こんにちは、明瑞新山です。
お待たせして申し訳ありません、天皇賞春と青葉賞の回顧です。
天皇賞は馬連10.3倍を30%配分で的中、青葉賞は馬連109.4倍を10%配分で的中。
早くも今年3本目の10万超えの配当で、これは昨年一年間に並ぶ数字。
まずまずのハイペースながら、置きに行ったレースで外すなど安定感に欠けるのが今年の私。
目指せ年間100%超!
◆天皇賞春(GI)
13.0 – 11.2 – 11.4 – 12.0 – 12.5 – 12.3 – 12.0 – 13.2 – 12.6 – 12.6 – 12.8 – 12.6 – 12.1 – 12.1 – 11.4 – 12.4
好スタートを切ったヤマカツライデン、外枠からハナを叩きたいトミケンスラーヴァが逃げ争い。
いや、ヤマカツライデンさんは大阪杯でこのレースをしなさいよ。
結局1週目の3コーナー手前まで競り合い、隊列は超縦長に。
前半1000mは60.1。
うん、まずまずのペース。
逃げの2頭を見る形の3.4番手に人気のガンコとシュヴァルグラン。
スタートから出たなりで競馬を進めたクリンチャーが先行集団の最後尾の8番手。
そこから少し離れた中団グループの先頭にチェスナットコート、その直後にサトノクロニクル、、レインボーライン、トーセンバジル、アルバートと続く隊列でスタンド前を通過。
そこから向こう正面までは穏やかな流れで進みますが、ヤマカツライデンが単騎の大逃げの形になった後のラスト1200m付近でサトノクロニクルが一気に進出。
呼応するようにシュヴァルグランを筆頭に各馬ロングスパートに入る消耗戦に。
いやぁ、力が入るレースです。
直線入口ではシュヴァルグランとガンコが並んで抜け出す手に汗握る攻防。
ラスト300mで追いすがる各馬を一旦は振り切ったシュヴァルグランでしたが、後方から馬群を縫うように追い上げてきたレインボーラインの末脚一閃。
10度目の挑戦で初の戴冠を勝ち取りました。
おめでとう、レインボーライン!!!!
・展開
逃げ争いがありましたが極端なハイペースにはならず、後続もドスローにもならないフェアな展開。
中盤で中弛みになり掛けたところでいち早く察知した川田騎手が動かしたので本当の意味で地力を問われるレースになりました。
・レースのポイント
やはり上記の川田騎手の仕掛けですね。
これがなければシュヴァルグランは楽勝だったでしょうし、ひょっとしたらヤマカツライデンが残っていたかもしれません。
もし誰も動かなければ、あの時点で優に15馬身のリードがあったわけですし、イングランディーレの再現があってもおかしくなかったと思います。
サトノクロニクルにしても、あそこで動いていなければ所謂「後方尽」だったでしょうし、捨て身と言われてでもあそこで動かなければ勝機はなかったでしょう。
その結果シュヴァルグランを早めに動かしてラスト一杯一杯に追い込んだのですから、ファインプレイと言えます。
また、川田騎手とともに動いた馬は全馬苦しくなったのに対し、そこで一呼吸置いてから仕掛けた馬が上位に入線しました。
まさにあの仕掛けが勝負を分けるターニングポイントだったわけです。
・レインボーライン
10度目のGI挑戦で初の金メダル。
昨年の天皇賞春以外では2桁着順がない超堅実派。
何度跳ね返されても挑戦し続ける執念がついに実を結んだ格好でした。
レースはいつも通り最後方からの競馬。
2週目の向こう正面までは内ラチ沿いピッタリを走行するロスのない競馬。
勝負の分かれ目となった川田騎手の仕掛けにはついていかず、そのことが最後の爆発力に繋がりました。
このポイントですが、目の前のソールインパクトとそのソールインパクトの前のシュヴァルグランが邪魔で動けなかったのだと思います。
ここで周囲の流れに合わせて動けなかったため、腹を括って直線勝負に徹したのでしょう。
その方向に腹を括れる岩田騎手の度胸が素晴らしい。
ここ最近の復調ぶりには本当に驚かされます。
能力ありきの勝利ですが、鞍上の状況判断がなければ勝ち切れたかどうか。
