こんばんは、明瑞新山です。
週中の台風21号の影響で自宅が停電、さらには通信ネットワークも電波障害が出て使えない始末。
そのせいで記事の更新が伸び伸びになってしまいました。
なので、先週の回顧は独立した記事ではなくここでサラッと触れる程度にさせてください。
いつもは2歳レースは2歳記事に書きますが、今回は本命馬が一様に酷い競馬でしたので、それについてここで触れさせてください。
まずは回顧、その後に2歳馬記事です。
・新潟記念
ブラストワンピースが強い勝ち方でしたね。
この後はどこに向かおうと馬券から外すのはしばらく危険でしょう。
菊花賞→有馬記念連勝のコースも頭の片隅には入っています。
その他の推奨レースは軒並みクソ騎乗によって外れ。
・丹頂S
これまでの差し作戦を捨てて突然の先行・・・ほぼ逃げに等しい強気のレースをしました。
初めてコース、初めての距離でこの采配は意味不明としか言いようがなく、最近ルメール騎手の騎乗に疑問を抱いている私としては、その疑問がさらに深まった形ですね。
乗り方があまりにも短調で適当すぎる。
勝ってはいるんですが「そりゃないだろう」と呆れ返る騎乗が多くなっている気がします。
こういったときは不調期への前兆モードと思っているので、秋競馬に入ってもしばらくはルメール騎手の見極めに慎重になりたいところです。
・小倉2歳S
本命馬がスタート直前にゲート内で立ち上って前扉を跨ぐアクシデント。
その影響で外枠発走となりましたが、精彩を欠き惨敗。
これはレース前のアクシデントが多分に影響していたでしょうから完全に参考外ですね。
・札幌2歳S
好スタートからスッと3番手に付け・・・という想定を1完歩目でぶち壊されました。
いきなり両側から挟まれてジ・エンド。
まずまずのペースで流れている中で向こう正面で捲っていったらそりゃバテますよ。
勝負にいったのでしょうけど、それが裏目に出ましたね。
繊細な2歳牝馬がスタートで挟まれたらつらい。
・すずらん賞
好スタートからスッとハナに立ち・・・という想定を(以下略
まさか中団からの競馬になるとは。
しかも狭いところに入って脚を余してのフィニッシュ。
残念な結果でした。
では、2歳馬記事です。
◆9月1日(土)
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】ドゴール
【評価】★★★★【★4】
12.5 – 10.9 – 11.6 – 12.1 – 12.2 – 11.6 – 11.9
スタートでやや立ち遅れたものの押して挽回。
中団前目での競馬となった。
そのまま内ラチ沿いで脚を溜めて直線で末脚爆発。
一気に突き抜けて新馬戦を飾った。
序盤やや早めのペースで差し馬有利の流れだったとはいえ、直線での反応は秀逸。
本来は★5評価で今後の成長に期待・・・としたいところだが、血統的な伸びシロがないのが難点で★4。
新潟1R 2歳未勝利
【勝ち馬】グリューネリヒト
【評価】★★★★★【★5】
12.7 – 11.6 – 13.0 – 13.6 – 12.9 – 12.6 – 12.9 – 12.7 – 12.8
スタートでやや立ち遅れたが、慌てず最後方から。
冷静に砂を被らない位置に出してコーナーをやり過ごすと向こう正面で徐々に進出。
コーナーでズブさを見せて一旦置かれ気味になるが、直線に入ると一気に加速して前を差し切った。
内容的には騎手の騎乗も含めて満点に近く、500万でもあっさり通過できる器。
1150m→1800mの距離延長にも難なく対応しており、今後が楽しみな馬。
新潟2R 2歳未勝利
【勝ち馬】マイネルエキサイト
【評価】★★★【★3】
12.9 – 11.5 – 12.5 – 13.4 – 12.8 – 12.6 – 12.4 – 12.3 – 11.7 – 12.1
好スタートから積極的にハナを奪う競馬。
ともすれば暴走しそうな感じだったが鞍上がガッチリ抑え込んでスローペースに持ち込んだ。
直線で外から強襲してきた2着馬に前に出られるシーンもあったが図太く差し返して初勝利。
新馬戦ではラト800mから連続して11秒台を刻む後半勝負に持ち込んで敗れたが、今回は一転してスローの逃げ切り。
事実4角1.2.3番手がそのまま入線したほどのスローペース。
そのスローペースで結果を出したが、レースぶりを見る限りスローペースよりもミドルペースで振り落とす競馬の方が向いている。
今後500万条件ならばそれでクリアできるかもしれないが、それよりも上のクラスでミドルペースで引っ張って逃げ切りとなると至難の業。
