【先週の回顧…安田記念・鳴尾記念他】明瑞新山の回顧

 

こんばんは、明瑞新山です。

 

 

 

先週は一挙8レースの推奨で3鞍的中。

 

的中率37.5%、回収率146.9%は週単位としては上出来ですが、それまでの12連敗がいただけません。

 

年間回収率はまだ100%に届かない体たらくで、上半期終了までの残り3週間、気合を入れていきたいと思います。

 

 

 

では先週の回顧をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

◆安田記念(GI)

 

12.2 – 10.8 – 11.2 – 11.3 – 11.3 – 11.4 – 11.4 – 11.7

 

サトノアレスがいつも通り出遅れましたが、それ以外は綺麗なスタート。

 

注文通りウインガニオンのハナで2番手にレーヌミノル。

 

続いてアエロリットにキャンベルジュニアとほぼ想定通りの序列。

 

サプライズはサングレーザーが思ったより前の位置取りだったことくらいでしょうか。

 

とはいえ、元々は先行馬でしたし、この外枠を考えればある程度想像は出来たポジショニング。

 

そのサングレーザーと同じ集団にスワーヴリチャードやペルシアンナイト、ウエスタンエクスプレスが陣取り、その直後にモズアスコットが控えます。

 

序盤はここまでが先行集団。

 

そこから散り散りにリスグラシューやサトノアレス、レッドファルクスが続く形でした。

 

 

 

レースが動いたのは3コーナー。

 

ひしめく馬群からモズアスコットが弾き出され、後退した直後でした。

 

ここでリスグラシューが前との差を詰めにいき、ヒーズインラブが追従。

 

徐々に集団が大きくなって直線へ向います。

 

 

 

残り300m地点まで逃げたウインガニオンが粘りますが、そこで力尽きて先頭交代。

 

 

 

アエロリットが抜け出・・・・そうとした瞬間、大外から一気にサトノアレスが強襲。

 

そのまま先頭を奪っ・・・・・おうとしますが使える脚が短すぎてここでストップ。

 

間を突いてスワーヴ先頭・・・と思いきや思ったよりも伸びず。

 

やっぱりアエロリッ・・・・・トかと思い視線を戻すと、そこに居たのはモズアスコット。

 

 

 

3角で後退し、レースから脱落したと思われた連闘の勇士が突き抜けたところがゴールでした。

 

 

 

連闘馬としてはスティンガー以来20年振りのGI制覇。

 

安田記念としては29年前のバンブーメモリー以来の連闘馬の勝利。

 

 

 

あの時と同じOP特別惜敗からの連闘、あの時と同じ重賞初制覇、あの時と同じ栗毛馬、そして平成元年と平成最後が連闘馬の勝利というのも不思議な縁ですね。

 

 

 

 

 

・展開

 

高速馬場らしく、速いラップを刻みながらも最後まで速い上がりを要求されるタフなレースになりました。

 

1400mのレースに近いラップ構成で、そのままマイルを走り切ったのですから、かなりの消耗戦と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

・レースのポイント

 

馬の状態と超消耗戦の2つでしょう。

 

勝ち馬に関しては運と騎手の腕、馬場状態も大きな味方となりました。

 

 

 

馬の状態に関してはかなり大きな要因になっていると思います。

 

 

 

特にリスグラシューはオークスの時のような馬体で、実際に馬券を購入する際には消しました。

 

 

 

代わりにサトノアレスを買い目に組み込みました。

 

 

 

サングレーザーもリスグラシューほどではをないにせよ下降線の馬体でしたし、リアルスティールも物足りない仕上げでした。

 

 

 

反対にモズアスコットの仕上がりは完璧で、パドックを見て自身を深めて購入することができました。

 

同様にアエロリットの仕上がりも良好。

 

パドックで大きく明暗が分かれていたと言っても過言ではないでしょう。

 

リスグラシューやリアルスティールに関しては消耗戦にも適性がありませんしダブルパンチでしたね。

 

 

 

 

 

・モズアスコット【1着】

 

本命馬が期待に応えてくれました。

 

正直、3角で後退した時にはもう終わったと思いました。

 

 

 

が、そこで慌てないのが名手ルメールの凄いところ。

 

 

 

すぐさま進路の調整に入り、外が開かない&スワーヴリチャードの直後が開いたと見るや否やそこに突っ込んで活路をこじ開けました。

 

