こんばんは、明瑞新山です。
急激に涼しくなったのでやや風邪気味ですが頑張っていきましょー!
10月5日
◆◆◆◆◆東京11R サウジアラビアロイヤルカップ(G3)◆◆◆◆◆
【勝ち馬】サリオス
父 ハーツクライ
母 サロミナ(Lomitas)
【評価】★★★★★★【★6】
12.3 – 10.8 – 12.0 – 12.1 – 12.0 – 11.2 – 10.8 – 11.5
予想文に「このレースの焦点は、新馬戦で牛のような馬体だったサリオスがどれくらい変わってきているか、だ。」と記したが、新馬戦と比べてそれほど変わり映えしない馬体でパドックに登場。
その体であっさり突き抜けて2連勝を飾ってしまった。
レースでは上手にスタートを切り3番手から。
包まれない外目の位置から競馬を運ぶと直線までじっくりと脚を溜める。
直線では外からクラヴァシュドールが並びかけてくるまで追い出しを待つ余裕たっぷりの競馬。
勢いを付けて来た相手に応戦する形だったため一旦は前に出られたものの、そこから力強く差し返して重賞初制覇。
時計は新馬戦よりも5秒速く、上がりは同じ。
単純比較は禁物だが、成長して登場したということだろう。
内容も新馬戦の破天荒なものと打って変って大人びた競馬で、このレースが出来るならばかなり大きな武器になる。
勝ち時計は超速で、2歳馬として初めて東京マイルを1分32秒台で駆け抜けた馬となった。
が、それは2着クラヴァシュドールとて同じことで、この2頭が化物クラスなのか馬場状態が良すぎたために出た時計なのかは今の所なんとも言えない。
★6評価は継続で、今後の活躍に期待したい。
クラヴァシュドールは新馬戦後に「重賞クラスと言いたい」と記したが、内容としては完全に重賞級のソレ。
性別や遠征、競馬内容を踏まえて総合的に考えるとこちらの方がサリオスよりやや上と考えても良いレベルで、次走阪神JFでも本命級で考えるべき馬。
「体がもっと増えてほしい」と新馬戦の記事で記したが、当時の私は申し訳ないがこの馬を牡馬と誤認していた。
それくらいこの馬の馬体と動き、レース内容に迫力があったのだ。
牝馬であるならば(増えるに越したことはないが)大きく増える必要はなく、ちょうど良いサイズかもしれない。
東京5R 2歳新馬
【勝ち馬】ラッシュアップ
父 ヴィクトワールピサ
母 ノーブルジュエリー(Smarty Jones)
【評価】★★【★2】
12.7 – 10.9 – 11.9 – 12.8 – 13.2 – 12.1 – 11.4 – 11.5
パドックでは仕上がりこそ悪くないものの、コトコトと硬い歩様で、お世辞にも良い馬には映らなかった。
レースに行くと好スタートからやや掛かり気味の先行策。
すぐに落ち着き、大きく緩んだ区間でも折り合って4.5番手でレースを進める。
コーナーで内外前に壁が出来ても怯むことなく追走し、直線ではジワーっとアクセルを踏みつつ進路を確保しキックダウン。
一気に加速し前を捕えると、最後は追いこんできたスピードオブラブを封じて初勝利。
他のキズナ産駒と違い、身のこなしが悪く走法もやや大とび。
クビを使えていない走りで滑らかさに欠け、正直大物感はない。
しかしながら直線で抜け出す際の反応等は悪くなく、これらを伸びシロと捉えるならばポジティブな展望も開けるかもしれない。
時計は平凡、上がりの構成はそれなり。
次走試金石だが、個人的には多分ダメと見ている。
ただし、一連の動きに母系を加味して考えればダートで大化けする可能性は秘めている。
ヴィクトワールピサ産駒はダートがあまり得意ではないので強調はしにくいが、可能性としては留意しておきたい。
東京4R 2歳新馬
【勝ち馬】タイアンキチジツ
父 ダンカーク
母 トレノローザ(アフリート)
【評価】★★★【★3】
12.7 – 11.1 – 11.4 – 12.1 – 12.5 – 12.9 – 12.7 – 13.8
パドックではまずまずの仕上がり。
決して筋肉質でダートオンリーという体ではなく、父の産駒の多くがそうであるように適性が分かりにくい感じだった。
レースでは五分のスタートから促しつつの先行策。
ちょっとごちゃつきそうなシーンもあったが、鞍上が上手く導いて絶好位での競馬。
そのまま3.4コーナーをカーブして直線へ。
