【勝ち上がり2歳馬評価2019】明瑞新山の眼【7月13日14日分】

 

こんばんは、明瑞新山です。

 

 

 

今週はちょっと遅くなりましたがなんとか間に合いました。(間に合ってない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月13日

 

 

福島5R 2歳新馬

 

 

【勝ち馬】ディアセオリー

父 サムライハート

母 サイレントベッド(ソウルオブザマター)

【評価】★★★★★【★5】

 

 

12.9 – 11.7 – 12.8 – 13.6 – 12.2 – 11.9 – 11.8 – 11.8 – 11.9

 

 

 

サムライハート産駒のディアセオリーが快勝。

 

 

 

五分のスタートからやや促しつつ好位の外目をゲット。

 

そのまま前を可愛がりながらレースを展開した。

 

前半4Fは51秒台の超スローペースだったが、そこから一気に捲ってきた馬がいた影響で1.4秒ものペースアップ。

 

その後一切緩むことなくゴールまでラップが刻まれる、新馬戦にしてはかなり厳しい流れになった。

 

 

 

ディアセオリーはこの捲りのタイミングには付き合わなかったが、捲りたい馬が前に出たタイミングで追撃開始。

 

激流に乗った馬たちが次々と脱落する中、4角を持ったまま楽々とカーヴするとラスト150mまでノーステッキの余裕の競馬。

 

最後は2着馬が目に入った鞍上がムチを入れるとしぶとく伸びて後続を振り切った。

 

 

 

実はここ上位の2頭は調教からちょっとモノが違う動きを見せており個人的に注目していた。

 

当日のパドックでは2着馬を上と評価したが、こちらはこちらで出遅れて最後方からの競馬でよく差を詰めており、次走勝ち上がり候補の筆頭。

 

 

 

どちらも上のクラスでもやれる動きで、血統的に天井が低そうではあるがしばらく注目していたい。

 

 

 

 

 

 

 

福島6R 2歳新馬

 

 

【勝ち馬】マジックキャッスル

父 ディープインパクト

母 ソーマジック(シンボリクリスエス)

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.9 – 10.9 – 11.4 – 12.0 – 11.3 – 11.8

 

 

 

母は2008年のアネモネSの勝ち馬で桜花賞を3着したソーマジック、父は日本のチャンピオンサイアー・ディープインパクトという超良血マジックキャッスルがモノの違いを見せて圧勝。

 

 

 

パドックの段階でここ出走の他の馬たちとは纏うオーラが違い、ほぼ間違いなく勝てると確信させられた。

 

 

 

スタートはお世辞にも上手とは言えないものだったが、すぐに加速がついて先行集団へ。

 

ペースそのものは決して遅くは無かったが3角手前から前を捕まえに行く強気の競馬。

 

Goサインに即座に反応し、スーッと前との差を詰め持ったまま逃げ馬に並びかけるとそのまま強く追われることはなく後続を突き放す一方の大楽勝。

 

ここではやはり持っている素質が違った。

 

 

 

ラップ的には前を追いかけ始めたところで緩んでおり、鞍上の適切なエスコートが光る。

 

陣営的には確実な勝利を欲してこの条件を使ってきたはずで、この馬に対する高い期待が窺えるとともにそれに難なく応える器にも出資者の溜飲も下がったはず。

 

が、ラップ的には平凡そのもので、この構成でこれだけコテンパンにやられた2着以下は弱いと言わざるを得ない。

 

マジックキャッスルに対する評価も及第点+αまで。

 

次走試金石。

 

 

 

 

 

 

福島1R 2歳未勝利

 

 

【勝ち馬】テリオスヒメ

父 リアルインパクト

母 ドリーミングバード(フォーティナイナー)

【評価】★★★【★3】

 

 

12.4 – 10.9 – 10.9 – 11.6 – 11.7 – 12.6

 

 

 

スタートでは人気を二分したブンロートに半完歩後れを取ったが、その後の加速が速くあっさりハナへ。

 

