【勝ち上がり2歳馬評価】明瑞新山の眼【9月29.30日(と10月2日)分】

 

こんにちは、明瑞新山です。

 

 

 

3日間連続の府中参戦からの九州遠征と、激動の2週間終わりました。

 

 

 

ウィークデイはもちろん仕事に専念しており、本当に忙しくて充実した日々でした。

 

 

 

そのおかげですっかりこの記事が滞ってしまったことは申し訳ありません。

 

一部のマニアから熱烈な支持を頂いている(かどうかは知りませんが)人気記事。

 

終わったわけじゃなくて小休止ですのでご安心を。

 

今日から頑張ってアップしていきますのでお楽しみに。

 

 

 

 

 

◆9月29日(土)

 

 

 

■■■■カンナS(OP)■■■■

 

【勝ち馬】ディアンドル

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.0 – 10.6 – 11.8 – 11.9 – 11.5 – 11.7

 

 

スタートから押してハナを主張。

 

競ってくる馬もいたが、これらを後方に葬り去った上で余力を残して完勝。

 

大きくラップを落とすこともなく、まずまずのレース。

 

評価は横ばい。

 

 

 

 

 

中山5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】オトナノジジョウ

【評価】★★【★2】

 

 

12.6 – 11.9 – 12.2 – 12.4 – 12.4 – 11.9 – 11.5 – 11.7

 

 

好スタートからハナを奪うとそのまま快逃。

 

スローの逃げ切りで典型的なクソレース。

 

今後に繋がるモノは探す方が難しく、次走静観がベターだろう。

 

 

 

 

 

中山1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】タンクティーエー

【評価】★★★【★3】

 

 

12.8 – 12.0 – 13.3 – 13.2 – 12.6 – 12.8 – 12.7 – 12.8 – 13.7

 

 

五分のスタートから押して先行集団へ。

 

2番手を取りきるとピッタリと折り合ってレースを進める。

 

3コーナー手前で逃げ馬にプレッシャーを与え始め、4コーナーではこれを競り潰す勢いで先頭に並びかけて直線へ。

 

直線では粘る逃げ馬をラスト1Fで振り切り、最後は追撃してきた差し馬を抑え切ってゴール。

 

時計はまずまず、上がりも水準。

 

 

 

 

 

中山2R 2歳未勝利

【勝ち馬】ヴォイスオブジョイ

【評価】★★【★2】

 

 

12.2 – 10.9 – 11.7 – 11.8 – 11.5 – 12.1

 

 

五分のスタートから控えて中団。

 

お得意の掛かり芸を見せかけていたが、鞍上がギリギリのところでコントロールして脚を溜められたのが大きな勝因か。

 

3角過ぎから徐々にエンジンを掛けると直線で一気に差し切って初勝利。

 

時計、内容ともに平凡。

 

 

 

 

 

 

 

阪神9R ヤマボウシ賞

 

【勝ち馬】アールロッソ

【評価】★★★★★【★5】

 

 

12.2 – 10.8 – 11.3 – 12.0 – 12.2 – 12.7 – 12.8

 

 

未勝利勝ち後、1200m→1400mの距離延長を問題なくこなせるとしたアールロッソが連勝。

 

好ダッシュでハナを奪い、かなりのペースで飛ばしたにも関わらず押し切った内容は強い。

 

★5は新馬戦からの据え置きだが、決して低く評価しているわけではない。

 

 

 

さて、このレースには福島1150mの新馬戦を好時計で勝ち上がったホールドユアハンドとジョウランが出走しており、この2頭に期待していたのだが案外な結果に終わった。

 

どちらも馬体にほとんど成長がなく、パドックでお察し。

 

ホールドユアハンドに至っては差し競馬を試みる暴挙に出ており、何がしたいのか理解できなかった。

 

しかも先週プラタナス賞を走りまたしても馬群で競馬をして惨敗。

 

 

 

新馬戦で見せた快速に可能性を感じたから芝の函館2歳Sを使ったのではないのか。

 

なぜ快速を封印して強引に馬群で競馬をさせようとするのか。

 

陣営の姿勢には正直疑問しかない。

 

 

 

そもそも馬の成長がないから無理な話なのかもしれないが・・・。

 

 

 

 

 

阪神5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】ゴータイミング

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.9 – 11.4 – 12.0 – 13.0 – 12.9 – 12.7 – 11.7 – 12.1 – 12.2

 

 

好スタートから良い行きっぷりだったが控えて中団へ。

 

折り合いにも苦労することなくじっくり脚を溜め、直線まで慌てず騒がずの競馬。

 

