阪神11R
宝塚記念(GI)
非常に難解なレース。
己の心に正直に従えば◎オーソリティで即決だが、昨年の春の天皇賞くらい可能性を感じないのだ。
何故か?
オーソリティの好走レースは主に前半スローからの後半勝負でラスト1Fに大きくラップを落とす形。
対して今回展開のカギを握る2頭の好走パターンは以下の通り。
パンサラッサ→前半ハイペース、後半はそのまま惰性で粘る=ラストバタバタの超消耗戦
タイトルホルダー→前半ハイ、中盤スロー、ラスト3.4.5Fで一気に加速
つまり、前半からハイペースになり、緩むことなく直線に入ることは必至。
オーソリティが脚を溜められる流れになりそうにないのだ。
ただ、ここまで書いてふと思ったことがある。
今回のレースでペース以上に重要なのが展開ではないか。
流れは騎手の技量次第で何とかなるのが競馬・・・例えば日本ダービーのレイデオロ、ダービー卿チャレンジTのカレンブラックヒル、安房特別のケンブリッジサン等・・・
今回もオーソリティの背中には現役最高ジョッキーの一人クリストフ・ルメール。
彼の手腕を疑うことなどできようもない。
どんなペースになろうが道中でオーソリティがベストの走りをできるように導いてくれると仮定し、マイナス要素を取り払って展開からレースを紐解いていく。
では展開がどうなるか。
当然序盤から競り合う先行馬たち、
吉田豊が譲るシーンは考えられないが、国分恭介も負けじと行くだろう。
横山和生がそっと引いて3番手か。
レース中盤で脚を溜めようとするタイトルホルダーに飄々と逃げるパンサラッサという構図になりパンサ大逃げ、離れた2番手にタイトルという展開になるだろう。
そこにアフリカンゴールドがどこまで絡んで粘れるかだが、結局のところこの馬はいないものと見ていいだろう。
そうなれば鈴を付けに行くのはタイトルに託されたも同然で、逃げ粘りたいパンサを3角手前から捕まえに行き4角で並びかける有馬記念とほぼ同じ形になるはずだ。
その有馬記念はどうなったか。
離れた先行集団や中団前目に構えていた馬たちが殺到、最後はエフフォーリアが差し切って優勝となった。
ここまで長い隊列になるといくら差し有利の流れになっても極端な追い込み馬は届かない。
ましてや直線が短いとなると届かないのも当然。
あれ?今回も同じじゃね???
と思ったが、逃げる2頭は半年前とは持っているタイトルが違う。
競走馬としての幅が拡がっているはずで、もう一つのパターンを想定してみた。
それは、パンサラッサがドバイターフのように引き付けて逃げた場合だ。
その場合はアフリカンゴールドが玉砕覚悟でハナを叩きにいくだろう。
そして2番手にパンサ、3番手にタイトルで若干の縦長展開。
この形になるとペースを落としたいアフリカンとタイトルに対して落としたくないパンサというジレンマ合戦になる。
アフリカンが落とした隙を見てパンサがハナを叩き、離されまいとついていくタイトル・・・
舞台はGI、仲良くゆっくり走ってヨーイドンになることはほぼ考えられず、淀みない流れで3角手前から仕掛けるタイトルホルダー・・・と残り1000m前後からは上記と同じ。
速い脚がないパンサはその時点でタイトルに飲まれて終了、タイトルも溜めるシーンを作ることができずあっさりストップ。
で、浮上するのはすぐ後ろにいた先行集団の中でそれなりに速い脚を使える馬・・・
上の展開になれば◎ディープボンド、下の展開になれば完全にオーソリティとなる。
エフフォーリアに関しても展開的には浮上できるのだが、大阪杯の敗戦が不可解すぎて本当に何とも言えない。
馬具装着で馬が変わっている可能性もあるし、ロベルト系特有の長期スランプの可能性もあるため押さえまで。
パンサラッサ陣営がしきりに1F長いと距離を気にしていることを鑑みれば下の展開になる可能性が高いと見ているため、巡り巡って◎オーソリティ。
ここまでほとんどの競馬ファンよりもこの馬を見て考察、理解してきた自負を持つ出資者。
その目線では本当にここで馬券に絡むとは思えていない。
ただ、冷静に分析して予想した結果はオーソリティだったのだ。
腹を括ってここから馬連で。
馬連
1~4.7.10.15.18(各20%)



