こんばんは、明瑞新山です。
先週の回顧です。
◆札幌記念(G2)
12.5 – 10.4 – 11.5 – 12.1 – 12.6 – 12.4 – 12.0 – 12.6 – 12.5 – 12.5
全馬五分のスタートから激しい先行争い。
・・・といっても初速が速い馬が多く、アイトーン以外は平然としていたように見えましたが。
それでも3F34.4から5F59.1のハイペース。
その流れの中でマルターズアポジーが息を入れた隙を突いてマイスタイルが進出しハナを奪い、落ち着こうとしたレースをさらに掻き乱すカオスな展開に。
3角手前で既にマイスタイルがハナ、内で応戦するマルターズアポジーの形になっており、そこに捲り勢からサクラアンプルールやゴーフォザサミット、スズカデヴィアスにスティッフェリオが殺到し直線へ。
直線では一旦サクラアンプルールが抜け出すも外からマカヒキが強襲。
サウンズオブアースと並んで内の捲り勢を一気に交わし先頭に出た……と思いきや内から一気にサングレーザーが突き抜けて勝ちきった……と思いきや大外からモズカッチャンが伸びてきて団子状態の各馬を捉えきった……と思いきや実はそうでもなさそうな態勢でゴールイン。
写真判定でサングレーザーに軍配が上がりました。
・展開
予想文に記した通りテンで速くなり中で捲る馬が現れ最後まで息の入らないズブズブの差し決着になりました。
・レースのポイント
マイスタイルが勝負にでたところでしょう。
これは意外だったのですが、まさかの逃げ馬にいち早くプレッシャーを掛けたのがマイスタイルでした。
しかもかなりの機動力で仕掛けており、マイスタイルがこれを出来る馬だったということに驚きました。
ここでマイスタイルが動いたことで、マルターズアポジーは応戦を余儀なくされ轟沈。
捲り勢は目標との距離が遠くなり必然的に脚を使わされる苦しい展開になりました。
放っておけばあれよあれよと行かれてしまう可能性もあったので誰かが鈴を付けに行かないといけず、これに名乗りを挙げたサクラアンプルールとゴーフォザサミットが生贄に。
レースを分けたのは紛れもなくこのポイントで、ここで動かなかった、もしくは動けなかった馬たちが上位に来ていることからも明らかです。
・サングレーザー【1着】
本命馬が勝ちきってくれました。
私の想定では後方から大外一気だったのですがスタートから出してポジションを取りに行く想定外のレース運び。
が、これが奏功したのが3.4コーナー。
上記のレースを分けたポイントですね。
ここで前が壁になり動けず、サクラアンプルールとゴーフォザサミットが動いた地点で実はサングレーザーも動こうとしているんですね。
ところが、内目を先行していたために前が壁になって動けなかったんです。
結果的にこのことが「経済コースでグッと脚を我慢して溜めた」のと同じことになり、最後の一押しに繋がりました。
大阪杯のペルシアンナイトみたいなものですね。
もし後方から外の競馬を選択していれば、早期に捲って止まっていた可能性が高いです。
で、このレースでようやく分かったのですが、この馬は漁夫の利型ですね。
天皇賞秋でもジャスタウェイが勝った年のようなペースになるならば面白い存在。
反対に全馬が速い上がりを使う毎日王冠のようなレースでは善戦こそすれども勝ちきるまではどうかでしょう。
・マカヒキ【2着】
一昨年のダービー馬が2着。
実は当初この馬を本命に記事を書いていました。
が、順調さを考慮してサングレーザーに変更。
どちらを選ぼうとも的中していたのは何よりですが、それくらいこの馬を評価していたということではなく、恐らくルメール騎手ならば大阪杯のあのクソ騎乗をするだろうと思っての本命予定でした。
本当にその騎乗をしてくれましたし、馬券は的中で万々歳なのですが残念ながら秋の主役になれるかどうかは今後の上昇度次第でしょう。
今回のレースは展開が着順に与えた影響が大きすぎました。
・モズカッチャン【3着】
こちらはマイスタイルと同じく新味を見せてくれた1頭。
まさか道中最後方から差し届くとは・・・いや、流れに乗った好騎乗ではあったんですが、立ち回りの巧さと一瞬の切れ味が武器だと思っていただけに意外でした。
こちらは想定以上に色んなレースに対応出来ることを証明してくれたので秋のGIでも楽しみな存在です。
・注目馬
マルターズアポジーとマイスタイルですね。
マルターズアポジーは懲りずに柴田善とのコンビで再度重賞に挑戦して欲しいですね。
道中で息を入れられさえすればもっとやれる馬です。
マイスタイルは早めの乗り替わりが実現すれば今年中に重賞を勝ててもおかしくなさそうです。
◆北九州記念(G3)
11.6 – 10.2 – 10.6 – 11.2 – 11.3 – 11.7
勝ち時計は驚異の1.06.6。
アグネスワールドのレコードに0.1差に迫る超速時計でした。
スタートからゴールドクイーン、ナインテイルズ、ラブカンプーが先手を主張。
最内からゴールドクイーンがハナを取り切った時点が10.2という驚異のラップでした。
直線に入る前にゴールドクイーンは一杯、変わって先頭に立ったナインテイルズも余力がなく直線ではラブカンプーが抜け出す形に。
ところがこのラブカンプーも余力がなく内外から一気にアレスバローズとダイメイプリンセスが交わしてゴールイン。
・展開
ハイペースからの高速決着で、極端な作戦を取った馬には厳しいペースでした。
・レースのポイント
高速決着への適性と順調度でしょう。
1着馬が芝1200mの持ち時計No.1の馬であり、2.3着馬が芝1000mの持ち時計No.1.2の馬。
そしてそのどれもが直近のレースで計時されたものでした。
これだけのスピードを求められるとさすがに適性外の馬では苦しく、アサクサゲンキも例に漏れずの格好でした。
・アレスバローズ【1着】
早くから期待されていた素質馬が重賞V2。
かなり乗り難しい馬だが、逃げ馬が早めにバテてくれたことで内が開いて鋭伸。
この馬に乗って再三にわたりクソ騎乗を披露してきた菱田騎手ですが、この大一番を逃さず初重賞制覇となりました。
今回は恵まれた部分が大きいので、今後このコンビで行くならばしばらくは静観したいところですね。
◆おおぞら特別(1000万下)
12.5 – 10.8 – 11.3 – 11.2 – 11.8
2月の500万下での本命推奨から早半年。
ここもコパノキッキングが楽勝してくれました。
実は新馬戦から全レース頭固定で購入しているほど入れ込んでいる馬で、今回の勝ち時計ならば準OPも楽々突破でしょう。
いくら1000m戦とはいえ、逃げて上がり34.3はバケモノ。
次走さらに人気を集めるのでそろそろ買いにくくなってきますが、OP特別までは頭固定で大丈夫でしょう。
問題はその先の重賞挑戦。
私の持論に従えば消しなのですが・・・



