こんにちは
うまうまジェントル氏です
今年も夏の総決済とも言える札幌記念がやってきました
このレースのGI昇格の声が毎年のように色んなところから囁かれては立ち消えるといった様式美をもう20年近く繰り返しているような気も致します
阪神カップと並ぶ日本で数少ない古馬の定量戦重賞ということもあり、GIで賞金を積んだような馬でも周りと同じ斤量で挑めると言った理由が大きいのでしょう
GI昇格前の大阪杯ですら別定戦だったことを考えれば、札幌記念の扱いは破格と言っても良いものです
実際、安田や宝塚を走り終えた一流馬たちが一旦北海道に帰り、そのまま函館に入厩してこのレースに出るというのは非常に理にかなっていると言えるでしょう
レースのレーティングに関して言えば、とっくにGI昇格してもおかしくない数値ですし逆になれない理由はなんなのでしょうか?
あくまで秋へのステップレースという意見や、札幌という立地条件に関する意見、他のGIとの距離条件での酷似性が高いなどと、色んな昇格に関する壁があります
実際、毎年高額賞金を目当てに札幌記念には有力な馬が集まってきますが、しかし決してこのレースを勝っただけで種牡馬入りしたとてその後大成した馬はいませんですし、生産者間でも本家GIとして位置付けているようなものでは無いのでしょう
私個人の見解ではここがやはり導かれる結論だと思います
本来GIと言うのは種牡馬選定の意味合いを含めた競走であり、競走馬のルーツとして次世代に価値のある馬を残すことがキーとなっているわけです
日本競馬の頂点たるダービーのおいてセン馬の出走が認められていない理由はまさにそれ
そりゃ、ファンは強い馬が戦って面白い競馬が観れればと思うでしょうが、本来戦前の日本がサラブレッドの生産を国ぐるみで行った背景は、優秀な軍馬の徴用と育成です
優秀な馬を選定するのに、日本ではイレギュラーな洋芝で強い競馬をした馬をあえて選ぶ理由は?と問われればやはり返答は困るでしょう
一昔前とは違い、今の日本はほぼ内国産で種牡馬が賄われている現状
JCやドバイ、香港での日本馬の躍進を見てわかるように、今では海外とのレベル差などは全くなく、競馬途上国として欧州から鳴り物入りで英ダービー馬が毎年のように輸入され続けては微妙な成績を残していた90年代とは環境が違います
もし、洋芝を得意とするハービンジャーの産駒などが今後種牡馬として大活躍するというなら話は変わるかもしれませんが、札幌記念で良績を残したブラストワンピースもペルシアンナイトも共にGIを勝っていながら種牡馬にすらなれなかったわけです
はっきり言ってファンの娯楽のための札幌記念のGI昇格を願う意見は、生産者の目線とはまた違ったものになると思います
それでは本日の予想です
よろしくどうぞ〜
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8月21日(日)
札幌11R 札幌記念
ジャックドールを本命に推す
ソダシは前回のヴィクトリアMでの走りを見てもやはり広い馬場で自分のペースで走れてこその馬
パンサラッサがいる以上、昨年とは違い、周りを見た上で競馬をせざるをえないなら、チグハグな競馬をしても不思議では無い
逆にジャックドールは、金鯱賞でも述べたように実際には逃げ馬に見せかけた差し馬であり、毎回逃げこそ選択しているものの溜めれば上がりはきちんと叩けるタイプ
人気馬3頭が逃げ先行馬なため、ある程度前が崩れる想定で、グローリーヴェイスとウインマリリンを抑えておくが、パンサラッサが実は頭2つ抜けて強かったとかがない限り、ジャックドール優位と推測する
中山記念やドバイでの競馬からは、大逃げ必須である以上惰性で伸び切る馬場の恩恵も必要で、洋芝だと最後に脚がもつれる可能性もある
ジャックドール 6,000円
グローリーヴェイズ 2,500円
ウインマリリン 1,500円



