【明瑞新山的】2018 – 2019POGを勝ち抜くのは君だ【POG戦略】

 

みなさんこんばんは、『POGの神』こと明瑞新山です。

 

 

 

また今年もこの季節がやってきましたね。

 

 

 

私が初めて『POGの神』と名付けられたのは忘れもしない…初夏の日差しが照りつけ風薫る5月でした。

 

新潟での悲しい小学生女児殺害事件の話題や、某野球選手の海外での活躍大々的に報じられた5月17日のこと。

 

 

 

うん、つまり今日今さっきだね。

 

自分によって名付けられたんだね。

 

この記事を書くにあたって名付けただけだね。

 

 

 

…冗談はさておき、皆さまはPOGというゲームに参加されたことはありますか?

 

実はスタイリッシュ競馬の予想陣の中でも開催しているこのゲーム。

 

毎年netkeibaやJRA-VANでも開催されています。

 

自分たちでの開催が比較的簡単なことや、集計ツールの充実、ルールの単純明快さや若駒のうちから目を付けた馬が活躍することで得られる高揚感、一体感等がウケて競馬ファンの間で大流行。

 

もし参加した経験がなくルール等が分からない人もぜひこの記事を最後まで読んでみてください。

 

そして興味が湧き、初参加しました!なんて人がいれば嬉しいです。

 

 

 

さて、今日のこの記事では、そのPOGで勝つためにはどうすればよいのか、考察していきたいと思います。

 

 

 

◆基本的ルール

 

基本的なルールは以下の通り。

 

 

 

その年にデビューする2歳の競走馬を規定の頭数(10頭とする所が大多数)選び、その馬たちが翌年のダービーまでに稼いだ賞金の合計金額を競います。

 

 

 

ここからのスピンオフとして「期間を有馬記念までにする」であったり「地方所属馬のみの指名とする」等はあっても『その年にデビューする馬を選び、それらが稼いだ賞金の合計金額で勝負する』という基本構造は同じです。

 

 

 

netkeibaやJRA-VANのPOGですとダービーまでで選べるのは10頭。

 

ただし指名馬に関する縛りはなく、牝馬を10頭選ぼうが他の人と同じ馬を指名しようがお構いなしです。

 

 

 

 

 

◆ローカルルール

 

上記の基本的ルールに加えられるのがローカルルール…要は特別ルールですね。

 

これが個々のPOGを面白くしてくれるスパイス的な役割を果たしてくれており、参加するPOGコミュニティによって変わってきます。

 

一般的に多いのが

 

 

 

・ドラフト制を敷き、他人と同じ馬を指名できない

 

 

 

というもの。

 

これは少人数~100名くらいのコミュニティで積極的に採用されています。

 

手法は野球のドラフトをほぼ踏襲するもので、他人と指名馬が被れば抽選やジャンケン等でどちらが指名するかを決めます。

 

この抽選が曲者で、野球のドラフトに負けず劣らずドラマを生み出してくれます。

 

 

 

例えば私の実体験でお話しますと、2014-2015年シーズンのPOGのこと。

 

ドラフト1位指名予定はタッチングスピーチでした。

 

が、まさかの1位で指名が被り、抽選で敗れる結果になりました。

 

そこで2位予定だったドゥラメンテを1位に繰り上げてゲット、ディープインパクト産駒で替わりに指名したのがクルミナル。

 

結果はドゥラメンテが2冠、クルミナルが桜花賞を2着,オークスを3着したのに対し、タッチングスピーチは1勝のみ。

 

大きく明暗が分かれる結果となりました。

 

 

 

このように、抽選に勝ったとて涙を呑むこともあるのがドラフト制の醍醐味。

 

今お話した私が参加しているPOGでは他にも適用されているローカルルールがあります。

 

それは…

 

 

 

・牡馬5頭、牝馬5頭の合計10頭
・この10頭の父は全て別の種牡馬でなければならない

 

 

 

というもの。

 

このルールに則れば、ディープインパクト産駒もキングカメハメハ産駒も1頭しか指名できません。

 

つまり、私はタッチングスピーチの抽選で勝っていればクルミナルを指名できなかったんですね。

 

これもドラマ。

 

このルールは、例えば2016年クラシックのようなディープインパクト産駒の寡占状態になったとしても1頭しか指名できないので、一撃で勝負が決まることがほとんどありません。

 

普通ならあの皐月賞の1.2.3着独占で勝負が決まるのですが、そうはならないのがこのルール。

 

例年、最終週まで…つまりダービー当週まで逆転の余地を残すシビれる戦いになるのが良い所ですね。

 

また、普通にPOGをしているとまず指名することはないであろう種牡馬の産駒にも見当をつけなければいけないことになり、様々な馬を探す楽しみも生まれます。

 

 

 

とはいえ、これはあくまでもローカルルール。

 

まずはより一般的な『指名馬は10頭で翌年のダービーまでの獲得賞金を競う』場合の戦略について書きたいと思います。

 

 

 

◆戦略ってあるの?

