こんばんは、明瑞新山です。
先週の予想も大外れ、非常に流れが悪いですね。
人気馬を消せばそれに馬券を割られ、軸馬が飛んだら紐決着。
逃げればおもしろいと推奨すれば差しに回り、好位からの競馬を期待すると出遅れる。
負のスパイラルに陥っているようなのでちょっと今週はお休みするかもしれません。
とその前に本日はキャロットクラブのWebカタログ公開日。
うまうまジェントル氏に倣って私はキャロットクラブの募集馬の寸評をアップしたいと思いますので是非読みに来てくださいね。
とりあえず2週分の2歳馬記事をアップしてささくれた気持ちを落ち着かせます。
8月10日
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】タガノビューティー
父 ヘニーヒューズ
母 スペシャルディナー(スペシャルウィーク)
【評価】★★★【★3】
13.0 – 11.6 – 13.0 – 13.9 – 13.2 – 12.7 – 13.4 – 12.8 – 14.0
五分のスタートから好位を窺うも挟まれる格好になり後方からの競馬。
大きな事故のようなアクションはなかったものの一気に減速してポジションを落とし、かなり気合いをつけて再加速する破目に。
向こう正面でようやくスピードに乗って追走。
3角から前との差を詰めに掛かると大外を回って一気の追い上げ。
直線入り口では先頭と6馬身程の差があったが、最後まで止まることなく伸び続けて楽々差し切りV。
序盤の不利の大きさを考えるとこの勝利は驚異的で、精神面の強さに驚かされた。
パドックでずっと暴れていたように気の強い一面が良い方に作用したのだろう。
時計は水準クラスだが上がりが優秀で、それなりのレベルにはある馬。
同舞台でデビューした先輩ルヴァンスレーヴやエピカリスにはさすがに劣るが、単純比較で昨年のサルサレイアよりは上、一昨年のビッグスモーキーと五分かそれ以上といった評価。
次走が楽しみ。
なお、このレースはジグザグなラップを刻んだ先行馬に厳しいレース。
逃げてその中で最後の最後まで抵抗していたロードユリシスは次走注目してみたい馬。
新潟3R 2歳未勝利
【勝ち馬】ココロノトウダイ
父 エイシンフラッシュ
母 フェアリーダンス(アグネスタキオン)
【評価】★★★【★3】
12.6 – 11.1 – 12.0 – 12.7 – 12.7 – 12.2 – 11.5 – 11.0 – 12.1
五分のスタートから控えて後方待機策。
道中はかなりゆったりとしたペースで淡々と流れ、3角から徐々に速くなっていく。
それでも腹を括って最後の直線までじっくり溜めて大外一気の末脚。
ラスト400mはヴィクターバローズと人気馬同志の壮絶な叩きあい。
ゴール前80m付近で一旦前に出られるが、最後の最後力でねじ伏せて初勝利をもぎ取った。
レースとしては派手だったが、ラップ構成としてはそれほど優秀ではなく凡戦評価。
血統的にも大きく飛躍できるかどうかは微妙なところ。
ここ2着のヴィクターバローズは次走相手次第だが、このラップ構成でラスト1F苦しくなっているのは能力に疑問符を付けざるを得ない。
未勝利脱出レベルにはあるがその後の飛躍は難しそう。
また、直線挟まれるシーンがあった5着レインカルナティオの評価も低い。
不利があったことは認めるが、その後進路を確保してから前との差を詰められておらず、それがなくとも4着が関の山だったと思われる。
馬主的にも次走再度人気を集めるはずで、大幅な条件変更の場合を除いて消し一択。
◆◆◆◆◆小倉9R フェニックス賞(OP)◆◆◆◆◆
【勝ち馬】マイネルグリット
父 スクリーンヒーロー
母 マイネショコラーデ(ロージズインメイ)
【評価】★★★【★3】
12.0 – 10.4 – 11.1 – 11.9 – 11.8 – 11.8
ゲートは普通。
そこから馬なりの競馬でスンナリ好位をゲットすると、入りの3F33.5のハイペースを引っ張りきりで追走。
直線では内で狭くなりそうだったが、逃げたヒメサマが外の馬に併せにいったこともありラチ沿いを突きぬけて快勝。
1600→1200の短縮に余裕で対応できており、なかなかの好レースだったと言えそう。
時計的には平凡だがラップ構成はまずまず。
やはり距離はあった方が良いタイプに映るので、小倉2歳Sでは思わぬ逆転を許す可能性もある。
小倉5R 2歳新馬