直線では内に潜り込むと、逃げたアールウェルスにただ1頭迫っていき、ゴール手前数完歩で並びかけるとクビ差交わして新馬勝ち。
アールウェルスが同日の古馬1勝クラス並みのペースで飛ばしたため、新馬戦としては超ハイペースになった。
その中で先行馬が力尽きたのは当然で、その流れに逆らって差し込んできた底力は評価して良い。
上がりはペースを考えれば優秀で、走破時計も優秀。
ただし、スローの切れ味勝負になったときの不安は大きいので、500万でも上位に来れるとは思うが同じ東京マイルが舞台の場合は思わぬ大敗があっても驚けない。
東京1R 2歳未勝利
【勝ち馬】オーロラテソーロ
父 Malibu Moon
母 For Passion(Not for Love)
【評価】★★★★★【★5】
12.6 – 11.0 – 11.8 – 12.4 – 12.0 – 12.1 – 12.6
芝でなかなか勝ちきれなかったオーロラテソーロが快勝。
好スタートから積極的にハナを奪うと、道中は後続を引きつけながら逃げる。
直線に入って少し気合いを付けられるとスッと後続を突き放し、そこからは追われる毎にリードを広げる圧勝。
勝ち時計は同日古馬1勝クラスと遜色なく、逃げたのに上がりで他馬を1秒上回る圧巻のパフォーマンス……これは順調に行けば交流重賞を賑わす器と見た。
東京2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ペルラネーラ
父 ディープインパクト
母 シユーマ(Medicean)
【評価】★★【★2】
12.8 – 11.4 – 12.4 – 13.1 – 13.0 – 12.6 – 11.4 – 11.0 – 11.6
新馬戦後の記事で「次走狙える馬」としたペルラネーラが快勝。
当時の記事にはパドック次第と記したが、そもそもここはメンバーが弱すぎたために圧倒的一番人気になってしまった。
ゲートは1完歩遅れたが馬群から大きく離されることなく追走。
ペースが遅かったこともあり、労せず先行集団の中で競馬をすることが出来た。
そのまま馬群で落ち着いて追走し、直線ではスッと外に出されて加速。
残り300mでステッキが入ると内の各馬を一気に飲み込み、最後は粘るマスターワークを振り切って初勝利。
超スローの瞬発力勝負で、血統的にこの流れへの対応力が頭抜けていた印象。
能力的には500万で善戦できれば良いかなというラインなので、次走以降は過剰に人気を集めるようならば嫌った方が良いかもしれない。
東京3R 2歳未勝利
【勝ち馬】チェーンオブラブ
父 ハーツクライ
母 フェアエレン(Street Cry)
【評価】★★★【★3】
12.6 – 11.2 – 11.9 – 12.1 – 11.6 – 11.1 – 11.6
スタートの出は悪かったが、すぐに挽回して先行集団に取りつく。
そのまま淡々とした流れを追走し、直線では先行集団の外目から一気に差し切って初勝利。
ペースの遅さに助けられた面は大きかったが、序盤のロスを挽回してなお直線でのあの手応え。
追い出されて走りが変わり、ムチが入るとさらに走りが変わって鋭伸する様はかなり格好良かった。
ややピッチ気味なので距離の限界はあるかもしれないが、次走が楽しみな馬。
京都9R りんどう賞(1勝クラス)
【勝ち馬】ヤマカツマーメイド
父 ロードカナロア
母 ヤマカツマリリン(グラスワンダー)
【評価】★★【★2】
12.2 – 11.0 – 11.6 – 11.7 – 11.5 – 11.6 – 11.8
ヤマカツエースの妹が2連勝。
私はこの馬をかなり低く評価していたのだが、大きく見誤っていたようだ。
スタートで1完歩踏み遅れたが馬なりのまますぐに好位へ。
そのまま好位馬群の中でジッと機を窺いつつ追走。
3.4コーナーを逃げる2頭の真後ろで手応えたっぷりに回ってくると、直線でも持ったまま。
外に進路を求めようとするが、すぐ外のシホノレジーナ浜中騎手が進路を譲るまいと馬体をぶつけにくる。
このため、バテたルガーサントとシホノレジーナに挟まれる形になったが、これを逆に弾き飛ばして伸びてくる。
ラスト200mでムチが入るともうひと伸びし、逃げたシャドウブロッサムを捕えて1着。
能力というよりも根性で勝ち切ったレースいった感じ。