 

この一般的ルールですと、どんな馬を指名しても問題ありませんし、一見すると戦略なんてないように思えます。

 

しかし本当にそうでしょうか?

 

良く考えてみてください。

 

POGで最も重要なのは賞金。

 

賞金が高いレースを勝つ馬をしめいしたいところですが、特に日本ダービーは1着賞金2億円という破格の賞金額。

 

ここを制するものがPOGを制するといっても過言ではないでしょう。

 

ここに出走するような馬ならば当然他にも賞金を積み上げているはずで、そうなれば必然的に上位入線を狙える計算になります。

 

まずはここに出走できる馬を選ぶのが先決。

 

極端な話、指名した10頭全部が出走してくれれば、1/2以上でダービーを制覇できるんです。

 

そうなれば勝ったも同然ですよね。

 

 

 

◆賞金の概要を知る

 

実は、芝とダートではもらえる賞金が賞金が違います。

 

と、言ってもOP特別以上のレースになればの話です。

 

日本の競馬の主流は芝コースなので、実は芝の競走の方が賞金が高いんです。

 

 

 

芝のOP特別が1着賞金1900万円に対してダートのOP特別は1800万円。

 

 

 

また、芝ダートの賞金格差はありませんが、特別(〇〇賞や〇〇Sのような名前のあるレース)と一般戦(2歳500万下や3歳未勝利のようなクラスが名前になっているレース)でも違います。

 

 

 

500万特別が1着賞金1000万円に対して500万の一般戦は1着賞金720万円。

 

 

 

ここはかなり大きく違うところですね。

 

当然、1着賞金の40%が割り当てられる2着馬の賞金も変わってきますので要注意です。

 

 

 

また、ダート路線は期間中に中央重賞がなく、JRA-VANのような地方交流競走の賞金がカウントされないPOGでは不利となることも覚えておきましょう。

 

やはり狙うべくは賞金も高く重賞も数多くある芝路線を走る馬ですね。

 

 

 

芝を走るかダートを走るか、そんなの実際に走ってみなきゃ分かんないじゃん!という声が聞こえますが、実は、厩舎によって使い方が大きく違います。

 

 

 

◆クラシック至上主義の厩舎を狙え!

 

クラシックを積極的に狙う厩舎というのは確かに存在します。

 

これは長く競馬を続けていれば感覚的にわかる人も多いと思います。

 

代表的なのは角居厩舎、池江厩舎等ですね。

 

 

 

良血の評判馬が数多く入厩するので、この2つの厩舎に入る馬はデビュー前からクラシック出走を期待されており、ひいては芝路線に行くことはほぼ決定的なのです。

 

 

 

昨年のリーディング上位の厩舎のうち、芝への出走がダートへの出走の3倍以上だったのは以下の厩舎。

 

これは4歳以上の馬も含まれているので一概に正しいとは言えませんが、目安としてください。

 

 

 

池江厩舎
角居厩舎
国枝厩舎

 

 

 

やはり、クラシックで結果を出している厩舎が多いですね。

 

 

 

特に池江・角居両厩舎は使い分けしながらでもクラシック出走を目指してくれるので心強いです。

 

 

 

昨シーズンを例に取れば、池江厩舎はアルアインの皐月賞・毎日杯制覇にペルシアンナイトのアーリントンカップ勝ち、角居厩舎はPOG期間中重賞勝利こそなかったもの、ブラックスビーチがスイートピーSを勝ちオークスにゲートインし、サロニカがエルフィンSを勝ち桜花賞にゲートイン(直前に取り消し)と、OP特別からの臨戦でクラシックに出走を果たしています。

 

角居厩舎は使いながら成長させる厩舎でもあるので、今年のタニノフランケルのように使い込んでくれるのも心強い。

 

まずはゲートインしなければ賞金を稼ぐのも無理なので、この姿勢はPOG的にはありがたい限りです。

 

 

 

あとは回数を使ってくれる厩舎も狙い目です。

 

何度も出走するということは勝ち上がるチャンスと賞金上積みのチャンスが多いということ。

 

 

 

例えば16-17シーズンの浅見厩舎。

 

 

 

