感じられない追い切り。
とてもじゃないが高く評価できるものではなかった。
おそらく状態は未勝利戦の頃とは比較にならないほど悪いはず。
対するブレイブスマッシュは最終追い切りで軽快な動き。これは逆転の余地がある。
◎ブレイブスマッシュ。
対抗には前走中山でとんでもない脚を使ったハレルヤボーイ。
34コーナー中間で仕掛け、ゴールまで弾丸のように駆け抜けた様は、強いの一言。
夏前の2走はいったい何だったのかと馬自身に問いかけたいくらいである。
ここで走れば本物。
奇しくも本命対抗ともに「いちょうステークス」勝ち馬トーセンファントムの産駒となってしまったが、これは私情は一切挟んではいない。
まったくの偶然である。
このトーセンファントムという馬は、現役時代に私が応援していた1頭でもある。
ご存じでない方は一度検索してみると面白い発見があるかもしれない。
3番手にリセエンヌ。
これは前走のラスト200mが圧巻。
直線で加速仕掛けた時に外から被され、完全に進路を失った隙に出し抜かれる最悪の展開。
ようやく進路を確保できた時には前を行くエキドナとは3馬身差。
しかもそこから加速する必要があるとくれば、単勝馬券購入者は絶望的なシーン。
だが、そこから差し切ってみせた。
しかも、最後の4完歩は手綱を抑えて。
相当な瞬発力である。
初戦の惨敗であまり良いイメージはないが、ここ重賞で通用するポテンシャルがあってもおかしくない内容だった。
以下が△となるが、2頭だけを押さえる。
まずはマコトルーメン。
新潟2歳Sで対抗に抜擢した馬。
惜しくも3着に敗れたが、最後方から味のある競馬をしてくれた。
同じような競馬しかできないと思うし、開幕週の馬場がどうかという心配があり評価を下げたが、やはり押さえなければならない1頭である。
最後にイモータル。
かなり過剰評価されている馬だと個人的には思う。
ほとんど追われなかったとはいえ、直線平坦の新潟でラスト1ハロンで1秒以上ラップを落としているということが、全幅の信頼を置くことができない最大の理由。
パフォーマンス自体は圧倒的であったし、新馬戦ではるか後方に葬り去った馬たちのその後も良好な成績なので、杞憂に終わるかもしれないが、夏の新潟詐欺の可能性は十分にある。連下まで。
つまり、アストラエンブレムは完全に消し。
あの調教はやはり、良くない。
馬連
軸06
09 40%
03 20%
02 20%
12 20%



