【一難(台風)去ってまた一難(台風)…アルテミスS、スワンS】10月28日明瑞新山予想

 

こんばんは、明瑞新山です。

 

 

 

先週の菊花賞は走破時計3分18秒9という戦後2番目に遅く、菊花賞史上4番目に遅い決着となりました。

 

 

 

伝説の名牝クリフジが70年以上前に3分19秒3で駆け抜けていることを考えれば、いかに先週日曜日の京都の馬場が異常だったかお分かりいただけるはずです。

 

 

 

予想文に記載した通り、重たくなればなるほど内が残りやすくなるのが京都の馬場ですが、今回の降雨はそれを通り越して完全なる田んぼ馬場を作り出してくれました。

 

結果、多くの馬に踏み耕されるインは馬場が悪化、各馬外々を回す競馬になり予想は大外れ。

 

またしても天候に泣かされる結果となってしまいました。

 

 

 

正直、こんな馬場では今後の参考にしようがないとしか言えず、競馬ファン泣かせの競馬。

 

一応の私の解釈を示しておくと、2.3.4着馬はこの馬場の恩恵をフルに受けた結果であり今後も課題評価は禁物。

 

勝ち馬に関しても前哨戦を見る限り勝ち切るだけの馬ではなかった印象です。

 

この馬場の恩恵を受けた戴冠と言えるでしょう。

 

 

 

ただし、だからと言って評価を下げるわけではなく、2.3.4着馬に関してはこういった持久力勝負になれば重賞でもやれる馬と認識すればOK。

 

勝ち馬も、もともと素質を高く評価されていた馬。

 

無碍にまぐれと決めつけず、今後の成長を見守りましょう。

 

 

 

ただし、勝ち馬の次走はジャパンカップとのことですので、ここでは静観がベストでしょう。

 

おそらく完成度的に足りていませんし、神戸新聞杯を見る限りレイデオロを逆転できる要素は皆無。

 

菊花賞がブラインドになり人気を集める可能性が高いですし、私は完全に消しで臨むつもりです。

 

そこで良いレースができるようならば、今後しっかり評価していきたいですね。

 

 

 

 

 

さて、今年の秋の一連の道悪競馬を受けて、個人的に感じたことがあるので書いていきます。

 

血統に関する話ですが、あくまでも最近私が感じていることなので異論がある方はスルーして下さいね。

 

 

 

 

 

何かと言うと、馬場悪化・・・主に芝の状態が重馬場以上になった際の父欧州血統馬の活躍ぶりです。

 

 

 

「おいおい、何をいまさら言い出したんだ?そんなこと昭和の昔からわかってることじゃないかHAHAHA」

 

 

 

と笑う事なかれ。

個人的には新発見かなと思っています。

 

 

 

この秋は秋雨前線の活躍により重馬場以上で開催される日が多くありましたね。

 

そして滅多にお目にかかれない不良馬場も複数回出現する等、重・不良馬場に対するサンプルが急増したシーズンでした。

 

 

 

で、これは春から言っていることなんですが、改めてハービンジャーが不良馬場を不得手とする説。

 

 

 

ハービンジャーと言えば2010年のキングジョージを11馬身差でブッチぎり、そのレース後に引退し輸入された馬。

 

その父ダンシリは欧州で勢力を拡大するデインヒルの直系であり、母父ベーリングは「史上最強メンバーの凱旋門賞」を勝利したシーバードの流れを汲むバリバリの欧州血統馬です。

 

 

そのハービンジャー産駒、血統だけを見ればかなり不良馬場が上手そうに見えますよね?

 

 

が、今年の夏競馬までの段階で不良馬場で馬券に絡んだケースは3歳未勝利で3着が1度あっただけでした。

 

 

 

それがこの一連の重・不良馬場でどうなったか…。

 

 

 

東京で3着が2度、そして初勝利を挙げました~!!!ワーパチパチオメデトー

 

 

 

つまり、馬券圏内に来たのが合計3度!

 

 

 

これは立派な不良馬場巧者の証!!!!!!!!!!!

