こんにちは、明瑞新山です。
先週は新潟2歳Sが行われ、今週は小倉・札幌で2歳Sが開催されます。
夏の各地のチャンプが決まる格好ですね。
当記事も忙しくなって久しいのですが、一つ一つ丁寧に分析していきますので今後もよろしくお願いいたします。
そうそう、一つ皆様に伝え忘れていたことがあるのですが、新潟芝1000mの2歳戦は評価しません。
理由は簡単。
分からないから。
直線しか走らない上にレース中画面に映らないこともあるのに評価できないんです。
ラップも参考にならないし。
と、いうことをご了承願います。
◆8月25日(土)
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】レッドアネモス
【評価】★★★★【★4】
12.9 – 11.8 – 12.7 – 12.8 – 12.3 – 11.4 – 11.1 – 11.8
決して良いスタートではなかったが、2の脚が速くすぐに先団にとりついた。
道中は包まれない外の3番手をやや力みながら追走。
4角で逃げ馬に並びかけると、直線ではラスト300まで持ったまま余裕の抜け出し、内へとササりながらもノーステッキでフィニッシュ。
一見すれば強い勝ち方に見えるがラップ構成は平凡。
ノーステッキと言えども目いっぱいに追われての逃げ込みであり、内へササったとはいえ直線でほとんどまっすぐ走れなかった2着馬と比べるとうまく走らせたと言える。
3着以下は勝ち上がり水準になくそれらに対しては力の違いを見せたと言えるが、2着馬には逆転されてもおかしくない内容であり高く評価するのは難しい。
直前の追い切りが超抜だっただけに、この内容は残念。
新潟1R 2歳未勝利
【勝ち馬】クィーンユニバンス
【評価】★★★★【★4】
12.5 – 10.6 – 11.0 – 11.7 – 12.2 – 12.5 – 11.9 – 11.9 – 13.1
五分のスタートから促して先行態勢。
1000m通過58.0を強気に4角2番手の競馬から抜け出して完勝。
直線では後ろを待ってから追い出す余裕があり、強い競馬をしたと言える。
ラップに目を移すと、このレースで本当に厳しいペースになったのは前3Fだけ。
その後は緩む一方のラップ構成であり、ここできっちり前を射程圏内に入れた騎乗は強気ではなくむしろファインプレイ。
あとはスピード持続力をフルに活かして押し切った格好。
最低限の評価は必要だが、個人的にはあまり好ましくない内容。
次走で最終ジャッジ。
■■■■小倉9R ひまわり賞(OP)■■■■
【勝ち馬】カシノティーダ
【評価】★★【★2】
12.2 – 10.7 – 11.4 – 11.6 – 11.5 – 11.6
好スタートからハナを奪うと、追い縋るテイエム軍団を尻目に逃げ切り勝ち。
初勝利をゲットした。
勝ち時計は平凡で、ラップ的にはラスト3Fをかろうじて評価できるレベル。
高い評価はできない。
小倉5R 2歳新馬
【勝ち馬】ルタンブル
【評価】★★★★★【★5】
12.8 – 11.4 – 12.7 – 13.4 – 12.8 – 12.2 – 12.0 – 11.7 – 11.7 – 11.3
好スタートからジワッと出して好位での競馬。
道中は必要以上に前を刺激しないように競馬を展開し、後半のペースアップにも難なく対応。
抜け出すまでかなり余裕があり、ラスト1Fで外から捲り気味に迫ってきたセントウルを一気に突き放して完勝。
ラスト5Fで長く脚を使わされながらラスト1Fでさらに加速して締めている点は高く評価したい。
ただし、このレースで一番強い競馬をしたのは2着馬。
3~4角で行き場を無くし、脚を使ったのはラスト100mのみという酷い内容。
次走確勝。
小倉1R 2歳未勝利
【勝ち馬】エスト
【評価】★★★【★3】
12.0 – 10.1 – 11.2 – 11.4 – 11.9 – 11.8
五分のスタートから一旦は内外の馬に一気に前に出られたが、押してハナを取り返す苦しい展開。
結果、入りの3Fは33.3というハイペースになったが最後まで図太く粘って初勝利。
ラスト2Fを大きく落としているが、これは前半のペースが祟ったもなので仕方ない。
この時計ならば小倉2歳Sでも面白い存在だったが・・・
小倉2R 2歳未勝利
【勝ち馬】ジョウショームード
【評価】★★★【★3】
12.4 – 11.5 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 11.8 – 11.6 – 12.1 – 11.9
五分のスタートで行き脚も五分。
中団の最内でジッと脚を溜め、3角過ぎから外目に進路を取ると直線で爆発。
ダノンチェイサーを勝ち時計こそ同じだが、これは前半のペースのおかげ。
内容的にはズブズブの差し決着に近く、高い評価はできない。
札幌5R 2歳新馬
【勝ち馬】ロークアルルージュ
【評価】★★★★★★★【★7】
6.7 – 11.1 – 12.2 – 12.3 – 12.4 – 12.7 – 12.4 – 12.4 – 13.0
パドックではまだまだ仕上がり切っているとはいえないモコモコした体で登場。
他に仕上がりの良い馬がいたこともあり消し評価とした。
が、ゲートオープンに鋭く反応すると鞍上の出ムチに応えて好位をゲット。
そのままオーバーペース気味に飛ばす前2頭を徹底的に追走しこれを粉砕し、自身は後続を寄せ付けずに逃げ切って見せた。
勝ち時計はいくら馬場が悪かったとはいえ2歳新馬としては破格で、ラストまで余裕があったこと、そして仕上がり一息での競馬であったことを考えれば驚異的なパフォーマンス。
