こんばんは、明瑞新山です。
今日も早速勝ち上がった2歳馬を評価していきますね。
7月20日
福島5R 2歳新馬
【勝ち馬】トランシルヴァニア
父 オルフェーヴル
母 ワンダーレディアンエル(Real Quiet)
【評価】★★★【★3】
13.0 – 11.9 – 12.8 – 13.8 – 12.7 – 12.3 – 12.1 – 12.1 – 12.4
スタートはあまり速くなかったが、出てからはスムーズで馬なりのまま先団へ。
1コーナーの入りでは10頭ほどが入り乱れる大集団だったが、鞍上が上手に導いてくれたおかげで大きな不利なく向こう正面に向かう事ができた。
向こう正面では促しつつの追走。
3角でちょっと狭くなるシーンがあり減速するがすぐに立て直して直線へ。
直線では上手く捌けるか・・・と注視していたところ、壁になりそうだったヴァルトグリーンが外に逃避して競走中止。
おかげで難なく進路を確保でき、最後のひと伸びで差し切った。
パドックでスッキリ仕上がった身体で、完成度の高さが目を引いた馬。
レースでもおっとりしすぎているくらいに映ったが勝負どころで怯んでもすぐに立て直せたのはこの父の産駒らしいところか。
それを加味しても気性面で大人で、まとまりすぎて爆発力に欠ける心配はあるが安定感のある競走成績を残せそう。
福島6R 2歳新馬
【勝ち馬】グライユル
父 エピファネイア
母 オールウェイズラブ(ディープインパクト)
【評価】★★【★2】
12.6 – 11.0 – 11.8 – 12.0 – 12.2 – 12.8
スタートが悪く先行集団の後ろからの競馬。
早い段階から追っ付ける形だったが、3角手前でスピードに乗ると一気に前を呑みこんで4角先頭。
そのまま押し切ってしまった。
そこまでの競馬振りもさることながら、直線でもムチに反応して内外に大きくヨレたり、その反動で馬場に脚を取られバランスを崩したりと、子供っぽさ全開の破天荒な競馬だった。
パドックではここまで登場したエピファネイア産駒の多くと同じように小柄ですっきりした馬体。
父の筋骨隆々の身体からは想像できない馬が多いのは不思議だが、それでもいくつか勝っているのだから決して悪い事ではないのだろう。
ここからはこんなビックリな競馬をするとは想像もできなかった。
肝心の評価だが、同日の3歳上1勝クラスの勝ち時計よりも2.5秒遅い走破時計、ラストの余裕のなさ、そして馬場がバツグンに合った可能性・・・これらのことを考慮すると渋くなってしまう。
◆◆◆◆◆中京9R 報知杯中京2歳S◆◆◆◆◆
【勝ち馬】ラインベック
父 ディープインパクト
母 アパパネ(キングカメハメハ)
【評価】★★★【★3】
12.8 – 11.9 – 12.2 – 11.8 – 12.1 – 11.6 – 11.6 – 12.5
アパパネ産駒ラインベックが早くも2勝目をマーク。
POGで指名している人にとってはスタートダッシュを決められる嬉しい勝利となった。
好スタートから馬なりで先行態勢。
そのまま行きたい馬を行かせて、自身は逃げ馬の真後ろに入り折り合い重視の競馬を選択。
3角から外に進路を求め、徐々に前との差を詰めていき、しっかりスピードに乗せた上で直線へ。
直線では内で粘る馬たちをなかなか交わすことができなかったが、ラスト250m付近で捕えると最後の1Fで突き放して快勝。
デビュー戦の快勝に違わぬ勝ち方で見事圧倒的な支持に応えたが、評価は残念ながら新馬戦★5から★3に大幅ダウン。
そもそも、ここに出走してきたメンバーで勝利経験馬はラインベックを合せても3頭しかおらず、負かした相手はほぼ未勝利の馬。
しかも勝利経験馬もこれといったパフォーマンスで勝った馬はおらず、馬場や展開に助けられた馬ばかり。
つまり、ここでの勝利はほぼ確定的で、着目すべきは結果よりも内容やラップ構成であった。
その内容は及第点だったものの、ラップ構成が同日の2歳新馬(勝ち馬マイネルグリット)とほぼ同じで、ラスト1Fに至っては後れを取っているというのが痛い。
