こんばんは、明瑞新山です。
さて、しばらく更新していなかった週中の記事を久々に更新です。
twitterのアンケートで1位に選ばれた「先週の回顧」とやらをやっていきたいと思います。
主に3歳の世代限定戦に絞って、推奨したしないに係らず重賞と特に注目すべきレースだけ書いていきますね。
まずはここまで触れていない3歳重賞について。
1月6日
シンザン記念(G3)
【勝ち馬】ヴァルディゼール
ラップ構成だけを見ればそれほど強くはないんですが、ラスト1Fで加速している点は褒めなければなりません。
昨年のアーモンドアイのレースと同様、先行馬が弱すぎたのか、勝ち馬が強かったのか判別のしにくいレースでした(昨年はそのどちらもでしたね)。
とりあえず★をつけるとすれば★5が妥当かなという気はしますね。
勝ったヴァルディゼールは競馬振りも落ち着いていましたし、次走も楽しみな馬。
マイネルフラップに関しては本物の実力が全く計り知れない馬で、かなり怖い馬ですが父がヴィクトワールピサ。
昨年から勝ち上がり2歳記事内で再三言及していたように、この父の産駒は稍重以上でパフォーマンスがアップする傾向にあります。
事実、フラップが勝った未勝利戦と万両賞はともに稍重馬場でしたし、今の京都は例年とは違ってかなりパワーを要する馬場でした。
これらのことから「パンパンの良馬場の切れ味勝負なら分が悪い」と思って良いでしょう。
今後は馬場状態や芝の損傷具合を考えて購入するのが良いでしょう。
無論、5月の東京の良馬場では切り一択ですが、ピンクカメオのNHKマイルCのような天気になれば超高配当の使者になり得る馬だと思います。
他では再度詰まったドナウデルタやアントリューズは見直しの余地がある馬ですね。
1月12日
フェアリーS(G3)
【勝ち馬】フィリアプーラ
こちらも評価に困る1戦。
ラップ的には完全に先行馬有利の流れですが、馬場が差し馬場。
かなり複雑な要素が混ざり合っており正確な判断が難しいですね。
未勝利勝ち後は★3評価としたフィリアプーラですが、今回はあの時と違ってペースには恵まれていません。
いわば、自力で差し切ったようなもの。
ただ、同じ馬場状態で同じ1600mの3歳未勝利戦の2着馬カンパーニャと同じ上がり時計で走破時計があちらよりも0.4遅いとなるとどう評価していいものか。
★3評価→★4として、あとは静観がベストかと思われます。
2着のホウオウカトリーヌは距離に限界がある馬で1600mは少し長い。
次走距離短縮ならば買い、マイル戦を主眼に桜花賞やNHKマイルCを目指すようならば消しで良いでしょう。
1月13日
京成杯(G3)
【勝ち馬】ラストドラフト
スローペースを先行し、直線抜け出して完勝。
字面だけ見れば平凡な内容に写りますが、1コーナーまではハナを主張する動きを見せており多少なりとも脚を使っていたでしょうし、3F→4F目で0.5のペースアップ4F→5F目で0.9のペースダウン。
からの6→7F目で1.2秒のペースアップと、かなりの数のシフトチェンジを要求され、それなりの負荷が掛っていたと思われます。
さらに3角以降は外からランフォザローザスにプレッシャーを掛けられる決して楽ではない展開。
それをものともせず1 1/2差突き放して楽勝したことを考えると、新馬戦後に私が下した★7評価は覆りません。
次走弥生賞でも主役級と見て良いでしょう。
2着ランフォザローゼスは酷評した新馬戦から1戦毎に内容が良化。
確かな成長を感じさせますが、やはり馬体面でマイナス評価。
クラシックの主役となるのは難しく、ラストドラフトとの差もかなりあると見た方が良いでしょう。
こちらは次走青葉賞とのことですが、距離が伸びて良いタイプにも思えず、期待薄。
私が本命に推奨したダノンラスターは最下位。
レース中に落鉄していたとはいえ負け過ぎでしたね。
ただ、ここまでの惨敗となると単純に弱いとかではなく他にもアクシデントがあったと見るべきで、復帰戦に期待します。
2月3日
きさらぎ賞(G3)
【勝ち馬】ダノンチェイサー
小雨が煙る京都で初重賞制覇を達成したのがPOGで大人気だったダノンチェイサー。