むしろこの進路を取れたことが勝利へのターニングポイントだったと言えそうですし、ケガの功名というにはあまりにも大きなリターン。

 

 

 

その鞍上の瞬間判断能力に加えて、馬場も大きな味方となってくれました。

 

絶対的スピードも高いのですがこの馬のセールスポイントはその持続力。

 

当日の9RのホンコンJCTを見ても分かる通り、一瞬の脚に秀でていてもそれを持続させる能力に乏しい馬は飲み込まれるのが今の馬場です。

 

安田記念ではサトノアレスがその馬場の餌食になった格好ですね。

 

この馬場で持ち前の持続力をフルに活かせたことで、勝利は近くなったと言えるでしょう。

 

 

 

また、上記の9Rで内に切れ込んで急激に失速したユウチェンジに乗っていたのが川田騎手だったということも味方しているかもしれません。

 

と、言うのも、当初スワーヴリチャードの真後ろを取れるポジションにいたのはペルシアンナイト。

 

後述しますが、あの馬の進路取りの陰にはこの時の「内に切れ込んだら止まる」というイメージが川田騎手の脳裏に深く刻み込まれてたことが隠されているかもしれません。

 

 

 

先週末の絶望以降、週中の回避の報に絶好枠、レース中の様々な要因も含めて全てがこの馬に味方しており、天運を掴んだ馬としか言いようがありません。

 

 

 

勝つべくして勝った馬。

 

 

 

運命論的な話になりますが、そう解釈したくなるような勝利でした。

 

 

 

もちろん、能力があるからこそ出来る芸当なんですけどね。

 

 

 

そうそう、この連闘による馬へのダメージを心配する声が大きいですが、バンブーメモリーはその後GIを含む重賞3勝、スティンガーは牡馬に混じって重賞4勝と活躍しています。

 

おそらくこの馬も大丈夫でしょう。

 

 

 

 

 

・アエロリット【2着】

 

このペースを先行して2着。

 

しかも落鉄した状態での快走ですから高く評価してしまいそうですが、この馬もやはり馬場に助けられた面が大きかったですね。

 

 

 

過去10年のハイペースだった年を見ても、昨年はロゴタイプが2着に、12年はコスモセンサーが3着に粘っています。

 

11年のクレバートウショウとジョーカプチーノの4.5着コンビ、10年4着のトライアンフアーチ等先行馬が粘れていますし、そういう馬場なのだと解釈する方がしっくりくるかもしれません。

 

 

 

秋華賞で本命を献上したように能力的に高く評価しているこの馬。

 

中山記念→ヴィクトリアマイル→安田記念と状態を上げてきていましたし、持続力勝負もこの馬には持って来い。

 

歯車がかみ合えばこのくらい走れると証明してくれたのは嬉しい限りです。

 

 

 

が、もし秋初戦が切れ味勝負になりがちな府中牝馬Sならばバッサリ切ってしまいたい馬です。

 

 

 

 

 

・スワーヴリチャード【3着】

 

「一番いいポジションにいたが、はじけ切れなかった。本来はもっと瞬発力がある馬だけど、今回は追い出してからが、ちょっと…」

 

 

 

でた、馬のせい。

 

 

 

相変わらずですね(笑)

 

 

 

たしかに良いポジションにいましたし、道中も文句のつけようがありませんでした。

 

 

 

が、直線で早々に相手を外だと決めつけて馬を外に振ったのは擁護できません。

 

 

 

おそらく外から来たサングレーザーに併せに行って、ついでに進路を潰そうという魂胆だったのでしょうが、相手が思ったより伸びず。

 

その間に内のアエロリットが抜け出しており、慌てて内に進路を取りなおすもそこにはすでにモズアスコットが進入しておりリカバーできませんでした。

 

 

 

スワーヴリチャードは回り関係なくラチを頼りたがる性格。

 

ラチに向かって走る時が最も速く走れる馬です。

 

その性格とは反対の、外に斜めに走らせたのは愚の骨頂でしたね。

 

しかも馬が最も伸びているその時に。

 

 

 

最初から外ではなく内を選択していればモズアスコットの進路も潰せましたし、アエロリットと併せる形になっていればこの馬の底力を考えれば勝っていた可能性もありました。

 

 

 

たしかに追い出してから伸びなかったのでしょう。

 

 

 

けどそれは馬の責任だけじゃなくアナタにも責任あるんじゃないですかね、デムーロさん。

 

