【王者の風格、王道を往くローテで輝く…弥生賞】3月6日明瑞新山予想

こんばんは、明瑞新山です。

 

・土曜日回顧
土曜日のチューリップ賞は本命馬レッドアヴァンセが8着に沈み不的中でした。
予想文に記した「スローの瞬発力勝負」にはならず、入りの3F34.6のハイペースとなってしまいました。
過去のチューリップ賞で入りの3Fで34秒台が計時されたのは京都開催の95年と、新潟開催だった86年のみです。
つまり、過去最速の入りを記録したわけで、予想文中に

 

「ただし、溜めなければ話にならず、ペースが速くなると恐らく末脚不発に終わる」

 

とした本命馬が不発だったのも頷けます。
また、馬体重14kg減というのも堪えたとは思います。
本番へのステップレースでここまで体を減らして、どうやってGI仕様に仕上げるのでしょうか。
音無調教師に対する疑念が晴れない昨今です。

 

さて、勝ち馬に話を移しますが、正直言ってこのレースをどう評価して良いものか全く分かりません。

 

と、言うのも、入りの3Fが過去最速だったというのは上記の通りですが、では上がりが掛かったのかというとそうではなく、1.2着馬の上がりはなんと33.0。
その他にも6.7.8着馬が33.1の上がりを駆使し、先行した3着馬も33.7でまとめているのです。

 

正直言って、これは異常です。

 

過去のチューリップ賞の時計、上がりと照らし合わせてみましょう。

 

1:35.5 35.6-35.4 スイープトウショウ(34.3)
1:36.5 36.0-35.2 ブエナビスタ(34.7)
1:34.5 35.5-34.4 レーヴディソール(33.6)
1:34.3 35.3-34.9 ハープスター(33.7)
1:32.8 34.6-33.9 シンハライト(33.0)

 

ザッと時計を並べてみましたが、これだけでも異常さが伝わってきますよね。
キレ者ハープスターよりも1.5秒速い勝ち時計で、上がりでも0.7秒上回るという、鬼畜の所業。
その他の名牝とは比較するまでも無い程に大差をつけているこのラップ。
超優秀なこの時計と上がりを鵜呑みにして良いのかが問題なのです。
これがそっくりそのまま能力を表しているのであれば、1.2着馬はメジャーエンブレムを凌駕することも可能ということになります。

 

幸い、本番まではまだひと月の有余があるので、その間にしっかりと見定めたいと思います。

 

 

前置きが少し長くなりましたが、本日の予想です。

 

 

中山11R
弥生賞(G2)

 

・2歳王者始動戦
朝日杯FSを制したリオンディーズの始動戦となる。
その朝日杯、好位から完璧に立ち回ったエアスピネル。
あっさり先行馬を交わして抜け出したが、最後方で折り合いに専念していたリオンディーズがこれまたあっさり交わして戴冠。
ラスト3Fで0.7もの大差がついたように、持てる能力の差をまざまざと見せつけた。

朝日杯を見る限り、能力の序列は確実にリオンディーズエアスピネルタイセイサミット
エアスピネル基準で考えると、リオンディーズとの能力差よりも、直線で挟まれて立て直す不利があったタイセイサミットとの能力差の方が小さいように思える。

 

 

・好素材の台頭
父ディープインパクト、母ウィキウィキ。
姉に重賞2勝ウリウリを持つ良血馬が2連勝でクラシックに名乗りを上げた。
2戦ともノーステッキでの圧勝でありながら、上がり33.5→32.6と、驚異の加速性能を発揮。
未知の魅力に溢れている。

 

 

・馬場状態
明日の中山は雨予報
当日、どこまで渋るかは予想しようもないが、少なくともキレ味のみで勝負する馬にとっては苦しい。
つまり、マカヒキは割引が必要ということ。
走りが軽いこともあり、中山の急坂で止まるシーンは一考に難くない。

 

 

・展開
逃げ宣言をしているのがモーゼス
鞍上蛯名は、昨秋のJCでもハイペースを演出しており、極端なスローペースは考えにくい。
エアスピネルは5番手あたりに付け、直後にマカヒキが続くか。
リオンディーズは最後方ではなく、10番手あたりに付けるとみた。

朝日杯で余裕をもって仕掛けたところを差されたエアスピネルは、セーフティリードを作ることを試みるはず。どれだけ離せばリオンディーズに差されないかを図るのだ。
つまり、早め早めの仕掛けで6F目~徐々にペースアップする前が苦しくなる展開。溜めを作ってキレ味で勝負したい馬には厳しい展開だ。
加えて、馬場の悪化…………やはりマカヒキにとって簡単なレースになりそうもない。

先に抜け出したエアスピネルをリオンディーズが差す。
朝日杯と全く同じ構図が見えるが、距離延長は決して歓迎ではないエアスピネル。
早目の競馬からラストに甘くなって他の差し馬に差される可能性も考慮する必要がある。

 

 

・結論
リオンディーズ
私の中のシミュレートでは、マカヒキが怪物であった場合を除いて、99%がリオンディーズの勝利であった。
兄が初めて敗れた舞台で、弟が兄以上の馬であることの証明を果たす。

 

エアスピネル
レース巧者っぷりが目に付く1頭。
この世代に生まれなければ、クラシックの1つや2つ、勝てていたかもしれないほどの素材。
距離延長は歓迎ではないが、立ち回りの巧さや馬体の重厚さでマカヒキを凌駕。
2010年の2着馬エイシンアポロンのイメージだ。

 

タイセイサミット
ラスト突っ込んでくる馬を考えると、この馬しかいなかった。
前走の勝ちっぷりが秀逸で、距離の短い朝日杯でも不利がなければ3着確実といっても良い内容。
恐らくここが適距離なので、適性ではエアスピネルを上回る。

 

馬券は馬単で。

 

馬単
10→4 70%
10→3 30%