そのまま「付いてこれるなら付いてこい」と言わんばかりの鬼のラップ構成で逃亡。

 

付いてきたブンロートを粉砕し、差し込んできた2着馬を凌いだところがゴールだった。

 

 

 

この時期の2歳馬で2F→3Fを10.9→10.9はかなりのハイラップで、それで押し切ったのは一定の評価が必要。

 

反対に追いかけて止まったブンロートには酌量の余地があるということ。

 

おそらくこれで次走人気落ち必至なので積極的に狙いたいところだ。

 

あくまでも相手が弱ければ、の話だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中京5R 2歳新馬

 

 

【勝ち馬】ギルデッドミラー

父 オルフェーヴル

母 タイタンクイーン(Tiznow)

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.6 – 12.3 – 12.1 – 12.6 – 12.4 – 12.1 – 11.1 – 11.4

 

 

 

シルクレーシング、驚異の八連勝。

 

 

 

パドックでは馬体面の問題は全く感じなかったが、前肢の送りがかなり気になった。

 

ともすれば故障まで考えてしまうような使い方で、ただの癖で競走生活に影響を及ぼさないものであれば良いが・・・などと考えながら眺めていた。

 

といっても他に良い馬もおらず、この馬から入るかボックス買いにするかしか手が無い状況だった。

 

 

 

スタートでやや立ち遅れたが、すぐに気合いを付けられて好位へ。

 

ペースは雨馬場だったとはいえ、道中1度も11秒台がないスローペース。

 

その中でも折り合いを欠く事なく追走し、外から押し上げる馬がいてもパニックにならずに追走できていた。

 

そのまま淡々とレースを進めて3角から徐々にエンジンを吹かし始める。

 

ライバルと目されていたヴィクターバローズの真後ろに付けて4角を回り直線残り300mでアクセルオン。

 

一気に加速すると粘る内2頭をゴール前で際どく交わして新馬勝ち。

 

 

 

パドックで気になった前肢の送りの悪さは直線でも走りにやや影響しており、鞍上が追い辛そうなシーンが多く見られた。

 

ステッキを使ったのは1発だけであるが、それは恐らく使うと大きくバランスを崩す可能性があったからではないだろうか。

 

もちろん「勝てる」という確信めいたものがあったことも否定しないが、これだけ際どい決着で目の前の勝利をみすみす捨てる騎手ではないというのも事実。

 

パトロールで見ても真直ぐ走らせることに集中した騎乗であるように見受けられることからも、恐らく走りそのものの不安定さがあったと考えた方が自然だろう。

 

 

 

馬体もまだまだ緩く芯が入っていないのでこれからの馬という印象。

 

課題の前肢の使い方が成長とともに良くなってくれれば面白い存在。

 

 

 

 

 

 

函館5R 2歳新馬

 

 

【勝ち馬】マンバー

父 ジョーカプチーノ

母 ベルモントヤマユリ(アジュディケーティング)

【評価】★★★【★3】

 

 

12.5 – 10.9 – 11.3 – 11.8 – 11.9 – 12.1

 

 

 

伸びあがる様なスタートで後方から。

 

すぐに加速がついて馬群に取りつくが、この頭数この条件なのに何故か前が激しくやりあい、ハイペースに。

 

3角で逃げ馬が苦しくなり2番手の馬が押し出されるように先頭に立った瞬間にGoサイン。

 

一気に外に出して捲ると、最後は追いすがるリアルダイヤを勢いの違いでいなして完勝。

 

 

 

パドックでの感触は悪く、正直駄馬だと思った。

 

レースも展開に恵まれた部分が多くあるのも事実だが、仕掛けた瞬間の反応の速さや、最後までノーステッキで駆け抜けたにも関わらず大きくラップを落としていない等、所々に光るものがある。

 

函館2歳Sでの爆穴候補と考えて★3評価。

 

 

 

 

 

 

函館1R 2歳未勝利

 

 