 

 

 

・・・に見えますが、3度の馬券圏内の内訳は2歳未勝利(1着)、2歳新馬(3着)、古馬準OP3着と、能力差がはっきりしている上に各馬の適性がはっきりしない2歳戦が2つという状態。

 

しかも不良馬場初勝利を挙げたレースには他にも2頭ハービンジャー産駒が出走していましたが、どちらも着外という結果に終わっています。

 

 

残る1つもわずか8頭立てのレースと、全幅の信頼を寄せられるデータには成り得ず、やはりハービンジャー産駒が不良馬場を苦手にすることの反証にはなりませんでした。

 

 

 

不良馬場の通算勝率はわずか3%。

 

良馬場~重馬場では9%前後あることを思えば、やはり苦手にしていると言わざるを得ません。

 

 

複勝率良~重馬場が27%前後なのに対して不良馬場は14%と、こちらも明らかに数値が下がります。

 

 

また、ハービンジャー産駒は良馬場よりも重馬場で良績を挙げているのも一つのポイント。

 

これは過去成績全体で見ると良馬場のデータの方が優位です。

 

が、今年に限ったデータは圧倒的に重馬場優勢。

 

もっとサンプルが増えてこないとなんとも言えませんが、今年のハービンジャー産駒は3年目に入ってある程度馬質が安定してきている状況であり、重馬場が得意と言うデータは過去2年のものよりも信頼できるのではないかと思っています。

 

 

 

しかしまぁ通算で見ても良馬場と比べて成績が落ちない=得意と考えて差支えないはず。

 

 

 

ハービンジャーは重馬場は得意とするが不良馬場が苦手。

 

 

 

これはほぼ確定的でしょう。

 

 

 

 

 

そして次に検証するのがワークフォース。

 

こちらはイギリスダービーと凱旋門賞を制した名馬。

凱旋門賞で日本から遠征したナカヤマフェスタを2着に下した馬といったほうが分かりやすいでしょうか。

 

種牡馬として成功したとは決して言えず、すでに海外に輸出されてるため今後サンプルが増えるとは思えませんが、なんとこちらも不良馬場で馬券になった馬は皆無。

 

ハービンジャーほどサンプルが多くないのが欠点ですが、今回の不良馬場の京都で出走した馬がいました!

 

 

良馬場→稍重馬場で連勝してきたデリスモアが昇級戦にも関わらず2番人気に支持され惨敗。

 

連勝中だったとはいえ、ここまで人気することが不思議な馬でしたが、おそらく父ワークフォースというのを見て購入したファンが多くいたのでしょう。

 

 

このワークフォースも良馬場~重馬場では重馬場が最も成績が良いにも関わらず不良馬場で結果を残せていないという点でハービンジャーと共通しています。

 

 

 

 

 

続いてベーカバド。

 

フランス産馬でえパリ大賞を制したこの馬。

血統もバリバリの欧州血統です。

 

が、この馬の産駒も不良馬場で絡んだ馬はいません。

 

この馬の場合は欧州産馬にしては珍しく、ダートに良績が集中しているためかもしれませんが…

 

 

 

 

 

と、まぁ要するに最近輸入された欧州産の種牡馬の産駒って重馬場はこなしても不良馬場は苦手じゃね?ってことです。

 

 

 

特にハービンジャーはサンプルが多く、信頼できるデータだと思います。

 

 

 

ディープインパクトやキングカメハメハといった日本が誇るサイアー達は良馬場と不良馬場で大きく成績を落としているわけではなく、無暗に欧州血統馬に飛付く必要はないかもしれません。

 

反面、重馬場ではやはり欧州血統馬も一定の活躍━例えば秋華賞のような━を見せており、そちらでは穴で狙うのもアリだと思います。

 

 

 

冗長になりましたが、以上が私が最近感じた馬場と血統のお話でした。

 

 

 

バゴなんかは良い成績残してるんですけどね、一時期に比べて極悪馬場での欧州血統馬の信頼性は失われつつあると考えています。

 

 

 

 

 

では土曜日の予想です。

 

 

 

 

 

東京11R
アルテミスS(G3)

 

 

 

天は我々競馬ファンになんの恨みがあるのか、またしても雨模様の予報が踊る週末である。

 

 

 

いやね、もう勘弁してくださいよ…

 

台風さん、くるなら平日の夜中にサッーと日本列島を通り過ぎればいいじゃないですか…

 

なんで計ったように週末に来る必要があるんですか…

 

 

 

遅くても当日の午前中までに…がモットーの当サイトではレース直前の馬場状態が分からないのが一番困る。

 

 

 

例えば、シンコウラブリイが勝ったマイルCSの日の様に、8Rの頃に雨が降り出して降り出したのに7R良→8R良→9R重→10R不良(10RがマイルCS)と、瞬く間に馬場状態が変遷したならば仕方ない。