今年はダート路線に楽しみな馬が多いが、札幌にも1頭新星が登場したと言えるだろう。
ここで先行して敗れた2騎はすぐにでも巻き返し可能。
札幌1R 2歳未勝利
【勝ち馬】プロトイチバンボシ
【評価】★★【★2】
12.4 – 11.0 – 11.4 – 11.6 – 12.9
好スタートも速力の違いでハナを取れず。
ただし、その後も鞍上が気を抜かせない騎乗をしてくれたおかげで最後の最後差し切ることが出来た。
やや乗り難しい馬で、距離も伸びたほうがよさそう。
今後は鞍上次第で爆穴の使者になる可能性を秘めているので、私はしばらく追いかけたい。
札幌2R 2歳未勝利
【勝ち馬】セントセシリア
【評価】★★★【★3】
6.9 – 12.4 – 12.7 – 13.0 – 12.5 – 12.4 – 11.9 – 11.9
スタートの出があまり良くなく、中団からの競馬。
前が牽制に牽制を重ねたおかげで4角では楽々射程圏内まで進出してそのまま突き抜けた。
他馬との瞬発力の違いが如実に出た1戦。
◆8月26日(日)
■■■■新潟11R 新潟2歳S(G3)■■■■
【勝ち馬】ケイデンスコール
【評価】★★★★★【★5】
12.9 – 11.4 – 12.0 – 12.7 – 12.5 – 11.4 – 10.6 – 12.0
五分のスタートから中団で脚を溜める、いつも通りの競馬。
直線までジッと我慢して大外一気の差し切りで初重賞制覇。
レース後、ワクワクしながらラップを見て我が目を疑った。
大逃げになったエルモンストロのペースそのものがスローペースなのに、後続はいったいどんなペースで走っていたのか。
これは酷いレースになったものだ。
究極の切れ味勝負となったので、瞬発力勝負に秀でた馬が上位に来たことはなんの不思議もない。
また、当日の新潟は極端な外差し馬場であり外から差し切ったことに関しても至極当然である。
力があったから勝てたことには間違いないが、すべての要素がこの馬に味方しての勝利。
評価は改めるがとても重賞と呼べるようなレース内容ではなく★5までとする。
レースレベルとしては重賞レースとしては低いと断言せざるを得ない。
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】ウインターリリー
【評価】★★【★2】
12.4 – 10.6 – 11.8 – 12.2 – 11.9 – 12.2
スタートの出が悪く後方からの競馬。
終始促されての追走だったが、エンジンがかかると一気に突き抜けて差し切り勝ち。
馬場とペースが向いた事が勝因。
新潟1R 2歳未勝利
【勝ち馬】キチロクタービン
【評価】★【★1】
12.3 – 10.9 – 11.6 – 12.6 – 12.5 – 13.1
好スタートから外の3番手を追走。
最終コーナーでいったん置かれかけるが、直線でしぶとく伸びて初勝利。
平凡。
小倉5R 2歳新馬
【勝ち馬】ジュランビル
【評価】★★【★2】
12.2 – 10.7 – 11.2 – 11.6 – 11.8 – 12.0
好スタートから内外の出方を探りながらのレース。
そのままコーナーへと差し掛かろうとしたところ、最内をミスアニバーサーリー(鞍上 B.アブドゥラ)が強引に突進。
クリノマンジェリカを吹っ飛ばし、そのすぐ隣を走行していたジュランビルも大きな煽りを受けて失速。
ここから挽回して差し切ったのは見事。
時計ラップともに平凡で、メンバーに恵まれたからこそ勝てたのだろうが、あのアクシデントが無ければもっと楽に勝てていたはず。
それにしてもこのアブドゥラ騎手の騎乗は危険極まりない。
騎乗停止の是非はともかく、なぜパトロール映像の公開対象になっていないのか不思議でならない。
小倉1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ラミエル
【評価】★★★【★3】
11.9 – 10.3 – 11.1 – 11.5 – 11.4 – 11.9
第5使徒ラミエルが射程圏内にいた唯一の敵・ロードスパイダーを自慢の加粒子砲で撃破。
見事初勝利をつかんだ。
冗談はともかく、好スタートからうまく流れに乗った大人びた競馬。
最後はロードスパイダーがだらしなかった側面もあったが、しっかりと伸びたのは評価して良い。
札幌5R 2歳新馬
【勝ち馬】ナムラボーナス
【評価】★【★1】
13.5 – 12.5 – 12.6 – 12.3 – 11.8 – 12.1
五分のスタートから押してハナへ。
だぁ~れも行きたがらないクソレースで、稍重馬場とはいえ入りの3F38.6。
乗ってるあんたらみんなアホなの?
唯一城戸騎手が3角で馬を動かそうとするが、前に並んだところで抑える始末。
見てて呆れ果てるくらい酷くて評価のしようのないレース。
札幌1R 2歳未勝利
【勝ち馬】アドマイヤリーブラ
【評価】★★★★【★4】
13.2 – 12.8 – 13.3 – 12.9 – 12.6 – 12.3 – 12.3 – 12.0 – 12.0
5頭立てのレースで中団もクソもないが、行きたい馬を行かせて控えたという点では中団からの競馬と言っても良いだろう。
前半スローから後半ペースアップするが、勝負どころ福永騎手が出し抜こうと動く。
が、その区間で前がペースを上げており、結果的にリオンリオンは自滅。
最後まで脚を溜めたアドマイヤリーブラに軍配が上がった格好だ。
内容としてはリオンリオンと五分かリオンリオンの方が少し強かったといったところだろう。



