こんばんは、明瑞新山です。
土曜日の富士Sは消し評価のヤングマンパワーが勝利し本命馬ダノンプラチナが3着、3番手のイスラボニータが2着という結果に終わりました。
スタートでダノンプラチナ、ロードクエスト共に出遅れましたが、ダノンプラチナはすぐさま前に取り付いてまさかの先行策。
ロードクエストは最後方の定位置で直線までジッと我慢する展開になりました。
とはいえ、入りの3Fは36.3の超スローペース。
あの位置からNHKマイルCと同じ競馬をしても伸びきれるわけがないんですよね。
それにしても、自身よりも外を回して後ろから伸びてきたガリバルディにも差されているので、次のマイルCSでの巻き返しも容易ではないと思われます。
ダノンプラチナはパドックで決して万全と言える状態ではなく、その中で3着まで押し上げたのは立派だったと思います。
レースのポイントは逃げた2頭が直線で外に馬を出したこと。
そのおかげで内で追走していたヤングマンパワーとイスラボニータは労せず突き抜けることが出来ました。
前を行く壁がなく、仕掛けるタイミングも自由自在となれば、他の馬に比べてこれほど有利なアドバンテージはありません。
反対に外3番手の絶好位を取ったはずのダノンプラチナはその2頭が外に出した煽りを受けて加速したくても出来ない状態が続いていました。
この差はあまりにも大きく、ヤングマンパワーの3連勝を額面通りに受け取るのは危険。
次走マイルCSで人気を集めるようなら、疑ってかかることも考えた方が良いかもしれません。
では、日曜日の予想です。
京都11R
菊花賞(GI)
2強構図の菊花賞。
どちらかが圧倒的に人気を集めているわけではなく、拮抗状態の単勝オッズ。
事実、この2頭以外の16頭が1着になるのは限りなく難しい。
能力的に3番手なのはエアスピネルだろうが、同馬は皐月賞・日本ダービーともに鞍上の渾身の騎乗がありながらサトノとディーに屈したようにかなりの能力差がある。
その上、この2頭はハイペースににもスローペースにも対応可能で、鞍上の意のままに操ることのできる気性の持ち主。
弱い相手に横綱相撲で勝ち切る底力も備えており、死角はないに等しい。
95%の確率でワンツーフィニッシュ、100%どちらかが戴冠すると見ている。
では、どちらの方が強いのだろうか。
皐月賞を見る限り、サトノダイヤモンドがディーマジェスティを逆転するのは不可能に見える。
しかし、日本ダービーを見る限りサトノダイヤモンドをディーマジェスティが逆転することは不可能に見える。
皐月賞はハイペースで流れて先行馬には苦しい流れになったことに加え、サトノダイヤモンドは大目標日本ダービーに向けての仕上げ途上であり、万全といえる状態ではなかった。
そこから条件が好転した日本ダービーで見事逆転。
残念ながら落鉄の影響があり戴冠には至らなかったが、十分に一流の走りを見せてくれた。
対するディーマジェスティは皐月賞にピークを迎え、そこで圧勝。
返す刀で2冠制覇を狙ったがピークに仕上げた反動か、中間に熱発。
日本ダービーの結果にその影響があった可能性は否めない。
それでもラストの伸び脚急で、皐月賞馬の名に恥じないレースを見せたのはこの馬の底力がなせる業か。
互いに前哨戦は辛勝に見える楽勝。
どちらも最高の仕上げには一息足りない状態での圧勝であり、その強さを見せつけた格好。
騎手も最高で枠も文句なし、最終追い切りも絶好。
うーん、甲乙つけられない。
ただ一つ気になることが。
それは神戸新聞杯でサトノダイヤモンドが初めて見せた掛かる仕草。
デビューから5戦、鞍上の意のままに操れていた馬が初めて引っかかったのだ。
休み明けの影響もあるだろうが、初めての3000mを前にしてこれは少し気になる材料だ。
また、この内枠もいただけない材料。
スタートしてすぐにコーナーが控えているので本来は歓迎のはずの内枠だが、この馬はマークされる立場の馬。
一発を狙って乗る馬には非常に有効な内枠でも、この立場の馬になると包まれる可能性がある。
この馬、操縦性こそ高いが機動力には優れておらず、一度ブレーキを踏むと再加速に時間がかかるタイプ。
直線まで動けず、進路を探すようなことになれば、先に抜け出した馬を捉えきれない可能性は十分にある。
一方のディーマジェスティ。
後入れの偶数枠は出遅れ癖のあるこの馬にとっては好都合で枠の問題はない。
セントライト記念を見ても、鞍上はスタートしてすぐに馬を馬群の外に持ち出すはずで、道中はストレスを与えない位置を取れるだろう。
これが内でソツなく先行するサトノダイヤモンドとの大きな違いで、後方から競馬を運べる馬の強み。
このディーマジェスティの末脚は確かに強烈だが、エンジンの掛かりが遅い点が弱点である。
日本ダービーでも上位3頭の中では真っ先に仕掛けておきながら、エンジンが掛かったのは一番遅かった。
ゴール直前で急追してきたのはそのためであり、決して仕掛けを遅らせたからではない。
皐月賞ではその弱点がハイペースにより補完された結果圧勝に繋がったが、キレ味を要求される府中ではそうはいかなかった。
ところが今回は3角から下り坂になる京都である。
自慢の大排気量のエンジンは確かに点火に時間が掛かるが、下り坂を利すれば難なく加速できる。
ペース如何を問わず、弱点を補完してくれるのだ。
ピッタリ折り合って人馬一体だったセントライト記念を見ても掛かる心配は皆無。
弱点さえ補えば世代最強の破壊力を秘めているこの馬。
不安材料を抱えるサトノダイヤモンドではなく、こちらを上に取りたい。
◎ディーマジェスティ
対抗にはもちろんサトノダイヤモンド。
現状、完全無欠のパーフェクトホース。
馬体もディーマジェスティよりも超距離向きだし、抜け出すときの加速も抜群。
ただし、上記のように大飛びのために機動力欠ける点がウィークポイント。
機動力に勝る馬が結果を残しているのが菊花賞なので、その点は大きくマイナスだ。
それでも能力的には双璧をなす存在で間違いないので相手筆頭。
まともに走ればディーマジェスティ以外には負けようがない。
た!だ!し!
サトノダイヤモンドが包まれたり前をカットされたりしてブレーキを踏むことになれば他馬に逆転を許す可能性がある。
可能性がある以下の馬を薄く押さえておく。
長距離適性を見せるカフジプリンス
無欲の追い込みレインボーライン
恐らく積極策を採るエアスピネル
栗東滞在で意欲見せるシュペルミエール
までを押さえて馬単で。
馬単
1着軸 06
03 60%
01 10%
04 10%
11 10%
13 10%