15頭の2歳馬で、合計109戦を消化

 

期間中の1頭当たりの平均レース数は7.26回を数えました。

 

勝ち星も合計で10。

 

 

 

対する木村厩舎。

 

こちらは総勢16頭で消化したのは56戦。

 

1頭当たりの平均出走数は3.5戦と半分以下の結果に。

 

この少ない出走数で勝利数は10勝と浅見厩舎と同じ。

 

一見立派に見えますが、馬主欄には社台系クラブやとゴドルフィンの名前がズラッと並んでいることからも分かる超良血の集団でこれ。

 

クラシック出走も1頭のみと、豪華布陣を考えると物足りない結果でした。

 

 

 

浅見厩舎はって?

 

社台系は2頭だけ、あとは個人馬主の馬ばかりでした。

 

血統もお世辞にも良血とは言いがたい馬が多く、そう考えればこの10勝は立派。

 

使い込める環境を作った厩舎の努力の賜物なんです。

 

 

 

◆指名すべき種牡馬、しない方が良い種牡馬

 

最後に行き着くのはやはりここ。

 

ここで他の人に差を付けちゃいましょう。

 

例えばサウスヴィグラス産駒やパイロ産駒を選んでいては、日本ダービーのダの字も見えてきません。

 

見えてくるのはジャパンダートダービーのダの字だけ。

 

素っ頓狂な種牡馬から選ぶのではなく、きちんと根拠のある種牡馬から選ぶのが先決。

 

その上で、お母さんや厩舎や馬主を見て行けば良いのです。

 

 

 

現役種牡馬で最多のダービー3勝を挙げているディープインパクトとそれに追従するキングカメハメハの2勝。

 

あっ、ハーツクライも現役のダービー馬輩出種牡馬ですね。

 

 

 

で、今年の桜花賞と皐月賞。

 

ディープインパクト産駒とキングカメハメハ産駒はどこにいましたか?

 

答えは

 

 

 

桜花賞
ディープインパクト産駒最上位【4着】
キングカメハメハ産駒最上位【6着】

皐月賞
ディープインパクト産駒最上位【5着】
キングカメハメハ産駒最上位【不出走】

 

 

 

です。

 

なんとキングカメハメハ産駒は皐月賞に出走していません。

 

それどころか、この17-18世代では牡馬の重賞ウイナーすらいないんですね。

 

 

 

一応レッドヴェイロンがNHKマイルカップを3着して気を吐いたものの、他はコズミックフォースのOP勝ちがあるくらいで、世代全体でも重賞制覇はリバティハイツの1勝のみと寂しい結果に終わりました。

 

 

 

実は16-17シーズンも世代全体で重賞を勝ったのは1頭だけでした。

 

その1頭がダービーを勝ったレイデオロだったことと、この世代の産駒数が少なかったために特に話題になっていません。

 

が、これは少々寂しい結果だとは思いませんか。

 

 

 

キングカメハメハ産駒は他にも2010-11シーズンと2011-12シーズンは2期連続してPOG期間中の重賞未勝利を記録。

 

12-13シーズンの重賞勝利はコディーノのみ、13-14シーズンはトゥザワールドのみと、不発の年が多いのが特徴です。

 

 

 

反対に豊作の年の上振れが激しく、アパパネ・ローズキングダムが飛び出した09-10シーズンやドゥラメンテ・レッツゴードンキの14-15シーズンなどがあります。

 

ここに騙されて、不作の年が隠れている感じですね。

 

 

ここ2年の不調は産駒数が少なかったことだけではなく、新種牡馬に繁殖が集まったことが要因と仮定すれば、あと2~3年は不発の年が続くかもしれません。

 

 

 

で、ディープインパクト産駒。

 

こちらは皐月賞も桜花賞もイマイチ奮いませんでしたが、忘れてませんかダノンプレミアムのことを。

 

あの馬がいれば皐月賞は勝っていたでしょうし、今年はイマイチ・・・なんて言われていなかったと思います。

 

 

 

とはいえ今年もここまで重賞9勝でGIを2勝しています。

 

 

 

参考までに産駒デビューの10-11シーズンからのPOG期間中の重賞勝ち数をまとめてみました。()内は勝ったGIです。

 

 

 

10-11 3勝(桜花賞)
11-12 12勝(ダービー・オークス・桜花賞・阪神JF)
12-13 7勝(ダービー・桜花賞)
13-14 7勝(桜花賞・NHKマイルC)
14-15 5勝(オークス・阪神JF)
15-16 12勝(ダービー・皐月賞・オークス)
16-17 7勝(皐月賞・朝日杯FS)
17-18 ここまで9勝(NHKマイルC・朝日杯FS)

