5月31日明瑞新山予想

おはようございます、明瑞新山です。

今日は待ちに待ったダービーデイ。
皆様は朝からどんな心持ちで過ごされるのでしょうか?

ただの競馬ファンでも少しそわそわして落ち着かない、そんな特別な1日が始まります。

その日本ダービー。
皐月賞馬ドゥラメンテは1強なのか?
それとも、リアルスティール以下の馬に逆転の目はあるのか?

展開を含め、踏み込んで考えてみた。

逃げるのはおそらく……いや、間違いなくスピリッツミノル。この馬が京都新聞杯に出走したことがキーポイントだと考えている。

皐月賞で予期せぬ番手からの競馬になった同馬。
そこで結果が出た(伸びずバテずで9着)ことで、陣営が身上である大逃げを捨て、溜め逃げを試したのが京都新聞杯ではないか。
結果は、ある程度粘りは見せたが、直線でバテていないのにキレる脚が使えずあっさり交わされ6着。
溜めて逃げて新味は出なかった。

これで日本ダービーで勝負になるのかと言えば答えはNOだ。
一生に一度の舞台。テレビ馬と言われようと、そこに1%でも可能性があれば勝ちにいきたいはず。
恐らく、本来の武器であるハイペースでバテない強みを活かす競馬……つまり大逃げを打ってくる。

そうなれば単騎で淡々と……とはいきそうもない今年のメンバー。
スピリッツミノルを行かせて残りはスロー、という展開は望めそうもなく、内枠を利してこれも気合いをつけて行くであろうコメートも前目に付けるだろうし、サトノラーゼン、ダノンメジャー、ベルラップ、コスモナインボール、ミュゼエイリアン、キタサンブラックと先行馬がズラリ。

馬群は所々で固まりを作りつつ縦長になるはずだ。

有力馬の位置取りだが、サトノクラウン、ドゥラメンテは最後方、リアルスティールは中団のやや後ろ目につけるだろう。
サトノクラウン・リアルスティールの2頭はドゥラメンテを意識して競馬をすすめるはずで、後方での牽制の応酬が見物だ。

イメージとしてはディープブリランテが勝った日本ダービーにかなり近くなるはず。

そうなればチラついてくるのはワールドエース・ゴールドシップの影。
当時も皐月賞1・2着の両馬は後方で牽制仕合い、気付いたときには時既に遅し。懸命に追って差を詰めるも、遥か前方でレースを展開した馬たちで勝負は決まってしまった。

ワールドエースに乗っていたのは福永騎手。
当時と同じディープインパクト産駒の皐月賞2着馬で同じ轍を踏んでしまうのか?

私はそんなことはないと思う。

恐らく、福永騎手本人の中でドゥラメンテが先に動けばついていくというイメージはあるだろうが、もしドゥラメンテが動かなかった場合、その考えを切り捨てて自分で動いていくと見ている。
確固たる理由はないが、今年の福永騎手の騎乗には信念、哲学といったものが生まれているような気がしてならない。
ライバルに勝つためにはどうすればいいのか、ではなく、自信が1着になるためにはどうすればいいのか。
といった姿勢が感じられるのだ。

対するドゥラメンテ。
鞍上のミルコ・デムーロは自信が勝つために乗っている。常に。昔から。
つまり、リアルスティールやサトノクラウンら他の有力馬に気をつけつつ、自信が前をきっちり差しきれるであろう位置で仕掛けるはずだ。

サトノクラウンは、前走でドゥラメンテとの能力差をまざまざと見せつけられた。
この馬がドゥラメンテに先着するためには、ドゥラメンテを馬群に押し込んだ上で自信は外から強襲するなど、工夫が必要。
コーナーでの加速や操縦性はこちらが上なので、ドゥラメンテの外にピタリとつけてマークすると見ている。

牽制し合うのはこの2頭か。
先に動きたいルメールだが、ドゥラメンテに勝つためには相手の動きを封じてから動くしかない。
つまり、ドゥラメンテは、ミルコ・デムーロ騎手が仕掛けたいところで仕掛けられない可能性があるのだ。

前が止まらない時計の早い馬場もドゥラメンテ不安を加速させる。
金曜日段階で雨予報だった東京も、今日の天気予報は晴れ時々曇り。
縦長の展開になればVMよろしく差しきれない可能性は十分にある。
さらにはスタンド前&ファンファーレ隊の前からの発走と言うのも気掛かりだ。
皐月賞での逸走が歓声のせいであるというのが本当であれば、歓声に驚いて勝負どころではなくなる可能性もある。

と、ならべればキリがないくらいにわんさか出てくる不安材料。
あれ?桜花賞でもこんな馬見たな……

と、いうことで私の本命は皐月賞に続いてキタサンブラック。

いきなりキタサンブラック!?

