【2019年キャロット募集馬】明瑞新山的診断【募集番号1~10】

 

 

 

募集番号 1

ヒストリックスターの18 (父ディープインパクト) 牡

 

 

・寸評

 

桜花賞馬ハープスターの全弟。

ハープスター以降の産駒は何故かディープインパクト以外の種牡馬の仔だったが、ラストクロップ一歩手前のこのタイミングで戻ってきた形。

 

 

活躍しなかった兄姉たちとは違い雄大な馬格を有しており、立ち姿はかなり見栄えのする馬。

歩様はリズミカルだがやや硬さのある印象で、これからの成長過程でどう変わってくるかがポイント。

 

 

この母の産駒は父がディープインパクトの場合勝ち上がり率100%に対してその他の種牡馬の場合は0%と極端であり、相性抜群の組み合わせの可能性が高い。

その点もセールスポイントだろう。

 

 

1億2000万円の募集価格を無視できて、クラシック狙いの夢を見るのならば一発かけてみるのもアリ。

反面、本体代金ペイを目標とするのならあまりオススメは出来ない。

あくまでロマン枠。

 

 

 

馬体 A

歩様 B

血統 A

厩舎 B(順調に出世すれば引退前に師が定年)

健康 B

 

総合評価 B

 

 

 

 

 

 

 

 

募集番号 2

スノースタイルの18 (父ディープインパクト) 牝

 

 

・寸評

 

スマートレイアーの全妹。

募集写真からはバランスはまずまずもややトモが薄い印象。

個人的には全くピンとこない馬で、一目で出資対象からは外れた。

歩様も全体的にコトコトとしており、パンとしてくるまではおそらくダートで使われるのではないか。

後肢の可動域等はしっかりしているのだが送りに不安があり、全体的にオススメできないデキ。

 

 

 

馬体 C

歩様 D

血統 B

厩舎 B

健康 D

 

総合評価 D

 

 

 

 

 

 

 

 

募集番号 3

ラドラーダの18 (父キングカメハメハ) 牡

 

 

・寸評

 

兄にダービー馬レイデオロ。

母は産駒全馬勝ち上がりを継続中という繁殖実績の持ち主で、間違いなくこの馬も人気を集めるだろう。

 

 

後肢の作りはレイデオロ似で、体のバランスはレイエンダ似。

歩様はまるまんまレイデオロで、よくもここまで似せることが出来たなと感心するレベルで似ている。

体のバランスに関してはキングカメハメハ産駒ということを踏まえればレイエンダに似ている方がサンプルとしては良いので、本当に良い所ドリの弟と言える。

飛節の硬さもレイデオロと同じなのでそこまで気にしなくても良い。

この父の産駒はもはや見限っていたのだが、今年のキャロット募集馬に限っては見直すべきかもしれない。

 

 

 

馬体 A

歩様 A

血統 A

厩舎 B(順調に出世すれば引退前に師が定年)

健康 A

 

総合評価 A

 

 

 

 

 

 

 

 

募集番号 4

アヴァンチュラの18 (父キングカメハメハ) 牡

 

 

・寸評

 

秋華賞馬アヴェンチュラの4番仔。

 

 

立ち姿にはパワフルさがなく、これまでの兄姉とはちょっと違った印象。

腹袋がしっかりしているせいでバランスの悪い体にに見えるが、そこさえ隠せばそれほど悪くはない。

動かしてみると、印象通りまだまだ全体的に緩く、トモが流れてしまっている。

これはデビューまでにかなり時間を要するタイプで、昨今の未勝利戦事情を考えるとあまりオススメできない。

 

 

 

馬体 C

歩様 C

血統 B

厩舎 B

健康 A

 

総合評価 C

 

 

 

 

 

 

 

 

募集番号 5

サンブルエミューズの18 (父キングカメハメハ) 牝

 

 

・寸評

 

曾祖母が桜花賞馬キョウエイマーチ。

一族の多くがキャロットで募集されているクラブ縁の血統馬。

 

 

募集写真はコロンとした可愛らしい印象。

体高やその他の数値から馬体が大きく成長するのは難しそうで、おそらく出走時410~430kgくらいの小さな競走馬になるのではないだろうか。

動かしてみると非常にキビキビとした身のこなしで、なかなかどうして悪くない動き。

距離に融通はきかないかもしれないが、1つ2つならば勝てそうな馬。

 

 

