【勝ち上がり2歳馬評価2019】明瑞新山の眼【7月27日28日分】

 

こんばんは、明瑞新山です。

 

 

 

先週は多忙のため2歳馬評価記事をアップできず申し訳ありませんでした。

 

その上、週末の予想までお休み・・・

 

今週は気合いを入れて頑張っていきますのでよろしくお願い致します!

 

まずは溜まっていた宿題から済ませます!

 

7月27.28日分の2歳馬評価です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月27日

 

 

 

新潟5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】スマイルカナ

父 ディープインパクト

母 エイシンクールディ(Destorted Humor)

【評価】★★★【★3】

 

 

12.8 – 10.9 – 11.6 – 12.4 – 12.6 – 11.6 – 11.3 – 12.1

 

 

 

セレクトセールで6000万の値を付けたスマイルカナがデビュー勝ち。

 

父は言わずもがな。

 

母は中央で3勝しOPまで出世した後に地方に転入して12勝を挙げ、交流重賞でも健闘したエーシンクールディ。

 

近親にはエイシンヒカリ・エイシンティンクルの兄妹という良血。

 

 

 

パドックではかなり小さい身体で登場。

 

しきりに尻尾を振って若さを見せており、気性的な問題も抱えているように見えた。

 

 

 

レースでは一歩目が遅く、後方からかと思いきやすぐさま加速がついてハナへ。

 

母を思わせる二の脚の速さだったが、そこからは終始口を割りながらの逃げ。

 

母譲りのスピードが諸刃の剣となったかに見えた。

 

が、最終コーナーを回っても手応えには余裕があり、むしろ追いかけてきたユークレースの方が先に苦しくなる。

 

鞍上も外を確認しながら追い出しを待つ余裕があり、結局仕掛けたのはラスト1F。

 

外からゲームアルアルが強襲してきたところで、これをハナ差凌ぎ切って新馬勝ちを収めた。

 

 

 

これはかなり評価に困るパフォーマンス。

 

と言うのも、普通にラップだけを見れば凡レースなのである。

 

が、出負けしたことや道中でひたすら掛かっていたことを考えると、直線での余裕たっぷりの逃げはある程度評価しなければならない。

 

だけどもだっけっど、馬体面から考えれば大物感はなくクラシックで通用するとは思えず、気性面を考慮してもスプリントがベストに映る。

 

非常に悩ましいが、血統的なものを考慮してもこの気性はそうそう改善されそうにもないし、スプリント路線転向を条件に★3が落としどころとしてはベストか。

 

 

 

 

 

 

 

 

新潟1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】コミカライズ

父 ノヴェリスト

母 イオス(バゴ)

【評価】★【★1】

 

 

12.3 – 10.5 – 11.1 – 11.8 – 12.0 – 11.8 – 12.1

 

 

 

好スタートから先行策。

 

やや行きたがっている面を見せていたが、3番手でなんとか折り合ってレースを運ぶ。

 

3角で逃げ馬に並びかけ、直線でGoサイン。

 

仕掛けられてからの反応がイマイチだったが、外の差し馬が迫ってきたタイミングでしぶとく差し返して初勝利。

 

 

 

凡戦。

 

首の使い方が下手で走り方が汚いのが痛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

新潟2R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】ニシノミンクス

父 カジノドライヴ

母 ニシノモンクス(タニノギムレット)

【評価】★★★【★3】

 

 

11.9 – 11.1 – 11.6 – 12.9 – 12.3 – 12.9

 

 

 

スタート五分も押して先行策。

 

芝とダートの切れ目に驚いてジャンプするもスピードは衰えず一気に2番手に。

 

速い馬が少なかったこともあり、最もストレスの少ないところで競馬を進め、逃げ馬を可愛がりながら直線に向く理想的な競馬。

 

直線では内が追い出すのを待ってから仕掛けると、一気に交わし切って優勝。

 

 

 

大楽勝と言える内容で、ここでは力が違った印象。

 

ラップ構成には不満が残るが走破時計はまずまずで、上のクラスでも通用する。

 

 

 

2着馬は未勝利なら勝ち上がれるレベルで、3着以下に関しては要検討。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小倉5R 2歳新馬(九州産限定)

 

【勝ち馬】テイエムヤマカゼ

父 グラスワンダー

母 テイエムコウノトリ(デュランダル)

【評価】★【★1】

 

 

12.2 – 11.0 – 11.1 – 11.7 – 11.8 – 12.6

 

 

 

小倉名物九州産馬限定戦。

 

今年の初勝利はこちらも名物と化しているテイエム軍団のヤマカゼだった。

 

