こんにちは、明瑞新山です。
遅くなりましたが2歳馬評価です。
三日間開催なのでクッソ長い記事になりましたが、どうぞご一読ください。
◆9月15日(土)
中山5R 2歳新馬
【勝ち馬】ブルーグローブ
【評価】★★★★★★【★6】
13.0 – 12.1 – 12.4 – 12.1 – 11.7 – 11.6 – 11.8 – 12.0
まずまずのスタートを切って中団から。
前半からややゆったりしたペースの中を掛かり気味に追走。
痺れを切らして3角で一気に進出し4角先頭で直線へ。
直線でも馬なりのままで並びかけられるのを待つ余裕っぷりで、ラスト1Fで並ばれ鞍上が気合を付けると一気に突き放して楽勝。
確かに前半戦はスローだったが、自ら動いて流れを早くしても尚直線でのこの余裕の対応。
身体が小さいオルフェ産駒ということで心配な面が大きいのは確かだが、今後が楽しみな1頭である。
中山6R 2歳新馬
【勝ち馬】ハルサカエ
【評価】★★★【★3】
12.3 – 10.6 – 11.5 – 12.7 – 12.3 – 12.9
好スタートからジワっと出してハナを奪うとそのまま逃げ切り勝ち。
序盤に見せたスピードはなかなかで、パドックでの体型もダートの短距離馬そのもの。
今後も1400mまでならば楽しめそうな1頭。
中山1R 2歳未勝利
【勝ち馬】イルジオーネ
【評価】★★★【★3】
12.8 – 11.8 – 13.0 – 13.5 – 13.1 – 12.4 – 13.1 – 12.9 – 13.4
五分のスタートから馬なりで中団に。
掛かりそうな感じもあったがなんとか宥めての追走。
向こう正面でウォリアーやシゲルヒスイが動くとワンテンポ遅らせて始動。
3角ではすでに先頭をうかがう勢い。
直線ではそのまま捲り切って抜け出し、最後は迫ってきたゴールデンウェルをハナ差抑えて優勝。
芝→ダート替わりでの快勝だったが、最後は詰め寄られているように圧倒的な力があったわけではない。
もう少し遅く仕掛けていたらもっと楽に勝てたかというとおそらく違うだろう。
使える脚が短く、将来性に欠ける。
中山2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ショウナンガナドル
【評価】★★【★2】
12.0 – 10.5 – 11.2 – 12.2 – 12.9 – 13.8
こちらも芝→ダート替わりの馬が勝ち上がり。
スタート直後の芝の部分でリードを奪えると想定しての本命推奨だったが、以外にも外のセンジュエースの方が速かった。
が、先手を主張しハナを奪い取るとそのまま一杯一杯に逃げ切って見せた。
前半3F33.7と2歳のこの時期にとしてはかなり速いペースを計時しており、最後13.8と急落したのは仕方がない
テンの速さがこの程度だと上に上がってどこまで通用するのか疑問である。
中山3R 2歳未勝利
【勝ち馬】シークレットラン
【評価】★★★【★3】
12.9 – 12.2 – 12.6 – 13.0 – 12.3 – 11.7 – 11.6 – 11.8 – 12.0
五分のスタートを切って先行集団に取りつくと上手く流れに乗って競馬を展開。
3角から追っ付け通しになったが徐々に加速。
4角で前を射程圏内に入れると、最後は図太く伸びて差し切った。
後半のペースアップ部分でやや遅れ気味になったように、速い脚のなさが目に付いた。
雨馬場に助けられての勝利という印象。
■■■■阪神9R 野路菊S(OP)■■■■
【勝ち馬】カテドラル
【評価】★★★★★【★5】
12.6 – 11.0 – 12.0 – 12.6 – 12.8 – 13.0 – 11.1 – 11.1 – 11.9
まずまず揃ったスタートから、牽制牽制&牽制のハナ争い。
誰も行きたがらず、押し出されて逃げる形になったのがカテドラル。
そのまま競りかけられることもなくマイペースの逃げ切り勝ち。
このペースで行ってラスト1Fでこれだけラップを落としているのだから、はっきり言って強くない。
現時点では一昨年のアメリカズカップと同等程度の評価。
★6→★5とする。
阪神5R 2歳新馬
【勝ち馬】ビーチサンバ
【評価】★★★★★【★5】
13.0 – 11.6 – 12.7 – 13.1 – 12.9 – 11.4 – 10.7 – 11.4
フサイチエアデールの十四番仔という、ちょっと聞きなれないフレーズのビーチサンバが持ったままの楽勝。
スタート五分で中団に付けると、手応え抜群に追走。
3角手前からジワッとポジションを上げ、最後は4角先頭からノーステッキでブッちぎった。
パドックではやや非力な印象でもの足りなかったが、とてもクロフネ産駒とは思えない鮮やかな勝ちっぷりだった。
期待して良い1頭。
阪神1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ウインバルドル
【評価】★★【★2】
12.4 – 11.2 – 12.4 – 12.4 – 12.2 – 12.5
好ダッシュから先行策。
行きたい馬を行かせておいて好位からの競馬→直線で一気に差し切り。