一般に新馬戦はペースが上がりにくく、未勝利戦との比較で1~3秒走破時計が遅いとされている。
ここはOP競走なので、最低でも1秒くらいは上回ってほしいところだった。
とはいえ、勝ち時計はペースに大きく左右されるものなので、もしそこが同じくらいでも上がりで大きく上回ったのならまだ酌量の余地があった。
しかし、マイネルグリットの上がりが35.3に対してラインベックの上がりは35.3。
ラスト1Fはラインベックは自身のラップなので12.5だが、マイネルグリットは200m通過時点で先頭の馬と約2馬身の差があったため推定11.8。
このことから、最後の1Fの勢いではマイネルグリットに軍配があがり、総じてラインベックよりも良いパフォーマンスをしたと考えるのが自然。
また、当日1Rも2歳の芝マイル戦。
ここの勝ち馬ヒシタイザンには勝ち時計で0.9下回ったばかりか、上がりはほぼ同じ、ラスト1Fの比較でも負けており、仮に中京2歳Sにヒシタイザンが出走していたら楽々逃げ切りを許していた計算になる。
単純比較なので少々乱暴ではあるが、やはり評価としてこれらを大幅に上回るものを与えるのは難しく、少なくとも現時点の私の中ではクラシックでの活躍はないと言えるレベルまで評価は下がってしまった。
もちろん、生き物なのでここから大幅に成長する可能性はあるが、少なくとも次走での消し評価は確定。
その後の評価はそこでの走りを見てから再度決めたいと思う。
中京5R 2歳新馬
【勝ち馬】マイネルグリット
父 スクリーンヒーロー
母 マイネショコラーデ(ロージズインメイ)
【評価】★★★【★3】
12.7 – 11.6 – 11.9 – 12.0 – 12.2 – 11.9 – 11.9 – 12.4
パドックではまとまりの良いすっきり仕上がった状態。
やや動きの硬さが気になったものの、初戦から力を出せそうであった。
レースでは五分のスタートから出たなりの競馬。
スタートからポジション確定まで、鞍上の指示にスッと反応する操縦性の高さが目についた
最初のコーナーで外の馬が内に切れ込んだときに少しゴチャついたが、それもすぐに立て直すことができたのもその才能の賜物だろう。
新馬戦にしては流れたレースで、積極的に引っ張る逃げ馬に対して早々に脚が上がる馬もいたが、3角4角共に抜群の手応えでカーブ。
直線では押し切りを図る先行勢に対してなかなか差を詰められなかったが、ラスト1Fで急追。
ゴール前で差し切って見せた。
このレースは同日の2歳OPと遜色ないラップ構成でまずまずの評価をしたくなるが、上記のように中京2歳Sそのものが超低レベルメンバーで行われたもの。
慎重な評価にならざるを得ない。
とはいえ、勝ち馬はラストまでしっかりと脚を伸ばせていたし、2着馬もこのペースを余力十分に抜け出して見せ場たっぷり。
それなりのレベルにはあるレースだったと言えそう。
中京6R 2歳新馬
【勝ち馬】ペールエール
父 ダイワメジャー
母 アピールⅡ(Selkirk)
【評価】★★★★【★4】
12.6 – 11.2 – 12.1 – 12.3 – 12.0 – 11.6 – 11.4
新馬戦で後の皐月賞馬エポカドーロを楽々突き放して快勝したタングルウッドの弟、ペールエールがデビュー勝ち。
兄はその新馬戦のパフォーマンスから朝日杯でも穴人気に押されたが骨折、復帰後は身心のバランスが崩れてしまい真価を発揮せぬままターフを去ってしまった。
パドックではやや太め残しの身体つきながらしっかりとした身のこなしで素質を感じさせる周回。
レースはロケットスタートを決めて難なく先行策。
外から被せてくる馬もいるなか、掛かる素振りも見せずに安定した追走。
直線までじっくりと逃げ馬を可愛がると、満を持してGoサイン。
追い出されると粘るマイレリーフを一気に捕えて突き抜け、着差以上の快勝。
直線で追い出されたあとの走りが安定しており、芯の入った良いフォームだった。
1400mにしては溜めの利く流れになったこともあるが、ラスト3Fのラップ構成も上々でこれは上でも期待できる器。