勝ち時計はこのレースとしては普通で、水準クラスという評価。
★1→★2へ。
並みの500万下のレースといった評価。
このレースで勿体なかったのはショウリュウハル。
3角で内外から挟まれる形になって後退したのが致命傷だった。
直線でも目の前で上記ヤマカツマーメイド、ルガーサント、シホノレジーナの攻防があったので大外に回らざるを得ず、かなりロスの大きい競馬になってしまった。
次走注目だが、このレースそのものがそこまでレベルが高くないので、次が重賞やOP競走であれば見送りが妥当か。
京都5R 2歳新馬
【勝ち馬】ディアスティマ
父 ディープインパクト
母 スウィートリーズン(ストリートセンス)
【評価】★★★【★3】
12.6 – 11.2 – 11.6 – 12.2 – 12.5 – 12.1 – 12.2 – 11.4 – 11.9
好バランスで見栄えのする馬体。
筋肉量も豊富で、かなり出来上がった状態での出走だった。
レースではポンッと好スタートを切ると内に切れ込みながら積極策。
2番手付けると、淀みない流れをピッタリと逃げ馬の真後ろ追走。
そのまま隊列に動きはないまま直線に入る。
直線では逃げるグランレイを交わすとそのままゴールになだれ込むだけの簡単なお仕事。
それくらい、グランレイ池添騎手が先行馬有利の流れを作ってくれたのだ。
内容としては平凡で、ラスト2Fのラップ構成は不満。
見た目的にもほぼ出来上がっての出走と捉えて良く、これは伸びシロはほとんどないと見た。
勝ち時計は優秀なので、次走以降も同じパフォーマンスができれば500万突破まではあるかもしれない。
2着オールザワールドはパドックでの見た目が個人的に好きではなかった。
内容としては勝ち馬とイーブンくらいと見て良く、次走勝ち負け可能。
京都6R 2歳新馬
【勝ち馬】クラシックココア
父 Fastnet Rock
母 Alberton Park(Thorn Park)
【評価】★【★1】
12.2 – 11.2 – 11.5 – 11.8 – 11.5 – 11.7
名前が可愛い。
馬主さん、ココアが好きなのか~と思ったら菊の品種らしく、この時期にデビューさせる陣営の粋を感じた。
パドックでは腰の甘さは目立つもののバランスの良い好馬体で、仕上がりも良好。
レースでは好スタートから押してハナに立つ積極策。
そのままマイペースに持ち込むと、2番手のスマートルミエールとの行った行ったの競馬。
内容としてはかなり薄く、来年のクラシックどうこうは絶対無理。
南半球産なので伸びシロに期待して古馬になってからの活躍を妄想するのはアリ。
京都4R 2歳新馬
【勝ち馬】ディモールト
父 ヘニーヒューズ
母 オールザットジャズ(タニノギムレット)
【評価】★★★【★3】
12.0 – 11.2 – 12.4 – 12.5 – 12.7 – 12.7 – 13.5
パドックでは筋肉量豊豊富で見栄えはするものの、やや太めに映る馬体。
母父タニノギムレットから受け継いだ体型なのかもしれないが、もう一絞りできそうな体だった。
レースでは好スタート好ダッシュでハナを奪うと、そのままハイペースに飛ばして逃げ切り勝ち。
道中、終始外からプレッシャーを掛けられていたので息が入らない厳しい展開。
それを跳ね返して逃げ切ったのは評価して良い。
時計は上々で、上がりはペースを考えればまずまず。
昇級即通用でも驚けない。
2着以下で最も評価したいのは3着のメイショウアゴニカ。
ここ1.8倍の圧倒的人気だったが、このハイペースを突きに行った挙句終始外々を追走、3.4コーナーでもかなりロスの多いコーナリングをしながら前を潰しに自分で動く競馬。
かなり雑な騎乗で、こんなことをされたらいくらなんでも厳しい。
次走確勝クラス。
逆に2着タイズオブハートを筆頭に追い込んできた馬たちの次走は割り引いて考えたい。
特にタイズオブハートは流れに上手く乗せた鞍上の好騎乗が光るもので、次走人気なら消し評価まで考慮したい馬。
京都1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ノクターンノーツ
父 Medaglia d’Oro
母 サマーソワレ(War Front)
【評価】★★【★2】
12.0 – 10.9 – 11.9 – 12.6 – 13.0 – 12.5 – 13.4