【勝ち馬】ニルカンタテソーロ

父 Speightstown

母 ヴェイパー(Galileo)

【評価】★★★【★3】

 

 

12.2 – 10.7 – 11.4 – 12.0 – 11.8 – 12.0

 

 

 

スタートは五分だったが他が速く中団からの競馬に。

 

デビュー戦は1000mで大外捲りの苦しい競馬だったが、その反省を活かすように終始インベタの競馬

 

コーナーワークで先行馬を交わすと、直線では苦しくなって外にヨレ気味だった逃げ馬の内からあっさり突き抜けた。

 

 

 

競馬ぶり、ラップ構成ともに悪くなく、次走が楽しみな馬。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月14日

 

 

 

福島5R 2歳新馬

 

 

【勝ち馬】マイネルテナシャス

父 アンライバルド

母 コスモエンドレス(スターオブコジーン)

【評価】★【★1】

 

 

12.6 – 10.6 – 11.6 – 12.3 – 12.4 – 12.5

 

 

 

五分のスタートから押して先行態勢・・・を取るも、前の4頭が異常に速く大きく離された5番手集団という形に。

 

この2F目の10.6というのは同日メインの古馬OPバーデンバーデンカップよりも速い区間ラップということを考えれば、この速さがどれだけ異常かがうかがい知れる。

 

ともあれ、その飛ばす前を見ながら競馬を展開。

 

当然前も早くに苦しくなるわけで、3角から徐々に距離が詰まり、最後は外から一気に差し切った。

 

完全に展開に恵まれた勝利で、2着馬は道中のポジションが後ろ過ぎたために届かなかった形。

 

 

 

反対に先行して崩れた組は次走注目で、特に超ハイでの逃げ争いに参加しながら4着に粘ったプリンスチャームと、序盤逃げ争いをしながら他馬にヨラれる形で引かざるを得なかったケイティディライトは本命視しても良いかもしれない。

 

他惨敗馬も人気が無ければ狙ってみたい。

 

 

 

 

 

 

福島3R 2歳未勝利

 

 

【勝ち馬】ウイングレイテスト

父 スクリーンヒーロー

母 グレートキャティ(サクラユタカオー)

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.8 – 11.7 – 12.0 – 13.1 – 12.9 – 12.3 – 12.4 – 12.5 – 12.5

 

 

 

好スタート好ダッシュから馬なりで好位へ。

 

内外から先手を主張する馬がおり、それらを行かせておいてしっかり脚を溜める形で競馬を展開。

 

勝負どころでは早めに外に持ち出して馬場の悪い所を避ける最高の競馬。

 

4角先頭の横綱競馬で直線へ。

 

直線でも余裕のある抜け出し方で、展開的に前が崩れた中でもゴール前で手綱を押さえながらの入線。

 

着差以上に強い競馬だった。

 

次走も楽しみな馬ではあるが、消耗戦でこそ輝きそうな馬で、切れ味勝負になるとあっさり敗退するかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

中京5R 2歳新馬

 

 

【勝ち馬】クリアサウンド

父 キズナ

母 アンコンソールド(Smart Strike)

【評価】★★★【★3】

 

 

12.5 – 11.5 – 11.9 – 12.2 – 11.8 – 11.7 – 12.1

 

 

 

勝ち上がり好調のキズナ産駒がまた1頭、勝利を積み上げた。

 

 

 

パドックではコロンとした小さくまとまった身体。

 

身のこなしも特に目を引くものではなかった。

 

 

 

レースに向かうとロケットスタートで開幕ダッシュ。

 

そこから控えて3番手に付けるとじっくりと前を見ながら競馬。

 

3~4角でジワッと押し上げると直線入り口で前をあっさり捕えて勝ち切った。

 

 

 

それなりに流れたレースだったことを考えるとラップ的にもしっかりまとめられており、水準以上の評価は必要か。

 

 

 

 

 

 

 

 

中京6R 2歳新馬

 

 