【勝ち馬】コパノマーキュリー
父 サウスヴィグラス
母 レッドマーキュリー(マンハッタンカフェ)
【評価】★★【★2】
6.8 – 12.0 – 12.9 – 13.5 – 12.6 – 12.2 – 12.7 – 13.6 – 13.2
パドックはそれなりにきっちり仕上げてきたな~くらいでこれといって目を引く要素は無かった。
レースではポンッと好スタートを切り一目散にハナへ。
新馬らしくみな抑えて抑えてのレースで、じっくり溜めながら逃げる。
向こう正面で少し絡まれたが、それでも大きな影響のない範囲で、4角までほぼ持ったままの競馬。
直線では外の先行勢が既に手応えなくあっさり抜け出すと、ラスト1Fは内ラチ沿いを抜けてきたヴォーノとの叩きあいをクビの上げ下げで際どく凌いで新馬勝ち。
内容としてはまずまずで、最後の粘り腰も評価したい。
中央よりも地方のダート向きといった印象で、交流戦で思わぬ穴を開けるかもしれない。
小倉1R 2歳未勝利
【勝ち馬】イロゴトシ
父 ヴァンセンヌ
母 イロジカケ(クロフネ)
【評価】★【★1】
12.2 – 10.6 – 11.7 – 12.0 – 11.5 – 12.2
前走で本命に推したもののロスの多い競馬だったイロゴトシが快勝。
五分のスタートから新馬戦同様あまりダッシュが利かなかったため深追いせず中団前目での競馬。
4角でもインベタ、直線でも内ラチ沿いを通るロスの全くない競馬をして突き抜けて快勝。
随所に好判断が光り、小崎騎手は騎手生活で最も巧く乗ったレースではなかろうか。
内容としては九州産馬限定戦らしい内容だった。
小倉2R 2歳未勝利
【勝ち馬】シホノレジーナ
父 ダイワメジャー
母 メジロスプレンダー(シンボリクリスエス)
【評価】★★【★2】
12.6 – 11.0 – 11.9 – 11.5 – 11.8 – 12.2 – 12.2 – 12.7 – 13.0
好スタートからハナを窺う勢いだったものの、内のソルトキャピタルにブロックされ逃げられず。
そこで無理をせず好位からレースを組み立てる形に。
向こう正面に入ってもペースが落ちる気配のない厳しい流れになるが、それを3角手前から潰しに行く超強気の競馬。
4角先頭から抜け出し、ラスト1Fはフラフラになりながらも逃げこんで初勝利。
これだけの消耗戦を早めに動いて押し切るのはかなり強い競馬をしたと言える。
が、昨年似たようなペースを同じように早めに潰しに行って圧勝したヤマニンマヒアのその後を見ていると、この馬への高い評価は難しい。
ヤマニンの方が上がりも走破時計も2秒近く速かったことを考えるとなおさらだ。
◆◆◆◆◆札幌10R コスモス賞(OP)◆◆◆◆◆
【勝ち馬】ルーチェデラヴィタ
父 キズナ
母 トウカイライフ(トウカイテイオー)
【評価】★★【★2】
12.7 – 12.2 – 12.7 – 12.7 – 12.4 – 12.1 – 11.8 – 11.7 – 12.2
キズナ産駒ルーチェデラヴィタがOP特別を制覇し2戦2勝。
これでキズナ産駒は重賞だけでなくOPまでゲット。
上々の種牡馬生活スタートとなった。
さて、このルーチェデラヴィタ。
スタートはやや踏み遅れたがすぐに加速がついて先行争いへ。
と言っても無理せず馬なりの競馬で先行馬のやや後ろといったポジション。
逃げた道営馬がなかなかに強気の競馬で、1000m通過前からジワジワ流れを早くする展開。
これを3角で追いかけると、4角で前を射程圏。
直線では内で抵抗するエヴァーガーデンを楽々捕え・・・るかに思えたが仕掛けてからが案外。
最後は外から来たスリリングドリームも交えて3頭でクビの上げ下げの大接戦。
これをハナ差勝ち取った。
正直、3.4角の動きだけを見ていると3馬身とはいかなくとも1 1/2馬身くらいは離しての大楽勝と思われた。
が、そこからの伸びのなさは距離の壁なのか脚の質なのか。
個人的にはそのどちらもだと思っていて、ビアンフェと同じく一瞬の脚しかなく、距離はスプリント~マイルがベストなのではないかと考えている。
非常にがっかりな内容と言わざるを得ない。
マイルが上限ということは極限勝負のGIでは当然厳しく、次走がもし重賞や距離短縮以外のレースなら喜んで消したい存在。
札幌5R 2歳新馬
【勝ち馬】ショウリュウハル
父 ジャスタウェイ
母 ショウリュウムーン(キングカメハメハ)