 

 

パドックでは柔らかい歩様で、ここ出走の他馬とは明らかに雰囲気が違った。

 

調教の様子を見られなかったことで本命にはしなかったが、パドックを見ていれば間違いなく本命に推したであろう仕上がりだった。

 

 

 

スタートで半完歩遅れたもののすぐに行き脚が付いてハナへ。

 

外からキリシマブリッジにしつこく絡まれる苦しい展開だったが、直線入り口でこれを振り切るとその後は突き放す一方で圧勝。

 

厳しい流れになりながらも押し切ったのは評価できるが、ここではあくまでも一般馬と同列に見て評価するため★は1つ。

 

評価は辛いが、おそらくひまわり賞もこの馬が勝つのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

小倉6R 2歳新馬

 

【勝ち馬】カイルアコナ

父 キンシャサノキセキ

母 コナブリュワーズ(キングカメハメハ)

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.2 – 11.0 – 10.8 – 11.1 – 11.8 – 12.2

 

 

 

すっきりとしあがり、キビキビとした動きが印象的なパドック。

 

そこから連想される父の産駒らしいスピードを見せて快勝した。

 

 

 

ゲートオープン直後は他馬のスピードに前を譲ったものの、勢いがつくと積極的なレース運び。

 

3角手前ですでに逃げ馬に並びかけると4角を待たずしてこれを競り潰す強気の競馬。

 

4角を単独先頭でカーブするとそのまま独走。

 

圧巻の初勝利となった。

 

 

 

1F→2F→3Fと加速し続けるラップ構成の中、逃げ馬を競り潰しに行ってこれだけの圧勝劇。

 

現時点のスプリント路線では間違いなくNO.1の実力を有しているだろう。

 

小倉2歳S筆頭候補。

 

 

 

2着以下だが、この馬に潰された先行勢の巻き返しに期待してみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

札幌5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】エイリアス

父 ロードカナロア

母 コードネーム(サンデーサイレンス)

【評価】★★【★2】

 

 

6.8 – 12.1 – 12.1 – 12.6 – 12.3 – 11.7 – 11.5 – 12.0

 

 

 

パドックではやや太めの身体で登場し「次が狙い目かな~」等と思っていたらまさかの新馬勝ち。

 

 

 

五分のスタートから押して勢いを付けようとするもなかなか加速せず、道中は後ろから2番目のグループでの追走となった。

 

道中はそれほどペースが上がらない中でもきっちり折り合えており、追走は大人。

 

3角で一気にペースが上がるとややモタモタするシーンもあったが、インベタで上手にコーナーを回ると直線では内から2頭目を通ってクビ差差し切り勝ち。

 

 

 

勝ち時計こそこちらが上回っているものの、ラップ構成は昨年のレーヴドカナロアのレースに酷似している。

 

単純に考えればあのレースよりもややレベルが高かっただけということになり、重賞級の活躍というのは難しいかもしれない。

 

母ゴレラの産駒は総じてスピード不足のパワータイプであり、今後は洋芝以外の舞台で転戦することを考えても評価は上がらない。

 

 

 

圧倒的人気で3着に敗れたアルファウェーブだが、身のこなしや走るフォームは非常に美しい馬。

 

調教のVTRからやや太いかと思い馬券からは外したが、当日のパドックでは太さを感じさせなかったのが気になった。

 

厩舎的にも「目一杯仕上げて新馬戦」というわけではなかっただろうが、それなりの仕上がりにあった可能性は高い。

 

それでいて平凡なレベルの新馬戦でこのパフォーマンスとくれば、未勝利脱出は近くとも今後の飛躍を期待するのは難しいかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

札幌1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】ゴルコンダ

父 ヴィクトワールピサ

母 ゴレラ(Grape Tree Road)

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.5 – 11.5 – 11.9 – 11.7 – 12.0 – 12.2 – 12.4 – 11.7 – 12.4

 

 

 

ダーリントンホールの僚馬ゴルコンダが快勝。

 

好スタートから先手を奪うと、前半から強気のペース配分。

 

流れに反して2,3番手もピッタリ付いて来る展開になったが、3角で一旦息を入れると直線であっさり突き放して快勝。

 

 

 

★7馬ダーリントンホールを煽っただけのことはある勝ちっぷり。

 

ラストのラップ構成は不満が残るが、最後の100mは流していたことを考えるとギリギリ許容範囲。

 

重賞クラスかどうかはまだなんとも言えないが、500万では十分に通用する器。

 

次走試金石。

 

 

 

