こんばんは、明瑞新山です。
先週勝ち上がった2歳馬を評価するこのコーナー、2週目もはりきっていきたいと思いますのでよろしくどうぞ。
◆6月16日(土)
東京5R 2歳新馬
【勝ち馬】ラインカリーナ
【評価】★★★★★★【★6】
12.8 – 11.8 – 12.2 – 12.4 – 12.3 – 11.7 – 12.1
好スタートからスッと2番手につけ、そのまま押し切る横綱相撲。
ハナを切った2着馬が押して行ったのに対してこちらはほぼ持ったままで番手。
スピードがこのメンバーでは抜けていたということだろう。
走破時計、上がりも上々できちんと評価したい馬。
パドックでもまだ仕上がり切っていない馬体で、これからの上昇も見込める。
ダートは番組が少ないが、直近のエーデルワイス賞、そして来年に向けて楽しみな存在。
2.3.4着馬は早い時期に勝ちあがれそうな馬で、特に2着馬は芝でもやれそうな体つきで、芝替わりでも楽しめそう。
阪神5R 2歳新馬
【勝ち馬】チュウワフライヤー
【評価】★★★★★★【★6】
12.4 – 11.0 – 12.1 – 12.1 – 13.1 – 13.1
五分のスタートから押して押して先行集団に取りついたチュウワフライヤーが接戦を制して勝ち上がり。
序盤は激しい先行争いについて行くのがやっとだったが、行き脚がつくと今度は押さえきれないような形で4角先頭。
普通は沈みそうなものだが、そのまま押し切ったのだから強い。
パドックでは1200mは短いという印象を受けたが、その通りの競馬振り。
距離延長への対応は可能で、将来性豊かなタレント。
2着馬は最後1ハロンで差し返した根性を評価。
今後もハナを切るならば粘り腰を発揮しそう。
3着馬はロケットスタートと初速の速さが目に付いた。
もし1200m1400mで結果が出なかったとしたら、1000m転向時に穴候補として覚えておきたい。
もちろん、あっさり勝ち上がってもおかしくない内容のレースだった。
函館5R 2歳新馬
【勝ち馬】ウインスピリタス
【評価】★★【★2】
12.4 – 10.6 – 11.2 – 11.3 – 11.9
好スタートから先行争いすら許さず逃げ切り。
圧逃の格好だが、メンバーレベルがとんでもなく低い。
このラップで追いかけてきた先行馬は止まり、差し馬はラストまで差を詰める事すらできなかった。
2着以下はこの時期の2歳未勝利にありがちなほぼ同じメンバーでの再戦以外では用無し。
もし活躍できたとしてもこの夏の函館だけだろう。
勝ち馬の時計も平凡で、ラスト流したことを加味しても高評価は難しい。
東京1R 2歳未勝利
【勝ち馬】サワサワ
【評価】★★★【★3】
好スタートから2番手追走。
直線ではラスト250mまで追い出しを我慢する余裕があった。
が、追い出してからが案外で、それだけ我慢したにも関わらずラスト1Fはラップを大きく落としてフィニッシュ。
重馬場ということあるかもしれないが物足りない内容だった。
ダートの方が良いかもしれない。
阪神1R 2歳未勝利
【勝ち馬】リゲイン
【評価】★★【★2】
この時期の未勝利らしく前走同じレースを走った馬たちの再戦。
1400mらしいラップ構成で凡戦そのもの。
勝ち馬は新馬で見せた口向きの悪さを出さなかったことが収穫も、馬自体が弱い。
◆6月17日(日)
東京5R 2歳新馬
【勝ち馬】トーセンギムレット
【評価】★★★★★【★5】
12.8 – 11.6 – 12.3 – 12.4 – 12.1 – 11.5 – 11.8 – 12.0
スタートで後手を踏むと、ジタバタせず中団から。
コーナーで他馬が開けたインを突いて一気に差を詰め、最後はしぶとく差し切った。
圧倒的人気の2着馬が逃げ馬に終始プレッシャーを掛けて地力を問う流れに持ち込んだことで、出遅れが良い方向に向いたのが勝因。
また、他馬が内を開けてくれる馬場状態もこの馬に味方してくれており、かなり恵まれた勝利だったと言えそう。
まだ緩さを残した馬体なので、どこまで変われるか楽しみなところ。
レースレベルはそれほど高くないが、2着馬は自滅に近い形なので巻き返しがあってもおかしくない。
東京6R 2歳新馬
【勝ち馬】ロードアクア
【評価】★★★★★★【★6】
12.9 – 12.0 – 12.9 – 13.1 – 11.4 – 10.9 – 11.6
五分のスタートから好位の外目を追走。
終始引っ張りきりの手応えで、直線では軽く仕掛けただけで悠々と抜け出して楽勝。
ムチもラスト1Fを切ってからの1発のみと、文字通り楽に勝利した。
道中スローだったとはいえ、13.1→11.4のギアチェンジが求められる超瞬発力勝負。
その流れにちょっと気合いを付ける程度で対応したのは素晴らしい。
パドックではロードカナロア産駒らしいコンパクトにまとまった馬体で、ステルヴィオに似た印象。
レースの質はステルヴィオの苦手とするものだったので、あちらが持久力ならこちらは瞬発力と、秀でた部分は違うのだろう。
1400m戦なので手放しに評価するのは危険かもしれないが、将来楽しみな逸材と言える。
2着馬は並の馬が相手なら勝っていた流れ。
負けたのは不運としか言いようがないが、ロケットスタートを武器に先手を取る競馬をすれば初勝利は近いはず。
阪神5R 2歳新馬
【勝ち馬】ショウリュウイクゾ
【評価】★★★★★【★5】
13.0 – 11.4 – 11.9 – 12.3 – 12.2 – 11.5 – 11.5 – 12.0
スタートで出遅れ+行き脚がつかず最後方から。
3角から動こうと鞍上が促すもなかなか反応せず、直線に向いても反応しているのだかしていないのだか分からない走りでいつの間にか先頭に立ち勝ちきっていた。
新馬戦にしては淀みなく流れたレースで、追走に手間取ったのは仕方ないところ。
先行馬には厳し目のペースで、流れに恵まれた面もあるにはあるが、ゴール前で何度も手前を替えていたように若さもある。
パドックでは1頭だけ出来上がった体を披露しており、若さを仕上がりがカバーしてくれた形だろう。
いずれにせよ今回は流れも味方してくれたので次走が試金石。
瞬発力のないワンペースな馬に映るが果たして・・・
函館5R 2歳新馬
【勝ち馬】ナンヨーイザヨイ
【評価】★★★★★★【★6】
12.0 – 11.0 – 11.4 – 11.8 – 11.4 – 11.8
好スタートから2番手を確保。
前を好きに行かせておいて直線で差し切って優勝。
勝ち時計もラップ構成も優秀で、函館2歳チャンプ候補待ったなし。
パドックではややクセのある馬体も、仕上がりが良く目立った存在だった。
レース内容を見る限りマイルもこなして不思議はないし、長く活躍しても良い馬。
このレースはハイレベルで、3.4.5着馬はすぐにでも勝ちあがれるはず。
特に5着馬は道中掛かりっぱなしでレースになっておらず、また、走破時計も微妙なため次走そこまで人気にならないだろう。
北海道で使って来るならば絶好の狙い目。
なお2着馬に関しては減量が大きく作用した可能性があり半信半疑。
再度減量騎手で条件同じ、単騎逃げ濃厚ならば圧勝があってもおかしくはないが、好転条件が少なすぎるので押さえまでの評価が妥当か。