レース後すぐに下馬し、現在に至るまで詳しい容体が分かっていないのは心配ですが、もし引退となってもこの勝利のおかげで種牡馬にはなれるでしょう。
再びターフで見られることを切に願いますが、どうか馬に無理をさせない判断を期待したいです。
・シュヴァルグラン
最も強い競馬をしたのはこの馬。
予想文中に記した「大阪杯の騎乗はここで先行するための布石だったと思いたい」が合ってたのかどうかはわかりませんが、目論見通りの先行策。
4角先頭の横綱相撲で完全に勝ち競馬でしたが、勝ち馬に出し抜かれた格好で敗戦はやむなし。
むしろあの流れで一旦後続を振り切ったことを評価したいですね。
・クリンチャー
こちらは鞍上の神騎乗。
サトノクロニクルが動く少し前に流れを察知してシュヴァルグランとの距離を詰めに行っているんですね。
そのおかげで、サトノクロニクルの動きに合わせずともシュヴァルグランを射程圏に置いて競馬が出来ました。
レインボーラインは意図せず追いかけられなかった形ですが、クリンチャーは完全に自分のレースに徹して追いかけなかった形。
これを神騎乗と言わずしてなんと表現できましょうか。
しかも、早めに外に出していたのでバテたトミケンスラーヴァの煽りを受けずに済んでいます。
ここもポイントが高い。
ここまでの騎乗がありながらも、ラスト2F目の11.4の区間で置かれたのは馬に適性がなかったので仕方ありません。
その分を長所であるしぶとさでカバーし、ラスト1Fで再度差を詰めてきているのでセーフ。
仮に武豊騎手がまたがっていたとしても、これ以上の騎乗をしろという方が無理なレベルの神騎乗でした。
・ガンコ
人気で惨敗したガンコ。
買い材料は皆無、としたように全く持って買う必要ない馬でしたね。
弱い馬ではないんですが、パンパンの京都でGI。
この究極にガンコの適性外のレースで人気を集めたこと自体が驚きでした。
荒れた中山や雨の阪神・福島で買いましょう。
GIでこの鞍上を買ったヤツが悪いとか言ってた人は一昨日黙らされたことでしょうね(にっこり
・チェスナットコート
思ったよりも走ったので驚きました。
とはいえ、勝負所でベテランらしい判断が光る好騎乗に助けられながらも馬券圏内にこれなかったことが力不足を物語っています。
G2くらいまでなら買えるでしょうが、GIでは現状無理。
今後の成長に期待です。
・注目馬
特にいません。
メンバーレベルが低かったので、今後に繋がるかどうかも怪しいレースです。
チェスナットコートやミッキーロケットが次走G2以上で人気を集めるならば喜んで消したいですね。
◆青葉賞
13.2 – 11.2 – 11.8 – 12.2 – 12.4 – 12.7 – 12.3 – 12.2 – 12.0 – 11.6 – 11.1 – 11.7
バラッとしたスタート。
先手を主張する馬はほとんどおらず、すんありディープインラヴ単騎の形になり隊列が確定。
しかし、先頭から最後方まで20馬身以上にもなろうかという縦長で向こう正面へ。
ディープインラヴが6馬身近く後続を離して大逃げの態勢。
2番手にトラストケンシンが続き、有力どころはみな後方からのレースを選択。
前半1000m60.8のミドルペースで大きく緩むことなく3コーナーへ。
その3コーナー手前で動いたのがサトノソルタス。
中団やや後ろの位置から先行集団まで押し上げます。
そして、そのサトノソルタスが並び掛けて来たのを見て仕掛けたのがエタリオウ。
ここで一気にレースが動きました。
エタリオウはそのまま先頭に並びかけて最終コーナーから直線へ。
400のハロン棒通過までは雁行状態だったが、仕掛けられて抜け出す姿勢を見せたのがエタリオウ。
が、その背後に忍び寄って一気に脚を伸ばしたのがゴーフォザサミットでした。
脚色の違いで一気に千切り捨てるとそのままフィニッシュ。
ダービーへの切符をつかみ取りました。
残るもう一枚のチケットをめぐって、最後鋭くエタリオウに詰め寄ったのが1番人気のスーパーフェザーでしたがハナ差及ばず。
