こんばんは、本日は8月3.4日分の更新です。
8月3日に新潟芝1000mの未勝利戦が行われましたが、千直はレースその物が異質で評価のしようがないため割愛させていただきます。
8月3日
◆◆◆◆◆新潟9R ダリア賞(OP)◆◆◆◆◆
【勝ち馬】エレナアヴァンティ
父 アドマイヤムーン
母 ドリームカムカム(メジロライアン)
【評価】★★★【★3】
12.5 – 11.1 – 11.6 – 12.0 – 12.0 – 11.2 – 11.7
スタートはタイミングが合わなかったもののすぐに勢いがついて先行態勢。
道中は4番手の外という絶好位で運び、ゆったりとした流れに上手く乗る事が出来た。
3角で外から進出すると直線では一騎打ちの形に持ち込んでGoサイン。
テリオスヒメも粘り腰を発揮するが、ラスト100mでこれを捕えるとあとは1 1/4突き放してフィニッシュ。
完全に逃げ馬のレースで、それを楽々差し切ったのは評価して良い。
出遅れをものともしなかったところもポイントが高いが、テリオスヒメは新馬戦で破った相手であり、評価そのものは据え置き。
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】ウーマンズハート
父 ハーツクライ
母 レディオブパーシャ(Shamardal)
【評価】★★★★★【★5】
12.7 – 12.1 – 13.0 – 13.3 – 12.4 – 11.1 – 10.7 – 10.9
パドックではキビキビとした身のこなしと一定の柔らかさを備えた動きで、一際目立つ存在。
レースではスタート五分から馬なりの競馬。
先行集団のすぐ後ろあたりでレースをすすめ、4角から徐々に進出。
直線でも手応えたっぷりに前との距離を詰ると、ラスト2Fで一気に突き抜けた。
抜け出した後は手綱を押さえながらのフィニッシュで、勝ちっぷりの良さが目についた。
手首の返しが良く、いかにも切れ味勝負の馬といった印象で、流れたレースになるとかなり不安がある。
道中も折り合いを欠く事もなく大人びた競馬が出来ており、ハーツクライ産駒にしては完成度が高い。
ここからの伸びシロという点ではなんともいえないが、磨けば光る原石である可能性は高い。
新潟3R 2歳未勝利
【勝ち馬】カイアワセ
父 アイルハヴアナザー
母 フローラルパレス(サンデーサイレンス)
【評価】★【★1】
12.7 – 11.1 – 11.4 – 12.5 – 12.9 – 12.5 – 11.8 – 11.4 – 12.5
スタート五分も、その後のダッシュが速く外3番手に。
道中は外から被された影響もあり、やや行きたがる面を見せていたが鞍上が何とか宥めて脚を溜める。
3.4コーナーでもペースは上がらず、ジッと我慢して直線へ。
直線では早めに進路を確保すると、ラスト2FでGoサイン。
最後は苦しくなってヨレ気味だったが、後続の追撃を振り切って初勝利。
ラスト1Fは早め抜け出しの分の失速と考えても、ペースとしては普通くらいだったので物足りないと言わざるを得ない。
この流れでこの馬を交わせなかった後続も含め、次走かなり厳しいように映る。
小倉5R 2歳新馬
【勝ち馬】カーフライターク
父 エピファネイア
母 アナスタシアブルー(ファルブラヴ)
【評価】★★【★2】
12.0 – 10.3 – 11.1 – 11.3 – 12.0 – 12.4
好スタートから押して押して先行態勢。
なかなかスピードに乗れず道中はひたすら追っ付け通し。
3角で逃げる2頭に追いつき、直線でそれらを交わすと後は突き放す一方。
大楽勝の新馬Vとなった。
パッと見はとても強いように見えるが、レースのレベルが低すぎただけ。
3角で前に追い付き、そこからは突き放す一方に見えたのは交わした2頭が大失速しただけで、ラップ構成を見ればこの馬とてその2頭と同じ様に失速していたのが分かる。
直線ではムチを使っていないが、使ったところで何も変わっていなかっただろう。
コロンとした体形で、いかにも伸びシロのなさそうなこの時期限定といった馬。
駄馬。
小倉1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ローランダー
父 トゥザグローリー
母 ハニーダンサー(Danehill Dancer)
【評価】★【★1】
12.2 – 10.5 – 11.1 – 11.6 – 11.9 – 12.6
好スタートから押してハナへ。
それほど強烈に主張する馬はおらず、楽に前に行けたのが大きな勝因だろう。
3角では付いてきた馬たちがバタバタし始め、最後は勝手に脱落してくれたので見た目には大楽勝。
だがペースとしては普通で、評価は上がらない。
