こんばんは、明瑞新山です。
『ダービーに始まりダービーに終わる』
競馬界を表す言葉の一つです。
そのダービーが終わりようやく競馬界の2018年度が終了した形ですね。
今週末からは新馬戦が始まり、また新しいサイクルが始まります。
みなさま、POGドラフトはもう終わられましたか?
仲間内のドラフトは終了しても、netkeibaやJRA-VANのPOGは12月末まで受け付けていますし、まだまだ情報収集して損はないはずです。
今日か明日、POGの記事を書こうと思っていますので時間があれば読んでくださいね!
が、その前に先週の回顧を。
◆東京優駿(GI)
12.7 – 11.0 – 12.3 – 12.4 – 12.4 – 12.3 – 12.2 – 12.0 – 11.7 – 11.2 – 11.2 – 12.2
第85回日本ダービー。
そこには福永洋一がいた━━━
小説ならばこう書き始めるのはぴったりなほど、迫力ある神騎乗を見せた福永騎手。
ついにダービージョッキーの称号を手にしました。
「福永家の悲願」
とは彼の言葉で、父の無念も含めて言葉に表すことが難しい感情全てを表現した名言。
嘘のない涙に感動した人も多かったことでしょう。
父洋一が最もダービーに迫った1978年の初夏から数えること40回目のダービー。
その節目の数字で勝利したことは何かの縁なのかもしれません。
スタートから先手を主張したのが皐月賞馬エポカドーロ。
ジェネラーレウーノは押さえて2番手、その直後に1番人気ダノンプレミアムが続きます。
その外にコズミックフォースで、外々の5番手にワグネリアン。
で、この後ろにはブラストワンピースがもうスタンバイしており、近年のダービーを象徴する内枠もしくは先行馬が圧倒的有利のレースになりましたね。
隊列に大きな変動がないまま直線に入り、最後の切れ味勝負。
逃げるエポカドーロは一気に後続を離すことはせず、ジワジワと脚を小出しにして粘りを見せます。
そこに外から襲い掛かるコズミックフォースと内で進路を探すダノンプレミアム。
残り100mの時点で勝負所とばかりにエポカドーロが一気に後続を離し、完全に勝ったかに思われましたが、鬼気迫る鞍上の手綱に導かれてワグネリアンが鋭伸。
栄冠を掴みました。
・展開
非常に平穏なラップ構成で、皐月賞の4番手以下と似たようなペースだったと言えるかもしれません。
隊列が長くならなかった分、皐月賞よりも随分フェアなレースでしたが、馬場状態がアンフェア。
JRAはこの馬場で競馬の祭典を行うことの是非を問われていることを早く自覚してほしいですね。
・レースのポイント
これは各陣営の調整や本気度、錬成度に情熱でしょう。
かなりフワッとしていますが、うまうまジェントル氏のダービー予想を読んでいただければお分かり頂けるかと思います。
彼はワグネリアンの単勝を的中させる神予想でした。
是非ご一読ください。
・ワグネリアン【1着】
一世一代の大仕事。
まさに神騎乗。
これに尽きます。
馬体を見てもこれ以上の上積みは見込めないほどに仕上がっており、ここで燃え尽きたとしても競走馬としての本望と言えるでしょう。
秋以降の飛躍に期待を寄せたいところですが、昨年から言っているように馬体的にはかなり疑問のある馬。
気性もイレ込みが激しく、レースまでに消耗することも多いだけに大きな成長を見込むのは酷かも知れません。
しかし、福永騎手をダービージョッキーに輝かせたことは後世にまで語り継がれる偉業。
記録よりも記憶に残る名馬となるでしょう。
・エポカドーロ【2着】
皐月賞がフロックではなかったことを証明しました。
ペース配分も絶妙で、やはり先行馬に跨る戸崎騎手は信頼に値すると再認識できました。
ややスローだったとはいえ、このペースで逃げてラスト100mで突き放すことができるのですから強い競馬だったと言えます。
恐らく最も強い競馬をしたのはこの馬ではないでしょうか。
秋初戦は神戸新聞杯ということですが、本命視しても良いかもしれません。
・コズミックフォース【3着】
こちらも鞍上の一世一代の好騎乗。
スタートからいつになく出して行き、なにがなんでも先行して食らいつくんだという気合いが目に見える騎乗でした。
昨年酷評した石橋騎手ですが、ラッキーライラックに出会ってからの覚醒ぶりには目を見張るものがあります。
しばらくは信頼のおける騎手として購入する事も増えそうです。
