【勝ち上がり2歳馬評価】明瑞新山の眼

 

こんにちは、明瑞新山です。

 

 

 

先週は今2歳世代初のOP特別と重賞が行われました。

 

 

 

新馬、未勝利だけでなく500万やOP、重賞までも評価しますのでどうぞお楽しみに。

 

 

 

 

 

◆7月21日(土)

 

 

福島5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】ボスジラ
【評価】★★★★★★【★6】

 

 

13.0 – 12.1 – 12.4 – 12.8 – 13.3 – 12.0 – 12.3 – 12.4 – 12.2 – 12.1

 

 

好スタートからスッと先行態勢。

 

向こう正面では3番手の包まれない位置に付け、センスのある競馬。

 

3コーナー手前での一気のペースアップにも難なく対応し、直線ではあっさり抜け出して余裕たっぷりにフィニッシュ。

 

 

 

パドックでは見栄えのしない小ぢんまりした馬体で馬券圏外かと思ったが、想定外の勝ちっぷりに驚いた。

 

全兄がみな一様に切れないバテない見栄えしない馬たちなので、その血を受け継いで今の重い福島の馬場がベストマッチしたのだと解釈するのが最もしっくりくる快勝劇。

 

兄たちと同様の評価を下すならば、相対的にみて重賞でも通用する力を秘めている可能性が高いという結論にも至る。

 

飛びの大きいフォームながらリズミカルな回転で、今後の成長に期待したい1頭。

 

忘れてはいけないのが、兄たちに似ているならば、極端な切れ味勝負になると意外な脆さを見せる可能性があるということ。

 

馬券購入時には要検討。

 

 

 

 

 

福島6R 2歳新馬

 

【勝ち馬】ルメッサージュ
【評価】★★【★2】

 

 

13.2 – 11.8 – 12.1 – 12.4 – 12.1 – 12.2

 

 

一見してダートの1200m戦かと見まがうほど遅い勝ち時計。

 

ポンとスタートで飛び出してハナへ。

 

そのまま誰も競りかけてこず、1200mなのに息を入れられる楽な競馬。

 

勝ってくださいと言わんばかりの競馬で、評価は上がらない。

 

 

 

 

 

■■■中京9R 中京2歳S(OP)■■■

 

【勝ち馬】アドマイヤマーズ
【評価】★★★★★★【★6】

 

 

12.3 – 11.3 – 11.6 – 12.0 – 12.3 – 11.8 – 11.4 – 12.0

 

 

五分のスタートも行き脚が速く3番手。

 

それほど速くないペースで淡々と流れ、直線では仕掛けられると外から一気に突き抜けた。

 

抜け出してからは突き放す一方で、最後は抑える余裕があった。

 

 

 

このレースはパドックで勝負アリ。

 

新馬戦よりもシェイプアップしてさらに筋肉質に仕上がっており、かなり大きな上積みがあった。

 

対するエイシンゾーンは小柄な馬のため短期間での変身を望むのは酷だし、ブルスクーロは新馬戦よりも上積みがあったがまだ余裕のある体。

 

 

 

また、レースでも私の想定とはエイシンゾーンとブルスクーロの位置が真逆。

 

アドマイヤマーズだけが新馬戦と同じ競馬を出来たことも、圧勝に拍車をかけた一因と言えそう。

 

 

 

とはいえ、これだけのハイパフォーマンス。

 

新馬戦後に「早期ならば活躍を望める」とした★5評価を1つ繰り上げて★6評価とする。

 

 

 

 

 

中京5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】ドラウプニル
【評価】★★★【★3】

 

 

12.9 – 12.1 – 12.3 – 12.0 – 12.3 – 12.1 – 11.3 – 11.9

 

 

五分のスタートから好位に控える大人びた競馬。

 

3角過ぎから徐々に前を射程圏に入れ、最後は内ラチ強襲の2着馬を抑えて勝利。

 

全体的にまだまだ非力な体をしており、今後の成長次第でいかようにも化けそうな1頭。

 

実質1Fしか脚を使っておらず、これで勝ち切れるのだからレースレベルそのものはあまり高くなかったと言わざるを得ない。

 

 

 

 

 

中京6R 2歳新馬

 

【勝ち馬】ジョニーズララバイ
【評価】★★★★【★4】

 

 

12.7 – 11.6 – 11.6 – 12.0 – 11.9 – 11.7 – 12.1

 

 

好スタートから押して先団を狙うも他が速かったため結果的に中団からの競馬に。

 

1000mのハロン棒通過と同時に一気に進出し、3角ではコーナーワークを活かして逃げ馬に並びかけ、4角先頭で直線へ。

 

ラスト1Fは真後ろから差してきた2着馬と激しい叩き合いになったが、これをハナ差制して新馬勝ち。

 

 

 

パドックではコンパクトにまとまって体でキビキビとした鋭い動きが印象的で、この距離がベストの印象。

 

ペースが速かったこともあるが、後方から先行馬が大きく開けた内を突いて進出してきた馬が3頭したように、今の中京の特殊馬場と騎手の中京適正が大きく左右したレース。

 