 

 

別に重箱の隅を突くつもりはありませんが、毎回あまりにも馬のせいですからね。

 

ほんとにパーフェクトな騎乗をしているならばまだしも、自分にも伸びなかった責任があるのに馬のせいってのはあまりにも可哀そうで腹が立ちますね。

 

 

 

 

 

・サトノアレス【4着】

 

乗っていた蛯名騎手は一瞬、いやおそらくもっと長い時間「勝った」と思ったに違いありません。

 

それくらいの脚でしたし、それくらいの仕上がりにありました。

 

 

 

ただ、その切れ味の鋭さの代償…使える脚の短さが最後の最後に仇になりました。

 

このタイプがGIを勝ちきるのはかなり厳しいですが、これからも注意を払うべき存在。

 

本命では買えなくとも、紐で必ず押さえておきたい馬ですね。

 

 

 

 

 

・ペルシアンナイト【6着】

 

パドックで完璧な仕上がりを披露。

 

これは勝たれても仕方ないと思えるほどでしたが、このペースで序盤掛かりっぱなし。

 

どんだけスピードあるんだよとツッコミまながら見てましたね(嘘)

 

そのおかげで好位で競馬ができたし結果オーライ。

 

 

 

スワーヴリチャードのすぐ後ろを取れるポジションでしたが、直線入り口でその絶好位を捨てて勝負に出ます。

 

恐らくはそれくらいのデキと手応え、そして自信が鞍上にはあったのでしょう。

 

 

 

スワーヴリチャードのすぐ外に進路を求め、いざ驀進!!!・・・・・・・と行きたいところで前が壁。

 

川田騎手はそこで内に進路求めようとしますが、スワーヴリチャードをやり過ごさなければ動けないポジションになっており、動くに動けません。

 

ふと、すぐ前を行くキャンベルジュニアがわずかに内にヨレて1頭分のスペースが。

 

すかさずそちらに向けてGOサインを出す川田騎手。

 

その間にモズアスコットがスワーヴリチャードの真後ろを確保し、戻る道は閉塞。

 

目の前の道も、GOサインに応えたペルシアンナイトをあざ笑うかのように再び閉まってしまいジ・エンド。

 

 

 

レース後、自身の騎乗ミスを認めて謝罪した川田騎手の姿が印象的でした。

 

 

 

たしかに、内に進路を取っていれば結果は違ったかもしれません。

 

が、4角出口から直線入り口で外にこだわったのは上記のホンコンJCTの事が頭にあったのではないでしょうか。

 

 

 

ここの川田騎手の僅かな綻びも、モズアスコットには大きく有利に働きました。

 

 

 

 

 

・注目馬

 

上記ペルシアンナイト。

 

そしてリスグラシューですね。

 

リスグラシューは次走最低ラインとしてプラス体重での出走が望まれますが、間隔を開けずに宝塚記念に使ったりするならばかなり危ないと思います。

 

 

 

あとは勝ち馬も注目です。

 

能力的にどこまで通用するのか、楽しみですね。

 

 

 

 

 

 

 

◆鳴尾記念(G3)

 

12.1 – 10.5 – 11.6 – 12.0 – 12.0 – 11.9 – 11.8 – 11.7 – 11.6 – 12.0

 

100人が100人予想していたであろうマルターズアポジーの逃げで進んだレース。

 

 

 

淡々とラップが刻まれましたね。

 

 

 

後続もつかず離れず、虎視眈々とマルターズアポジーを差すことを考えている・・・そんなレースになりました。

 

 

 

個人的には前半はもう少しスローで流れ、後半激流になると読んで予想を組み立てました。

 

そうなれば、急激なペース変化への対応力がないストロングタイタンは脆い。

 

そのため消し評価としましたが、結果は真逆でしたね。

 

 

 

最初から最後まで淀みない平坦なラップ構成で、ストロングタイタンが最も得意とする流れになってしまいました。

 

やはり自分の得意な流れになったときにストロングタイタンが強い。

 

ですが、裏を返すと急激なラップの緩急があるレースでは消せば良いだけの話です。

 

ここを勝ったことで今後ローカルのハンデ重賞ならば人気するでしょうし、新潟記念に出てくれば美味しいお客さんになってくれそうです。

 

 

 

反対に、後半5F勝負に持ち込みたいトリオンフは鞍上次第では新潟でもやれる馬。

 