2着マイレリーフは流れが向いたこともあるが、最後まで良く抵抗している。
こんなに楽に行けることは今後少ないだろうが、未勝利レベルであれば十分に勝ち上がれる素材。
中京1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ヒシタイザン
父 トーセンホマレボシ
母 サンキュースマイル(ブライアンズタイム)
【評価】★★【★2】
12.5 – 11.7 – 12.3 – 11.5 – 12.0 – 12.0 – 11.5 – 12.1
好スタートから出たなりの競馬。
急がせず無理に押さえず、それでいて3番手と言う理想的なポジショニングでレースを運んだ鞍上の腕が光った。
3角手前から徐々に前との差を詰めると、4角では逃げ馬に並びかける強気の競馬で直線へ。
直線では仕掛けて一気に抜け出し、飛びの大きなダイナミックなフォームで最後まで後続の追撃を許さなかった。
内容としては上々だが、速い脚に欠ける印象は否めない。
今後ソレを求められるシーンに直面した先には脆く崩れる予感しかなく、そういった意味でもダートに活路を求めるのが良いかもしれない。
もしくは、自分でペースを作る逃げ馬になるか。
このレースは私の推奨レースでもあり、2着だったメイショウボサツから馬単推奨だった。
このメイショウボサツ、道中で前に入ったプロークルサートルが折り合いに専念するあまり何度もポジションを下げる煽りを全て受けており、スタート直後は勝ち馬とほぼ同じ位置取りだったにも関わらず、直線に向いたときには5馬身近くの差が出来てしまっていた。
それでもそこから良い脚で差し込んで2着は確保しており、次走まともに走ることができれば確勝クラスと見て良い。
函館1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ブラックホール
父 ゴールドシップ
母 ヴィーヴァブーケ(キングカメハメハ)
【評価】★★【★2】
12.7 – 11.6 – 12.6 – 13.0 – 12.8 – 12.6 – 12.2 – 11.9 – 11.9
新馬戦で私が熱弁したブラックホールが快勝。
これで私の出資馬オーソリティに対しても期待が広がるので喜ばしい限り。
スタートは半歩遅れたものの、そこからのスピードの乗りが良くすぐにリカバー。
先行策も狙える状態で1コーナーをカーブしたが、そこは無理をせず脚を溜めつつ中団から。
新馬戦と同じくあまり流れないレースで、その中でも折り合って追走。
3角からジワッと前との差を詰めにかかり、4角先頭から楽々押し切って初勝利。
内容としては上々で、まだまだ余力のある勝ちっぷり。
最後までラップを落とさなかった点も好印象だが、問題はこのレースのレベル。
競走を通してペースアップがほとんどなく、最初の2Fを除くと最も加速したのが6F目→7F目の0.4秒。
こういったレースは先行馬がとてつもなく弱く、且つ上位入線馬もそれほど強くないことが多く、イメージとしてはフラットレーの新馬戦に近い。
鞍上は「重賞でも」というコメントを残しているが、私としてはおそらくそこまでの馬ではないのではないかと思う。
7月21日
◆◆◆◆◆函館11R 函館2歳S(G3)◆◆◆◆◆
【勝ち馬】ビアンフェ
父 キズナ
母 ルシュクル(サクラバクシンオー)
【評価】★★★【★3】
12.2 – 10.4 – 11.0 – 11.5 – 11.7 – 12.4
やや伸びあがる様な格好で1完歩後れのスタートだったが、2の脚が速く一気にハナへ。
そのまま手綱を緩めることなくハイペースで逃げ、後続に影さえも踏ませぬ圧勝劇。
キズナ産駒の初重賞制覇となった。
たしかにパフォーマンスとしては素晴らしかったが、この勝利には様々な要因が絡んでいる。
他人気馬の出遅れたこと、そして自身の周囲もそれほど速くなくスタート直後に前を閉められなかったこと、さらには当日の前が残る馬場状態、極めつけに出遅れた他人気馬たちの騎乗ミス。
