こんばんは、明瑞新山です。
桜花賞出走の各馬に関する評価はTwitterに書いていますのでご覧ください。
それ以外のところでちょっと愚痴なのですが、昨年のアーモンドアイしかりグランアレグリアしかり、直行ローテは馬券を組み立てにくいからやめてくれ!(大声)
ぶっちゃけ、グランアレグリアが同期の中で抜けた馬だったというのは誰がどう見ても明白で、前哨戦を使ってくれていたら確実に本命に推した馬でした。
ところが、4か月ぶりの競馬・・・しかも前走牡馬相手に厳しい競馬を強いられて敗れた3歳牝馬と来ればかなり買いにくい。
ミスエルテやファンディーナを見れば一目瞭然、若い牝馬は一旦崩れると立て直すのが難しいです・・・。
人間でも反抗期が始まりお父さんクサいとか言い出す年頃ですよ。
そんな時期に機嫌を損ねたらなかなか戻らないのが常。
そんな馬を本命で、しかも人気サイドで買えというのはギャンブル of ギャンブル。
一年振りのトウカイテイオーを買えと言われているようなもんです。
力を認めているからこそ紐ではきっちり押さえましたが、これで今週のサートゥルナーリアがさらに人気を集めてしまうでしょう。
さらには来年以降このローテーションが蔓延る可能性も高まりました。
いくら調教技術や施設の充実で休み明けが気にならなくなったとは言え、それは国内だけでの話。
アーモンドアイがぶっつけ本番の可能性もこれで高くなったと言えそうで、また凱旋門賞制覇が遠退いた気がします。
グチグチ言っていても流れには乗らないと馬券が当たらなくなってしまうだけ。
・・・けど怖いよなぁ。
さて、気を取り直して、今日は皐月賞の前哨戦を評価していきます。
ここに掲載されていないレースはコチラ。
弥生賞(G2)
【勝ち馬】メイショウテンゲン
雨中決戦となった今年の弥生賞。
現時点で皐月賞当日の降水確率は60%とあるので、ここで好走した馬たちには恵みの雨再び、最も参考になるレースかもしれません。
レースはメイショウベルーガの仔メイショウテンゲンが勝利。
重馬場にしてはかなり厳しい流れで、道中息が入らない先行馬にはかなり苦しいレースでした。
と一定の距離を取って追走していたメイショウテンゲンにとってはおあつらえ向きの展開。
3角手前からジワジワと進出し、最後はバテ比べを制して重賞初制覇となりました。
コーナリングが非常にスムーズで、緩んだ馬場も苦にすることなくきっちりとグリップ。
安定した走りを披露しており、小回り巧者&重馬場巧者というのを強く印象付けられました。
本番でも雨で下が悪くなるならば穴で一考の余地のある馬でしょう。
反対にニシノデイジーは馬場を苦にして走っていた印象。
速い流れを追走して消耗もあったのでしょうが、直線でノメって加速できておらず、パンパンの良馬場の方が力を出せるのではないでしょうか。
2着シュヴァルツリーゼは本番でも穴人気しそうな内容でしたね。
新馬戦で見せた荒削りさがそのまま残っており、スタートで出遅れ、直後に挟まれて後方、道中の追走バタバタ、コーナーバタバタ、直線ではドタドタ。
この馬、POGで指名しているくらい期待していた馬なのですが、この気性と不器用さははっきり言って皐月賞には不向き。
持てる素質は高く、明らかにダービー向きの競馬をしているだけにここでの5着以内は是が非でも欲しい所でしょうが・・・超えるべき壁が多すぎて何とも言えません。
ただし、同じ厩舎のドゥラメンテが逆手前でコーナーを回りながら差し切ったように、バケモノ級の能力があれば勝ち切るのは可能。
そう思う方は本命視もアリだと思います。
その他では私が本命に推したラストドラフト。
ここまで瞬発力を活かす競馬を主としてきただけに、この雨に重馬場、そして息の入らない流れと初経験が重なったここは惨敗もやむなし。
本番、スローな流れになって好位で不利なく運べれば一発あってもおかしくありません。
スプリングS(G2)
【勝ち馬】エメラルファイト
評価に困るのがこのレース。