エタリオウが土俵際残して東上便に搭乗しました。
・展開
すんなりとした単騎逃げでしたが大逃げの形になったため、1000m通過が60.8とまずまず流れたレースになりました。
一旦12.7に緩みますが、そこで後続が詰め寄ったために緩み切らなかった上に、その後はサトノソルタスとエタリオウの連動した動きもあって徐々にアクセルオン。
逃げたディープインラヴだけ苦しく、他先行勢には優しいレースとなりました。
・レースのポイント
これはサトノソルタスではなくエタリオウの動きとディープインラヴの自滅。
そもそものディープインラヴ自身の未勝利戦が2ハロン勝負で他が瞬発力についてこれなかっただけの凡戦で、この人気自体が過剰人気でした。
また、スローの2F勝負での圧勝を見ても、ミドルで大逃げの展開は向いてない馬だと思われます。
その逃げ馬が自滅し、2番手集団に人気薄。
その直後に1.2着馬だったことを考えるとやはり前を掃除に動いたエタリオウの動きがもう一つのポイントとして浮かび上がってきます。
あそこでもっと前を遊ばせていたら、スーパーフェザーの馬券圏内は厳しかったかもしれません。
・ゴーフォザサミット
スタートからゴールまで、一切無駄な動きをしなかった鞍上の好騎乗が光りました。
もちろん、それに応えた馬の力もさすがでしたが、展開に恵まれたこととこの好騎乗が掛け合わさっての圧勝劇だと思います。
ここまでレース内容がチグハグだったので噛み合えばこれくらいは出来ると証明した一戦でした。
・エタリオウ
捲る競馬でしか結果を残しておらず、府中の長い直線に不安がありました。
しかし3~4角中間地点で仕掛けて楽々前に取りついた脚を見る限り、その心配は最初から不要でしたね。
あとワンテンポ遅らせての仕掛けならばもっと際どかったでしょうし、見た目ほど実力差を感じないレースでした。
ですが、この好走の大きな要因はそこまで出していかずとも好位を取れるメンバー構成にあったのではないでしょうか。
基本的にはそこまですんなり前に行ける馬ではないので、後方からの競馬になっていたらどうだったのでしょうね。
・スーパーフェザー
唯一中団から脚を伸ばしての馬券絡み。
中団…と言っても道中では勝ち馬から3馬身圏内で運んでいたのでそれほど後ろでもないんですが。
好発から出たなりで好位での競馬を狙ったのでしょうが、外から被されて馬が気負ってしまいましたね。
そこで折り合いに専念してあのポジションからの競馬となったようです。
うん、騎手の騎乗は最善だったと思いますね。
サトノソルタスが動いても動じず、ここでも最善策。
直線も良いところに持ち出して追い込みましたが、現状力不足だったということでしょう。
かなりマイラー寄りの馬体なので、距離も微妙に影響したでしょうか。
・オブセッション
1完歩目が遅く、中団からの競馬に。
そこから何一つアクションを見せることなく惨敗。
直線では伸びようとするシーンすらありませんでした。
シクラメン賞で見せた大器の片鱗はどこへやら・・・。
と、思ったらノドの手術を受けるようですね。
完治を願います。
・サトノソルタス
パドックを見て「来るわけない」と確信しました。
こんな変な馬でしたっけ、サトノソルタスって。
もしダービーに行ってもこんな体じゃ無理でしょう。
レースでは3角手前から仕掛けて6着ですから良く頑張っています。
同じようなところから動いたショウナンマイティの惨敗と比べるとそれなりの能力を秘めていてもおかしくなさそうですが…。
・ダノンマジェスティ
道中、前に壁を作れず気負いっぱなしでした。
これではレースにならなくて当然。
能力云々の前に頭の中身をどうにかしないといけないようです。
・ダービーで狙える馬は?
肝心のダービーで狙えそうな馬ですが、残念ながらいません。
勝ち馬ならば紐で押さえても良さそうですが、他はちょっと難しいかもしれません。
紐で押さえてもそこそこ人気しそうだからイヤだなぁ、ゴーフォザサミット。
以上です。



