【東西の2重賞、エプソムカップ・マーメイドS】6月11日明瑞新山予想

 

こんばんは、明瑞新山です。

 

まずは……

 

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よし、小声で宣伝したぜ!!

 

 

土曜日のアハルテケSは本命馬ブライトラインが直線で詰まりに詰まって惨敗。

 

 

うーん、もう少し強引に乗っていればしっかり捌けたはずなのですが……仕方ないですね。

 

 

GI馬カゼノコは一体どこへやら。

 

 

安田記念が出来すぎだったので、そのしっぺ返しと考えて納得しておきます。

 

 

さてさて、日曜日はエプソムカップとマーメイドS。

 

 

だけではなくアメリカでベルモントSが行われます。

 

発走は朝7時と、日本のファンでも十分に観戦できる時間帯。

 

当ブログでは予想のアップはしませんが、馬券を買って日本馬エピカリスの激走に期待してみるのも一興でしょう。

 

 

 

 

このベルモントSは1867年に創設された歴史あるレース。

 

 

1867年と言えば、日本では夏目漱石や正岡子規が誕生し、江戸幕府崩壊、明治維新にいろは丸事件に坂本龍馬暗殺が起きた年です。

 

 

日本がようやく近代化に向けて動き出したその年にアメリカではこんなビッグレースが産まれていたんですね。

 

 

ちなみに、ベルモントパーク競馬場で行われるからベルモントSなのではなく、当時の大富豪でアメリカジョッキーズクラブの初代総帥でもあったオーガス・ベルモントから取ったそうです。

 

 

このレースはアメリカ3冠の最後の1冠としてずっと君臨していたわけではなく、むしろ最初に出来たレース。

 

その後プリークネスS→ケンタッキーダービーの順に成立し、路線が確立されます。

 

この3冠ロードが完成してからはずっと最終戦に位置し、12頭の3冠馬の誕生と20頭の2冠馬の涙を見守っています。

 

 

 

中でも印象に残っているのが1971年の2冠馬キャノネロ。

 

 

サンデーサイレンスやヒカルイマイよろしく、生まれつき馬体に欠陥があったこの馬は産地米国では競走馬になれず、二束三文で売却されてしまいます。

 

 

父プリテンダーはGIデューハーストSを制し英ダービーでも2着した駿馬で、産駒にはキャノネロの他にもデルビーイタリアーノを制したスフォルクを送り出しまずまずの成功を納めますが、如何せんキャノネロは初年度産駒で期待値は未知数。

 

さらに母ディクシーランドはアメリカで1勝を挙げただけの凡馬であり、どれだけ良く表現しても良血とは言えません。 

 

曲がった脚を持って産まれたみすぼらしいこの馬に期待してみようという風潮にはなりませんでした。

 

 

 

売却先は競馬後進国ベネズエラ。

 

 

 

現代日本に置き換えると韓国に売却されたようなもので、この時点でこの馬の競走馬としての馬生はお先真っ暗。

 

まさか日の目を見る時が来るなんて誰も想像し得なかったでしょう。

 

取引価格が約45万円というから、この馬への期待がどれほどのものだったかうかがい知れますね。

 

 

 

駄馬というレッテルを貼られたがために、米国でのキャノネロの管理はかなりずさんだったようで、ベネズエラのアリアス調教師に預けられた頃には体内に寄生虫が住み、裂蹄に栄養失調とボロボロの状態でした。

 

ですが、アリアス師は丹念にケアしキャノネロの立て直しに成功。迎えたデビュー戦を6馬身差で圧勝します。

 

オーナーの「アメリカで走らせればひょっとしたらアメリカの関係者に高値で売れるかもしれない」という一声ですぐさまアメリカの競馬場に遠征ととんとん拍子に事が運びます。

 

 

そこでは思うように結果を残せませんでしたが、まずまずの走りを見せたキャノネロに対し、目論見通りアメリカ人の関係者が声を掛けてきます。

 

で、交渉に入るんですが、なんと言葉の壁に阻まれ頓挫してしまうんですね。

 

失意の中ベネズエラに帰国した陣営。  

 

 

 

「おのれアメリカ人め……英語が喋れないからってバカにしおって!!!!こうなったら来年のケンタッキーダービーに遠征して目にものを見せてやる!!!」

 

 

 

むしろここで話がまとまっていたらキャノネロはどうなっていたのかすごく興味がありますが、アメリカ人への反骨心からケンタッキーダービーへの遠征を決めちゃうベネズエラの陣営……あぁ~いいっすね~^

 

 

 

さて、その後ベネズエラで走ったキャノネロは9戦5勝の成績を納めますが、重賞競走では11着に惨敗。

 

 

 

いや、普通に考えて無理だろこれ。

大人しくベネズエラ国内の条件戦でセコセコ稼ごうぜ。

遠征費がもったいねーよ。

 

 

 

誰もがそう思いそうなところですが、なんとオーナーの亡き母上が夢枕に立ってキャノネロのケンタッキーダービー制覇を宣言しちゃう大ファインプレイ。

 

 

これに気を良くしたオーナーがケンタッキーダービーだけではなく3冠競走全てに登録を済ませる手回しの良さで出走への切符を手にします。

 

 

遠征が決まったのは良いがこのオーナー、経営する会社が倒産寸前で遠征費がない。

 

 

 

だから言ったじゃん、遠征費がもったいねーって。

 

 

 

お金がない?それならあるところが出せば良いよね!(にっこり)

 

 