レコードタイムでの快勝だったように、ゴルコンダのパフォーマンスが良かったこともあるが、2着以下がかなり弱かったということもある。

 

おそらく2着馬は勝ち上がるのがやっとの馬のはずで、次走圧倒的人気間違いなしなので消して妙味かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月28日

 

 

 

新潟5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】ドナキアーロ

父 ディープブリランテ

母 アンソニカ(Purge)

【評価】★★★【★3】

 

 

12.7 – 11.3 – 11.7 – 12.3 – 12.8 – 12.6 – 11.4 – 11.3 – 12.1

 

 

 

パドックでは小柄でスッキリ仕上がった身体で登場。

 

十分に力を発揮できそうなデキで、柔らかさも備えていた。

 

 

 

レースでは、ゲートの出こそイマイチだったもののすぐに行き脚が付いて先行策。

 

逃げ馬の真後ろでリズム重視にレースを進める。

 

まずまず流れたレースだったということもあるが、折り合いに不安を見せる事はなく直線へ。

 

直線ではラスト500m付近で仕掛けられてジワジワ伸びるが、残り2Fで前が壁になる不利。

 

ただし、そこで減速せずに内に馬を導いた鞍上のファインプレイが光り、一気に突き抜けて快勝。

 

 

 

流れを考えればまずまずのパフォーマンス。

 

 

 

 

 

 

 

新潟6R 2歳新馬

 

【勝ち馬】シコウ

父  マツリダゴッホ

母 アンカジャポニカ(Authorized)

【評価】★【★1】

 

 

12.5 – 10.9 – 11.2 – 12.0 – 11.9 – 11.8 – 12.7

 

 

 

パドックでも特に目を引く馬ではなかったが、他があまりにも酷過ぎたために評価上位にランクイン。

 

 

 

レースでは五分のスタートからジワッと出して先行策。

 

内外から行きたい馬がおり、それらを行かせておいてその後ろで折り合ってレースを運ぶ。

 

前はやや速めのペースだったこともあり、3角で一杯の馬がチラホラ。

 

それらの間をスルスルと進出して4角では3番手まで浮上し直線へ。

 

直線では目の前の逃げ馬が手応え一杯で、外のオウケンラブキセキとの間隙を突こうとするも外のデムーロが頑なに譲らず何度も接触。

 

結局ラスト100mでオウケンラブキセキ自身が苦しがって外に逃げ気味になったために進路が出来て突き抜けて快勝。

 

 

 

凡戦。

 

 

 

 

 

 

 

 

新潟3R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】タイムマシン

父 ロードカナロア

母 ハッピーパレード(ネオユニヴァース)

【評価】★★【★2】

 

 

12.5 – 11.3 – 12.2 – 12.4 – 12.4 – 11.4 – 11.0 – 12.2

 

 

 

五分のスタートながら内外の馬がそれなりに出して行く馬ばかりだったので自然と後方からの競馬に。

 

道中はペースが上がらず、やや行きたがるようなシーンもあったがなんとか鞍上の制御内で直線へ。

 

直線では無暗矢鱈に大外に出すのではなく、ジワジワと最短距離を通って持ち出す鞍上の好騎乗。

 

ラスト1Fで前が止まったところで一気に強襲して初勝利。

 

 

 

こちらも凡戦。

 

 

 

ここで先行して止まった2騎だが、このペースで行ってラスト1F1.2秒もラップを落とすということは明らかにマイルでは距離が長い。

 

次走距離短縮ならば軸まで考えても良いが、それ以外のローテーションを選択するようならば消して妙味。

 

 

 

 

 

 

 

 

小倉5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】カリニート

父 ルーラーシップ

母 ケイエスアカリ(フジキセキ)

【評価】★【★1】

 

 

12.3 – 10.5 – 11.2 – 11.6 – 11.8 – 12.5

 

 

 

かなり低調なメンバー構成で、パドックでの見た目はその中ではまだマシな方。

 

レースでは好スタートから押して先行態勢を取り、内の馬を一旦は行かせたもののジワーっと出して再度ハナを主張。

 

3角からは2頭雁行状態で、そのままワンツーフィニッシュで雪崩れ込んだ。

 

 

 

特筆すべきものは何もない凡戦。

 

 

 

2着馬は次走危険な人気馬。

 

 

 

 

 

 

 

小倉1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】ヒメサマ

父 ダイワメジャー

母 チーティンハート(シンボリクリスエス)

【評価】★★★【★3】

 

 

12.2 – 10.8 – 11.0 – 11.3 – 11.8 – 12.1

 

 

 