全ての要素がプラスの方向に作用してくれた結果の勝利であり、どれか一つでも欠けていればおそらくこの勝利はなかったはず。
1番人気で敗れたレッドヴェイパーは出遅れと鞍上の判断ミスが大きく響いた格好。
仕掛けて前を追いかけるのか溜めて末脚を伸ばすのかの判断が曖昧で、非常に中途半端な競馬となってしまった。
秋はファンタジーS辺りで期待したいと思っていたのだが、出走できるか否か・・・
2着タイセイビジョンも出遅れ。
こちらは腹を括って最後方待機で脚を溜めたは良かったが、コーナーでインに拘り、直線で追い出せたのはラスト100m。
さすがにこれでは差し切れるわけもなく、この敗戦も致し方ないところ。
次走に期待したい。
函館5R 2歳新馬
【勝ち馬】ダーリントンホール
父 New Approach
母 Miss Kenton(Pivotal)
【評価】★★★★★★★【★7】
13.2 – 12.2 – 12.4 – 12.4 – 11.9 – 12.1 – 12.5 – 11.5 – 11.6
英国産馬ダーリントンホールが快勝。
直前の追い切りの動きが素晴らしく良く注目していたのだが、パドックでも迫力と重厚感ある身体で登場し、ワクワクさせてくれた。
やや太めでカリカリしてはいたが許容範囲内だった。
レースでは好スタートから先行態勢。
前に馬を置いて折り合い、ゆったりと運ぶことが出来ていた。
緩急のある変則ペースにも戸惑う事なく対応し、3角で最内から外に進路を取ると前2頭の間隙を縫って一気に進出。
そのまま逃げ馬を交わし去って圧勝V。
まさに文字通り突き抜けて見せた。
直線での手応えも素晴らしく、追われてはいたもののまだまだ余裕のある勝ちっぷり。
まさにここでは力が違った印象で、完全にオーソリティの上位互換。
札幌チャンプ最有力候補で、来年のクラシックを賑わしていてもおかしくない存在。
函館1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ミーハディビーナ
父 スクリーンヒーロー
母 マイネホコモモラ(ロージズインメイ)
【評価】★【★1】
12.1 – 10.7 – 11.4 – 12.0 – 12.0 – 12.2
好スタートから積極的にハナを奪いそのまま押し切った。
内容的には平凡で、ラップ構成は悪くないものの走破時計は普通。
評価が難しいが、先手を奪う速さがあるのは大きな武器なので秋の東京で思わぬ穴を開ける可能性は秘める。
福島5R 2歳新馬
【勝ち馬】オヌシナニモノ
父 カレンブラックヒル
母 グラントリノ(グランデラ)
【評価】★★★【★3】
9.7 – 10.9 – 11.2 – 12.0 – 12.4 – 13.2
人気の出そうな珍馬名馬が勝ち上がり。
その名も「お主、何者!?」
やや小柄でダート向きのムキムキとした身体付きではなく、柔らかさも秘めたパドック周回。
他のカレンブラックヒル産駒とは明らかに違う雰囲気を持っていた。
レースでは五分のスタートから押して押しての先行策。
内から逃げたい各馬が殺到するが、外枠を利して被される等の不利を受けることなくスムーズな競馬。
ケンカを売ってきた馬たちは3角で早々に後退したが、オヌシナニモノは手応え抜群で、持ったまま4角先頭で直線へ。
直線では後続各馬も脚が無く既にバテバテのデビルズダンサーとの一騎打ちの格好になったが、仕掛けられるとこれを鋭く突き放して圧勝。
昨年のホールドユアハンドを彷彿とさせる勝ちっぷりで、当時あの馬に★7を付けた身としてはこの馬に高い評価を付けるのは少々不安。
勝ちっぷりは良かったが、ホールドユアハンドと比べても馬場を考えれば互角以下の時計。
それなりの馬という評価に落ち着けるのが妥当と考える。
なお、次走は小倉2歳Sとのことだが、芝の部分で加速し、ダートに入っていく過程で明らかにダートの方が良い走りをしていたのは印象的で恐らく芝では走れない。
