京都11R
天皇賞・春(GI)
まず、ユーキャンスマイルを消す。
昨年の本命馬だが、その後の一連の戦いでレース中の引き出しのなさを露呈した。
内にササるため馬群を割るかラチを頼る競馬しか出来ず、さらに初速がなく好位での競馬が難しい。
結局後方で溜めて、自身の内に馬なりラチなりを置いた状態でのスパート…これしか出来ないのだ。
ここ最近の能力面での成長は認めるし、前走で多少なりともレースぶりに進境を見せていたのも認める。
なので押さえの線も残っていたが、そのタイミングでの乗り替わり。
これが消しへの決定打。
さらに代打が浜中とくれば、買う要素はゼロ。
来たら運が悪かったでまとめるしかない。
続いてフィエールマン。
能力的にはトップで、実績も京都への適性も文句なし。
ただし気になるのは大外枠。
近年の天皇賞は4角好位が勝利への絶対条件なので、そこをいかに取りに行けるかが問題となる。
昨年も7枠で勝ちきってはいるが、あの時は13頭立ての10番枠。
当時の大外枠よりさらに1つ外の枠からの出走で、微妙に割り引かざるを得ない。
ただしユーキャンスマイルのような評価にはならず、本命視も十分あり得る取り扱いだ。
次にキセキ。
こちらも消し。
よすーけ氏からいただいた動画から、競走馬としての旬が過ぎ、気性的に終わったと考えた。
特に阪神大賞典のスタートは致命的で、今回手綱替わりで突然改善されるものではないとの判断。
当然、昨年の大阪杯や宝塚記念で本命に推した馬なので能力的にはやれると思っているが、オッズも鑑みて消し。
上記のように人気馬がそれぞれ不安要素をはらんでいるで、それを逆転出来そうな穴馬を探してみた。
◎エタリオウ
昨年2番人気に押された同馬。
一連の不甲斐ない敗戦ですっかり評価を落としてしまった。
この馬に対する評価は一貫して変わっておらず、
「スローで溜めるだけ溜めて一瞬の切れ味勝負」
である。
昨年の天皇賞・春ではこの特性を踏まえて最後方からの競馬をすると読みきって完全消しとした。
その後3戦連続で極端な後方待機策から差して届かずを繰り返し、JC以降は正攻法の競馬。
いいところがなくさっぱりの成績だが、一つ一つ紐解くと実は善戦しているのである。
ジャパンC。
正攻法からの競馬で、直線では一瞬あわやというシーンを作ったがこのレースに関しては特筆すべきものはそこまでなし。
有馬記念。
アエロリットが作り出した超ハイペースを5番手追走。
3角でアコーディオン式に馬群が密集するとアーモンドアイとともに進出し最後は10着。
アーモンドアイとはクビ差。
中山の2500m戦で11秒台前半が4回、12秒台後半が1度もない異常ラップを追走してのものと考えればそれほど評価は落ちない。
そして日経賞。
こちらは前半こそスローペースだったが、後半6Fスパートの消耗戦。
この馬の最も苦手な流れで、それでも4角先頭で見せ場を作った。
有馬記念にしろ日経賞にしろ、苦手な流れの中で自分より後ろで流れに乗れた馬にしか先着を許しておらず、ここまで評価を落とすような競馬をしていないのだ。
で、今回。
ダンビュライト以外に大逃げしそうな馬が見当たらず、ペースがそれなりに落ち着きそうなメンバー構成。
内枠を利して好位で脚を溜める絶好の競馬が出来る、その条件が整ったと判断。
これまで苦手な競馬で馬群に飲まれてきたが、2着した菊花賞のようなレースになると想定しての本命抜擢だ。
ここから馬連で。
馬連
2~1.5.6.11.14(各20%)



