1月22日(日) うまうまジェントル氏予想【東海S】

どうもおはようございます

 

うまうまジェントル氏です

 

先週は降雪の影響で未曾有の4日間開催となったわけですが
皆さんいかがでしたか?

 

私個人としては、1日一開催の状況はパドックも吟味できますし
馬券も落ち着いて買えるので好きなのですが

 

とにかく1日中馬券を買いたい、楽しみたいと言う人にはアドレ
ナリンの分泌量が足りないみたいで不評だそうです

 

私自身はギャンブルを制するためには射幸心を抑制することが一
番大事だと考えています
競馬に限らず、知識や経験よりも如何に遊びや楽しみの感情を押さ
え込んで我慢が出来るかなんですよね

 

だから、職業ギャンブラー、いわゆるプロで博打を楽しんでいる人
はいないと思いますよ
スロプロなんて苦行でしかないですから(経験談)

 

まぁ、偉そうなこと言ってますけど、つい先日パチスロでART消化

中の閉店3分前にフリーズ引いて割とマジでイライラしてましたし、

本当の意味での平常心とはまた違うんでしょうけどね

 

 

それはさておき、先週書いたヤサカの話が仲間内で評判が良かった
のでその週の重賞レースに準拠した名馬のお話を今昔問わず少し継
続して書いてみようと思います

 
どこまで続けられるか分かりませんけど、取り合えずやってみまし
ょうかね

 
うまうまジェントル氏、頑張ります!(卯月ちゃんっぽく)

 

今週はAJCCですか

 
取り合えず、私が飽きるまでお付き合いくださいませ

 

今週のウマ話

 

今から53年前、シンザンが戦後初の3冠馬になった翌年、
春の天皇賞に向けて調整していたはずのシンザン陣営が
急に天皇賞の回避を明言しました

 
一説には昨年夏負けした疲れが抜けないだとか、ぶつかっ
た蹄が炎症を起こしただとか様々な憶測が流れたが、結局
真相は曖昧のままだったんですが、

 
ちょうどその時天皇賞に向かって虎視眈々と連勝を重ねる
駿馬がいたんですよね

 

それが今回のお話の主役である

 
ア サ ホ コ    です

 

アサホコの父は名牝イザベリーンの仔で、持ち込みダービー馬ヒカ
ルメイジ、母はアサヒロ

 

アサヒロ自身も現役時代は中央、地方ともにそこそこの成績を上げた
馬ですが注目すべきはその血統

 
下総が昭和初期にアメリカから輸入した6頭の牝馬の1頭であるヴァリ
アントレディ(繁殖名、星浜)を牝祖に持っていて、当時それらの持ち
込み馬と共に下総御料旋風を巻き起こしたダービー2着馬、ピアスア
ロートマスの妹クサブエを祖母に持つ名血です

 
ちなみにそれら6頭の持ち込み馬の中には有名なところでクレオパトラ
トマス、エレギャラトマス、シンヨリーナトマスなどもいましたね

 
特に御賞典を勝ったクレオパトラトマスやエレギャラトマスの一族は
本馬たちの戦跡だけでなく、その後の繁殖成績も日本の血統を勉強す
る上で避けては通れないほどの名馬なので名前を耳にした事のある人
も多いのではないでしょうか?

 
無論クサブエ自身も、記念すべき第一回オークスで2着を収めたり、
目黒記念で4着に入るなどなかなかの実績

 
そして父のヒカルメイジは持ち込み馬だったわけですが、当時ヒンド
スタンを筆頭に日本競馬を席巻しつつあったボワルセル系と言うか、
ヒカルメイジ自体がボワルセルの仔

 
デビューから苦節の時代が続くことで有名なアサホコですが、血統背景
がしっかりしているからこそ諦めず面倒を見てもらえたというところも
あったのかもしれません

 
そんな中、名門藤本冨良厩舎にてデビューしたアサホコ

 

3歳当時はまったく見るべきところもなく、5戦目で未勝利を勝った後は
平場の条件戦で2勝、年の暮れに唯一勝った特別競走は17頭中15番人気と
いう低評価

 

アサホコの同期はシンザンの一つ上の先輩である2冠馬メイズイにその同
僚であったグレートヨルカなんですけど、この2頭とは結局3歳時は1度対
戦することもなく、4歳時の秋の天皇賞でメイズイと唯一顔を合わせるのみ

 

ちなみにそのときはアサホコ7着、メイズイ8着とアサホコが先着しました

 
翌年アサホコは、年明けに天皇賞馬コレヒサを千切り捨てたり、その年の暮れ
に天皇賞と有馬記念を制して最優秀古馬に選出されたヤマトキヨウダイの2着
に2度入ったりと素質の片鱗を見せるものの、大レースの勝利にはまったく縁
がなく、煮え切らない競馬が続いていました

 

結局4歳時は1勝も出来ないまま、年末を迎えるわけですがこの年最後に走った
160万下条件を1マイル36秒台という当時としては破格の時計で快勝

 
実は煮え切らないアサホコに見切りをつけようとしていた馬主同士の間で地方
転厩話が纏まりかけていた矢先の出来事だったんですよね

 

昨年もその年最後のレースで15番人気で勝利しているアサホコ、年末にはなに
かこの馬を目覚めさせるものでもあるのか?