この臨戦過程までホールドユアハンドにソックリとくれば、2歳のうちに適鞍を求めて南関移籍までしてしまうのではないだろうか。
福島1R 2歳未勝利
【勝ち馬】コスモインペリウム
父 トランセンド
母 シップスログ(ネオユニヴァース)
【評価】★★【★2】
12.8 – 12.2 – 12.6 – 13.8 – 13.1 – 12.4 – 11.9 – 12.0 – 12.3
五分のスタートから促しての先行策。
馬場の内が悪くなっているということもあり、その悪くなっているところと比較的良好な部分の境目を走る形で1コーナーをカーブ。
向こう正面でも逃げ馬を壁にしながら折り合って追走し、3角でインからこれを交わすと4角先頭から押し切った。
最後はコーナーワークを利して内から迫ってくる馬と、馬場の良い外目を通って伸びてくる馬がいたがしぶとく脚を使って寄り切った。
内容としては平凡。
切れ味のなさを馬場が補填し、持続力を最大限に活かせる舞台になったことが大きかった。
福島2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ビブショウ
父 キンシャサノキセキ
母 イチノヤジョウ(アジュディケーティング)
【評価】★【★1】
12.3 – 11.0 – 11.6 – 12.0 – 11.9 – 13.1
五分のスタートから押して先行態勢。
逃げ馬のすぐ外に付けると、馬場の良い部分を通ってスムーズな競馬。
直線では余裕を持って追い出しに入り、逃げ粘るフレンドピースをゴール前で際どく交わし初勝利。
凡戦。
中京5R 2歳新馬
【勝ち馬】ロールオブサンダー
父 エピファネイア
母 ミッキーハナコ(アドマイヤムーン)
【評価】★★★【★3】
12.8 – 11.4 – 13.0 – 13.0 – 12.4 – 12.3 – 12.3 – 12.4 – 12.1 – 12.2
パドックでは見栄えこそするもののやや硬さを感じさせる身のこなし。
悪い馬ではないがダート向きかな?という印象だった。
レースでは五分のスタートからやや促しつつ先行集団の後ろでの競馬。
5F目からペースアップする変則的なペースで、流れが速くなった時にやや置かれ気味になったもののすぐにスピードに乗って問題なく追走。
3角からステッキを使い徐々に追い上げると4角で一気に前を飲み込む。
直線では内のヴァリッドブラックを競り落とすと独走状態で、後続の追い上げもなくそのまま押し切った。
このレースは上記のように変則的な流れになっており、中途半端に追いかけた馬にはかなり負担の掛かるレース。
また、2歳新馬ということも考慮すれば後方で溜めて差してきた2頭よりも前で受けて粘ったヴァリッドブラックを評価したいところ。
勝ち馬に関しては難しいところで、この血統からも──今年はこの言葉ばかり使っているが──「馬場に恵まれた」面は大きかったと思われる。
やや硬さの残る現状、次走軽い走りが出来るかを見てからきちんとした評価を下したい1頭だ。
中京2R 2歳未勝利
【勝ち馬】デンコウリジエール
父 メイショウボーラー
母 デンコウデア(スペシャルウィーク)
【評価】★★★【★3】
12.4 – 10.9 – 11.9 – 12.3 – 12.2 – 13.1
スタートで大きく出遅れ。
馬群から3馬身ほど離された形でレーススタート。
しかしすぐにスピードに乗ると鞍上が手綱を引っ張りきりの状態で馬群の外をグングン進出。
3.4コーナーも内から6頭目ぐらいのところをただ1頭グイグイとポジションを押し上げて直線へ。
これだけ脚を使ったにもかかわらず、直線では加速する内の2頭に付いて伸びただけでなくゴール前までしぶとく脚を使って差し切りV。
新馬戦12着からのV字復活となった。
馬場状態を考えると時計的には水準クラスだが、スタートからの一連の流れを考えるとタダモノではない。
この馬こそお主、何者!?となる可能性を秘めているように思ったが、このレースの馬券を購入していた人にはもうすでに「誰やねんお前!」とツッコミを入れられた後か。



