こんばんは、明瑞新山です。
早速先週の回顧…の前に結果を。
土曜日
京都新聞杯→外れ
プリンシパルS→外れ
日曜日
NHKマイルカップ→的中
新潟大賞典→外れ
4戦1勝、回収率は80%にも及びませんでした。
残念。
では、回顧です。
4レースもあるので重賞から順に、冗長になりすぎないようにまとめて駆け抜けます!!
◆NHKマイルカップ(GI)
12.1 – 11.1 – 11.2 – 11.9 – 11.7 – 11.3 – 11.5 – 12.0
プリモシーンとカツジが出遅れ、ケイアイノーテックが行き脚が付かず最後方から。
好発はダノンスマッシュとカシアスもあまり出して行きたくない姿勢。
すかさずイーブンスタートのテトラドラクマが押してハナを奪うと隊列に大きなサプライズはなく、淡々としたペースで流れました。
仕掛ける馬もおらず、大きな入れ替わりのない平和なレースでしたが、ラスト400mで様相一変。
まずミスターメロディが抜け出すと、その内からギベオンが並びかけて一気に交わし去る形。
楽勝に見えたギベオンですが、抜け出してフワッとしてしまい、食い下がるミスターメロディをなかなか振り切れません。
そこにラスト100mで後方から脚を伸ばしたケイアイノーテックとレッドヴェイロンが襲いかかったところでゴールイン。
結果は半馬身前にケイアイノーテック、2着争いは際どいながらもギベオンが残し、レッドヴェイロンが3着という結果でした。
・展開
テトラドラクマがクイーンカップと同様に先手を主張したものの、ガシガシ押していくわけではなくそれほどペースは上がっていないように見えました。
ところが、ラップを見てみると2F目以外はメジャーエンブレムとほぼ同じペースを刻んでいて、弱い馬にはそれなりに負荷の掛かるレースだったと言えそうです。
ラスト3Fの内前半の2つはメジャーエンブレムと同タイムで、ラスト1Fは0.3上回っている形。
道中はメジャーエンブレムに0.3遅れを取っているのでここで精算したと考えれば、勝ち馬は2016年のNHKマイルカップに出ていればメジャーエンブレムを差し切った可能性は十分にあるでしょう。
ただしそれは展開に恵まれるからであり、固体値として上回っているからではありません。
ロードクエストよりは強いのは間違いないかなと思える程度ですね。
今回のNHKマイルカップ、良いレースだったと思いますが、レースレベルとしては高くもなく低くもなくといったところでしょうか。
・レースのポイント
これは3~4角の進路取りに尽きるでしょう。
当日は内が伸びていたいましたが、上述のように逃げ先行馬には厳し目のペースになり直線で大きな壁が出来てしまいました。
そのため、ハナから内を諦めた組がきっちり脚を伸ばし、伸びると思ってインに拘った馬はことごとく詰まることに。
ここでキャラが立ったのが貫録の戸崎圭太さん。
いつも通り内で詰まり、いつも通りカニ歩き。
そのおかげで最後の最後に見せ場を作りました。
これにはシルクの会員さんもにっこりでしょう。
普段通りなだけなんですけどね。
・ケイアイノーテック【1着】
鞍上藤岡佑介、15年目にして初のGI制覇!!!!!
との見出しが踊りましたが、JpnIを含めば立派なGI2勝騎手なんだよなぁ…。
と、自称競馬通は言いそうですが、そんな雑音は無視して・・・・中央GI初制覇おめでとうございます!!!!!!
