おはようございます、明瑞新山です。
昨日は久しぶりにしっかりとした馬券を的中させることができました。
こうやって大きくハネる馬券で一気に回収しておきながら、今年の回収率は一息。
何とか波に乗れるように頑張りたいですね。
さて、今日は天皇賞春。
思い出の天皇賞春を語ってみようかと思っていたのですが、そんな中に飛び込んできたスペシャルウィークの訃報。
母キャンペンガールは難産の末にスペシャルウィークを産み、その5日後に死亡。
あてがわれた乳母はばんえい用の繁殖牝馬でさらに気性がキツくなつけず、同じ牧場の馬の群れから離れ、いつも人間と過ごしていたそうです。
そう、まさに人間の手によって育てられたのがこのスペシャルウィークでした。
・・・これだけでもドラマの主人公レベルのお話ですが、その後も畳みかけるようにいろんなドラマが続きます。
時系列で並べていくと
・デビュー前に武豊騎手が「まるでダンスインザダーク」と発言し一躍注目を浴びる
・単勝241倍の地方名古屋からの遠征馬アサヒクリークに差し切られて初の敗戦(しかも武幸四郎騎乗)
・セイウンスカイ・キングヘイローとのクラシック3強対決
・武豊騎手初のダービ―制覇
・菊花賞で世界レコードに屈する
・JC3着後の岡部幸雄「こんなに乗り難しい馬とは思わなかった」
・グラスワンダーとのライバル関係
・京都大賞典での惨敗と天皇賞秋での復活
・???「バカに良く見えませんねぇ」
・同期のエルコンドルパサーを凱旋門賞で破ったモンジューをJCで撃破
・有馬記念「勝ったと思った武豊、負けたと思った的場均」
いやぁ、本当にドラマチック。
この世代の馬はどの馬にもドラマがありました。
例えばセイウンスカイ。
彼はニシノフラワーやニシノライデン、サクライワイ等を輩出した名門西山牧場に生まれました。
ところが、当時の西山牧場は拡大路線を取り過ぎたあまり経営難に陥っており、事業縮小の真っ最中。
保有していた繁殖牝馬の8割を処分し所有種牡馬を全て売却。
生産した競走馬も調教師から注文があった4頭以外は全て処分か売却されたそうです。
その4頭にセイウンスカイは当てはまったのですが、肝心の調教師が迎えに来ないため処分を検討されました。
そんな中、たまたま新規開業のため入厩馬を探していた保田一隆師が牧場を訪れてなんとか競走馬になれたのが後の2冠馬の出自なんです。
セイウンスカイを引き取った理由も「入厩予定馬に牝馬が多く、バランスを考えてどうしても牡馬が欲しかったから」というお粗末なもので、もし保田厩舎に牡馬が多ければ処分されていたかもしれませんね。
ちなみに、上記の売却された種牡馬の中にセイウンスカイの父シェリフズスターは含まれていました。
その後行方知れずでしたが、とある牧場でしばし余生を過ごしたの後、草競馬出走のために調教中に事故で死亡したことが判明。
関係者からは大切に扱われていたそうですが、コロネーションカップやサンクルー大賞典を勝った華々しい現役生活と比較すると、寂しい晩年ですね。
反対に豪華絢爛がキングヘイロー。
父は80年代ヨーロッパ最強馬とも言われるダンシングブレーヴ。
一応成績を書いておくと、10戦8勝。
主な勝ち鞍(GIのみ)
凱旋門賞・キングジョージ・エクリプスS・英2000ギニー
凱旋門賞では最後方から大外一気、ラスト10.8というとんでもない末脚で優勝したまさに怪物、天才、バケモノ、名馬。
母はグッバイヘイロー。
こちらはまぁ大したことないです。
24戦11勝。
主な勝ち鞍(GIのみ)
ケンタッキーオークス・マザーグースS・CCAオークス・ラカナダS・ハリウッドスターレットS・ラスヴァージネスS・デモワゼルS
たった7つしか勝ってませんから。
13戦13勝生涯腐敗のパーソナルエンスン・牝馬ながらケンタッキーダービーを制したウイニングカラーズの2頭を激突した3歳時のブリーダーズカップディスタフは今も語り草になる名勝負です。
この父母から生まれた産駒が期待されないはずはなく、デビュー戦は当然武豊。
そこからクラシックまでノンストップ!
・・・の予定が。
ルルルルル・・・(電話の鳴る音)
坂口正(キングヘイローの調教師、以下坂口)「もしもし」
武豊「すみません、キングヘイローのデビュー戦の日、毎日王冠でジェニュインに乗ることになっちゃいました」
坂口「お?お、おう・・・」
武豊「ですので乗れません」
坂口「わかった・・・」
坂口「くそ・・・誰乗せようっか・・・」
坂口師、振り返る。
坂口「・・・!ユーイチ!おったんか」
福永「ええ、まぁ(にっこり」
坂口「話聞いてた?」
福永「ええ、まぁ(にっこり」
坂口「(新人やけどまぁこいつでも勝てるやろ)・・・の、乗ってみるか?」
福永「乗りま~す!!!!」
会話の内容は想像ですが、こんなやり取りがあって福永騎手が騎乗することに。
その後ダービーでの突然の逃げや岡部幸雄「この馬は競馬を何も教えられてない」等、数々のドラマを生み出すコンビが結成されたわけです。
思い出の天皇賞春を語ろうと思ったらスペシャルウィークの話になってそこから派生して色んな馬の話を語りたくなる・・・いやぁ、競馬って、本当に面白いものですね。
ちょっと長くなったのでこの辺りで切り上げて予想に入りますね。
京都11R
天皇賞春(GI)
◎シュヴァルグラン。
前走でも本命にしたが、この馬に再度白羽の矢。
前走の騎乗内容については回顧記事で散々取り上げたので割愛。
あの騎乗が、実は3200mの天皇賞で先行するための布石だったと考えたい。
普通に回れば圧勝の能力差があると思っている。
GIで通用して良い能力があるのは他にレインボーライン、サトノクロニクル、クリンチャーくらい。
G2クラスでアルバート、スマートレイアー、トーセンバジル。
これ以外は正直用無しレベル。
特にチェスナットコートは何故か内枠に入った先行馬という扱いで人気を集めているが、そもそもが先行馬ではない。
前走は流れに恵まれたからこそ好走できただけで、ここで通用する馬ではない。
本当に先行できる馬ならば穴で一考だが、先行出来ない格下馬を天皇賞春で買う必要は全くない。
それならばミッキーロケットやカレンミロティックのような実績を持った先行馬を押さえておく方がよっぽど可能性はあるはずだ。
ガンコはたしかに前走あのペースで良く勝ち切ったとは思うが、4着入線のロードヴァンドールと上がりでもほぼ変わらずということを考えれば、鞍上の渾身のファインプレイで勝ち切ったようなもの。
ここGIで3200m、キレる脚も要求される中で激走は極めて考えにくく、消し。
クリンチャーのキレ味のなさが取り沙汰されているが、ガンコはもっとキレない。
能力的にもクリンチャーの方が上で、人気はガンコの方が上とくれば、買い材料は皆無になる。
馬券は大本線にレインボーライン、3番手にサトノクロニクル。
馬連で流す。
馬連
軸 11
12 30%
10 25%
08 15%
01 10%
04 10%
15 10%