あの日、ナリタブライアンが勝った京都3歳Sが良馬場で行われたのに2時間後のメインレースが不良馬場で行われるとは一体誰が思っただろうか。

 

 

 

とまぁそれくらいの豪雨ならば割り切れるが、天気予報を信じて降る想定で予想をアップし、降らなかった時の怒りはまさにやりどころがない。

 

 

 

天気予報を信じて良いのかそれとも…

 

幸い、台風が当初の予定よりも遅れていると聞く。

 

天気はどうあれ、先週の開催後の状態も分からない現状なら心配するだけ損か。

 

今回も天気は無視することにする。

 

 

 

本命はラテュロス。

 

今年の初め、POG用にと色んな競走馬の写真を収集していた際に一目ぼれしたのがこの馬。

 

かなしいかな、私がディープ産駒に求める馬体重を満たすどころか大幅に下回っていたために指名は見送ったが、デビュー2走が見込んだ通り能力を感じさせる走り。

 

 

デビュー戦は直線で両側から挟まれてバランスを崩すアクシデント。

並の馬ならばあのまま馬群に沈んでいただろうし、鞍上も無理はさせないつもりだっただろう。

 

だが、立て直してからは矢のような伸びで勝ち馬にクビ差迫った。

この精神力の強さは非常に心強い。

 

 

2戦目も前が壁になって追い出しを待つシーン。

しかし、進路を確保するとあっさり突き抜ける楽勝。

 

未勝利レベルでは力が違い過ぎた。

 

 

正直、関西圏の500万下ならば軽々と2勝目を挙げられただろう逸材。

今回は相手が強いが、ここを勝ってしまうと今後は人気を集める事待ったなしの馬なのでここで狙い打ちたい。

 

 

 

 

相手筆頭はダノングレース。

 

新馬のラップ構成が重賞級。

ラスト3Fは恐らく11.5 – 11.5 -11.8 で駆け抜けており、単純比較でクローバー賞の1.2着よりも内容が濃いと言うことになる。

そのクローバー賞の勝ち馬は札幌2歳S3着、クローバー賞2着馬はききょうSを楽勝しており、自ずとダノングレースの評価も上がる。

 

 

 

3番手にトーセンブレス。

 

新馬戦での豪快な差し切り勝ちは今でも印象に残っている。

走破時計は平凡だが、中山マイルでラスト3Fを加速ラップで締めており、タダモノではないという気配が漂う。

鞍上交代は非常に残念だが、仕方ない。

 

 

 

以下

 

 

 

新馬戦の切れ味が凄まじかったウラヌスチャーム
前走好内容のスカーレットチャーム
大型のオルフェーヴル産駒で将来有望なラッキーライラック

 

 

 

までを押さえて馬連で。

 

 

 

馬連
2~5.7.9.13.14(各20%)

 

 

 

 

 

京都11R
スワンS(G2)

 

 

 

本命はレッツゴードンキ。

 

折り合いがつくようになったとの陣営評だった前走。

スタートから押して行ってもきっちり折り合えた姿に少し感動すら覚えた。

結果はスプリント王に屈する形だったが、力は十分に見せられたはず。

 

今回も内枠で、また同じことをやるだろう。

エーシンフォワードのマイルCSのように、他馬が外を選択する中荒れた内を突いて突き抜ける。

 

荒馬場を苦にしないこの馬だからこそ可能な戦法で、このメンバー相手に負けているようでは香港なんで言ってられない。

 

 

 

対抗に最も勢いのあるサングレーザー。

 

連勝の内容がどれも非凡で、明らかに重賞級の器。

ここあっさりがあっても驚けない。

 

 

 

3番手にセイウンコウセイ。

 

血統的にも力の要る馬場が大歓迎のタイプで、速い上がりを苦手とするこの馬にとってはスプリンターズSの上がり勝負は辛すぎた。

先週の開催のおかげで究極の切れ味勝負にはならないだろうし、何よりも追い切りでの動きがバツグン。

復活、あっても良い。

 

 

 

以下

 

 

 

逃げ残り警戒ダノンメジャー
差し脚強烈フミノムーン
前走チグハグなレースになったカラクレナイ

 

 

 

までを押さえて馬連で。

 

 

 

馬連
2~3.11.12.15.18(各20%)