なんと調教師に全額を捻出させたというから驚きです。

 

 

しかも飛行機の不調で何度も出国に失敗したり、検疫の書類がなかったり、空港から競馬場への輸送費用がないためバンに馬を乗せて20時間かけて運んだりと、時代を感じさせる演出というには過剰すぎるほどの困難を乗り越えてチャーチルダウンズまで到着したそうです。

 

 

そんな紆余曲折から脱水症状を起こし馬体は大幅減。

 

 

あまりのみすぼらしさに現地では「野菜を運ぶための馬が遠征してきた」とジョークを飛ばされる始末。

 

 

とあるブックメーカーは単勝500倍の配当を付け、地元ベネズエラでは「勝利は絶望的」という文字が新聞に躍り、とある関係者は「走るだけでジョークになる馬」とさえ吐き捨てたそうです。

 

 

このケンタッキーダービーで人気を集めたのはボールドアンドエイブル、ジムフレンチ、イースタンフリートという日本でもお馴染みの馬というのは不思議な縁を感じるが、この並みいる強豪を相手にノーステッキで3 1/4チギる大楽勝。

 

 

現地ではアナウンサーが馬の名前を呼べず、ほとんどのファンが何が勝ったのか理解できなかったそうで、記者席も大混乱だったそうです。

 

 

そりゃ日本ダービーを韓国から遠征してきた重賞すら勝ったこともない馬が制したとしたら……想像しただけでゾッとしますよね。

 

 

とはいえ、その強さから2冠目のプリークネスSでは一番人気に支持され、カラカスの大砲というニックネームまでつけられていました。

 

 

そのプリークネスSでは6ハロン1分10秒4という超ハイペースでぶっ飛ばしてレコード勝ちをおさめ、世紀の下克上物語のピークを演出します。

 

 

ただし、上記のように元々がずさんに管理されていたキャノネロ。

 

 

蹄が限界を迎えてしまいます。

 

 

腐乱し、歩くだけで激痛が走る状態。

さらにフレグモーネも発症し、通常ならベルモントSを回避するところ

 

 

しかし世相というのは怖いですね。

 

 

母国ベネズエラでは国民的ヒーローに祭り上げられ、3冠達成が至上命題、よしんば達成出来なくとも状態悪化を理由に走りもせず帰国すれば何をされるか分からない状態だったそうで、しぶしぶ出走し結果は4着で3冠には届きませんでした。

 

 

 

もし、幼駒の時にきちんと管理されていたら……
もし、2歳時のアメリカ遠征の時に売却されていたら……
もし、蹄の状態が持ちこたえていれば……

 

 

 

そんな「If」を考えたくなる名馬……それがキャノネロでした。

 

 

 

おっと、冗長になってしまいましたね。

 

 

 

日本ではほとんど知られていないキャノネロですが、ベネズエラやアメリカでは本になっているほど知名度の高い馬なんですよ。

 

 

 

 

 

では、日曜日の予想です。

 

 

 

 

 

東京11R
エプソムカップ(G3)

 

 

先週日曜日とはうってかわって外外外…

直線では全馬内を開けて走る外差し馬場。

 

 

ここまで内を開けて走られると差し馬有利とは一概に言いにくいのだが、基本は差しで良いだろう。

 

 

 

本命にしたかったのはダッシングブレイズ。

 

切れ味が身上のこの馬だが、実は年々最高速に乗るまで時間を要するようになっている。

そう、ズブくなっているのだ。

この距離延長は大歓迎。

適度にパワーを要求される馬場も好材料。

買い材料ばかり揃っているのだが、鞍上だけが懸念。

今最高に乗れてないこの騎手で、さらに東京。

本命にはできない。

対抗まで。

 

 

 

替わって本命に浮上するのはアストラエンブレム。

 

前走は前を捉えきれなかったが、斤量差を考慮すれば十分な内容。

今回は逆転できる。

 

 

 

対抗は上記の通り。

 

 

 

3番手にナスノセイカン。

 

包まれず外に出したときの破壊力は重賞でも通用するレベル。

外枠を引いたここは期待したい。

 

 

 

以下

 

 

 

逃げ脚伸ばしてマイネルミラノ
実績上位ヒストリカル
充実期迎えたタイセイサミット

 

 

 

までを押さえて馬連で。

 

 

 

馬連
10~1.4.12.14.18

 

 

 

 

 

 

阪神11R
マーメイドS(G3)

 

 

本命はクインズミラーグロ。

 

愛知杯、福島牝馬Sに続いてこの馬に本命を打つ。

トーセンビクトリーと悩んだのだが、中山牝馬Sで1kgだった斤量差が今回は2kgに広がることからこちらを上位に取った形だ。

先行差し自在なのも魅力的で、出来れば積極策を期待したい。

 

 

 

対抗にそのトーセンビクトリー。

 

前走はかなり後ろからの競馬だったこともあるが、マイルはこの馬には短すぎた。

ハンデは見込まれたが、距離延長で見直す手。

 

 

 

3番手に人気薄だが斤量に恵まれたリーサルウェポン。

 

軽量で重賞2着の実績があるのは見逃せない。

先行手綱に長ける高倉騎手というのも魅力。

 

 

 

以下

 

 

 

逃げてどこまでプリメラアスール
外枠で復活なるかビッシュ
若い手綱に期待ショウナンバーキン

 

 

 

までを押さえて馬連で。

 

 

 

馬連
4~3.5.7.11.12(各20%)

 

 

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