五分のスタートから人気の2頭の真後ろで競馬。

 

前で競り合う2頭から4馬身程後ろを虎視眈々と追走していたが、3角から逃げるタマモボイジャーが徐々に外に逃避するアクシデント。

 

幸いにして2番手追走のスマートアペックスとともに少し煽りを受けた程度で済んだが、タマモボイジャーはそのまま外ラチに激突して死亡してしまった。

 

さて、難を逃れたヒメサマだが、今度は共にアクシデントを乗り越えたスマートアペックスが徐々に外にヨレてくる。

 

そのため、十分外に進路を取って追い出し、最後は満足に追えないスマートを差し切ってゴール。

 

 

 

これだけアクシデント続きでも勝ち時計はまずまずで、上がりもそれなりにまとめてきた。

 

小倉2歳Sで大穴・・・あると思います。

 

 

 

2着スマートアペックスはタマモボイジャーほどではないにしろラスト100mは外に膨らんで追えなかった。

 

こんな2頭が人気を集めていたとは本当に恐ろしいレースで、この辺りもキチンと監督してほしいと心から願ったレースになった。

 

 

 

 

 

 

 

札幌5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】レザネフォール

父 キングカメハメハ

母 ラナンキュラス(スペシャルウィーク)

【評価】★★★★【★4】

 

 

13.2 – 12.7 – 12.7 – 12.9 – 13.1 – 13.0 – 12.3 – 11.7 – 11.7

 

 

 

パドックではスッスッと軽い手先の運びと、クビの使い方のが印象的。

 

仕上がりも万全で、まさに新馬勝ちを収めに来たような感じだった。

 

 

 

ゲートオープンでは伸びあがる様な格好で飛び出して中団から。

 

道中は目の前に人気の一角レイコックアビーを置き、これを目標に淡々と競馬。

 

レイコックの藩王が悪いとみるや自ら動き3角では先行集団の外目に取りつく敏捷性を見せる。

 

そのまま徐々に前にプレッシャーを掛けると、直線では力強く伸びて新馬勝ち。

 

 

 

小回りでこの流れ、ラスト3Fがこの構成になると捲ってきた馬が圧倒的に有利になるのだが、これを凌ぎ切ったのは高く評価して良い。

 

恐らく本質的に切れ味不足の馬で、走るフォームや手応えほど弾けないのは今後も続きそう。

 

今回凌げたのは相手がスクリーンヒーロー産駒のマイネル馬であちらも切れ味が不足していたからだろう。

 

今後は善戦マンになる可能性も秘めるが、それなりの能力は秘めていそう。

 

ただし、馬体が増えて来ない事にはその能力を発揮することもなく終わってしまいそうなので、まずは馬体重に注目したい。

 

 

 

 

 

 

 

札幌6R 2歳新馬

 

【勝ち馬】セラン

父 Uncle Mo

母 Tiz Miz Sue(Tiznow)

【評価】★★★★【★4】

 

 

6.9 – 11.7 – 13.1 – 13.2 – 13.0 – 12.6 – 13.0 – 12.5 – 12.7

 

 

 

パドックではスタイルが良くてカッコいいという印象。

 

脚の運びや身のこなしも上々で、人気になるのも頷ける馬だった。

 

個人的にはやや華奢な印象もあり、そこが不満点だったが、レースでは良い動きを見せた。

 

 

 

五分のスタートから促して前を窺うと外の3番手の絶好位をゲット。

 

そのまま淡々とした流れを淡々と追走し、3角手前でのペースアップにも難なく対応。

 

勝負所で複数頭が捲ってくる、新馬戦にしては激しい展開になったが、それに巻き込まれることもなく涼しい顔で4角先頭から抜け出すと、内からヤウガウの強襲に遭うがこれも楽々往なして新馬勝ち。

 

 

 

2歳馬離れしたスマートな競馬で激しいレースを制しており、今後が楽しみ。

 

馬体はダートを走るならもっと膨らんで欲しい所だが、2歳馬ということを考えれば全然問題ない範囲。

 

次走試金石。

 

 

 

 

 

 

 

 

札幌1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】アメージングサン

父 ロードカナロア

母 アメージングムーン(アドマイヤムーン)

【評価】★★【★2】

 

 

12.0 – 10.6 – 11.3 – 11.7 – 11.4 – 12.1

 

 

 

五分のスタートからジワっと出してハナへ。

 

外の各馬が行きたくない感じだったのでかなり楽に先頭に立てた。

 

直線ではすんなり後続を突き放して圧勝。

 

時計は及第点も、相手が弱すぎた印象。