【凱旋門賞~Prix de l’Arc de Triomphe~】

 

こんにちは、明瑞新山です。

 

今日はいよいよ海外馬券発売開始初日。

 

それも、世界最高峰と言われる凱旋門賞での発売開始とあって、国内の注目度もグンとアップ。

これを機にPAT会員に入会した競馬ファンも少なからずいるはず。

 

馬の夢を見て起床後にすぐPAT会員に入会する女性もいるくらいだから、まぁ多少はね?

 

新規の競馬ファン獲得にはつながらなくとも、既存の競馬ファンをPATに繋げるだけで、JRAが売りにしている「いつでもどこでも馬券が買える(買えない)」状態になり、売り上げアップが見込めるのだから十分でしょう。

 

ともかく、記念すべき最初のレース、当てて大いに喜びたいですね。

 

さて、購入する前に凱旋門賞とは一体どういうレースなのか、知って見るのと知らずに見るのでは見え方も違ってくるかもしれないので、ちょっと勉強しておきましょう。

※予想は次の記事にて

 

 

 

・凱旋門賞とは?

1920年、第1次世界大戦後のフランス競馬復興を目指して創設されたレース。

当時、世界的権威を誇っていたフランス競馬の競走はパリ大賞であり、あちらが3歳限定競走ならば古馬の国際招待ビッグレースを!ということで施行条件が決定。

 

当初は思惑とは裏腹に遠征馬が集まらず、第1回の遠征馬はたったの2頭。

2頭の遠征馬VSその他大勢のフランス馬という構図の中、イギリスからの遠征馬カムラッドがムチを使うこともなく快勝。

 

皆さんご存知かと思うが、イギリスとフランスは歴史的に敵視し合う国同士。

サッカーや競馬といったスポーツの世界でも例に漏れずで、フランスの競馬関係者を大いに悔しがらせたという。

 

第2回3回をフランスの名馬クサールが連勝し雪辱するが、第2回の遠征馬は2頭、第3回は0頭という惨状で、凱旋門賞が本格的に超一流競走として認知されはじめたのは第2次世界大戦の惨禍を乗り越えた後、1950年代である。

 

賞金大幅増や国際的認知度の上昇により、同日にイギリスで開催されていたキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスが開催日程を変更、そのことにより、秋シーズンの一流馬のローテーションが凱旋門賞目標に切り替わっていったのである。

 

以降、16戦16勝で凱旋門賞を連覇したリボー、史上最強メンバーと言われた1965年の覇者シーバード、初の欧州3冠を達成したミルリーフ、衝撃の追い込みダンシンブレーヴ等々超一流馬を続々輩出して今日に至っている。

 

そして、今日に至るまで、欧州馬以外の勝利を許していないのである。

 

 

 

日本馬が初めて参戦したのは今から47年前の昭和44年。

有馬記念を2勝したことで有名なスピードシンボリである。

 

その2年後には天皇賞馬メジロムサシも参戦するが共に惨敗。

日本ではジャパンカップが創設される前の話で、海外の競走馬のレベルの高さに簡単に跳ね返されてしまった。

 

 

そこからプッツリと海外遠征を目指す陣営はなくなり、次に遠征したのは14年後のシリウスシンボリ。

 

彼は凱旋門賞こそ惨敗したが、約1年に渡る長期遠征を敢行し14戦、うち9戦で掲示板内を確保しフォワ賞では2着に食い込むなど、日本馬のレベルアップを示し、大きな功績を残した。

 

 

しかし、そこからまたも遠征馬はいなくなり、その次はもう皆さん記憶に新しいエルコンドルパサーの遠征となる。

 

「今年はチャンピオンが2頭いた」といわれるほどの激走で、日本調教馬が世界に通用するという確信をもたらしてくれた後は

 

 

2002年マンハッタンカフェ13着
2004年タップダンスシチー17着
2006年ディープインパクト失格
2008年メイショウサムソン10着

 

 

と、立て続けに遠征が敢行され、近年では複数での遠征が当たり前になりつつある。

 

 

オルフェーヴルの2年連続2着で、本当に手が届きそうで届かないビッグタイトルというものが日本の悲願として認知されるようになって久しい。

 

 

今年はマカヒキが参戦、どんなレースを見せてくれるのか。