 

 

 

バケモンですね。

 

 

 

初年度産駒以外全部GI複数勝利…もはやPOG期間中の実績はキングカメハメハ産駒とは比べ物にもなりません。

 

 

 

複数頭のGI馬を出している世代がほとんどで、必ず網を広げて複数頭指名することで重賞ウイナーを掴んでおきたいところです。

 

 

 

他にコンスタントに毎年重賞ウイナーを出しているのがハーツクライとダイワメジャー。

 

どちらも打率としては高くありませんが、クラシックウイナーを輩出していますし、特にハーツクライは14-15シーズン以外は毎年複数頭重賞ウイナーがいます。

 

 

 

ハーツクライ産駒は成長が遅いと言われがちですが、早くから活躍する産駒が多いことと、何よりも東京が得意いう武器があります。

 

きっちり指名しておきたいところです。

 

 

 

ダイワメジャー産駒も早期からの活躍が見込めます。

 

それだけではなく、上記の種牡馬たちの産駒がみな中長距離路線を歩むのにたいしてこちらの産駒は短距離が主戦場。

 

例えクラシックに乗れなくとも、2歳S狙いだったり、例年穴場になりがちなNHKマイルカップやファルコンS狙いだったり、はたまた最悪ダートに路線変更してりと使い潰しが利きやすいのがセールスポイント。

 

指名したい馬は全部獲れたけどあと1頭何にしよう…と悩んだらココに白羽の矢を立てるのもありかもしれません。

 

 

 

他で注目は今年初年度産駒ながらクラシック制覇を果たした2頭、オルフェーヴルとロードカナロア。

 

 

 

私は昨年のこの時期から「オルフェーヴルは一発長打タイプでロードカナロアはアベレージヒッタータイプ」と評価していたのですが、ドンピシャリでしたね。

 

カナロアの勝ち馬率38.4%に対してオルフェーヴル19.0%。

 

 

 

オルフェーヴルはGI馬を2頭輩出したものの、この勝ち馬率の低さはネック。

 

GI馬のうち1頭は弱小クラブから出たように、決して評判の良い馬が走るわけではなく、そういった点では父ステイゴールドに似ているのでしょう。

 

 

 

ロードカナロアはなかなか重賞に手が届きませんでしたが、桜花賞馬を出してその非凡さを証明。

 

こちらはディープインパクトには敵わないものの優秀な勝ち馬率を誇りますし、何よりも特別戦8勝が証明する2勝馬率の高さ。

 

実に11頭が2勝以上を収めています。

 

割合にすると全体の8%が2勝以上ということになり、これは非常に優秀な数字です。

 

2つ勝てばトライアルに必ず出走できます。

 

つまり、クラシックが見えてくるわけで、POG的観点からいけば必ず指名したい種牡馬ですね。

 

外れが少ないという点も安心で、父キングカメハメハにとって代わり得る存在だと思います。

 

 

 

反対にオルフェーヴルは特別を勝ったのはエポカドーロだけで、2勝馬も全体で3頭だけ。

 

パーセンテージにすると約2%。

 

ロードカナロアの1/4ですね。

 

これでは最低限の賞金獲得も望めず、私としては指名しない方が安全かと思います。

 

ただし、どうしても自信があるのならば、狙うのもアリでしょう。

 

それがエポカドーロのようなノーマークの馬であれば、他人を出し抜くことも可能になります。

 

 

 

あとはやはりハービンジャーでしょうか。

 

昨秋の京都で産駒がGIを3勝し大暴れ。

 

そこから一気にブレイクした印象があります。

 

 

 

産駒の重賞勝利は通算で11勝と少ないながら、毎年期間中に重賞を勝利しており、一定以上の期待は持てそうです。

 

勝ち馬率も3割超と高く、安定した活躍を望めそうです。

 

ですが、ここまで東京の重賞成績は1.2.2.27。

 

勝率3%、連対率9%と大不振。

 

これではダービーを狙うなどとはとてもじゃないけど言えません。

 

過度の期待は禁物の種牡馬と言えそうです。

 

 

 

 

 

 

 

さて、ここまで書いてきましたがいかがでしたでしょうか?

 

 

 

誰でも知ってること書きやがって!!!

 

 

 

と憤る方もいらっしゃるかもしれませんが、少しでもPOGの戦略の役に立てばと思います。

 

 

 

明日明後日は予想文を、来週か再来週にオススメ駄馬をご紹介できればと思っています。

 

 

 

では、また。