こんばんは、明瑞新山です。
早速先週の回顧に入りましょう。
先週の軸馬成績は4.1.0.2と私にしてはかなりの良績でした。
昨年、まさかの回収率0%を記録した7月の開催にリベンジした格好ですね。
今年は昨年ほどの好不調の波はないものの、4月以降マイナス収支が続いているのでなんとか挽回したいところです。
◆函館2歳S(G3)
12.1 – 10.6 – 11.2 – 11.7 – 11.6 – 12.2
スタートでロードワンダーが大きく出遅れ。
比較的外枠の方が良いスタートを切った馬が多かったです。
大外から押してニヴィアンがハナを窺うも、間からエムティアン、最内からラブミーリッキー、さらにはラブミーファインやレコードチェイサーが殺到。
結局ハナはラブミーリッキーが取り、2番手にエムティアン。
その後ろにラブミーファインが付ける形で決着。
スズカカナロア、カルリーノはその先団の直後に付け、その後ろの外外にナンヨーイザヨイ、馬群の中にアスターペガサスが続く形になりました。
3角過ぎにエムティアンがプレッシャーを掛けるとあっけなくラブミーリッキーは後退、代わって外からラブミーファインが馬なりのまま並びかけて直線へ。
仕掛けられると一気に抜け出すラブミーファインでしたが、脚を使えたのは一瞬だけ。
脚色が鈍ると外からカルリーノが襲いかかりますがこちらも一杯。
態勢決したかと思った瞬間、大外から一気にアスターペガサスが飛んできてゴールイン。
内外大きく離れた攻防は僅かハナ差、アスターペガサスがラブミーファインを捕えていました。
・展開
入りの3F33.9はまずまずのハイペース。
過去の函館2歳Sで34秒を切るペースになったのは5回だけですが、いずれも先行馬が押し切っており、差し馬の勝利は初。
また、勝ち時計はその中でも最速でした。
先行馬には厳しいペースだが、先行有利の馬場状態とコース形態が故、差し馬が届きにくかったのかもしれません。
・レースのポイント
これはちょっと分かりかねますが、勝ちに動いた馬が複数いた点かもしれません。
これだけのペースですから、本来は前の馬もできるだけ脚を溜めたいはず。
ところが、3角でエムティアンがラブミーリッキーを潰しに動き、さらにそこにラブミーファインがグイグイ圧力を掛けて4角先頭。
その直後ではカルリーノが虎視眈々と牙を研いでいたという構図。
ペースだけでなく、自然と前の馬に大きな負担が掛かる形になっていたのかもしれません。
・アスターペガサス【1着】
こちらの評価は水曜日か木曜日にアップの予定の勝ち上がり2歳馬の記事をお待ちください。
・ラブミーファイン【2着】
スタートから3番手に付けて最後は横綱相撲。
押し切る寸前で勝ち馬の末脚に屈しました。
ほぼ勝ちに等しい内容と言えるでしょう。
新馬戦がレベルが高い事は土曜日の函館1Rの記事で触れていますが、まさか1800→1200の距離短縮であっさり対応するとは思いませんでした。
ここから札幌2歳Sに行っても面白い存在ですが果たして・・・
・カルリーノ【3着】
本命馬は3着。
やや出負け気味のスタートから押して先行集団の直後に付ける競馬。
そこから終始前にプレッシャーを与える競馬をして3着に残るのですから、強い競馬をしたと言えるでしょう。
ただし、現状では2着馬の方がこの馬より強いのは間違いなく、今後の活躍はローテーション次第と言えそうです。
・ナンヨーイザヨイ【9着】
1番人気は9着。
スタート五分で前を窺うも他が速くて中団からの競馬になりました。
道中はずっと勝ち馬のすぐ外を並んで追走していましたが、4角で内からイチゴミルフィーユがヨレてきた影響を受けて大外に弾き出されてしまいました。
そのイチゴミルフィーユのタックルでできたスペースに上手く飛び込んだのが勝ち馬で、ここで大きく水をあけられてしまいましたね。
さらに、直線でもイチゴミルフィーユに何度もタックルされており、いかに伸び脚一息とはいえ影響が全くなかったとは言えないでしょう。
と、いうかイチゴミルフィーユの鞍上は直線で何を思ってタックルしたんでしょうか。
意味不明すぎて正直見ていて不快でした。
道中での御し方も下手クソとしか言いようがなく、こんな騎手に乗られた馬も可哀想です。
・注目馬
上位陣とナンヨーイザヨイ、あとはイチゴミルフィーユが乗り替われば穴を開けるかもしれないので覚えておきましょう。
◆中京記念(G3)
12.1 – 10.7 – 11.0 – 11.5 – 11.7 – 11.7 – 11.6 – 12.0
