こんにちは、明瑞新山です。
お待たせしました、先週の2歳馬評価です。
どうぞ!!
・・・の前に、読者の方から質問をいただいたのでお答えさせていただきます。
Q.優馬の記事を読んでから評価していますか?
A.いいえ、読んでいません。
私は私の眼を信じて分析していますので他人の記事は気にしていません。
書き終わってからは読んでます、ええ。
どんな気持ちでいても自分自身が評価する前に他人の記事を読むと評価にブレが生じますから、優馬以外のサイトや書籍であっても自分が「明瑞新山の眼」の記事を書き終えるまでは絶対に2歳馬評価の記事には目を通しません。
なので、評価が被っていたりするのは偶然です。
では、改めて・・・どうぞ。
◆8月11日(土)
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】ホウオウサーベル
【評価】★★★★★★【★6】
13.1 – 11.4 – 11.9 – 12.9 – 12.6 – 11.9 – 11.5 – 11.3 – 11.8
好スタートから積極的にポジションを取りに行き、一旦はハナ。
そこで内から主張されると行かせて番手からの大人びた競馬。
ラスト800mから前2頭が一気にペースアップする、新馬にしては変則的な流れ。
そこもそのまま行かせて自分のペースを守って直線へ。
残り500mで仕掛けられるとグングン差を詰め、ラスト1Fで並びかけてそのまま千切って圧勝。
最後は抑える余裕もあった。
勝ち時計はまずまず優秀に見えるが、昨年の同時期同条件のレースを勝ったサクステッドは稍重で1.48.5。
上がりもコンマ1秒こちらが速いだけと考えると高く評価をしづらいところ。
ラスト1Fも抑える余裕があったとはいえ余力があったかどうかは疑わしい。
ただし、2着馬が最高の競馬をしてもなおあっさり捕えてさらに突き放した内容は強い。
パドックもまだまだ完成されていない成長の余地を大きく残した体で登場しており、将来性に期待を込めて★6評価。
時計や上がり面で評価するならば★5まで。
新潟1R 2歳未勝利
【勝ち馬】マーマレードガール
【評価】★★【★2】
12.3 – 10.8 – 11.4 – 12.0 – 11.5 – 11.8
ゲートオープンから脱兎のごとく飛び出してハナへ。
そのままあれよあれよという間に逃げ切った。
ペース平凡、勝ち時計も平凡。
4角3番手以内の馬がそのままワンツースリーしていることからもかなり恵まれた勝利と言える。
小倉5R 2歳新馬
【勝ち馬】エイシンノホシ
【評価】★★★★【★4】
12.4 – 10.9 – 11.7 – 12.1 – 12.9
五分のスタートから押してハナへ。
1000m戦らしく雁行状態で一緒に逃げた馬とそのままワンツーフィニッシュ。
なかなか良いフットワークで走る馬で、走破時計もまずまず。
弱い馬ではなさそう。
小倉1R 2歳未勝利
【勝ち馬】ダンツブライト
【評価】★【★1】
12.2 – 10.8 – 11.5 – 11.8 – 11.8 – 12.0
好スタートからハナを切ってそのまま押し切り。
取り立てて評価のしようのないレース。
小倉2R 2歳未勝利
【勝ち馬】オーシャンスケイプ
【評価】★★★★【★4】
12.7 – 11.3 – 12.1 – 11.8 – 12.0 – 12.2 – 12.2 – 12.0 – 11.9
好スタートから2番手を確保。
ハミを噛んでの追走で、なんとか宥めて流れに乗れた感じ。
そのまま抑揚のないペースを追走していたら勝手に逃げ馬が止まって4角先頭。
最後まで脚を使って加速ラップで締めてはいるが、これは周りが弱すぎたために強く見えたレース。
■■■■■札幌10R コスモス賞(OP)■■■■■
【勝ち馬】ナイママ
【評価】★★★★★★【★6】
12.6 – 11.5 – 12.0 – 12.5 – 12.0 – 12.0 – 12.0 – 12.4 – 13.2
稍重で普段より1.5秒ほど遅い馬場。