この父の産駒の持ち前のタフネスでスパルタ調教に耐えれば大化けもあるかもしれないが・・・基本的にはクラシックに出走できれば御の字レベル。
小倉5R 2歳新馬
【勝ち馬】ファルトレク
【評価】★★★★★【★5】
12.2 – 10.7 – 11.7 – 12.2 – 12.0 – 11.2
好スタートからハナを切ってそのまま押し切り勝ち。
時計的には平凡だが、コーナーで外に逃避しようとする等、随所に子どもっぽさを見せながらの楽勝。
この父の産駒の活躍が顕著だった先週の中にあって目立ったパフォーマンスだった。
ラスト1Fは持ったまま計時しており、いかに楽だったかがうかがい知れる。
小倉1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ゴルヴァ
【評価】★★★【★3】
12.2 – 10.8 – 11.5 – 11.8 – 12.4
好スタートから押してハナへ。
内から主張した2着馬に一旦は譲るが3角では既に並びかけてこちらがハナの勢い。
そのまま直線に向くとあっさり振り切って初勝利。
馬場への適正と、新馬からの上昇度が大きかったことが勝因。
1200でも対応可能。
小倉2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ミヤケ
【評価】★★★★【★4】
13.0 – 11.8 – 12.8 – 13.3 – 13.2 – 12.7 – 12.6 – 12.0 – 11.9 – 11.8
「2.3.4着馬はすぐにでも勝てる素材」としたダノンチェイサーの未勝利組の4着馬が勝ち上がり。
そのダノンチェイサーの新馬戦は強気なペース配分が仇となったが、今回は行きたい馬を行かせて番手から。
3.4コーナーで徐々に進出すると直線は余裕を持って抜け出して未勝利脱出。
500万でも好勝負出来る。
■■■■札幌11R 札幌2歳S(G3)■■■■
【勝ち馬】ニシノデイジー
【評価】★★★★★★【★6】
12.4 – 11.7 – 11.9 – 12.2 – 12.2 – 12.1 – 12.3 – 12.6 – 12.7
函館の新馬戦で圧勝してきた組を尻目に、同じ函館組の未勝利からの臨戦だったニシノデイジーが重賞制覇。
五分のスタートからガッチリ抑えて後方に控えて1コーナー。
向こう正面では後ろから4頭目の位置。
そこからジワジワと進出し、前の先行馬による謎の捲り合戦を一気に出し抜いた。
そもそもがそこそこのペースで流れたこのレースでなぜ先行馬による捲り合戦が始まったのかは分からないが、それに便乗せず、きっちりタイミングを計って仕掛けて出し抜いた鞍上のファインプレイ。
本来、この流れになるとナイママが強いのだが、そのナイママを差し切ったのは評価して良い。
もともと高く評価していたこの馬だが、今回の勝利でクラシック戦線には乗ったと言えそうで非常に楽しみである。
2着馬は再三触れているが、この馬場にこの消耗戦は最も得意とするところ。
鞍上もやや早仕掛けだったとはいえ馬の特徴を掴んだ騎乗をしておりフルに力を発揮した結果と言えそう。
つまり、今後の伸びシロは成長次第ということ。
さて、どうか。
1番人気で敗れた3着馬は最内枠が懸念されたが前に行きたい馬が多かったことで逆に包まれない最高の競馬。
向こう正面もいたってスムーズで、横画面でタイトに見えた3角手前もパトロールで確認すると大きな不利はなく、ズブさを見せただけだろう。
そこでステッキが飛ぶとしっかり反応し4角で前を射程圏。
余力はあったが直線で一瞬しか足が使えず届かなかった。
騎乗としてパーフェクトで、敗因としては初めてのペースに戸惑ったというのが一番しっくりくるかもしれない。
ただし、調教から見ても明らかに切れ味勝負の馬であり、こういった消耗戦は向いていないということなのだろう。
今回が初めてだからダメだったというわけではなく、今後もこういったペースになりそうなレースでは評価を下げたほうが良い馬なのかもしれない。
レースそのものとしては、近年の札幌2歳S同様意味不明なレースになったこともあり、結果を鵜呑みにしてはいけないレース=参考外レースという扱いが妥当だろう。
札幌5R 2歳新馬
【勝ち馬】レースガーデン
【評価】★★★★【★4】
6.9 – 12.0 – 12.0 – 12.1 – 12.3 – 12.2 – 11.9 – 12.2
五分のスタートで好位から。
やや早い流れを離れた3番手で追走し、3角で徐々に進出→4角で射程圏。
直線では粘る2着馬を競り落として新馬勝ち。
またしても稍重馬場でのヴィクトワールピサ産駒。