小倉2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ブルーミングスカイ
父 ディープインパクト
母 ブルーミンバー(ファルブラヴ)
【評価】★★★【★3】
12.6 – 10.9 – 12.4 – 12.5 – 12.4 – 11.4 – 11.6 – 12.0 – 12.4
五分のスタートから促しつつ先行態勢。
外から被されない様にしながら2番手を確保する神騎乗で1コーナーをカーブすると、あとは淡々と前を可愛がりながらのレース。
3角手前でサングレデクリストが捲りレースが動いたが、そこでも慌てず騒がすの好騎乗。
3角過ぎにスパートすると、脚を使い切った他馬を尻目に一気に加速して大楽勝。
最後は流す余裕もあったが、これは他馬が動いた時に無理をさせず脚を溜められたからであり、馬の能力の違いかどうかは甚だ疑問。
パフォーマンスとしては悪くなかったが、サングレデクリストそのものがそれほど強い馬ではなく、また、早めに捲って脚を使い切るという自爆テロを起こしていることを考慮すれば、この圧勝は鵜呑みにはできない。
次走試金石。
札幌5R 2歳新馬
【勝ち馬】ヒルノマリブ
父 ゴールドアリュール
母 パレガルニエ(シアトルダンサーⅡ)
【評価】★★★★【★4】
12.4 – 10.7 – 11.1 – 11.6 – 11.9 – 12.1
好スタートから馬なりの競馬で3番手。
前がやり合うのを2馬身ほど後ろから眺めつつ追走しギリギリまで可愛がってGoサイン。
4角先頭で直線に向くと、一気に加速して楽勝。
パドックでは雄大な馬体で、やや余裕残しの印象も受けた中でこのパフォーマンス。
それなりに速い流れを追走しつつ最後も余裕を持ってフィニッシュできており、これは次走が楽しみな逸材。
距離は1200よりも伸びた方が良さそうで、暮れのGIでも楽しませてくれるかもしれない。
札幌1R 2歳未勝利
【勝ち馬】キラットダイヤ
父 サウスヴィグラス
母 テツナゴオ(ハーツクライ)
【評価】★★【★2】
12.4 – 10.9 – 11.5 – 12.0 – 13.2
好スタートから押して押してハナを奪取。
内のストレガも主張していたのでやや強引にハナを奪った形になったが、1000mではラチ沿いを取った馬が断然有利であり、この時点で勝負アリ。
最後まで追いすがられたがむしろこれを突き放して初勝利。
凡戦。
8月4日
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】ショコラブリアン
父 ダイワメジャー
母 カトマンディ(Country Reel)
【評価】★★★★★★【★6】
12.8 – 11.4 – 12.3 – 13.2 – 12.5 – 11.3 – 10.9 – 11.3
パドックではやや硬さの残る身のこなしで、余裕のある身体つき。
万全というにはまだ早いかなという印象だった。
レースではスタート五分から促してハナを奪うと上手くペースをコントロール。
ジックリ脚を溜めながら4角をカーブし直線へ。
直線でも余裕綽々の逃げで、鞍上は後続の様子を窺いながら見せ鞭を入れるだけ。
ラストの数十メートルは手綱を押さえてのゴールイン。
パドックの仕上がり具合や身のこなしを考えると、逃げの手に出てマイペースに持ち込んだのは最善手と思われるが、それにしても上々のパフォーマンスだった。
個人的には前日のウーマンズハートよりも上の評価で、新潟2歳Sに出てくるならば本命視したい馬。
新潟6R 2歳新馬
【勝ち馬】トロワマルス
父 キングズベスト
母 セキショウ(シンボリクリスエス)
【評価】★★【★2】
12.2 – 10.8 – 11.1 – 12.0 – 12.4 – 12.2 – 12.2
好スタートから馬なりで先行策。
行きたい馬がそれなりにいたのでそれらを見ながらの競馬。
3角からジワジワと進出すると、4角を上手く回って最後の直線へ。
直線で外に出すと外にヨレながら加速し、前を一気に捕えて新馬勝ち。
3角で緩んだレースで、そこで逃げ馬との差を詰められたのが大きかった。
序盤無理をした馬たちは当然止まってしまうし、こちらは無理をせず脚を溜めた上に追走に脚を使わずとも射程圏内に入れられる最高のレース展開。
ラスト2Fのラップが落ちていないので騙されそうになるが、凡戦。
新潟1R 2歳未勝利
【勝ち馬】カップッチョ
父 ジョーカプチーノ
母 ベルグチケット(ウイニングチケット)
【評価】★【★1】
12.5 – 11.2 – 12.0 – 12.8 – 12.5 – 11.3 – 11.3 – 12.0
ロケットスタートから抑えて先行策。
