こんばんは、明瑞新山です。
先週日曜日の函館記念は外れ。
タフな流れになるという読みは良かったのですが、想定以上の降雨で馬場が悪化。
結局流れに乗じて浮上するタイプよりも、自ら動いて勝負処で前目のポジションに付けていた馬たちが台頭する結果になってしまいました。
勝ったルミナスウォリアー以外、今後の参考にできるものは何一つありませんでしたね。
ダンツプリウスに関しては、この鞍上が跨る限り、しばし見限ろうかと思います。
さて、今日は競馬の収支についてのお話をしたいと思います。
みなさん、競馬の年間収支はどんな感じですか?
競馬の控除率は購入券種によって変化しますが、ザっと約25%とすれば、年間75%の回収率でトントンという計算になります。
この場合、年間投資額を500万円と仮定すると
500×0.75=375
つまり、375万円が手元に残り、125万円は消失したことになります。
うん、これは負けてますね。
これをトントンと考えるならば、単純にふるさと納税でもして返礼品でももらった方がマシですよね。
趣味に費やすお金と考えれば、ちょっと高額ですが許容範囲内というところでしょうか。
モノとして形に残らないので、かなりの割り切りが必要になりますが…。
競馬の原理は、売上総額から約25%を胴元であるJRAが回収。
残った金額を購入者で分け合うというもの。
これが所謂パリミチュエル方式というやつで、この場合、胴元が損をすることはなく、購入者が全員プラスになるということもあり得ません。
上記の年間収支の例えに出した金額を見てもらえばわかるように、500万円分の掛け金のうち125万円はJRAが回収してしまいます。
この時点でJRAがレース単体で損をすることはありません。(開催に当たる必要経費等は考慮していません)
そして、残った375万円を的中者で分けるのです。
500万円を分けるのであれば、全員がトントンは有り得ても、375万円を分けるのであれば、だれかが不的中でなければなりません。
つまり、自身が不的中となったレースでは、どこかの見ず知らずの他人が的中させた馬券の払い戻しとして、自身の賭けたお金が払い戻されているのです。
理論上、1つのレースを賭けるに当たり、25%マイナスからスタートしているのと同じであり、競馬で年間収支をプラスに持っていくのがどれだけ難しいか、お分かりいただけるかと思います。
当然、外さなければ負けないという理論も成り立ちます。
的中率が100%であれば、回収率が100%を下回らない限り勝ち組です。
ですが、そんな馬券術など存在しないのが現実。
年間10レースほどに絞れば可能かもしれませんが、それでも落馬や競走中止、クソ騎乗や調整の不十分等、賭け手側からはどうにもできない要素によって不的中に追い込まれることがあるでしょう。
仮に、的中率80%の馬券があったとして、年間収支をプラスに持っていくには持っていくには1レース当たりどれくらいの回収率が必要でしょうか?
答えは、126%。
一回当たり126%の回収率を叩き出す馬券で、80%の的中率を保持すれば、年間トータルでプラスに持っていけます。
ちなみに、125%でトントンです。
では、的中率50%だと…?
こちらは簡単ですね。
201%です。
200%でトントン。
的中率50%ってとんでもない数字ですよね?