次走が試金石だろう。

 

 

 

 

 

中京1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】アールロッソ
【評価】★★★★★【★5】

 

 

12.6 – 11.7 – 12.2 – 12.4 – 12.7 – 12.0 – 11.2 – 11.6

 

 

スタート五分もすぐ外の2頭が速く、蓋をされるかに思われた。

 

が、二の脚速く一気にハナへ。

 

そのままマイペースの逃げに持ち込み、外から追いすがる2着馬を振り切って初勝利。

 

 

 

ラップタイムを見てわかる通り、きっちり息を入れながらの逃げでまさにおあつらえ向きの展開。

 

だからといってレベルが低かったと言いたいわけではなく、この展開でこの優秀な勝ち時計。

 

最後の瞬発力は非凡で、きっちり息を入れる操縦性を考えればおそらく1400mは余裕…上手くいけば1600mも守備範囲になる可能性を秘める。

 

 

 

2着馬は次走圧倒的人気だろうが軸候補、4.5.6着馬も勝ち上がりは遠くなさそうな印象。

 

3着馬は展開に助けられた感が大きくこの時計、あまり評価できない。

 

 

 

 

 

函館1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】ニシノデイジー
【評価】★★★★★【★5】

 

 

12.7 – 11.6 – 12.6 – 12.5 – 11.9 – 12.0 – 12.1 – 12.2 – 12.1

 

 

五分のスタートを切り、控えて中団から。

 

ゆったりとしたペースの中、先行集団の直後でじっくり脚を溜めて虎視眈々。

 

3角過ぎから進出すると一気に4角先頭で勝負あり。

 

そのまま余力たっぷりに押し切った。

 

 

 

4角で肩ムチに過敏に反応して外に逃げる等、まだまだ子供っぽさを多く抱えているが、それは裏返せば伸びシロがあるということ。

 

今後に大きく期待したい1頭。

 

 

 

ただし、ワンペースの馬の雰囲気があるので、瞬発力勝負は不向きの可能性が高い。

 

馬券購入の際にはきちんと検討したい。

 

 

 

 

 

 

 

◆7月22日(日)

 

 

福島5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】ポリアンサ
【評価】★★★★【★4】

 

 

13.2 – 11.9 – 12.0 – 13.5 – 12.9 – 12.8 – 12.6 – 12.0 – 11.6

 

 

スタートで挟まれて後方から。

 

と、言っても前のペースが上がらず速い馬もいなかったので向こう正面では逃げ馬と5馬身圏内の外7番手。

 

なかなかペースが上がらないレースで、ジワジワと前との差を詰めつつコーナーで一気に捲って勝負アリ。

 

直線では力強く抜け出して快勝。

 

 

 

馬場が重かったこともあるが、先行馬がなかなかアクセルオンしないもどかしい展開。

 

ラスト加速ラップで締めた点は評価できるが、これだけ動かない展開ならば多少能力があれば出せる時計。

 

 

 

内容的には2着馬の方が上。

 

 

 

 

 

福島1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】スカイズザリミット
【評価】★★★【★3】

 

 

12.2 – 11.0 – 11.4 – 11.5 – 12.1 – 12.9

 

 

スタートから押して2番手へ。

 

逃げ馬が速く、それを押して追いかけて3角で一気にとらえて押し切り勝ち。

 

最後は差し馬に詰め寄られたが、入りは3F34.6。

 

同日最終の古馬500万下で入りが3F34.4で先行馬総崩れだったことを考えれば立派。

 

 

 

 

 

福島2R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】テイエムバリバリ
【評価】★★【★2】

 

 

12.5 – 11.4 – 11.7 – 12.6 – 12.6 – 12.7 – 12.6 – 12.3 – 12.5

 

 

五分のスタートから馬の行く気に任せたポジション取り。

 

入りの3Fがやや早くなった上に、道中でペースが落ち着いても出入りのある見た目以上に先行馬に厳しいレース。

 

その展開の中必要以上に馬の力を使わせなかったことと、3.4コーナーで人気馬が外々を回す安全策の中、果敢にインに飛び込んだ鞍上の好騎乗。

 

最終週の馬場もこの馬に味方してくれた。

 

外々を通った2着馬とこの頭数で直線詰まった4着馬は次走注目。

 

 

 

 

 

中京5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】ソルトホープ
【評価】★★【★2】

 

 

13.3 – 11.9 – 14.0 – 14.1 – 13.5 – 12.3 – 12.1 – 11.6 – 11.3 – 11.7

 

 

外に逃げ気味のスタート。

 

無理に押してはいかなかったが、他も積極的ではなく向こう正面では2番手に。

 

前半は極端なスローペースで流れ、ラスト1000mから一気に流れが速くなる昨年のワグネリアンの新馬戦のような展開。

 

そのペースアップに少し置かれそうになりつつもスピードに乗ってからがしぶとかった。

 

先頭に並びかけて直線に向き、一旦は内外から交わされたがゴール前で他馬の脚が鈍ると差し返して新馬勝ち。

 