好事魔多しとは良く言ったもので、2010年の横山典弘騎手(超ハイペースで勝ち星を量産、5月時点で重賞10勝を達成する等絶好調のシーズンだったが、落馬により頚椎損傷・頭がい骨骨折の大けがを負い長期離脱を余儀なくされた)や2015年の福永騎手(10月末の時点で121勝を挙げて自身初の最多勝利騎手賞確実かと思われたが落馬負傷、受賞を逃す)や今年GI勝ち直後に騎乗停止になりダービー騎乗を逃す事となった藤岡佑介騎手等、好調時に何らかのアクシデントに見舞われる事例は多いので、その点だけ注意して欲しいところですね。
・エタリオウ【4着】
4角で前にいた馬から順番にゴールした今年のダービーで、唯一2桁番手からの差し込みで掲示板ゲット。
あわや馬券圏内かというもの凄い脚でしたね。
レースに集中することが第一課題だと言われていた馬ですし、これできっちりレースで力を出すことができるようになれば菊花賞でも面白いかもしれません。
・ブラストワンピース【5着】
人気を集めたブラストワンピースは5着でした。
直線でなかなか進路を見つけられなかったことも痛恨でしたが、そもそもの仕上がりが悪かったですね。
これは厩舎が悪いとしか言いようがありません。
ルージュバックの時に仕上げすぎたことを考慮したのか、あまりにもソフトな仕上げ。
確かに気合は乗っていましたが、皮膚が分厚くまだまだ絞れる余地のある体・・・毎日杯と比べても明らかに見劣りする仕上がりで、これであそこまで走れるのですから能力はやはり高い。
ネットでは「渾身のエサやり係」や「大竹出走登録師」等と揶揄されている大竹調教師。
個人的には、ルージュバックの時から思っていますが、自分自身が調教師であることにプライドを持ち、何とか自分で馬を作りたいと言う気概を持っている人だと感じています。
が、まだまだ経験が足りないことや、やはり馬主の意向での短期放牧が多いことでレースで馬を強くするプロセスを掴み切れていない印象です。
また、放牧先である程度馬を仕上げて帰ってくるため、調教で馬を強くする手立ても掴み切れていないのでしょう。
グレーターロンドンで試行錯誤している姿勢は評価していますし、今後伸びてくる可能性のある厩舎だと思っています。
なので無下に評価を下げることはしません。
が、今回の敗因は明らかに仕上げ不足で、厩舎のせいと言われても仕方のない敗戦でした。
秋以降大きく見直したい1頭です。
・ダノンプレミアム【6着】
私の本命は6着。
皐月賞を挫石で回避した影響は微塵も感じさせない仕上がりでしたが、最後の直線では伸びきれず。
レース直後から「やっぱり大したことない馬だった」とか「順調さを欠いた影響」や「距離がダメだった」等の声が上がっています。
私の見解は全然違います。
直 線 で 進 路 が 無 か っ た 。
これでしょう。
パトロールビデオを見ても、ダノンプレミアムの目の前が2秒以上空くシーンがくるのはラスト100m。
これでは馬が全速力で駆け抜けられるわけもありません。
ラスト100mで進路ができても、そこまでを他馬のトップスピードに離されないように走っているわけですからそこから突きぬけるなんて無理。
これまで直線で馬群を捌いた経験がなかったことが仇となった、そう解釈しています。
なので秋にどこに出てくるのかは分かりませんが、高い評価は変えないつもりです。
・キタノコマンドール【12着】
残念ながら重度の故障とのこと。
恐らく引退でしょう。
仮に引退ではなかったとしても、超長期の休養が必要でしょうね。
皐月賞前から言ってました。
皐月賞、ダービーを回避して将来に備えるべきだと。
この馬は馬主が悪かったですね。
残念です。
・注目馬
エタリオウ。
これは上記にある通りですが、もう1頭、直線で鋭い末脚で追い上げた馬がいました。
それはアドマイヤアルバ。
人気も無く着順も9着と目立たないので、秋もそこまで人気しないでしょう。
覚えておいて損はないはずです。
◆葵S(重賞)
うん、オジョーノキセキ全然駄目でしたね。
馬場が特殊すぎんよ~。
◆欅S(OP)
1着ドリームキラリ(7番人気)→ヒモ
2着サンライズノヴァ(1番人気)→本命
3着サトノファンタシー(11番人気)→ヒモ
馬連1,860円
3連複11,180円
どっちか獲れたでしょ絶対。
なのに差し馬の戸崎を頭で推奨して外すなんて・・・
これは私の馬券の組み立てが戸崎過ぎました。
◆目黒記念(G2)
こんなの当てれません。
馬場も特殊すぎるし今後の参考にすらならないレースでした。
以上!
この時期の競馬はワクワクするレースが多く楽しいのですが、馬場が特殊すぎて意味不明な決着になることが多すぎますね。
JRAさんなんとかしてよ。