それに加えて回収率200%って、倍ですよ。倍。
それを保持してようやくトントンなんです。
そう考えると、馬券ってホント難しいですよね。
ちなみに、断然人気馬の複勝で生活しているという人をたまに見かけますが、仮に複勝1.2倍の馬──これでも条件は大甘だと思いますが──の馬にベットし続けるとして、必要な的中率は84%・・・・・。
一度、エア予想で構いませんので実践してみてください。
複勝1.1~1.3程度のオッズの馬で、こいつならイケそうだという馬をピックアップし、結果を照らし合わせて何%が複勝圏内に飛び込んでくるか。
この84%という数字はかなりハードです。
ここまでできてようやく回収率100%をちょっと超えるくらいなものです。
もしそんな馬券で生活している人がいるとすれば、1度に100万単位で賭けないと成り立ちません。
ちょっと計算してみましょうか。
1,000,000×1.2=1,200,000
これで単純に20万円プラスですね。
これを10回繰り返せばプラス200万円ですが、的中率84%を計算に入れると…
1,200,000×10=12,000,000
12,000,000×0.84=10,080,000
あら不思議、たった8万円のプラスに変貌してしまいます。
1.2倍の複勝を1レースに付き100万円購入し、尚且つ84%の的中率で10回繰り返せば8万円プラスになる…。
JRAの年間レース数が約3400なので、単純に340倍すれば2720万円の利益に膨らみますが、全レースに複勝1.2倍の断然人気馬がいるわけではないですし、全レース購入して尚84%の的中率を維持できるかと言えば疑問です。
しかもこれ、1%でも的中率が下がるとマイナス収支ですからね…
さらに踏み込むと、パリミチュエル方式では賭ければ賭けるほどオッズが安くなり、高額ベットは自らの首を絞めてしまいますし、そんな大金をつぎ込んで外した場合、1.2倍の馬券では仮に100万円ベットして外した場合、次回から無傷の5連勝でようやくトントン収支まで回復ということになります。
うーん、薄氷を踏むような思いをして得られる利益が僅か…まさにハイリスクローリターンを地で行くようなものですよね。
つーか、年間3400レースを全部100万円賭けられる人は競馬をしなくても生活できるよね。
また、少ない賭け金で年間数百万円プラスを出しているという人を見かけることもあります。
そうですね………分かりやすく、馬券に使うお金は1日1万円。
で、年間で100万円プラスを出していると主張する人がいるとしましょう。
1年を52週間とすると、土日で1万円ずつ使う計算なので年間104万円使う計算です。
で、プラス100万円なので収支は104万円投資の204万円回収。
回収率196%の馬券術の出来上がりですね。
この人はもう賭け金を10倍にして馬券だけで食べて行けば良いんじゃないでしょうかね。
これ、年間収支のお話なので、レース単体の話にすると、この人が的中率50%であれば、レース単体の回収率は平均392%。
多くの人の馬券の的中率はおそらく10~30%なので、仮に30%の的中率であれば、レース単体で約650%もの回収率を出さなければなりません。
もちろん、これは払い戻し金額を平均的にした場合の数値なので、どこかで一撃50万の馬券が当たったりすればその限りではありませんが。
毎年競馬で●百万円勝っています。
常に●00%の回収率を維持
驚異の年間回収率●00%
等の謳い文句はだいたい嘘。
ここまで考察すればみなさんご理解いただけますよね。はい、誇大広告ですね。
もちろん、類稀なる才能とたゆまぬ努力で実現している人もいると思いますが、そこは神の領域。
私のような凡人には分からない範疇でしょうね。
ですが、凡人でも年間100%は出せるということを証明して見せますよ(強がり)。
では、本日の予想です。
中京9R
中京2歳S(OP)
昨年、断然人気のサトノクロノスを切って的中馬券をお届けした当レース。
あれからもう1年が経ったのかと思うと、時の流れの早さにゾッとさせられる。
が、今年も新世代の活躍が見られると思うと、ワクワクしてたまらない。
今年最初の2歳オープン。
私の本命はマイネルサイルーン。
前走は最初の1F以外12秒台後半がないやや締まったラップ。
好位のインで脚を溜められたこともあるが、ラスト3Fを大きくラップを落とすことなく踏ん張った点を高く評価したい。
ナムラバンサイがある程度出していくことが予想されるので、極端なスローペースは望めず、スピード持続力に秀でているこの馬が浮上する。
対抗にアドマイヤアルバ。
未勝利戦馬だが、このレベルのメンバーなら問題ない。
前走は勝ち馬が好き放題したレースであり、先行集団後方にこの馬にとっては辛い流れになってしまった。
それでもあそこまで追い詰めたのは能力の証。
重賞級とは言えないが、それは他メンバーも同じ。
対等に渡り合えて良い存在。
人気のアマルフィコーストの前走は馬場に助けられた圧勝であり、ラスト大きくラップを落としていることからマイルへの延長はマイナス材料なので消し。
マイネルエメも前走は相手に恵まれたことと、当面のライバルであったタイセイソニックの出遅れに助けられた勝利であり評価できない。
こちらも消し。
馬券は馬連1点といきたいところだが、この頭数なのにワイドが2倍以上つくのでワイドを押さえつつ馬連でハネ待ち。
馬連
4-6 30%
ワイド
4-6 70%