その馬場をものともせず、岡田総帥の自信の1頭が道営からの遠征を飾った。
スタートから押してポジションを取りに行き、一旦は掛かって口を割るシーンも見られたが外の4番手に納まった。
3角から押して押しての競馬になったが、最後まで脚を使ってV。
上記のように普段よりも1.5秒程時計の掛かる馬場でこのペースを先行して勝ったのだから強い。
しかしながら、総帥の育成馬は例えばトラストのように、こういった馬場に異常に強い馬が多い。
今回もその特殊なパターンである気がしてならない。
一応は★6評価だが、パンパンの良馬場の東京に出走した場合、かなり危ない人気馬になる気がしてならない。
最後にアガラスについて言及しておく。
正直、今回のルメール騎手の騎乗については疑問しかない。
馬の力を信じて乗ったと言えば格好は良いが、当日のあの馬場でここまで息を入れない乗り方が本当に良い騎乗だっただろうか。
単純に前半1000mから1.5秒差引すると59.1。
推定の1500m通過タイムは下記の5R新馬戦とほぼ同じ時計。
2歳馬のレースであることを考えれば異常なハイペースと言えるだろう。
また、新馬戦とは真逆のペースを自ら作り出しており、経験のない2戦目でしかも2ケ月の休み明けの2歳馬ということも加味すれば意味不明な騎乗としか言いようがなく、馬単体の評価は負けて強しどころの競馬ではない。
感覚でいえば、キタサンブラックが敗れた宝塚記念やジャパンカップのようなもの。
あちらはGIの大舞台で勝負にいった結果だが、たかがコスモス賞でこのような競馬は暴挙としか私は評価できない。
これだけ飛ばしてなおゴール直前まで抵抗したと考えれば馬は強い。
★8評価のクラシック候補という評価は揺るがず、次走だらしなかった時にだけ改めるかもしれない。
札幌5R 2歳新馬
【勝ち馬】トスアップ
【評価】★★★★★★【★6】
6.9 – 11.6 – 11.4 – 12.1 – 12.3 – 12.5 – 11.9 – 12.1
五分のスタートを切って好位から。
折り合いに不安を見せず大人びた競馬を展開。
前が飛ばして勝手に自滅した競馬で、優秀な勝ち時計も引っ張ってくれた馬のおかげ。
だが、それを差し引いてもラストの余力は素晴らしい。
他のジャスタウェイ産駒を違ってかなり小柄な馬で仕上がりも甘かったので、もう少しボリュームが出てくれば面白い。
札幌1R 2歳未勝利
【勝ち馬】チェルシーライオン
【評価】★★★【★4】
7.1 – 11.1 – 11.5 – 12.3 – 12.9 – 12.4 – 12.7 – 13.1 – 13.6
ロケットスタートを切ってハナを窺うが、外の各馬が一斉に主張したために控える競馬。
ここでの判断が奏功し、前半の700mは翌日のエルムSに0.4秒差に迫る猛ペースに巻き込まれずに済んだことが大きな勝因となった。
このレースでハナを切ったコパノケネディーのハナの切り方は目に余るもので、次走は是非とも馬券に組み込んでほしい馬。
また、2着に敗れたモーンストルムは改めて未勝利では上位の能力を見せた格好で、次走も頭固定で勝負したい馬。
札幌2R 2歳未勝利
【勝ち馬】トゥアレグ
【評価】★★★【★3】
12.8 – 11.5 – 12.1 – 12.8 – 12.8 – 12.6 – 12.5 – 12.5 – 12.8
好スタートから出たなりの競馬で中団へ。
少し重めの馬場の中を淡々としたペース追走し、4角で馬場の良い大外に回すと一気に差し切り。
馬場を読み切った鞍上のファインプレイでもあった。
時計、ラップともに水準クラス
◆8月12日(日)
新潟5R 2歳新馬
【勝ち馬】アマーティ
【評価】★★★★★【★5】
12.9 – 11.3 – 12.4 – 13.2 – 12.6 – 11.2 – 11.1 – 11.6
好スタートから無理には行かず中団前目での競馬。
直線で外に出されると鋭く伸びて最後は粘るノーブルスコアを差し切って優勝。
パドックではプリッとした体で、いかにも瞬発力のありそうな動きを披露。