逃げたクリノガウディーが淡々とした淀みない流れを作りだしたおかげで決めて不足の馬たちが上位に来たといえそうですが、時計は上々なんですよね・・・。
ラスト3Fのラップ構成は微妙でハイレベルとも低レベルとも、切り取り方によって見え方が変わってくるのも事実ですが、私としては低レベルとしたいところですね。
本命にしたクリノガウディーは最後パッタリだったことを考えればおそらく距離の壁にないた格好でしょう。
つまり、ここよりもさらに1F長くなる2000mをこなすのは難しく、本番ではかなり厳しい戦いを強いられるでしょう。
勝ったエメラルファイトはやや決め手不足で、本番では工夫に工夫を重ねてさらに流れが向いて掲示板がやっとという印象です。
2着ファンタジストも上手くエスコートされての競馬で、本番で上がり目を望むのは厳しいでしょう。
共同通信杯(G3)
【勝ち馬】ダノンキングリー
2歳王者アドマイヤマーズの始動戦、勝ったのは2戦2勝のダノンキングリーでした。
超スローな流れで、ラスト3F 11.2 – 11.0 – 11.1 の上がり勝負。
血統的にもキャラクター的にもアドマイヤマーズよりもダノンキングリーに分があったレースで、このペースを刻んだデムーロ騎手は自ら馬の良さを消しに行った競馬と言えそうです。
ただし、ダノンキングリーはひいらぎ賞でハイペースを好位から楽々突き抜けており、多少アドマイヤマーズが厳しいラップを刻んだところで突き抜けていたでしょうね。
能力的に底を見せていない魅力は大きく、春のクラシックで大きく狙いたい1頭です。
馬体的にアドマイヤマーズはここらが天井、3着馬に至っては離されすぎなので恐らく両馬ともに本番では厳しい戦いになるでしょう。
毎日杯(G3)
【勝ち馬】ランスオブプラーナ
内枠から軽やかにハナを奪ったランスオブプラーナが鮮やかな逃げ切り勝ち。
阪神の外回りは逃げ残りが多発するコースで、そこでスローの単騎逃げを打てたとなれば大いに恵まれた勝利と言えそうです。
内容的には薄く、本番ではマルターズアポジー役に徹してもらいましょう。
すみれS(OP)
【勝ち馬】サトノルークス
超スローペースで流れたこのレース、制したのはサトノルークスでした。
楽勝と言って良い内容で、ここ出走の馬たちとは力が違った印象。
ですが、相手が弱かったというのも事実で、昨年のキタノコマンドールほどのインパクトは感じませんでした。
切れ味勝負でラスト2F目に10.9を要求される流れではアドマイヤジャスタは厳しく、よく2着に抵抗したと思います。
が、私はこのアドマイヤジャスタを評価したことは一度もなく、能力的にそれほど高いとも思っていません。
ここまでの安定した成績から本番でもまずまず人気を集めるでしょうが真っ先に消したい馬です。
若葉S(OP)
【勝ち馬】ヴェロックス
評判馬ヴェロックスが力の違いを見せて圧勝。
走破時計は同じ馬場状態だったアドマイヤダイオウとほぼ同じと考えれば悪くはないと思います。
ですが、ここも相手が弱すぎるので過大評価は禁物。
ここまで楽なレースは本番では望めないので、良い枠を引いてどこまで…という評価ですね。
単にレベルABCDEで評価をすれば
【B】弥生賞
【C】スプリングS
【B】共同通信杯
【D】毎日杯
【C】すみれS
【C】若葉S
といった感じでしょうか。
これに暮れの2歳GIを入れると・・・
【B+】朝日杯
【C+】ホープフルS
といった感じ。
順調に使っていればサートゥルナーリア一強と考えてもおかしくはないのですが、個人的にはあまり好ましく思っていないローテーションでもあり本命視はしません。
また、サートゥルナーリアはここまでムチを使用しない楽勝ばかりなのですが、いずれもスローの2F競馬。
その競馬でアドマイヤジャスタに楽勝なんて、サトノルークスですら出来ている芸当。
グランアレグリアのように負かした馬がGIを制したわけでもないので絶対視はできないというのが本音ですね。
ここでも楽勝するようならば本当に強いのかもしれませんが・・・