パドックからして良い馬がいない低レベル戦の臭いが漂っていたが、まさにその通りのレースになった。
時計も馬場を考えれば平凡で、高く評価できるものはない。
阪神2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ブリングイットオン
【評価】★★★【★3】
12.6 – 11.4 – 11.9 – 11.6 – 11.2 – 11.9
スタート五分でもその後が速くハナへ。
競ってくる馬が居らず、楽な展開に持ち込んでそのまま逃げ切り。
コーナーで後続をスッと離したセンスは注目したい。
小回りで輝きそうな馬。
◆9月16日(日)
中山5R 2歳新馬
【勝ち馬】サルウェーテ
【評価】★★★★【★4】
13.0 – 12.6 – 12.7 – 13.1 – 12.7 – 12.5 – 11.8 – 11.5 – 11.5
まずまずのスタートから先行態勢。
インのポケットの絶好位で競馬をすすめる。
前半1000m1.04.1の超スローペースでも掛かることなく追走し、ペースアップにも難なく対応。
コーナーを上手に回り、最後の直線では外に出して粘る前2頭を差し切って新馬勝ち。
ダイナミックなフォームには大物感があるが、ゴール前の走りのバランス等改善点が多く見受けられる。
しっかり成長すれば面白い1頭。
中山1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ケイゴールド
【評価】★★【★2】
12.0 – 10.6 – 11.3 – 12.5 – 13.1 – 13.2
好スタートを切るも直後に外にヨレて後方から。
結果的に前半3F33.8のハイペースになったためこれが奏功して直線一気の差し切り勝ち。
流れに助けられた面が大きい。
中山2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ホウオウカトリーヌ
【評価】★★★★【★4】
12.3 – 10.6 – 11.3 – 11.6 – 11.3 – 11.5
好発からハナを窺うが外が主張したために控える形。
3番手のラチ沿いという絶好位から直線で一気に抜け出して大楽勝。
時計まずまず上がりも優秀。
OPでも楽しめそう。
中山3R 2歳未勝利
【勝ち馬】ヴィッテルスバッハ
【評価】★★★★【★4】
12.6 – 11.7 – 12.0 – 12.3 – 12.4 – 11.9 – 11.8 – 11.5
好スタートを切るもテンのスピードがなく中団からの競馬に。
早々に内ラチ沿いを捨てて外に馬を振ると、3角から追っ付け通しで最後の直線へ。
ラスト1Fまでなかなか伸びてこなかったが、そこでエンジン点火。
一気に突き抜けての初勝利となった。
正直、最初はなんで内を捨てたのか分からなかったが、直線を見て納得。
エンジンの掛かりの遅さを鞍上がきちんと把握していたのだ。
あのまま内で優等生の競馬をしていては3角から追い通しなんてできなかったのだから。
ラストまでキッチリ突き抜けた上がりも評価して良い。
切れ味勝負には弱いだろうが、皐月賞のような舞台なら面白いかもしれない。
阪神5R 2歳新馬
【勝ち馬】ルモンド
【評価】★★★【★3】
12.9 – 11.4 – 12.7 – 12.8 – 13.1 – 13.0 – 11.5 – 11.4 – 12.1
好スタートを切るも控えて中団前目から。
スローペースを上手に追走し、直線では持ったまま前に並びかけて振り切った。
走るフォームはダイナミックで格好良いが、内容やラップ構成は平凡。
阪神1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ガンケン
【評価】★★★★★★【★6】
12.4 – 11.1 – 11.6 – 12.0 – 12.6 – 12.5 – 13.0
好スタートを切るも芝部分ではなかなかスピードに乗れず、ダートに入ってから2番手を取り切った。
スピードに乗るとそのまま4角先頭の勢いで逃げ馬に並びかけ、直線ではあっさり競り落として楽勝。
時計も上々で高く評価して良い。
阪神2R 2歳未勝利
【勝ち馬】マルブツメロディー
【評価】★★★【★3】
13.1 – 11.2 – 13.1 – 12.8 – 12.9 – 13.0 – 12.7 – 12.9 – 12.9
半歩出遅れたが気合を付けて先団に取りついて1コーナー。
ここでスッと内から2頭目に寄せる鞍上のファインプレイが光った。
あとはすぐ目の前のカルロスミノルを標的にして最後は3馬身差圧勝。
3着馬を大きく引き離したこともあり、視覚的インパクトの大きい一戦だったが、時計や上がりは平凡。
ラスト2Fをイーブンで留めたが、それもどこまで評価して良いのか・・・
阪神3R 2歳未勝利
【勝ち馬】ダノンファンタジー
【評価】★★★★★★★【★7】
12.9 – 11.3 – 11.7 – 12.5 – 12.8 – 11.6 – 11.3 – 11.8
今年一番の衝撃だった新馬戦から3ヶ月。