真面目な話、フランスでの武者修行後から「そろそろGI勝つと思う」と周囲には吹聴していたので、その通り勝ってくれて非常に嬉しいです。
ここ3年ほどは勝負に行く騎乗が多く見られますし、一皮剥けたという印象でした。
今回、武豊騎手から乗り変わった時に「よし、これで本命だ」と思えたほどです。
馬の力もありますが、今回は鞍上と限りなく手が合っていたが故の勝利。
展開も向きましたし、過大評価は禁物。
秋の飛躍に期待しましょう。
・ギベオン【2着】
先行馬の一列後ろで脚を溜め、直線では楽勝を思わせる手応えでした。
「抜け出してから気を抜いた」とは鞍上談ですが、まともに走っていてもあの強襲を凌ぐのは難しかったでしょう。
流れを考えれば良く頑張っていますが、展開も含めて考えるとどうしてもメジャーエンブレムとの比較では大きく劣ります。
2000mでも勝ち鞍がありますが、そこからさらに距離が伸びて良いタイプにも思えませんし、ダービーに出走するならば消し安定です。
ただし、まだまだ成長の余地を残す馬体ですので、大きく変わる可能性は秘めています。
・レッドヴェイロン【3着】
五分のスタートから道中はしっかり脚を溜めました。
3角手前までしっかり我慢してからジワジワ進出、4角過ぎにGOサイン。
そこから長く良い脚を使って2着馬に際どく迫りました。
キレキレの末脚勝負よりも、長い脚を要求される流れの方が向いていますね。
ダービーに出るのならばキベオンよりもこちらを買いたいくらいです。
・ミスターメロディ【4着】
好発から控えて5.6番手。
外々を回されるのを嫌って早めの進出が奏功しました。
最後までよく粘りましたが、走りを見ていると本質的にはスプリンターですね。
秋は短距離路線ならば買い、マイル以上に出走ならば人気も集めるでしょうし消し評価にします。
・プリモシーン【5着】
出遅れたのは結果オーライ。
このペースになるならば、変に好発を決めて前で競馬をするよりも良かったと思います。
問題は3角です。
ここがこの馬にとってのターニングポイントでしたね。
3コーナー、すぐ外のタワーオブロンドンが強引に内ラチ沿いを取りにくるんです。
そこで手綱を引いて譲る戸崎圭太さん。
いや、相手のラフプレイだったのは分かりますが、さすがにそれはないでしょう。
直線でも内を突く姿勢を見せるくらいインに拘っているのなら、そこは譲っちゃダメなところ。
むしろ譲ってすぐに外に切り替える事が出来ていればもっと上位に来ていたはずです。
出遅れ→結果オーライだしセーフ
インを譲る→うーん、ま、まぁ相手が強引だったし多少はね?騎手が外を狙う可能性もあるし。
インに拘る→!!!???!?!??wwwww
いや意味不明でしょ。
インに拘るなら、譲った分だけ損した格好なのにね。
この春のこの馬ほどこの言葉が最適な馬はいません。
「馬は頑張ってるんだけどね」
・タワーオブロンドン【12着】
まずまずのスタートから定位置の中団。
上記のようにインに徹底的に拘りました。
結果的に詰まってしまいましたが、これはツキがなかっただけ。
手応え的にはやや怪しかったと言わざるを得ず、たとえ捌いたとしても3着あったかどうかでしょう。
やはりこの馬はスプリンター・・・というか1400m向きの馬。
日本ではGIのタイトルを手にすることは難しいかもしれません。
・テトラドラクマ【14着】
疲労が抜けず桜花賞をパスしここ一本に照準。
さすがにこの時期の3歳牝馬で3ヶ月休み明けでGIは厳しかったですね。
だたし、クイーンカップの回顧に書いたようにあのレースは低レベルでした。
私の回顧を読んで下さった方はまさか買ったりしてませんよね(にっこり
・注目馬
断トツでプリモシーンです。
まともに走れば桜花賞でも馬券圏内の可能性があった馬で、ここも大差ない競馬をされて本当に馬が可哀そうです。
オークスに出走するようなことはよもやないでしょうが、秋のローズSに出走してくれば注目したいです。
◆京都新聞杯(G2)
12.5 – 10.5 – 11.7 – 11.7 – 12.1 – 13.2 – 12.6 – 12.1 – 11.3 – 11.4 – 11.9
スタートからメイショウテッコンがハナを主張し、ステイフーリッシュがこれを追いかける形。
人気のフランツは離れた最後方を追走し、グローリーヴェイズは中団から。