【評価】★★【★2】
6.9 – 11.7 – 12.1 – 12.1 – 12.4 – 11.9 – 11.7 – 12.0
ジャスタウェイ産駒ということもあり見た目はカッコ良い馬で、このレース出走の他馬が見栄えしない馬が多かったことも相まって良い馬に見えた。
ゲートオープンでロケットスタート切るとそのままハナを奪い淀みないペースで快逃。
後続を寄せ付けずノーステッキで押し切って見せた。
切れ味が全くないジャスタウェイの子供にとって洋芝でこういった展開はお手の物。
次走切れ味を要求された場合、惨敗もやむなしだろう。
個人的にはあまり評価できない馬。
札幌1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ヤウガウ
父 ゴールドアリュール
母 テスティコ(Tiznow)
【評価】★★【★2】
6.7 – 10.5 – 12.2 – 12.8 – 12.8 – 12.4 – 12.7 – 12.3 – 12.8
好スタートから内の各馬の出方を窺いながらの先行策。
2コーナーから急激にペースが緩み、その間に前との差を詰めて絶好位での競馬。
3角で馬なりのまま前に並びかけるとあっさり交わして4角先頭の横綱相撲。
直線で後続を一気に突き放すとそのまま押し切る楽勝。
ラップを見る限り、自身のペースを守っていたら勝手に前が止まっての3.4角先頭と思われ、ここは相手が弱すぎた。
直線では相変わらず内にモタれる癖を見せており、そちらが改善されないことには上のクラスで大活躍・・・というのは難しいかもしれない。
札幌2R 2歳未勝利
【勝ち馬】コズミックエナジー
父 キングカメハメハ
母 ミクロコスモス(ネオユニヴァース)
【評価】★★【★2】
6.7 – 10.5 – 12.2 – 12.8 – 12.8 – 12.4 – 12.7 – 12.3 – 12.8
好スタートからジワッと出して先行策。
1コーナーで前2頭が競りながら後続を離す形になり、離れた3番手。
序盤飛ばした2頭は3角を待たずにあっさり失速し、みるみる差を詰めて4角先頭。
直線では後続がジワジワ詰めてくるも辛くも押し切って初勝利。
VTRの4角のシーンで逃げ争いをした馬を消せば上位陣が全部前にいる情景が出来上がる。
つまり、逃げた2頭はオーバーペースだったが、3番手以下の馬にとっては理想的なスローペースだったということ。
メンバーレベルも高くなく、あまり評価はあがらない。
8月11日
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】カトゥルスフェリス
父 ディープインパクト
母 ステファニーズキトゥン(Kitten’s Joy)
【評価】★★★★【★4】
12.8 – 11.7 – 12.5 – 13.3 – 13.3 – 12.7 – 11.2 – 11.0 – 11.6
POGでも人気を集めたステファニーズキトゥンの仔がデビュー勝ち。
パドックは小柄ながらもバランスの良い身体つきで周回。
手先の軽さもあり、なかなか良い馬に思えた。
レースでは好スタート、というわけではなかったが好ダッシュを見せて好位からの競馬。
スローペースでも特に掛かるようなことはなく順調に追走。
直線では前に馬を置いてじっくりと追い出すタイミングを計る。
前の馬が内に切れ込んで進路が出来るとGoサイン。
ラスト400mから徐々に差を詰めると、最後までしっかりと加速して差し切りV。
POG雑誌でもパドックでも、調教でも良い馬だと思い、レース内容も決して悪くなかったのだが、何かワンパンチ足りない感じ。
完全に個人的な主観の話で、何が物足りないのか上手く説明できないのだが、俗に言う大物感というやつかもしれない。
馬体面での成長に伴い迫力が出てくれば良いのだが、現状は★4評価に落ちつけたい。
新潟6R 2歳新馬
【勝ち馬】サンクテュエール
父 ディープインパクト
母 ヒルダズパッション(Canadian Fronteir)
【評価】★★★【★3】
12.9 – 11.7 – 12.9 – 12.8 – 12.5 – 11.5 – 10.9 – 11.3
キャロットクラブ御用達の血統馬がデビュー勝ち。
長兄ジークカイザーの1億2000万募集に始まり、ヴェルテアシャフト1億2000万募集、シェドゥーブル6000万募集と高額馬が並ぶもののそれぞれ競走成績はイマイチ。