毎度おなじみブラックムーンさんの出遅れで開幕。
比較的外の各馬が良いスタートを切り、その中からダッシュを利かせてアメリカズカップとマイネルアウラートがハナへ。
さらにそこに大外からハナを主張したのがウインムート。
案の定、入りの3Fは33.8のハイペースになりました。
この争いを尻目に大きく離れた4番手にロジクライ、ここからポツポツと隊列バラバラで各馬追走の格好で、向こう正面では大きく4つの馬群に分かれる展開。
前から数えて3つめの集団をフロンティアやグレーターロンドン、ミエノサクシード、スマートオーディンが形成し、最後方集団にはガリバルディ、リライアブルエース、ワントゥワンにブラックバード。
淀みない流れのまま直線へ向かいます。
直線では最内に突っ込むアメリカズカップと内を大きく開けて仕掛けるウインムートがまず抜け出しますが余力なし。
2番手集団から突っ込んできたロジクライが先頭にたつかどうかというところで一気にグレーターロンドンが先頭を奪いそのまま重賞V。
ロジクライが2着、3着は最後外からリライアブルエースが差し込んでフィニッシュとなりました。
・展開
上記のようにテンから激しい競り合いのハイペース。
隊列も縦長でいくつもに分断された特殊なレースになりました。
・レースのポイント
ペースと隊列、道中のポジショニングでしょう。
グレーターロンドン→第3集団
ロジクライ→第2集団
リライアブルエース→第4集団
フロンティア→第3集団
ワントゥワン→第4集団
結局前過ぎてもだめ、後ろ過ぎてもダメな馬場で、得意な騎手が毎年良績を残すのも頷けるいつもの中京でした。
・グレーターロンドン【1着】
待望の重賞制覇。
ここでは力が違った印象で、GI級・・・とは言えなくともG2を勝ちきるクラスの力があることは十分に示しました。
変に捲ったり出して行ったりするよりもじっくり脚を溜める乗り方の方が合っていることも再度示したので、今後は安定して力を発揮してくれるでしょう。
・ロジクライ【2着】
先行して慌てない競馬をしたロジクライが2着。
出して行くか迷いながらも押さえた浜中騎手のファインプレイ。
とはいえ、このレース以外は雑な騎乗が目立った騎手でもありますが・・・
この馬が好走したことで、マイラーズカップのモズアスコットがいかに素晴らしい走りだったかが浮き彫りになりました。
この馬自身は関屋記念に出走してくるのならば大きく狙いたい1頭です。
・リライアブルエース【3着】
デビュー前から幾度となく脚部不安に悩まされてきた大器がようやく軌道に乗ってきました。
長期離脱からの復帰後はほぼノンストップでOPまで上がってきており、今後の活躍にも期待したいところです。
◆福島テレビOP(OP)
12.7 – 11.4 – 11.3 – 11.6 – 11.4 – 11.6 – 12.2 – 12.6 – 12.9
キレイに揃ったスタートからテオドールが飛び出してハナへ。
タイセイサミットやウイングチップ、ゲッカコウも出して行きますがテオドールは全く息を入れる気配なく大逃げに。
一時は10馬身近いリードを取り、直線に向いても5馬身ほどの差がありましたが、さすがに脚が上がり後続が殺到。
2番手集団の馬が交わしなだれ込みを図りますがこちらも一杯一杯で最後は後方待機のマサハヤドリームが鬼神の追い込みで差し切り。
・展開
予想文に記した通りの重い馬場で前半5Fの中に12秒台がないどころか11.5を切るラップが3度もある鬼畜ラップ。
スマイルトゥモロー柴田善臣もビックリのクソペースでした。
・マサハヤドリーム【1着】
後方待機から一気の差し切り。
VTRを何度見てもあんな位置にいた馬が届くとはにわかには信じがたい、そんなレースになりました。
血統的に馬場が合ったということもありますしペースもバッチリハマったので、今回の一発だけの可能性は大いにあります。
次走北海道以外の競馬場で良馬場で走るならば消し安定。
・ワンダープチュック【2着】
こちらも多分に恵まれた好走。
あまり信用しないほうが良いでしょう。
・テオドール【10着】
さすがに酷い。
なんの考えもなく適当に逃げてももっとマシな逃げになるでしょ。
これでゴール寸前まで踏ん張っていたのだから馬の能力はこの中では一番だったはずです。
このクソ逃げで気性面が壊れていなければ巻き返し必至。
残りのレースは全て2歳戦なので、後日の勝ち上がり2歳馬評価でどうぞ。