一旦は大逃げに近い格好になり、かなりの縦長になりましたが、息を入れるタイミングで後続が差を詰め、下り坂で一気にステイフーリッシュが先頭に躍り出てそのまま直線へ。
直線に入った時点で隊列は先頭ステイフーリッシュ、2番手メイショウテッコン、3番手アドマイヤアルバ。
そこからメイショウテッコンがタレて、シャルドネゴールドが差してきただけというのが、当日の京都の前が止まらない馬場を象徴していましたね。
・展開
前半ミドル→中弛み→後半地力勝負。
数字だけで見れば差し馬が浮上するはずの流れでした。
・レースのポイント
馬場状態が大きく左右したように感じます。
上記のように、通常ならば差し馬が台頭してもおかしくない流れになりました。
この展開を4角先頭で楽々押し切ったステイフーリッシュは普通ならば強いと言いたいところです。
が、逃げたメイショウテッコンがそのまま5着に残り、ステイフーリッシュと同じく4角で仕掛けたアドマイヤアルバが2着に入ったことを考えれば、やはり馬場の恩恵が大きかったと言えるでしょう。
・ステイフーリッシュ【1着】
馬体重大幅増も、実際は減った体が戻っただけ。
ホープフルSとの比較では+4kgでした。
レースでは好発から2番手で逃げ馬を追いかけ、4角先頭から千切り捨てる横綱相撲。
このレースだけを切り取れば相当強かったと思います。
ただし、上記のように当日の馬場状態による恩恵が大きく、ひいてはそれを見抜いて早めに抜け出した鞍上の状況判断の正しさが光った格好でした。
本番では輸送もありますし、評価しずらい1頭。
・アドマイヤアルバ【2着】
中団からジワジワ押し上げ、下り坂を利用して一気に先団へ。
こちらも鞍上のファインプレイが光りました。
そのまま当日の止まらない馬場を最大限に活かして粘り混み。
相手なりの強みはありますが、一線級に入るとこうは上手く行きません。
本番では厳しいでしょうね。
・シャルドネゴールド【3着】
上位陣で最も評価したいのはこの馬。
毎日杯の敗戦から半信半疑でしたが、きっちり溜めれば弾けるところを見せてくれました。
馬群で脚を溜めて直線捌いて脚を伸ばす……実にオーソドックスな競馬で見事な手綱捌きだったんですが、今の京都ではそれが仇になってしまいました。
・フランツ【10着】
ゲートオープン前から馬が顔を上げ、体勢が十分でない中のスタート。
最後方になってしまうのも致し方ありませんでした。
腹を括って直線勝負、大外一気を試みましたが届かず。
馬体的にもまだまだなので、今後に期待したいですね。
とはいえ、個人的には大成するとは思えません。
・レノヴァール【14着】
私の本命馬は残念ながら14着に沈みました。
レース後の騎手のコメントから様子がおかしかったのですが、どうやらレース前から歩様が乱れていたようです。
それなら出走させるなよと正直思いましたが、出走を取りやめるほど大きな異変ではなかったのでしょうね…残念です。
レース後の検査では原因がはっきりしないものの、骨折等ではなく筋肉系のトラブルのようです。
異常を抱えたままのレースで、着順が奮わなかったのはしょうがないですね。
復帰がそれほど遠くなさそうなのはなによりです。
・タニノフランケル【17着】
単純に日本の馬場が合わないのでしょう。
パドックではGI馬かと思うほど迫力ある馬体で、欧州で走らせた方がこの馬にとって良さそうなのですが・・・
◆新潟大賞典(G3)
12.8 – 11.6 – 12.5 – 12.5 – 12.9 – 12.7 – 11.9 – 10.9 – 10.6 – 11.6
こちらは総括だけ。
私の本命トリオンフの敗因は松田騎手のクソ騎乗です。
この馬でスローの瞬発力勝負に付き合ってどうしたかったんでしょう。
しかも新潟で。
この松田と言う人、ひょっとして今までのレースは一切見たことがなかったのかもしれませんね。
開いた口が塞がらないとは正にこの事。
苦手な瞬発力勝負でも最後まで差を詰めていましたし、騎手さえまともならトリオンフが勝っていたでしょう。
◆プリンシパルS(OP)
12.7 – 11.3 – 11.3 – 11.6 – 12.3 – 12.0 – 11.9 – 11.3 – 11.8 – 12.0
こちらも総括だけ。
すみれSの内容から消し評価としたコズミックフォースが後続を封じて勝利。
内容的には平凡。
ダービーではちょっと厳しそうです。