今後明暗が別れそうです。

 

 

 

 

 

 

 

◆三木特別(1000万下)

 

◎インヘリットデールから馬連大本線的中。

 

クッソ安かったですけどね・・・

 

今の阪神の馬場は圧倒的に逃げ先行馬有利。

 

常に先頭集団の真後ろで競馬を出来る馬なので逃げ馬をピッタリマークくらいで考えていたんですが、まさかの6番手。

 

いやぁそりゃ届かないっすよデムーロさん。

 

 

 

きっちり逃げてラスト10秒台を2回連発させた福永騎手は最高の騎乗でした。

 

騎手の腕の差で負けましたね。

 

 

 

インヘリットデールは、次走以降も基本的には軸で良い馬だと思います。

 

 

 

 

 

◆稲村ケ崎特別(1000万下)

 

こちらは軸馬が3着で外れ。

 

一瞬の切れ味に秀でる馬は云々。

 

まさに安田記念の項に書いた条件にピッタリ当てはまるレッドローゼスを本命にしたのがマズかったですね。

 

これは反省です。

 

今の東京が合っていないというだけなので、こちらも勝つまでは中心視。

 

 

 

リカビトスはパドックでの仕上がりが良く「消しちゃマズかったかなぁ」と思ったりもしましたがな大丈夫でしたね。

 

マイルで見直しましょう。

 

 

 

 

 

◆日曜阪神7R(500万下)

 

本命馬クインアマランサスが伸びず不的中。

 

なぜ伸びなかったのか、はっきりした敗因は分かりません。

 

 

 

が、過去のレースを見直して推し測るにおそらく溜めた方が良い馬なのでしょう。

 

前に行ってもそれなりに脚は使えますが、溜めた時ほどの弾け方がありません。

 

 

 

ただ、戦法というものはレースが始まってからしか分からないこと。

 

なので、しばしクインアマランサスが出るレースは見送るかクインアマランサスを紐扱いにする方が良いかもしれません。

 

メンバーがクソ弱ければ先行策でも勝てるでしょうけど・・・

 

 

 

 

 

◆洲本特別(1000万下)

 

本命馬マルカソレイユが快勝も紐抜け。

 

前傾のハイラップを好位から楽々押し切るのだから強い。

 

これは昇級即通用レベルのパフォーマンスでした。

 

 

 

が、時計面で一息。

 

 

 

土曜最終を勝ったキタサンデイジーに全体時計で0.1、上がり3Fで0.2劣ると考えれば、あちらは昇級即通用でこちらは準OPでは厳しそう・・・と見るのが自然でしょうか。

 

楽勝ではあったので通用してもおかしくはないのですが、過大評価禁物。

 

 

 

キタサンデイジーは49kgということも大きく作用しているはずなので、こちらは昇級しても乗り替わりなしで再度49kgという条件なら即通用と見て良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

◆日曜阪神最終(500万下)

 

本命馬タテヤマが快勝。

 

大本線のアユツリオヤジがぶっ飛びましたが、その場合差してくる馬として指名していたタガノプレトリアが追い込んできて2着。

 

馬連27.4倍を的中となりました。

 

 

 

このタテヤマも上記マルカソレイユと同じく「パフォーマンスは良かったけど時計面が付いてこなかった」パターン。

 

 

 

実際予想文中で「時計面での裏付けがないため消し」としたメイショウブレナムが3着に入っていることからも、走破時計だけを切り取ればレベル一息の一戦だったと言えるでしょう。

 

上のレベルになればなるほど速い走破時計と安定した上がりを求められるので、1000万下までは通用しても準OPになると厳しくなりそうです。

 

 

 

今回ぶっ飛んだアユツリオヤジですが、出遅れた上にその後に挽回の仕方が最悪。

 

これはクソ騎乗オブザイヤーにノミネートしたいレベルの騎乗でした。

 

次走勝負しても良い馬だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

以上です。

 

 

 

 

 

 

 

ついにGI連続開催が終了しました。

 

何事もそうですが、終わってみればあっと言う間で、次の宝塚記念が待ち遠しくてなりません。

 

その宝塚記念が終われば秋までGIがないと考えると・・・うーん、辛い(笑)

 

毎週GIがあれば疲れるとかいいながら、毎週GIがあれば良いのにと思っている自分勝手な人間です。

 

ではまた、週末に。