動きのないスローな流れの中、逃げ馬の真後ろに付けて虎視眈々と機会をうかがいつつ直線へ。
逃げたステラドーロが早々に仕掛ける中、ラスト400mを切るまでじっくり我慢してGoサイン。
そこから一気に突き抜けるかと思え割れたが、思ったほど弾けず、最後はクビの上げ下げを制して初勝利。
ロケットスタートを切れた分溜めが利いたのが勝因。
上では通用しない。
このレースで逃げたステラドーロはこれだけ溜めたにも関わらずそれほど弾けなかった。
能力がないか、芝に適性がないかのどちらかで、次走ダート戦以外に使ってきたならば、消して妙味かもしれない。
小倉5R 2歳新馬
【勝ち馬】シリアスフール
父 ディープインパクト
母 シリアスアティテュード(Mtoto)
【評価】★★【★2】
12.7 – 11.4 – 12.6 – 13.0 – 13.1 – 11.9 – 12.1 – 11.6 – 11.9
かなり低調なメンバー構成で、パドックで走りそうだなぁと思える馬が全くいないレースだった。
レースではゲートオープンでタイミングが合わず最後方から。
1.2コーナーでは前の馬の煽りを受けてやや掛かりながらの追走。
向こう正面で外に持ち出して一気に捲って先行集団に取りついて3コーナー。
そこで一旦息を入れ、4角手前からGoサイン。
直線では捲りに付き合った馬たちが前に残っており、ラスト100mでそれらを差し切って新馬V。
破天荒なレース振りだったが、鞍上の狡猾な騎乗ぶりが光ったレース。
この馬の捲りに付き合って早め抜け出しを余儀なくされた2着サンデーミラージュの方が内容としては良いが、こちらはパドックがあまりにも酷くて評価しにくい。
小倉6R 2歳新馬
【勝ち馬】ヒバリ
父 エピファネイア
母 エトピリカ(キングカメハメハ)
【評価】★【★1】
12.1 – 10.7 – 11.5 – 11.8 – 12.0 – 11.9
細すぎるくらいのデキでパドックに登場。
この時期の短距離レースはそれでも十分に太刀打ちができるので、むしろ仕上がりとしてはアリなくらいか。
ゲートのタイミングが合わず後方からのレースになる。
中団でじっくり脚を溜めるといつの間にかインに潜り込み、コーナーを最短距離でカーブ。
直線で外に持ち出すとジワジワ伸びて最後の3完歩で差し切った。
ラップ、時計共に凡庸。
小倉2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ミントティー
父 カジノドライヴ
母 ハイキートーン(ハーツクライ)
【評価】★【★1】
11.9 – 10.1 – 10.9 – 11.9 – 12.3 – 12.9
スタートで踏み遅れ後方から。
ところが、前半32.9のハイペースでまさに怪我の功名。
後方で腹を括って乗った鞍上の好判断でもあった。
札幌5R 2歳新馬
【勝ち馬】アールクインダム
父 ローズキングダム
母 キャプテンガール(キャプテンスティーヴ)
【評価】★★【★2】
12.9 – 12.6 – 13.0 – 13.3 – 13.0 – 12.6 – 12.0 – 11.3 – 11.6
好スタートから馬なりでハナへ。
競ってくる馬もおらず、淡々とスローペースを刻むことができた。
そのままマイペースに持ち込むと、最後まで他の追随を許さず新馬V。
前半5F64.8の超スローペースにも関わらずレースは全く動かず、実質ラスト2Fの勝負。
この流れではさすがに勝ち切って当然だったか。
そのラスト2Fの構成は悪くはないが、パドックを見ても取り立てて目を引くところはなく、あまり評価は上がらない。
札幌1R 2歳未勝利
【勝ち馬】アブソルティスモ
父 ダイワメジャー
母 ラドラーダ(シンボリクリスエス)
【評価】★★★★【★4】
6.7 – 11.4 – 11.7 – 12.3 – 12.4 – 12.2 – 11.4 – 12.5
五分のスタートからやや抑え気味に中団へ。
ガツンと掛かりそうなところを鞍上が上手く宥めながら追走させて流れに乗ってレースを運ぶ。
勝負どころの3角では馬なりのまま先行馬の真後ろまで進出したが、そこからやや狭くなるシーンもあり失速。
ラスト1Fの時点で前と4馬身程の差があり、勝利は絶望的に思われた。
が、そこから進路を確保すると一完歩毎に前との差を詰め、ゴール前で際どく差し切って初勝利。
正直、直線に入った時には「あ、惨敗だな」と思われたが、そこからの急な伸び脚は目を見張るものがあった。
最後勝ち切ったのもかなりの芸当で、それなりの評価は必要。
ただし、ラスト2F→1Fで1.1秒ラップが落ちており、2着馬が弱かったことも大きく幸いしているのも事実。
ここは「及第点以上」程度の評価に止めておいて、次走を見てから再度評価し直したい。