長く良い脚をフルに活かした勝利だった。

 

 

 

時計や上がりで比較すると昨年のスヴァルナ以下。

 

評価は上がらない。

 

 

 

同時に、このレースで伸びてこなかった人気2騎は買えても次走まで。

 

そもそもプランドラーはTwitterでつぶやいた通りパドックで見分けられる程の駄馬。

 

次も人気になるのは間違いなく、消し安定。

 

アッシュゴールドを勝たせた厩舎なので勝ち上がりはあっても驚けないが、大成はまずないと言える。

 

 

 

サターンは次走で見極め。

 

惨敗するようならばダート変わりや距離短縮等、極端な条件変更が来るまでは消して良い。

 

 

 

 

 

中京1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】アドマイヤジャスタ
【評価】★★★★★【★5】

 

 

12.6 – 11.7 – 12.2 – 12.4 – 12.7 – 12.0 – 11.2 – 11.6

 

 

やや出負け気味のスタート。

 

中団へと押し上げた拍子に掛かってしまったがすぐに落ち着いて外目を追走。

 

3角過ぎから徐々に押し上げると、直線ではアクセル全開で差し切った。

 

ここでは力が違うと言わんばかりの楽勝で、先々の楽しみに期待できる1頭。

 

ただし、ラップ的には土曜日のドウラウプニルと大差なく、過大評価は禁物。

 

上がりでドラウプニルに対して大差をつけたように能力はこちらが圧倒的。

 

だが、土曜日の中京2歳Sに出ていたら・・・という物差しで★5まで。

 

現状の評価は500万なら突破、OPで互角レベルといったところか。

 

 

 

 

 

■■■函館11R 函館2歳S(G3)■■■

 

【勝ち馬】アスターペガサス
【評価】★★★★★★【★6】

 

 

12.1 – 10.6 – 11.2 – 11.7 – 11.6 – 12.2

 

 

やや伸びあがるようなスタートで後方から。

 

前半3F33秒台のハイペースでもきっちり追走していたが、3.4コーナーで前が大きな壁状態に。

 

かなりシビアな判断が要求される場面だったが、前の馬が外にヨレたのを見逃さなかった小崎騎手。

 

ギリギリ1頭分のスペースを確保して減速せずにコーナーを回り、最後の末脚に繋げた。

 

エンジンが掛かるのにやや時間がかかるタイプで、あそこで減速していたらおそらく届いていなかっただろう。

 

まさに紙一重の神騎乗。

 

 

 

ややペースに恵まれた面はあったのは事実だが、先行馬も弱い逃げ馬がいたおかげで楽を出来た面もあったと考えれば、結果として良く差し切ったとの評価。

 

新馬よりも時計を詰めたことも評価して★6にランクアップ。

 

 

 

 

 

函館5R 2歳新馬

 

【勝ち馬】ウィクトーリア
【評価】★★★★★★★【★7】

 

 

12.3 – 11.4 – 12.3 – 12.8 – 12.5 – 12.1 – 11.7 – 11.6 – 11.6

 

 

五分のスタートから押してハナへ。

 

外から窺う馬もいたが、どの馬もそれほど無理はしない構えで自然と単騎の形に。

 

3角では鞍上が後ろを確認する余裕があり、直線で仕掛けられるとアッという間に突き放して圧巻のレコードV。

 

 

 

以前、タガノアシュラがレコード勝ちした時とラップ構成が酷似していることから、この馬をやや懐疑的に見ていた。

 

が、タガノアシュラが前日の500万特別や1000万特別よりも約2秒遅い時計だったのに対し、この馬は当日の500万条件と同タイムでの走破。

 

馬場状態は当時よりも今年の方が良かったとはいえ、この比較である程度この馬の能力が本物であることが分かる。

 

 

 

今年はヴィクトワールピサ産駒が多く勝ち上がっているが、軒並み稍重以上の馬場かそれに準ずる馬場状態、又は洋芝での勝利。

 

この馬も例に漏れず開催最終週の洋芝というパワーを要求される馬場での勝利。

 

そこの血統補整が掛っていなければ、牝馬路線の主役級のなれる素材と言っても良いだろう。

 

 

 

 

 

函館1R 2歳未勝利

 

【勝ち馬】パブロフテソーロ
【評価】★★★★【★4】

 

 

12.1 – 10.8 – 11.5 – 11.7 – 11.8 – 12.0

 

 

好スタートからハナを窺う格好だったが、外が速く2番手からの競馬。

 

直線で抜け出すと、外から2.3着馬が強襲。

 

見た目には交わされそうだったが、そこから図太く粘ってハナ差勝利をもぎ取った。

 

新馬戦からグッとシェイプアップされた馬体で、ここで勝ち切ったのもある意味納得。

 

 

 

2着馬は速い脚がないことと、コーナーワークの下手さが命取りとなった。

 

ハナに行けばあっさり勝ちきれそうな馬。

 

3着馬も勝ち上がり水準にある。