 

クビの皮一枚繋がったアサホコは何かが吹っ切れたか返す刀で年明けの金杯も
勝利

 

メンバーこそシモフサホマレやヤマドリくらいしかパッとした馬はいなかった
ものの、これでアサホコは初重賞制覇

 
ここまでデビューから実に41戦を要していました

 

一体何があったのかの心境の変化は馬に聞いて貰わないと解らないのですが、と
にかく走る気になったアサホコが次に狙いを定めたのがこのAJCCなんですね

 

このレースには昨年の天皇賞と有馬記念を制して油の乗り切っていたヤマトキヨウ
ダイを筆頭に、昨年の2冠牝馬カネケヤキを破ってここまで7連勝を重ねていた現
役最強牝馬フラワーウッド、ミハルカスやブルタカチホといった今の若い競馬ファ
ンでも耳慣れしているような強豪(大体シンザンのせい)が顔を揃えていて、

 

特にヤマトキヨウダイは前年の秋、目黒記念、天皇賞、有馬記念と古馬の3大レース
を3連勝

戦後初というプレミア要素溢れる3冠馬のシンザンさえいなければ満場一致で年度代
表馬に選ばれていたような馬

最近の馬で例えるなら、天皇賞、JC、有馬3連勝したゼンノロブロイみたいな奴です
※その後の尻すぼみっぷりも地味に似てますね

 

おおよそシンザンを除いた現役最強馬争いに注目が集まる中、持ったままで4角早めに
先頭に立ったアサホコ

 
早々に潰れたフラワーウッドを尻目に、懸命に追うヤマトキヨウダイもブルタカチホ
も一切差を詰められず、そのまま後続を軽く千切り捨て快勝

 

誰しもが、「重賞を勝つまでに41戦を要したこの馬が今日本で一番強い」と確信した瞬
間が53年前のAJCC

 
恐らく鼻をホジりながらそのレースを眺めていたであろう武田文吾は全力で震え上がり、
そのレース後早々とシンザンの天皇賞回避を発表

 

悲しいかな(諸行無常)、元々天皇賞の叩きとして大阪杯を使う予定だったシンザンは、
厩舎の方針上放牧に出さない武田調教師の元に、そのまま5月の半ばまで厩舎内に延
々と引き籠ることとなったわけですよ

 
その後アサホコの活躍はご周知の通り

 

続く京王杯とスワンSも楽勝し、極めつけはそのシンザン(笑)が出てくるはずだった天
皇賞を7馬身差の圧勝

 

重賞5連勝は当時の日本競馬の新記録になり、重賞を勝つまでに41戦要した馬は、そこ
からたった5戦で日本の重賞連勝記録を打ち立ててしまったんですよね

 
シンザンの陰に隠れて今の若い競馬ファンに語られることの少ないアサホコですけど、
もっと後世に語り継がれるべき名馬だとうまうまジェントル氏は思うのでした

 

もっと仔出しが良ければなぁ・・・

 

 

アサホコ
父ヒカルメイジ     母アサヒロ
50戦12勝        藤本冨良厩舎

 

 

今週のお話はここでおしまい

 

それでは今週の予想です

 
よろしくどうぞ~

 

 
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1月22日(日)

 
中京11R             東海S

 
4歳勢のグレンツェントがこの先どこまで通用するか楽しみな部分はあるが
本命はアスカノロマンで良いだろう

 

前走のチャンピオンSは、800m通過時点からピッチが上がり前の馬には
相当息の入らない厳しいペース

 
コパノリッキーが見る影もなく沈んだレースということは道中息を入れる
猶予などは一切なかったはずだ

 

実際に、完全に死んだ振りをしていたカフジテイクが伸びてきているし
早めに抜け出しを図ったアウォーディーも最後サウンドトゥルーに捕ま
えられた

 
そんな中、なぜアスカノロマンだけ3着に残ってしまったのか

 
もしかしたら全盛期のトランセンドに近い実力くらいは持ち合わせている
のかもしれない

 
確かに1走前のみやこSは、1コーナーの入りがすべてであろう

 
今回は1枠、スタートさえ普通に出れば何のロスもなくコーナーを
回ってこれるはず

 
一応グレンツェントを存しない程度に抑えつつ、アスカノロマン
に全力投球したい

 

 
アスカノロマン       6,000円
グレンツェント       4,000円