走破時計・ラップ構成ともに上々だが、良馬場適正には疑問が残るので過大評価は禁物。
札幌1R 2歳未勝利
【勝ち馬】フクノワイルド
【評価】★★★★【★4】
6.9 – 11.8 – 12.6 – 12.7 – 12.2 – 12.2 – 12.3 – 12.7 – 13.4
五分のスタートだったが押して外の3番手へ。
終始内の2頭を突っつき回して息の入らない展開を演出。
外からのプレッシャーに痺れを切らして仕掛けたデムーロ騎手を自滅に追い込んだ。
内の2頭をつぶしたところで、番手で機を窺っていた2着馬に外から差されそうになったが粘り通して初勝利。
前半スローが先行できた大きな要因だろうが、中盤以降の締まったペースを演出しながら粘り通した内容は評価しないといけない。
東京よりも中山向きの馬。
札幌2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ヘリオス
【評価】★★★【★3】
13.2 – 11.7 – 12.9 – 13.0 – 13.0 – 11.9 – 12.5 – 12.8 – 12.8 – 13.1
こちらも謎の捲り合戦。
札幌2歳Sもこのレースもどちらも藤岡康ですね、原因は。
もう若手の域を脱して中堅と言えるポジションなのにレース壊しすぎ。
それで結果を出してるならまだしもどちらも自滅のバンザイ・アタック。
ファンからしたら迷惑極まりない存在ですね。
勝ったヘリオスは五分のスタートで中団前目からの競馬。
終始促しながらの追走だったが、藤岡康のメガンテの際には付き合うことはせずしっかりと脚を溜めて最後に爆発。
このメガンテの瞬間に付き合った馬は全滅で、そこで変に追っ付けたりしなかった馬が上位に来たレースになりましたね。
まだ1000mも残ってるのに11.9の脚を使って勝てると思ってたら頭狂ってる。
◆9月2日(金曜日
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】ジャスパージャック
【評価】★★★【★3】
13.0 – 11.8 – 12.5 – 13.5 – 13.9 – 13.0 – 11.0 – 10.8 – 11.6
パドックで素晴らしい仕上がりを見せていたジャスパージャックが新馬勝ち。
好スタートから積極策を選択すると、先頭集団の外目をハナに立つ勢いで引っ張る展開。
3角手前で2番手に控え、直線では外から並びかけられるのを待つ余裕があった。
仕掛けられるとしぶとく脚を使ってゴール前で内から強襲してきた3着馬を際どく凌いだ。
内容としては平凡。
ラストの切れ味勝負になると直線での位置取りが最も大事になる。
勝ち馬が順調に2番手追走、2着馬が馬場の悪い内目の中団、3着馬は先行集団に取りついてはいたもののゲートで大きく出遅れた馬だったことを考えると、1着馬が2,3着の2頭よりも強いとは到底言えそうもない。
新潟6R 2歳新馬
【勝ち馬】オルトグラフ
【評価】★★★【★3】
12.6 – 11.2 – 12.3 – 13.4 – 11.9 – 12.1
好スタートから好位での競馬。
どの馬も積極的には引っ張りたがらず、1200m戦で重馬場ということを考えれば極端なスローペースに。
4角で前に並びかけると、外から捲ってきた2着馬との一騎打ちを制して新馬V。
ラスト2Fはまずまず優秀だが、前に行った馬が弱すぎたために着差が開いた低レベルレース。
2着馬は次走おそらく圧倒的人気だがかなり危険な存在。
また4着馬もこのペース&馬場で上がり39.2は酷い。
次走ある程度人気になるはずで、こちらも危険な人気馬となりそう。
新潟1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ガトン
【評価】★★【★2】
12.8 – 11.4 – 12.4 – 12.5 – 11.9 – 11.2 – 11.1 – 12.2
好発から積極策を取りそのまま逃げ切り。
平凡なレース。
■■■■小倉11R 小倉2歳S(G3)■■■■
【勝ち馬】ファンタジスト
【評価】★★★★★★【★6】
11.9 – 10.4 – 11.1 – 11.7 – 11.7 – 12.1
新馬戦後の評価で「かなりの可能性を秘めた馬」としたファンタジストが重賞制覇。
それを上回ると思ったセプタリアンがゲートオープン前に終了とは悲しいなぁ・・・
肝心のレースは、五分のスタートからスピードの違いで番手につけて押し切る強い競馬。
勝ち馬以外は差し馬台頭の流れだっただけに強さが際立った。
★4→★6に評価を改める。
