東京11R
優駿牝馬(GI)
デアリングタクトは疑いようもなく強い。
桜花賞ではポリシーと経験則に従って消しとしたが、泥々の重馬場で各馬精彩を欠く中、ただ1頭後方から脚を伸ばして差し切りV。
16年ぶり5頭目の無敗の桜花賞馬となった。
さて、この無敗の桜花賞馬たちのその後だが、オークスも制したのはなんとミスオンワード1頭だけ。
アグネスフローラ、シスタートウショウが2着、単勝1.4倍の断然人気に推されたダンスインザムードは馬券圏内すら守れず4着に敗れた。
そう、無敗の桜花賞馬になるのは20年に1頭の偉業だが、無敗の牝馬2冠馬になるのは80年に1頭の歴史的快挙なのだ。
おそらく牝馬特有の気難しさが影響しているのだろうが、やはり無敗の桜花賞ともなればその馬に対するマークが厳しくなり、レースそのものを支配しないと勝ちきれないということだろう。
追い込み一辺倒のデアリングタクトと松山騎手にそこまでの引き出しや対応力があるかどうか…疑問。
また、今の高速上がりを求められる馬場も最適とは言い難く、消しまではいかずとも本命視は難しい。
◎クラヴァシュドール
桜花賞まで常に牝馬戦線を牽引してきたこの馬を本命に推す。
サウジアラビアロイヤルカップでは、皐月賞2着のサリオスに食い下がる好内容を見せ、東京適性の高さが伺える。
父ハーツクライの産駒は中距離以上での活躍馬が多いように、距離延長で化ける可能性がある。
桜花賞では向こう正面で挟まれて大きく後退する不利。
さらに、3~4コーナーのノメりが酷いところで脚を取られており、そこでスイスイと進出していったデアリングタクトとは対照的だった。
それでも直線では伸びにくい最内を突いてグイグイ脚を伸ばし4着。
道中の不利や3コーナー~直線の進路取りを考慮すれば、もっと際どいレースが出来ていたように思える。
ハープスターを撃破したヌーヴォレコルトのように好位を立ち回って早め抜け出しに期待。
馬連
2~4.6.10.11.16(各20%)