五分のスタートから外の各馬の出方を窺いながら先行策。
2Fほど走ったところでハナを奪うと、そのまま逃げ切り勝ち。
直線ではやや内を開けてスパートし、内外から追い上げてくる各馬に差されそうで差されず押し切って見せた。
動きに鋭さが見られず、間違いなく瞬発力よりも持久力で勝負するグレートバニヤンタイプ。
グバニャンと同じく500万で頭打ちしそう。
このレースで注目したいのは2着のフラミンゴフライト。
上記のようにノクターンノーツが内を開けたこともあるが、直線で狭いラチ沿いに突っ込んで自爆した。
強引と表現するには浜中騎手に申し訳ない気もするが、狭い所に捻じ込んだものだからノクターンノーツと接触するシーンもあり、ラスト150mはほとんど追えていない。
最初から外に出していればもっと際どい競馬になっていたはずで、次走も軸候補として買うべき馬。
ここまで書いて気付いたが、京都4Rで雑な競馬をしたのも浜中騎手、りんどう賞で強引な競馬をしたのも浜中騎手。
デムーロ騎手と同じく、きっちりとレースを分析すれば騎手の粗って本当に良く見えてくるもの。
彼らのような騎手を軸にするときには、通常よりも大きなリスクを背負っていると覚悟した方が良い。
京都2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ヴァラークラウン
父 ダノンシャンティ
母 ヴァレッタ(Cape Cross)
【評価】★★【★2】
12.3 – 11.0 – 11.3 – 11.5 – 11.4 – 11.8
五分のスタートから押して先行策。
すんなり2番手に付けると逃げるダイヤモンドライフを徹底的に可愛がって行った行ったの展開に持ち込んで初勝利。
凡戦。
2着ダイヤモンドライフは次走人気を集めるなら即消し。
3着ソウルユニバンスは距離延長が望ましい。
京都3R 2歳未勝利
【勝ち馬】ミレニアムクロス
父 ハーツクライ
母 アドマイヤテレサ(エリシオ)
【評価】★★【★2】
12.6 – 10.8 – 12.4 – 13.0 – 12.8 – 12.6 – 12.1 – 11.9 – 12.0 – 12.0
五分のスタートから押して先行策。
1コーナーまでにグッと手綱を引いて3列目に控えると、コーナーで外に馬を出して包まれない状況を作りつつ向こう正面へ。
スローな流れで、ウェストエッジなどはかなり引っかかっていたがこちらはシュタルケ店長がなんとか宥めて制御内に置きつつ競馬を進める。
3角手前からペースアップし、そのまま12.0前後のハロンラップを刻みつつ直線へ。
直線では捲ったテイストオブハニーを楽々捕えると脚色鈍らず初勝利のゴールへ。
後半のラップ構成は悪くはないものの良いとも言えない。
凡戦。
新潟2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ショウナンマリオ
父 トビーズコーナー
母 アクアブルーハート(エンパイアメーカー)
【評価】★★★【★3】
12.7 – 11.4 – 12.7 – 13.3 – 12.7 – 12.0 – 13.0 – 12.6 – 12.6
好スタートから馬なりの競馬で前へ。
やや力みつつ3番手を追走していたが、向こう正面で流れが速くなると折り合ってレースを進める。
そのまま中団に控え、やり合う先行勢を見ながらの競馬。
直線では手応えたっぷりに外に持ち出されると一気に伸びて差し切りV。
やや行きたがるめんを見せたとは言え、控えて中団から差し切る味な競馬。
昇級戦でもおもしろい。
新潟3R 2歳未勝利
【勝ち馬】イエロージニア
父 ヨハネスブルグ
母 トップスカーレット(ダイワメジャー)
【評価】★【★1】
12.2 – 11.2 – 11.7 – 12.9 – 12.4 – 12.9
ポンとロケットスタートをきるとそのままハナを奪って逃げ切り勝ち。
序盤はスタートのアドバンテージで無理なく逃げ、中盤大きく息を入れて直線惰性で粘り切る競馬。
1200mでこれだけ上手くレースを運んでこの時計&上がり。
駄馬。
つまり、この馬を差せなかった馬の集まりだったこのレースは超低レベル。
10月6日
東京5R 2歳新馬
【勝ち馬】サクラトゥジュール
父 ネオユニヴァース