この競馬振りならば1600mまでは対応可能だろう。
京王杯2歳Sに出てくればかなりおもしろい馬。
小倉5R 2歳新馬
【勝ち馬】クロノジェネシス
【評価】★★★★【★4】
12.7 – 11.9 – 12.9 – 12.7 – 12.5 – 12.5 – 12.2 – 11.5 – 11.1
好スタートから積極的に好位へ。
スローな流れにも上手く対応、流れに乗ってレースを進める。
4角で逃げた2着馬がペースを上げるとついてこれる馬がおらず、一騎打ちの形に。
ラスト11.4で逃げ込みを図る逃げ馬を11.1の末脚であっさり捕えてV。
メンバーレベルで考えると低いと言わざるを得ないレースで、ラスト2Fのラップ以外に見どころはなかった。
小倉1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ヴァニラアイス
【評価】★★★【★3】
12.0 – 10.6 – 11.2 – 12.0 – 12.0 – 11.9
ポンッと好スタートを切るとそのままハナを奪って逃げ切り勝ち。
追いかけてきた馬が弱く、比較的楽な展開で逃げられたが最後まで脚を使ったスピード持続力は立派。
この内容ならばむしろダートの方が良いかもしれない。
■■■■札幌10R すずらん賞(OP)■■■■
【勝ち馬】ハッピーアワー
【評価】★★★【★3】
12.1 – 10.7 – 11.4 – 12.1 – 12.1 – 12.2
スタートでやや出負けして後方から。
当日の馬場で入りの3F34.2は2歳戦にしてはかなり速く、この出遅れは結果オーライ。
コーナーでは早目に外に進路を取り、内で詰まるのを避ける好騎乗。
そのまま突き抜けてOP特別制覇。
パイロテクニクス・ルメールと、イッツクール・松田の騎乗が酷すぎた1戦であり、その2頭がまともに乗っていれば勝てていなかっただろうというのが正直な感想。
スタートの出遅れも奏功しており、額面通りには受け取れない。
回顧にも書いたが、イッツクールのクソ騎乗は許せないレベル。
好スタートを切ってやや押し気味に先行しながら前に入られる。
まぁそこまでは良い。
が、前に入ったのがこれまた下手くその丹内というのが始末が悪い。
その丹内が外枠から脚を使って最内をゲットした癖になぜか控えるクソ騎乗の連鎖。
松田押す→丹内押す→松田控える→丹内控える→地方馬に2頭にハナと外2番手を譲る→その2頭が早々に一杯になる→内で大渋滞。
決して深追いしろと言ってるわけではなく、そこで控えて捌けないでしょ?と言いたいだけ。
捌ける腕があるなら捌いてみろよと思ってみてたら当然の如く捌けず渋滞だもんなぁ。
マジで下手。
どっちも。
札幌1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ライデンシャフト
【評価】★★★★★【★5】
6.9 – 11.9 – 12.3 – 12.5 – 12.2 – 11.7 – 11.5 – 12.0
新馬戦とは打って変わって好スタートを切ったライデンシャフトが圧勝。
ハナを奪うとそのまま文字通り影さえ踏ませぬ逃げ切り。
3.4コーナーで加速すると付いてこれる馬がおらず、力の違いを見せつけた格好。
この勝ちっぷりならばOPでも楽しませてくれそう。
新馬戦ではスタートで10馬身近い出遅れを喫しながら直線で猛然と差を詰めており、まともに走ればどんな競馬をするのか注目していた馬であった。
なので、レーヴドカナロアの評価が上がるわけではなく、自滅した馬がちゃんと走った結果を評価している形だ。
さて、またまたグチになるが、ここでも藤岡康が外から捲り気味に進出→脚を無くして惨敗の得意技を見せていた。
12.2→11.7とライデンシャフトがギアを上げた時に進出しており、まさに墓穴を掘った。
何を思ってその区間で加速したのか、個人的にインタビューしてみたい。
また、丹内も持続力がウリの馬に騎乗してスタートダッシュ一息→押してポジションを取りに行く・・・と見せかけてスピードに乗ったらガッチリ抑えて控えるという謎の騎乗を披露。
このレースは私自身は購入していないが、下手な騎手を買うとどうなるのかを身をもって証明し続けてくれているありがたい奴等である。
札幌2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ファンシャン
【評価】★★【★2】
12.6 – 11.0 – 11.7 – 12.2 – 11.9 – 12.1
スタートでやや踏み遅れたが躊躇なくハナを奪うとそのまま押し切り初勝利。
レース内容は平凡。