ただし、この募集価格と見あっているいるかどうかは別問題。

本体代金ペイを目標とする人にはオススメできない。

 

 

 

馬体 C

歩様 B

血統 B

厩舎 B

健康 E

 

総合評価 C

 

 

 

 

 

 

 

 

募集番号 6

クルミナルの18 (父キングカメハメハ) 牝

 

 

・寸評

 

桜花賞2着クルミナルの2番仔。

 

 

募集写真では小さくまとまった印象で、まだまだ筋肉がついていないいかにも仔馬といった感じ。

ところが、いざ動かしてみると見た目以上に自身を大きく見せる馬で、クビも低く水平に使いリズミカルに歩けていた。

やや硬めの歩様ながら、これは夢のある動きで期待しても良いかもしれない。

 

 

ただし、私の中でのキングカメハメハ産駒の成功の条件に一つに馬格がある。

現時点から順調に増やしてデビュー時に480kg前後まで膨らんでいれば面白い。

 

 

 

馬体 B

歩様 A

血統 B

厩舎 B

健康 C

 

総合評価 B

 

 

 

 

 

 

 

 

募集番号 7

アゼリの18 (父ハーツクライ) 牝

 

 

・寸評

 

母はアメリカの至宝アゼリ。

日本に渡って以来ディープインパクトを連続して種付けされ、そのいずれもが切れ味不足パワー不足に悩まされて大成できなかった。

能力の片鱗は見せていたのだが、適舞台がなかったのだ。

そのことから、ディープインパクトよりもパワーがあるハーツクライに変わってどんな産駒が出てくるのか楽しみにしていた。

 

 

募集写真はパワフル・・・とは言えない感じながらも、上の兄姉よりは実の入った体付き。

とはいえ、やはり非力な印象は否めず、測尺からも虚弱体質の可能性を感じる。

厩舎も己の力で競走馬の適性を見抜けない無能厩舎なのでなかなかおススメとは言えない。

 

 

ただし、歩かせてみると抜群の身のこなしを披露しており、母のポテンシャルも含めて考えれば大爆発があってもおかしくない1頭。

体質さえ丈夫であれば・・・厩舎さえまともであれば・・・。

 

 

 

馬体 B

歩様 A

血統 A

厩舎 E

健康 E

 

総合評価 C(ロマン枠としてはA)

 

 

 

 

 

 

 

 

募集番号 8

ディアデラノビアの18 (父ロードカナロア) 牡

 

 

・寸評

 

ポトリザリスの初仔としてキャロットでデビューし、クラシックを賑わせたディアデラノビア。

その産駒は全てキャロットクラブで募集され、まさに「キャロットの恋人」と言うべき名牝。

その母の10番目の産駒となるのがこの馬である。

 

 

写真では非常にバランスの良い整った馬で、かなり食指を動かされた1頭。

歩かせてみても減点材料らしい減点材料はなく、かなり良い出来栄え。

高額なのは気になるが、それでも・・・と思わせてくれる馬。

 

 

 

馬体 A

歩様 A

血統 A

厩舎 A

健康 A

 

総合評価 A

 

 

 

 

 

 

 

 

募集番号 9

シユーマの18 (父ロードカナロア) 牡

 

 

・寸評

 

サンデーレーシング御用達の繁殖の仔が今年はキャロットクラブでの募集となった。

 

 

非常に綺麗な馬で、前後のバランスもやや腰高の成長の余地を残した感じで非常に好印象。

少し頭の悪そうな顔だちなのは気になるが、身のこなしも及第点以上で悪くはない。

 

 

ただし、この高額募集がネック。

上記ディアデラノビアと比較するとどうしても見劣りしてしまうので、強気に推せるラインには及ばない。

 

 

 

馬体 B

歩様 B

血統 A

厩舎 B

健康 A

 

総合評価 B

 

 

 

 

 

 

 

 

募集番号 10

バウンスシャッセの18 (父ロードカナロア)

 

 

・寸評

 

フラワーカップ勝ち馬バウンスシャッセの初仔。

 

 

最初の仔としてはしっかりとした大きさに出て、募集写真もおおむね悪くはなかった。

が、測尺の数値がいずれも微妙で、成長の余地は少ないかもしれない。

歩様や身のこなしは標準クラス。

悪くはない馬だが、値段を考えると見送りが妥当か。

 

 

 

馬体 C

歩様 C

血統 C

厩舎 A

健康 B

 

総合評価 C

 

 

 

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