キャロットで募集されなかったヨシダだけが海外でGIホースになるという、クラブ会員からしたらなんとも微妙な感情漂う血統。
本馬も牝馬にも関わらず8000万円という超高額の募集馬で、期待がかかる新馬戦だった。
パドックではチャカチャカしていて、直前の5Rを制したカトゥルスフェリスとは対照的。
身体は筋肉がしっかりついたトモのラインが印象的で、なかなかの好馬体。
レースではやや伸びあがりながらも好スタートを切り、スッと2番手に付けるセンスの高さを見せる。
そのまま逃げ馬を好きなように行かせて直線まで存分に可愛がり、完全に行った行ったの競馬を作り上げた。
直線ではラスト400mまでじっくり構えてGoサイン。
逃げたファイヤーテーラーの抵抗が激しくなかなか交わし切らなかったが、ラスト100mで捕えると1 1/4突き放して完勝。
パドックのチャカつき具合とは正反対の大人な競馬で、正直驚いた。
気性面ではまだまだという印象だが、レースでの完成度はそれなりに高いと言える。
ラップ構成はスロー、上がりはしっかりまとめてはいるものの纏まりすぎている印象。
悪くはないが良くもない、そんな評価。
新潟2R 2歳未勝利
【勝ち馬】コスモカッティーボ
父 アンライバルド
母 ビラゴーティアラ(スターオブコジーン)
【評価】★★【★2】
12.1 – 11.0 – 11.9 – 12.0 – 11.6 – 12.2
五分のスタートからやや促しつつ先行態勢。
3角ではすでに外に出して手応え抜群に進出し直線へ。
直線では粘る内2頭にジワジワ迫るとゴール前で差し切って初勝利。
凡戦。
小倉5R 2歳新馬
【勝ち馬】グランドデューク
父 ジャスタウェイ
母 バロネスサッチャー(ヨハネスブルグ)
【評価】★【★1】
12.4 – 10.8 – 11.4 – 11.7 – 11.8 – 12.5
好スタートから押してハナへ。
内の各馬がそれほど主張しなかったためにあっさりと先頭に立つとそのまま後続を寄せ付けず逃げ切りV。
小気味の良いピッチ走法でいかにも小倉向きの馬。
パドックでも中の下といった感じの馬で、ローカルの新馬そのもの。
低評価。
小倉2R 2歳未勝利
【勝ち馬】フルフラット
父 Speightstown
母 Golden Flair(Medaglia d’Oro)
【評価】★★★【★3】
12.0 – 10.4 – 10.9 – 11.9 – 11.8 – 12.2
五分のスタートから押してハナを奪うと、そのまま一息に逃げ切ってみせた。
ペースはかなり速く、その中でも最後は流して入線できたほど余裕があった。
コーナリングしながらの加速には横ブレする等、随所に若さを見せてはいたが、走るフォームもなかなか良く、距離延長でも対応可能な走り。
しっかりと鍛えれば重賞でもひょっとする馬かも知れない。
札幌5R 2歳新馬
【勝ち馬】エカテリンブルク
父 ブラックタイド
母 ファイナルスコア(ディラントーマス)
【評価】★★【★2】
12.8 – 11.4 – 12.8 – 12.6 – 13.0 – 12.6 – 12.5 – 12.2 – 12.2 – 12.6
全姉はチューリップ賞3着から桜花賞に出走したノーブルスコアという良血馬がデビュー戦を飾った。
姉とは違い雄大な馬体を誇るようにパドックに登場し、堂々周回。
ブラックタイド産駒らしい威圧感だった。
レースではスタートのタイミングが合わず中団からの競馬。
向こう正面で少しずつ前との差を詰めると、3角から本格的に進出。
大外を通って進出すると前を射程圏内に置いて直線へ。
直線ではやや内にモタれながらも外から捲ってきたレッドレビンを刺し返す底力を見せて勝利。
ラップを見ても分かる通り、切れ味の出番が全くない持久力勝負。
ラスト30mは手綱を引きながらの勝利ではあったが、純粋なスピードという点ではなんとも言えず、評価は及第点まで。
次走試金石。
札幌1R 2歳未勝利
【勝ち馬】セイラブミー
父 ヨハネスブルク
母 カハラビスティー(ダイワメジャー)
【評価】★【★1】
12.5 – 10.9 – 11.8 – 12.0 – 11.6 – 11.9
好スタートから持ったままハナへ。
後続を引きつけながら逃げで、最後の直線でも追撃を許さず初勝利。
メンバーレベル極低で全く評価できない。