母 サクラレーヌ(シンボリクリスエス)
【評価】★★★【★3】
13.4 – 12.6 – 12.7 – 12.8 – 13.4 – 13.5 – 13.1 – 11.6 – 11.0 – 11.2
パドックでは雄大で迫力のある馬体。
やや柔軟性に欠ける印象も受けたが、気合いも乗っていかにも走りそうだった。
レースでは好スタートから好位の外をゲット。
道中、ペースが落ちたところでやや行きたがっていたがなんとか宥めて3番手。
そのまま3.4コーナーを回って直線へ。
直線ではラスト2FでGoサインを出され、前を行くロードソリッドと共に抜け出すと叩きたいの形になるが、ラスト100mでグイッと前に出て捻じ伏せた。
超超スローペースでこの上がりに価値はないが、最後まで止まらなかったのは評価できる。
次走次第ではクラシックのダークホースになる可能性も。
東京4R 2歳新馬
【勝ち馬】バトルカグヤ
父 アドマイヤムーン
母 ロックフォーティ(ロックオブジブラルタル)
【評価】★【★1】
12.5 – 11.5 – 12.7 – 13.0 – 11.9 – 11.3 – 11.5
パドックでの印象はバランスが悪くて非力。
正直、走るとは思えなかった。
ところが、レースではゲートを決めると馬なりでハナへ行くスピードを見せ、そのまま押し切ってしまった。
さすがにこれにはびっくりしたが、時計・ラップ共に平凡。
東京1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ホットミスト
父 パイロ
母 アクアリスト(コロナドズクエスト)
【評価】★★★★★★【★6】
12.6 – 11.7 – 12.6 – 12.6 – 12.5 – 12.2 – 12.0 – 12.8
新馬戦のレース振りを高く評価したホットミストが快勝。
好スタートからハナを奪うと後は後続に付け入る隙を与えない圧倒的1人旅。
直線でもちょっと気合いをつけたのみでほぼ持ったまま。
よほどの事が無い限り次走も楽勝。
ちなみにこの日、ここにたびたび登場してる私の出資馬グバニャンことグレートバニヤンが出走、2着していた。
その条件が古馬1勝クラスの東京ダ1600m。
まさにこのホットミストと同じ条件だったのだが、走破時計と上がりを並べてみると以下の通り。
東京1R 2歳未勝利 D1600m
1着ホットミスト 1.39.0(37.0)
東京6R 3歳上1勝クラス D1600m
2着グレートバニヤン 1.39.0(37.2)
そう、内容で完全に圧倒してしまっているのだ。
これをみてグバニャンが2勝クラスより上では通用しないと悟るとともに、2歳の段階で古馬1勝クラスで勝ち負けできる時計を持ったまま叩き出したホットミストの性能を確信した。
ただし、ネックになるのはこの父。
大物を出したことが無いだけに成長力があるのか疑問でもある。
東京2R 2歳未勝利
【勝ち馬】スズカコーズマンボ
父 スズカコーズウェイ
母 スズカエルマンボ(シンボリクリスエス)
【評価】★★【★2】
12.8 – 11.2 – 12.0 – 12.9 – 12.6 – 12.8 – 12.8
スタートで出遅れて最後方から。
前が少し速いのペースで引っ張っていたこともあり縦長の隊列。
その中で後方3番手だったが、直線で大外に持ち出されるとグイグイと伸びてきてゴール前で一気にナデ切ってしまった。
そのフォームと破天荒な競馬振りから一瞬アンズチャンが重なったほど。
時計は平凡だが上がりはそれなり。
次走も同じ競馬をして差し込んでこれるなら500万は勝ち切れる馬。
東京3R 2歳未勝利
【勝ち馬】ヴァルナ
父 エピファネイア
母 アリデッド(ダンスインザダーク)
【評価】★★【★2】
12.8 – 11.5 – 11.7 – 13.0 – 13.4 – 11.6 – 11.0 – 11.4
好スタートから馬なりの競馬でハナへ。
道中はかなりペースを落としたが誰も絡んで来ず、直線まで溜めに溜めてヨーイドンで楽勝。
まさにやりたい放題できたレース。
あまりにも全てが上手く行き過ぎたのでほぼ判別不能だが、上がりとペースを部分と全体の比例関係でみるとあまりレベルが高いようには感じられない。
凡戦だろう。
京都5R 2歳新馬
【勝ち馬】ジャストナウ