好位から力強く脚を伸ばした内容はまずまず良かったです。
小気味の良いピッチ走法と、掻き込むような走法がこの馬場にマッチしたというのも大きな勝因と言えるでしょう。
反対に惨敗したアガラスは飛びが綺麗な馬で、コスモス賞も雨だったことを考えれば、湿った馬場を苦にした可能性が高いですね。
ヴァンドギャルドも同じく苦にする走りでしたが、何より今の京都の馬場に雨が降ったらこれもうわかんねぇな状態になるのは仕方ないでしょう。
ここは両馬とも運がなかったと割り切って、次走以降も再度狙った方が良いと思います。
特にアガラスをバカにする声が多いですが、上記のように雨馬場を苦にした可能性に加え、出負けから4角手前まで掛かりっぱなしだったこと、ずーっとメイショウテンゲンに外から被されてストレスを受けていたことを考えれば見直しの余地は大きい。
広い東京コースで再び良い走りを見せてくれることを期待しています。
とここまで書いてから知りましたが、次走はNZTとのこと。
うーん、きさらぎ賞の選択も意味不明だったけど、さらに意味不明なローテーションですね・・・馬がかわいそう。
2着タガノディアマンテと3着ランスオブプラーナですが、評価のしようがありません。
特にランスオブプラーナは次走人気をするようなら消した方が良いかもしれませんね。
2011年のリキサンマックスに近いレースでした。
2月10日
共同通信杯(G3)
【勝ち馬】ダノンキングリー
ひいらぎ賞後の評価に「クラシックに向けて新星誕生と考えたほうが良い」と評したダノンキングリーが重賞制覇。
予想ではより堅実な連軸としてアドマイヤマーズに本命を打ちましたが、あっさり突き抜けましたね。
ここまでの決めて勝負になればダイワメジャー産駒がディープインパクト産駒に勝てるはずもなく、楽勝でした。
まだまだ底を見せておらず、皐月賞でも大いに楽しみな馬。
2着アドマイヤマーズは本文中に「通用するのは共同通信杯まで」と記したようにここまでの馬。
あっさり敗れたので皐月賞で想定よりも人気を吸ってくれなくなってしまい残念です。
NHKマイルカップでも通用しないと見ています。
3着クラージュゲリエはやや太め残しの仕上げで、本番に向けて上昇の余地アリ。
気性面の成長と調整過程次第ではアドマイヤマーズに先着できるでしょう。
ただし、ダノンキングリーとのこの差を埋められるかどうかは・・・
2月11日
クイーンカップ(G3)
【勝ち馬】クロノジェネシス
スローペースで折り合いに苦しみながら大楽勝。
2着ビーチサンバが出遅れましたが、あの出遅れが無くても楽勝していたでしょう。
それくらい抜けたパフォーマンスでした。
私は父の産駒の傾向から消し評価にしましたが、よくよく考えれば例に挙げたオウケンサクラもビッグウィークも3歳の間は活躍していましたね。
これは私が勇み足でした。
秋~来年以降にかけて、どうなるのか見てみましょう。
少なくとも春の主役は間違いないでしょう。
が、オークスでは距離の壁が出てくると見ています。
気性的にもそうですが、バゴ産駒の2001m以上のレースの勝利数は6。
うち一つがビッグウィークの菊花賞で、残りはデンコウインパルスの白鷺特別とユキノサムライが2400と2200を1勝づつの計2勝、テイエムバゴオーとビコーペグーがいずれも条件戦で2200mを勝ったのみ。
産駒のJRA勝利数166の内たったの6鞍というのはあまりにも少なくないですか。
「3歳春はポテンシャルだけで距離の壁を克服できる」
というのには賛同ですが、そのポテンシャルが同期を大幅に上回っていた場合の話で、同じような性能を秘めた馬たちで走った場合、当然適性距離で走った馬が強いのが普通でしょう。
現状、ビーチサンバには力の違いを見せつけたが、それ以外の馬との比較を桜花賞で見てからオークスでの取捨を決めたいと思っています。
あと、netkeibaのこの馬の掲示板に「オークス勝ったら宝塚から凱旋門賞を目指して欲しい」とか書いてる人がいますが、まだ宝塚記念を勝たないと凱旋門賞にいけないとか思ってる人がいて驚きました。
そこまでの馬じゃないので行かなくていいと思います。
では、また。