驚くなかれ、先に挙げた日本ダービーのディープブリランテは皐月賞を先行した3着馬であった。
当時の皐月賞、稍重馬場で前半1000m59.1のハイペース。
曲芸的乗り方で内を掬ったゴールドシップと2着に鋭く追い込んだワールドエースは確かに強かったが、流れに味方された部分は大きかった。
勝ち馬とディープブリランテの着差は0.5。
そんな中を3番手から先行して3着を死守した内容は、今思えば高く評価していいものだが、これだけ離されては逆転は無理との評価となり、ダービーは2強オッズになった。
しかし本番、超縦長のハイペースの中でまたも3番手。
早目の競馬から抜け出し、フェノーメノの追撃を振り切って戴冠。
雪辱を果たした。

で、今回のキタサンブラック。
3着に破れた皐月賞は力負けではないと考えている。
手応えがある&コーナーリングが下手で、外に膨れないように修正していたために仕掛けが遅れた。
そのため、瞬発力に勝るリアルスティールにあっさり交わされ、鞭が入ったのは交わされた後。
そこから抵抗しても加速が付いた馬相手に差し返すのはよほどの能力差がないと不可能な芸当。
むしろ、抵抗して差し返す姿勢を見せたことと、先行馬に苦しい流れの中で3着に粘ったことを評価したい。
勝ち馬との着差は0.6。
あれ?これってディープブリランテじゃね?

展開といい臨戦過程といい、キタサンブラックとディープブリランテはあまりに似すぎている。

父の父サンデーサイレンス
父の母ウインドインハーヘア

うん、お父さんも同じだね!(白目)

キタサンブラックの能力を評価し、予想を書くにあたって色々と調べていたら共通点が多過ぎて驚いた。

他にも
スプリングS→皐月賞→日本ダービーの臨戦過程
皐月賞、自身のすぐ下の着順に弥生賞馬と札幌2歳S馬
当時の調教師、騎手ともにダービー未勝利
非社台系生産馬
同年の皐月賞馬が共同通信杯→皐月賞のローテーション
ダービーの2強オッズ(ワールドエース-ゴールドシップの馬連3.8倍)
などなど

しかし、決してオカルト予想ではなく、しっかりとした信念に基づいた予想であることは付け加えておきたい。

相手は幅広く馬連で流したい。

対抗筆頭は鞍上が覚醒したと思っているリアルスティール。
ドゥラメンテより早く動くことができれば、私の想定したレースの中ではフェノーメノになれる。
様々な要因があったにせよ、共同通信杯ではドゥラメンテを負かしているし、キタサンブラックとは1勝1敗の五分。
勝負付けを済ませるには最高の舞台だ。

3番手にタンタアレグリア。
人気薄で鞍上は気楽に乗れるはず。
考えていることは「どうすれば俺はダービーに勝てるのか」この1点のみと予想した。
その上で青葉賞と同じようにレースを組み立て、青葉賞よりも早く仕掛けると踏んだ。
青葉賞、外から差されて一瞬は権利が手中からこぼれ落ちそうなところを差し返したしぶとさが光った。
あの底力はGIで活かされるはずだ。

3番手にミュゼスルタン。
前走もさることながら、骨折休養明けのスプリングSを評価したい。
スローの展開を3角から一気に進出。
結果は7着と振るわなかったが、上がり33.6はリアルスティールと並び最速。
出遅れたことと、道中の位置取りを考えればリアルスティールと同じような競馬を出来ていたことになる。
前走も内圧倒的有利の馬場を外から差し込んできて上がり最速。同世代上位の能力は間違いない。

以下
大逃げのスピリッツミノル
青葉賞馬レーヴミストラル
鞍上次第ではサトノクラウン
底を見せていないアダムスブリッジ
まで手を広げる。

ドゥラメンテは押さえるかどうか悩んだが、馬連で28倍つくのならば押さえる価値はある。

よすーけ氏の表記が非常に見やすいので拝借させていただく。

馬連
軸17

相手
13 30%
02 20%
15 20%
14 10%
07 5%
11 5%
12 5%
16 5%