Goサインが出るとしっかり反応。

 

 

 

走るフォームは少し父ディープインパクトに似たものがあった。

 

折からの雨のせいで重馬場だったが、それでも力強く最後まで大きくラップを落とすことなくフィニッシュしたことは評価して良い。

 

2着馬は直線でなかなか進路を確保できなかったことが大きく響いた敗戦であり、勝ち上がりは遠くない。

 

ただし、血統的に重馬場がマッチした可能性も高いので過大評価は禁物。

 

 

 

 

 

阪神6R 2歳新馬

 

【勝ち馬】キンゲン

【評価】★★★★★★【★6】

 

 

12.8 – 11.0 – 13.4 – 13.1 – 13.1 – 13.1 – 12.6 – 12.5 – 12.4

 

 

スタートで1馬身ほどの出遅れ。

 

自身の近くの馬たちの出足が速かったおかげで包まれる事がなくすぐに気合を付けてスピードに乗ってリカバー。

 

そのままぽっかりと空いた内を通って先行集団の後ろにつけると、向こう正面では外に出して進路を確保。

 

3角から前に息を併せて徐々に進出すると直線で末脚爆発。

 

一気に内の各馬を交わして大の付く楽勝Vで初陣を飾った。

 

 

 

スタートで出遅れたものの、周囲の馬が先行態勢を取ってくれたおかげでリカバーが容易だったことは勝因の一つとして考えて良いだろう。

 

また、向こう正面で極端にペースが落ちて馬群が凝縮したことで追走に脚を使わなくても済んだことも大きな要因。

 

スローペースの恩恵を最大限に活かしたレースができたと言える。

 

とは言え、最後の直線でのフォームを見る限りかなりの素質を秘めているように思う。

 

 

 

芝でもやれるくらいの切れ味を持っているはずで、ローテーションも含めて今後の楽しみが大きい馬。

 

 

 

 

 

阪神1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】レクスミノル

【評価】★★★★★【★5】

 

 

12.6 – 10.6 – 12.7 – 12.8 – 13.0 – 13.0 – 12.9 – 13.2 – 13.2

 

 

まずまずのスタートから好位のインを確保。

 

前半から流れるレースになるも難なく追走し抜群の手応えで最終コーナーを回る。

 

直線では軽く気合を付けられただけで後続を一気に突き放す圧勝。

 

上がりこそ39.0と冴えない時計だが、ラスト2F 13.2 – 13.2はこの馬にまだ余裕があったことを示す材料としては十分。

 

上でもやれる馬。

 

 

 

 

 

阪神2R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】ドナウデルタ

【評価】★★★★★★★【★7】

 

 

12.6 – 10.6 – 11.9 – 12.2 – 11.7 – 12.1 – 12.1

 

 

新馬戦後、2着ながら記事にて「抜け出す時のフォームが素晴らしく、2戦目以降の変わり身に期待」としたドナウデルタが圧勝。

 

スタートで遅れて道中は後方追走。

 

3.4コーナーで進出して前を射程圏内に置くと直線では1頭だけ全く違う脚色で差し切って初勝利。

 

 

 

スピードだけでなくハンパないパワーを感じさせる直線の加速で、アーモンドアイに例えるならばルガールカルムよりもこちらの方だろう。

 

430kgそこそこの馬体重からは想像もできないパワーだった。

 

 

 

 

 

 

 

阪神3R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】エイティーンガール

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.4 – 11.3 – 11.7 – 11.5 – 12.0 – 12.0

 

 

内のキュウドウクンがギャロップレーサー並のロケットスタートを決めたが、エイティーンガールとて五分のスタート。

 

行きたがる馬をグッと抑え込んで中団に付けると直線で外から一気に差し切った。

 

内容はまずまず。

 

折り合いに苦労しなくなればもっと高いパフォーマンスを発揮できるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆9月30日(日)

 

 

 

中山9R サフラン賞

 

【勝ち馬】レッドアネモス

【評価】★★★★【★4】

 

 

13.1 – 12.0 – 12.0 – 12.1 – 12.4 – 11.6 – 11.0 – 11.5

 

 

コントラチェックとともにロケットスタート。

 

そのままハナを奪うと、あれよあれよと言う間に逃げ切った。

 

スローペースでの逃げ切りというだけでなく、この父の産駒特有のちょっと荒れた馬場への適性の高さが勝利の大きな要因だろう。

 

馬場を考えるとラップもあまり高く評価できず、★4のまま。

 

 

 

4着ジョディーはキレ負け。

 