まだまだ中身が伴っていなかったのでこれからの伸びシロにも期待できそう。
2着馬はパドック微妙でレース内容も微妙。
勝ち上がれるかどうかのボーダーライン上。
新潟6R 2歳新馬
【勝ち馬】サルサレイア
【評価】★★★★【★4】
13.0 – 11.3 – 12.7 – 13.9 – 12.8 – 13.0 – 13.4 – 13.1 – 13.9
バラバラっとしたスタートから、1コーナーまで子供っぽい仕草を見せる馬のオンパレード。
いかに新馬戦と言えどもここまでのレースは珍しい。
勝ったサルサレイアはスタートから気合を付けての追走だったが、この中においては優等生の競馬。
追走してきた馬を振り落とそうとする逃げ馬の巧みなジグザグペースワークをものともせずに差し切り勝ち。
首を低く使った独特のフォームは少しマヤノトップガンを思い出させるが、パドックでは筋肉質でいかにもダート馬といった体つきで芝での活躍は難しそう。
時計面で協調できる材料はない。
新潟1R 2歳未勝利
【勝ち馬】トーラスジェミニ
【評価】★★【★2】
12.7 – 11.5 – 11.9 – 12.7 – 12.8 – 12.4 – 11.7 – 11.3 – 11.9
好スタートから果敢に先行し2番手。
掲示板に載った馬のうち4頭が4角5番手以内だったことからも分かるスローペース。
この流れに上手く乗って直線抜け出し初勝利。
余裕のある勝ちっぷりに見えたが、ラップ構成は平凡。
単に他の上位馬よりも切れ味勝負に長けていたというだけだろう。
小倉5R 2歳新馬
【勝ち馬】タムロドリーム
【評価】★★★★【★4】
12.2 – 10.2 – 10.8 – 11.6 – 11.7 – 12.7
好スタートから一気にハナを奪い逃げ切り。
他の馬に突かれたこともあり、前半3Fは2歳新馬としては驚異の33.2。
このペースならばラスト1Fで大きく時計を落としてもやむなし。
同じような流れだった1Rが差し決着になったことを考えればかなり強い競馬。
パドックでは少し迫力に欠ける馬体だっただけに、このパフォーマンスは良い意味で期待を裏切られた。
今後きっちり作ってきたら楽しみが増すかもしれない。
小倉1R 2歳未勝利
【勝ち馬】マイネルエイブ
【評価】★★★【★3】
11.9 – 10.4 – 11.1 – 11.8 – 11.9 – 11.9
初芝の1戦だったがスタートからリズム良く追走。
飛ばす前を見ながら先行集団の後ろで脚を溜め、3.4コーナーで外に出されると直線鋭伸し初勝利。
時計、上がりともに平凡で流れに助けられたのが大きい。
ただし、この流れで最後までラップを落とさなかったのは立派。
一口馬主的には長く楽しめそうな1頭。
札幌5R 2歳新馬
【勝ち馬】ミリオンドリームズ
【評価】★★★★★★★【★7】
13.1 – 12.2 – 12.6 – 12.7 – 12.5 – 12.4 – 12.2 – 11.5 – 12.0
今年のフランケルはこの馬!と呼び声高いミリオンドリ-ムズが新馬を飾った。
好スタートからすんなり先行すると4角で前を射程圏。
そのまま差し切って優勝。
稍重発表だったとはいえ、降雨のあった土曜日とは一転してほぼ良馬場で行われた一戦。
他レースを開幕週の時計と比べてもほぼ遜色ない時計が出ていた。
つまり、この勝ち時計は良馬場で行われたものと考えて評価したほうが良いという事。
その中でややスロー気味の流れを差し切ったのは立派。
ラスト1Fも推定11.6でまとめており、内容としても素晴らしい。
1角で掛かったり3角でモタついたりと気性的に若い面が成長してくれれば来春のクラシックが楽しみになる。
札幌1R 2歳未勝利
【勝ち馬】タイドオブハピネス
【評価】★★【★2】
12.6 – 10.7 – 11.4 – 12.0 – 12.1 – 12.7
五分のスタートも行き脚がつかず後方から。
結果的に前が速くなったのでこれが奏功して差し切り勝ち。
流れに助けられた勝利。