【勝ち馬】ダンツウィザード

父 マジェスティックウォリアー

母 ミヤジレイナ(キングカメハメハ)

【評価】★★【★2】

 

 

13.0 – 11.3 – 12.1 – 11.6 – 11.4 – 12.0

 

 

 

肉厚で重厚なパワーを感じさせるパドック周回。

 

軟らかみを感じる歩様でもあった。

 

 

 

レースではスタートでタイミングが合わず出遅れたが押して一気にハナへ。

 

1ハロンで先頭に立ってしまうとそのまま後続の追撃を許さず逃げ切り勝ち。

 

内容的には平凡。

 

 

 

 

 

 

 

 

中京1R 2歳未勝利

 

 

【勝ち馬】アサケエース

父 ワールドエース

母 エスジーナミ(タイキシャトル)

【評価】★【★1】

 

 

12.4 – 10.8 – 11.4 – 11.7 – 12.0 – 12.4 – 13.0

 

 

 

五分のスタートからジワッと出して先行態勢。

 

行きたい馬を行かせて3番手に控えると、直線で外に出して抜け出した。

 

メイショウマサヒメの強襲に遭ったがそれをクビ差退けて初勝利。

 

凡戦。

 

 

 

 

 

 

 

 

函館5R 2歳新馬

 

 

【勝ち馬】サトノゴールド

父 ゴールドシップ

母 マイジェン(Fusaichi Pegasus)

【評価】★★★★★【★5】

 

 

13.3 – 13.0 – 13.7 – 13.8 – 12.9 – 12.3 – 11.9 – 11.2 – 12.0

 

 

 

ゴールドシップ産駒が初勝利。

 

 

 

馬体面ではまだ緩さを残した感じで、現時点での精いっぱいの作りに映った。

 

気性面でもややカリカリしている感じで、良くも悪くも父に似た馬だというのが第一印象。

 

調教での走りも父にそっくりだったので、レースではどんな走りを見せてくれるのか楽しみにしていた。

 

 

 

ゲートオープンから注視していたが、スタートそのものは悪くなくすぐに2番手に付けるセンスの高い競馬。

 

スローペースでも掛かるどころかやや促されながらの追走で、外からプントファイヤーが並びかけてきたところでようやくしっかりと走り出し、そのまま2頭で抜け出して最後はサトノゴールドが突き抜けてゴールイン。

 

 

 

ラスト5Fの内の4Fは加速し続けるラップ構成でそれないに優秀。

 

最後の1Fで落としている点だけは加点材料にはならないが余裕を持って流しているのでそこまでマイナスにもならないという採点。

 

14秒近いラップが並んでいるところでも鞍上の手が動いていたようにレースに行ってのズルさが気になるところだが、父そっくりのフォームに芦毛の馬体は心を揺らすものがある。

 

次走に期待。

 

 

 

同じ条件で走ったオーソリティとの比較だが、単純比較すればサトノゴールドの方が上。

 

 

 

ただしプントファイヤーよりはオーソリティの方が上であるはずで、直接対決ではどうなるかちょっと測りかねるところである。

 

 

 

なおプントファイヤーは勝ち上がりは遠くなさそうだが、上で通用するかどうかかなり疑問。

 

 

 

 

 

 

 

 

函館1R 2歳未勝利

 

 

【勝ち馬】グッドブリッジ

父 サウスヴィグラス

母 テイエムプリンセス(ネオユニヴァース)

【評価】★★【★2】

 

 

12.2 – 10.7 – 11.9 – 12.1 – 12.8

 

 

 

 

なんとびっくり単勝万馬券のグッドブリッジが快勝。

 

好スタートから外2番手に付けるとそのまま直線で抜け出して快勝。

 

新馬戦のVTRを何度見ても買いの要素はなく、ここでこの馬を買えた人は天才かまぐれのどちらかと思ってしまう。

 

走破時計も悪くなく、ダート短距離ならひょっとしたらもう一つくらい勝ってしまうかもしれない。