父 ジャスタウェイ
母 フリティラリア(アドマイヤムーン)
【評価】★【★1】
12.6 – 11.2 – 12.8 – 12.6 – 12.5 – 12.3 – 11.9 – 11.7 – 11.8 – 11.8
パドックでは量産型ジャスタウェイ産駒といった体。
現地で生で見ていたらきっと馬券には入れていなかったであろう、そんな馬だった。
ただし、ここは他の馬も微妙な見た目の馬が多かったので消去法的に購入していたかもしれない。
ここでレースレベルを察することができるだろう。
レースでは好スタートから気合いを付けて前へ。
外の各馬がより速かったため好位のインで溜める形に。
そのままスローの流れに乗って淡々と追走し、3角手前でペースが上がっても難なく対応。
直線では前2頭の間を割ろうとするが外のサトノパシュートが進路を譲らず寄せてきたため接触。
それでも上手く2頭の間をすり抜けて先頭に立ち、そのまま押し切って新馬勝ち。
最後までラップを落とさなかった点はある程度評価すべきだが、このペースを考えると特筆すべきものでもない。
全馬トップスピードの質が低く、低レベルレースと言えそう。
京都4R 2歳新馬
【勝ち馬】ダノンアレー
父 ディープインパクト
母 シスタリーラヴ(Bellamy Road)
【評価】★★★★【★4】
12.3 – 11.5 – 12.4 – 13.0 – 13.0 – 13.3 – 13.3 – 12.8 – 13.5
パドックでは雄大で見栄えのする好馬体を披露。
ダートデビューでなくても良かったのではないかと思ううほど素質のありそうな馬だった。
レースでは五分のスタートから馬なりの競馬で3番手。
1.2コーナーカーブ時に内のトウカイバリエンテが外に逸走しかけた煽りを受けたが問題なく、その間にコーナーワークでハナに立ったベルダーイメルとともにペースを握る。
3.4コーナーを持ったままカーブすると、直線では瞬く間にベルダーイメルを突き放して快勝。
さすがにラストは苦しくなったが、前半62.2はこの時期の2歳戦としてはかなり速く、それをこれだけ強気の競馬で押し切るのは強いの一言。
芝でも見てみたい馬。
4着ベルダーイメルは1コーナーで前が空いたときに一気にハナに立つ好騎乗だったが、プレッシャーを掛けてきた相手が悪すぎた。
次走注目。
京都1R 2歳未勝利
【勝ち馬】フィニアル
父 パイロ
母 ジーニアル(キングカメハメハ)
【評価】★【★1】
12.4 – 10.9 – 11.5 – 12.3 – 12.8 – 13.8
好スタートから押してハナへ。
外に主張する馬がいたため先手を奪うのに苦労したが、その後は息を入れつつの逃走。
4角を持ったままカーブすると惰性で粘り切った。
凡戦。
京都2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ダイメイコリーダ
父 エスケンデレヤ
母 ミラクルフラッグ(スパイキュール)
【評価】★★★★【★4】
12.2 – 11.8 – 13.0 – 12.9 – 12.9 – 13.0 – 13.0 – 12.8 – 13.3
五分のスタートから押して2番手に。
すんなり隊列が決まるとあとは流れにまかせて追走。
3角で逃げ馬が後続を引き離そうとするがこれに馬なりでついていき、直線では後続をあっさり突き放して楽勝。
ゴール前は流していたようにまだまだ余裕のあるレースぶりで、思ったよりも奥が深そうな馬。
ペースや走破時計を考えても2歳の中ではトップクラスで次走が楽しみ。
このレースで注目したいのは1番人気で3着に敗れたスマートコマンダー。
新馬戦でもこのレースでも内枠を引いてのレースだが、スタートが上手で好位に付けられる反面、砂を被ると走りのバランスを崩して失速するのだ。
そのせいで新馬戦も1角を2番手でカーブしているのに徐々にポジションを下げて最終コーナーは5番手。
このレースでもスタート直後はハナを奪う勢いだったが、前に入られると途端に走りがバラバラになり1コーナーを10番手。
4角では大外の絶望的な位置からなんとか差し込んでの3着という結果だった。
つまり、次走以降で外枠に入って砂を被らない競馬が出来る時こそが狙い目。
