回顧その2【関屋記念・エルムS・フェニックス賞】

 

続いて関屋記念の回顧です。

 

 

本命ピークトラムは逃げの手を打つと見せかけて中団に控えると見せかけてジワッと進出して脚を無くすという、かなりちぐはぐな競馬。

これでは馬が力を発揮できなくても仕方がない。

ただし、もっと大きな敗因はラップ。

 

12.5 – 11.1 – 10.8 – 11.3 – 11.4 – 11.9 – 10.8 – 12.0

 

と、息の入るところがどこにもないハイペースだったのである。

 

このペースで行って最後の1F12.0なのだから、新潟の馬場の異常性が良く表れているといっても良いだろう。

 

新潟の馬場なのでなんとも言えないが、普通に考えればこのレースを先行してワンツーの2頭は強いということになる。

 

どちらも実績を残している馬なので、今後も注目。

 

ただし、今の新潟の馬場なので、むしろ評価できるのは後方から追い込んだ3着馬という見方も可能。

 

上位3頭まとめて注目としておこう。

 

 

 

 

 

次はエルムSです。

 

 

モンドクラッセの最大の敗因は三浦騎手の落馬かもしれない。

コーナーワークで後続に脚を使わせ、惰性で粘り切るこの馬にとって、良馬場の上がり36.6は速すぎる。

勝ち馬の上がりが35.9はローマンレジェンドの勝利時と同じであり、勝ち時計が当時よりも1秒以上遅いことを考えれば、このレースが如何にスローだったか推察できよう。

落馬してしまったものは仕方ないが、モンドクラッセの重賞初制覇はまたもおあずけ。

運のない馬である。

 

 

 

 

 

最後にフェニックス賞の回顧です。

 

 

本命クインズサリナは入りの3F32.8の快ラップをそのまま押し切り、強さを見せてくれた。

が、大本線のメイショウソウビがスタートで3馬身出遅れて万事休す。

最後は4着まで詰めてきていただけに、出遅れがなければと悔やまれる。

が、こちらは悔やんでも仕方のない部分。

スタートにも騎手の技量も必要とされますが、あそこまで大きく出遅れれば騎手のせいだけにはできまい。

いくら馬の耳に念仏を唱えても何ら効き目はないのだから、ここは目を瞑るしかない。

 

穴で注目していたナムラアイドル。

こちらがハナを叩くと言う想定だっただけに、このハイペースは痛手。

あっさりバテてしまった。

 

結局行った行ったになったが、馬場の助けも大きく、このレースそのものは高く評価し辛いところだ。