ようやくダノンファンタジーが始動。
結果は見るも天晴な圧勝で、グランアレグリアの評価は鰻登りだ。
スタート良く、好位を追走する気性も良く、直線で他馬に寄られても動じる事もない根性。
そして何よりトウカイテイオーの大阪杯が如き圧勝。
どれをとっても文句なしで、グランアレグリアとの再戦が楽しみで仕方がない。
◆9月17日(祝)
中山5R 2歳新馬
【勝ち馬】ケンデューク
【評価】★★★【★3】
12.2 – 10.5 – 11.2 – 11.7 – 11.9 – 12.3
まずまずのスタートから先行態勢。
前半33.9のハイペースの追走に苦労している様子で、道中は追われるシーンが見受けられた。
それでもスピードの乗ると速く、4角大外からゴール前で際どく差し込んだ。
当日は内が有利な馬場であったことも考えれば良く差したと誉めてあげたい。
但し、勝ち時計やラップは平凡。
中山1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ダイシンインディー
【評価】★★★★★★【★6】
12.8 – 12.0 – 12.9 – 13.1 – 12.5 – 12.1 – 12.2 – 12.9 – 13.3
ダート替わりのゴールドアリュール産駒が大楽勝。
ポンと好スタートを切って逃げの手に出ると、後は追いかけてくる馬を潰して潰してそのまま逃げ切った。
中山ダート1800mの2歳戦としては破格の勝ち時計であり、昇級即通用の器。
中山2R 2歳未勝利
【勝ち馬】メイスンハナフブキ
【評価】★★★【★3】
12.6 – 11.4 – 12.1 – 12.4 – 12.2 – 11.5 – 11.5 – 11.9
好スタートから掛かり気味に好位を追走。
3角から逃げ馬を射程圏に入れると、ゴール寸前で差し切って初勝利。
レース内容で取り立てて褒める事はなく、平凡。
ちなみにこのレースには
「1.2.3着馬ともおそらく次走人気だが危ない人気馬になるのではないかと思っている。」
としたミディオーサの未勝利からベルクワイアが出走。
単勝1.1倍の圧倒的支持を集めて見事に吹っ飛んだ。
当時の2着がベルクワイアだったが、3着だったグラナタスも次走1番人気で5着に敗れている。
この記事を見て覚えていた人には美味しいレースになったのではないだろうか。
中山2R 2歳未勝利
【勝ち馬】セントウル
【評価】★★【★2】
12.8 – 11.1 – 12.5 – 12.5 – 13.1 – 12.7 – 12.2 – 11.9 – 11.7 – 12.2
スタート五分でジワッと出して3番手。
ゆったりしたペースに付き合い、脚を溜めたにしては最後の直線で弾けず辛勝。
凡戦。
阪神5R 2歳新馬
【勝ち馬】ニホンピロヘンソン
【評価】★★★【★3】
12.4 – 10.5 – 11.1 – 11.6 – 11.9 – 12.0 – 12.4
スタート五分。
インの好位で競馬をするが前が速く、序盤は押して押しての追走。
3角で外に出すと、失速する前をあっさり捕えて快勝。
勝ち時計まずまずも、この流れで追い込み馬台頭になっていないことを考えるとレースレベル自体が低い可能性が高い。
逃げたメイショウオニテの次走のみ注目。
阪神6R 2歳新馬
【勝ち馬】クリソベリル
【評価】★★★★★★【★6】
12.9 – 11.5 – 13.6 – 13.2 – 13.0 – 12.9 – 12.5 – 12.4 – 13.3
名牝クリソプレーズの産駒が快勝。
スタートで後手を踏むもすぐにリカバーして中団から。
道中は極端なペースアップはなく、ジワジワと逃げ馬を射程圏内に捕える競馬。
4角で並びかけると後は持ったままブッチギリ。
勝ち時計と上がりは共に平凡だがこの競馬では「もっと出せた」としか言いようがなく、限界点が分からない。
次走で見極めたい。
阪神1R 2歳未勝利
【勝ち馬】アロゴ
【評価】★★【★2】
12.4 – 11.3 – 12.3 – 12.8 – 12.7 – 12.3 – 13.1
それほど良いスタートではなかったが、鞍上が積極的に促してハナへ。
そこからは息を入れて後続を引きつけ、ラスト2Fで力を開放。
まんまと逃げ切った。
展開と鞍上のペース配分、相手の弱さに助けられた。
阪神2R 2歳未勝利
【勝ち馬】カセドラルベル
【評価】★★★★★★【★6】
12.7 – 11.1 – 12.3 – 12.4 – 11.9 – 12.3 – 12.3 – 12.0 – 11.5 – 12.3
新馬戦後の記事で「次走確勝」としたカセドラルベルが快勝。
スタート五分ながら1コーナーでかなり外を回らされた影響で中団まで下がるマズい競馬。
しかし、向こう正面で徐々に前との差を詰めると3角で射程圏内に入れ、直線では楽々突き抜けた。
実は向こう正面で加速したところは、逃げ馬が12.4→11.9と加速した箇所でもあり、相当の消耗があったはず。
その場面で前との距離と詰めようと加速するのは本来は致命傷となるのだが、全く関係なく跳ね返した。
フィニッシュも良く、これはまだまだ伸びる好素材。