能力は未勝利クラス最上位なので内枠に入ったとて容易に消せる馬ではないが、ここ2戦手綱を取った藤井騎手から経験の浅い若手騎手に乗り替わったりすれば超危険な人気馬になってくれるかもしれない。
京都3R 2歳未勝利
【勝ち馬】ラヴォアドゥース
父 ダイワメジャー
母 フィーリングトーン(ワイルドラッシュ)
【評価】★★【★2】
12.6 – 11.3 – 11.8 – 12.4 – 12.2 – 11.9 – 11.6 – 11.8
好スタートからジワッとだしてハナへ。
極端に緩めることはせず、この馬の特性を引き出せるような鞍上のペース配分が光るレース。
直線でも、今にも交わされそうで交わされない、そしてあれよあれよという間に逃げ切ってしまうダイワメジャー産駒の典型的競馬で初勝利。
内容としては凡戦。
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】キラービー
父 スマートファルコン
母 アガーテ(フォーティナイナー)
【評価】★★【★2】
12.2 – 11.0 – 12.0 – 12.7 – 12.7 – 12.9
五分のスタートから控えて中団。
道中は内ラチ沿いピッタリを追走し、3.4角でコーナーワークを利して一気にポジションアップ。
直線では抜群の手応えで1頭分の進路に飛び込もうとするが前の馬がフラついて急ブレーキ。
そのまましばらく壁に閉じ込められていたが、残り180mで外の馬を弾き飛ばして進路を確保すると鋭伸。
一気に差し切って新馬勝ち。
詰まっていなければもっと大きな差を開いて圧勝していたということは想像できるが、それがどれくらいだったかは分からない。
少なくとも不良馬場の新潟のダートで1分13秒台の走破時計は下の下の下。
2着バウンティハンターを除くすべての馬が駄馬と言えそう。
そのバウンティハンターだが、序盤はキラービーよりも前に位置しながら、コーナーワークのマズさで4角を回る時には逆に真後ろに入ってしまっていた。
上記のようにキラービーはドン詰まりしたので、直線で真後ろにいたバウンティハンターも例外ではなかった。
さらに、キラービーが外の壁を弾き飛ばす直前に外に進路を選択しており、吹っ飛んだ馬の影響をモロに受けてしまっていた。
最後の手応えは遜色ないものだったので、鞍上がもっとソツなく騎乗していたらこちらが勝っていた未来もあったはず。
ただし、キラービー同様不利がなかったらどこまで突き抜けていたかは不明。
なので次走過大評価は禁物だが、少なくとも他の出走馬の様にけし安定という馬ではなく、むしろ積極的に買うべき馬ではないだろうか。
新潟1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ワスカランテソーロ
父 スクリーンヒーロー
母 クロストウショウ(アグネスタキオン)
【評価】★【★1】
12.5 – 10.6 – 11.7 – 12.8 – 12.8 – 12.5 – 12.5 – 12.7 – 12.1 – 12.6
前走後の記事に「次走好勝負」と書いたワスカランテソーロが快勝。
好スタートから積極的にレースを運び3番手。
馬場を考えれば決して遅くはないペースで、逃げ馬と適度に距離を保ちつつの競馬。
3角から徐々に進出を開始し、コーナリングで不器用な面をみせながらも直線で一気に逃げるドゥラモットを捕えるとそのままなだれ込んで初勝利。
内容は平凡で、昇級すると苦戦しそう。
このレースは3着のロードオマージュに注目。
直線で前に2頭しかいないのに行くところ行くところでドン詰まり。
これは鞍上の力不足でもあるが、まだ若い騎手なので仕方がない。
綺麗に捌いていれば勝てたレースだけに残念。
次走も注目したい。
新潟2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ゴーゴーチアフル
父 ゴールドアリュール
母 マスターチアフル(ボストンハーバー)
【評価】★【★1】
11.8 – 11.1 – 11.8 – 12.5 – 11.9 – 12.4
五分のスタートから押して3番手。
そこでやりあう前の人気2頭をみながらの競馬。
3角から徐々にスピードに乗せつつ進出すると、直線では外から前2頭を一気に交わして初勝利。
時計・上がりから考えても凡戦。