見直しの余地は大きい。

 

 

 

 

 

中山4R 2歳新馬

 

【勝ち馬】フィルムフェスト

【評価】★★★★★【★5】

 

 

12.5 – 11.0 – 11.6 – 11.8 – 11.9 – 11.5

 

 

五分のスタートを切って先行集団の後ろにつける。

 

折り合い面はかなりギリギリのラインで、鞍上がなんとか宥めつつ直線へ。

 

直線ではちょっと押されただけで一気に加速して快勝。

 

 

 

今年の中山の新馬戦はこういう傑出度の高いパフォーマンスで勝つ馬が多すぎてどう評価してよいのか困る。

 

慎重派の私はやや辛口ジャッジをせざるを得ないのだが・・・。

 

 

 

 

 

中山5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】エアジーン

【評価】★★★【★3】

 

 

12.3 – 12.1 – 12.3 – 13.0 – 12.3 – 12.0 – 11.9 – 11.8 – 11.7

 

 

発馬五分で先行態勢。

 

1コーナー手前で行きたがる素振りを見せたが問題はなく、向こう正面では折り合っての追走。

 

かなり縦長のレースになったように前には負担の大きいレースで、典型的な差し決着。

 

通常ならばこの流れを加速ラップで締めた事を大きく評価したのだが、今の中山が特殊というのは以前からお伝えしている通り。

 

加速ラップ締め自体が珍しいものじゃなくなってしまっている以上、そこは評価の対象とはできない。

 

 

 

走るフォームはお世辞にも素質を感じるとは言えず、かなり荒削り。

 

まだまだ伸びる余地を残しているということだが、現状★3評価まで。

 

 

 

 

 

中山1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】キタノオドリコ

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.1 – 10.7 – 11.3 – 12.2 – 12.1 – 12.7

 

 

好スタートから先頭に立つと最後まで鞍上はつかまっていただけ。

 

この超高速馬場が向いていたのだろう、持てる能力以上のパフォーマンスだった印象。

 

エスポワールシチー産駒は総じて速い決着に強い印象で、これからも雨の後のダートでは要注目。

 

カジノドライヴ産駒同様に大穴の使者となる可能性が高い。

 

また、ここまで芝のレースでは1度も勝っていないのも特徴。

 

芝ではまず疑ってかかり、初ダートでの変わり身は大いに期待する、そんな感じの扱いが正解ではないだろうか。

 

 

 

 

 

中山2R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】ラージヒル

【評価】★★★【★3】

 

 

12.7 – 11.2 – 12.9 – 11.5 – 12.3 – 12.3 – 12.6 – 12.4 – 12.0 – 12.1

 

 

スタート一息も二の脚が速くスッと先行態勢。

 

そのまま淡々とした流れに上手に乗ると、直線でもスマートに抜け出して快勝。

 

内容は平凡。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆10月2日(火)

 

 

 

阪神5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】メイショウケイメイ

【評価】★★【★2】

 

 

12.8 – 11.4 – 11.7 – 11.6 – 11.6 – 12.0

 

 

好スタートから押してハナを奪うとそのまま後続を寄せ付けず押し切り勝ち。

 

時計、ラップともに平凡。

 

 

 

 

 

阪神1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】ファイアーボーラー

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.4 – 10.9 – 11.9 – 12.1 – 12.7 – 12.9 – 13.8

 

 

好スタートを切り3番手から。

 

2歳戦としてはかなり速いペースだったが、直線では外から力強く抜け出して快勝。

 

道中は終始前2頭にプレッシャーを掛ける強気の競馬だったことを考えれば最後大きくラップを落としたことも仕方ないだろう。

 

その逃げた2頭に関しては雁行状態の競り合いだったこと、そして外からプレスを掛けられ続けたことを考えれば次走以降見直しの余地は大きい。

 

 

 

 

 

阪神2R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】エールヴォア

【評価】★★★★【★4】

 

 

12.5 – 11.3 – 11.6 – 11.9 – 12.1 – 12.5 – 11.6 – 11.5 – 11.8

 

 

スタート一息で中団やや後方から。

 

道中の行きっぷりがかなり良く、向こう正面では先行集団の後ろに取りつく。

 

3~4コーナーで一気に捲ると後は突き放す一方の圧勝劇。

 

 

 

飛びが大きく体の使い方が俊敏でないので、阪神のような広くて馬力の要る馬場が合っている印象。

 

おそらく、切れ味や器用さを求められるとかなり脆いタイプ。

 

次は狙える舞台が少なく危険な人気馬になる可能性が高い。