どうもおはようございます
うまうまジェントル氏です
寒波が押し寄せて非常に寒くなってきた週末
今朝の中京競馬とか思いっきり吹雪いていましたね
私が住んでいる大阪ですら夜にマイナスを観測すると
いう近年では珍しいくらいの大寒波に部屋の暖房器具も
フル稼働
寒いと何故かスマホの調子も悪くなるので、この際と思
い修理ついでに新しいものと交換してきました
いくら騎手が高給取りとはいえ、こんな中で時速60kmの馬に
跨って、風が吹き抜けの競馬場をあんな薄着で走るのは
なかなか穏やかではないですね
先週も川田騎手が落馬で3ヶ月の休養を余儀なくされたばかり
川田騎手の復帰と共に騎手の皆さんの安全をお祈り申し上げます
今週は日経新春杯
何を言わずとも顕彰馬であるテンポイント号が66.5kgの斤量を背負っ
て故障したことで有名なレースですが、ここは同じくこの日経新春杯を
最後にターフを去った少し違った古い馬の話をしてみることにします
皆さんは豪州産の馬と言えば何を思い浮かべますか?
現役ですと堀厩舎のキャンベルジュニア、同厩舎で少し古いとロック
ドゥカンブなどは最近の競馬ファンの記憶にも新しいとは思いますが
やはり、若い競馬ファンに有名なのはシャトルで豪州に送られていた
フジキセキが出した逆輸入の豪州産馬、キンシャサノキセキでしょうか?
昨年のシュウジに続き、今年も産駒のモンドキャンノが重賞勝ち後、朝日杯
で2着になり前途も洋々なキンシャサノキセキですが、現役時代も高松宮記念
2連覇を含む3年連続連対、スプリンターズSでも2年連続2着と古馬になってか
ら活躍した本格派のスプリンター
1200mのG1で掛かるという類まれなるスピードと気性の持ち主で、単純なスプリ
ント能力だけならサクラバクシンオーやロードカナロアにも負けずとも劣ら
ないくらいのポテンシャルを秘めていたのではないでしょうか?
じゃあ、そのキンシャサノキセキが日本で走った豪州産最強馬なの?
実は今からちょうど60年前の1957年、この日経新春杯で引退した稀代の名馬
がいたんですよ
その名は、ヤサカ
戦跡は32戦20勝
父はサマーターム、母はオレノ
厩舎は名門武田文吾ですね
競馬ゲームとかでも触れられる機会が殆どないので、一部の競馬に自信ニキ以外は
誰だそれ?って人が半分、原哲夫の蒼天の拳を思い出した人が半分ってところです
かね?
ヤサカはニュージーランドからの外国産馬として日本にやってきた訳
ですけど、マルゼンスキーなどでご存知の通り、当時は外国産馬にはク
ラシックを開放してなかったんですよね
3歳の1月デビューから6連勝を含む16連続連対を記録したヤサカは
クラシックに出ること敵わず裏街道をまっしぐら
当時のクラシックは朝日杯を勝った、後の顕彰馬メイヂヒカリが戦線を
賑わすと思われていた矢先での故障での戦線離脱
その朝日杯でメイヂヒカリの2着になったケゴンが皐月賞を勝ち、重馬場
のダービーをこれまた顕彰馬の息子であるオートキツが人気薄で逃げ切る
という情勢
なお菊花賞は帰ってきたメイヂヒカリが血も涙もない圧勝劇でダービー馬
のオートキツを10馬身千切り捨てるという結果に終わったわけですが
そんな中シコシコと裏街道で稼ぎに稼いでいたヤサカは、どんどんとハンデ
が重くなる一方
当時は馬券のギャンブル性を高めるためとんでもないハンデを課して競馬を
することも多く、実際60kg以上の斤量を背負って走る1流馬は少なくなかった
時代です
ただでさえ豪州生まれで、普通の馬より半年ほど成長が遅いヤサカはそんな斤量
の増加に耐えつつ裏街道をひた走ります
そんな中ヤサカの溜飲を下げたのは、同年代の皐月賞とダービーでともに2着に
なったカミサカエの存在
3歳の秋にカミサカエと初対決したヤサカは、2着に甘んじることとなるのですが、
次の京都杯ではトップハンデに推された中カミサカエを撃破、返す刀で朝日チャレ
ンジCでもカミサカエを下します
その後、カミカサエとは2回対戦する機会があるのですが、共に60kgを超えるトッ
プハンデを背負いながらもヤサカは快勝
もう一度言いますがヤサカは南半球産、他の馬より成長が遅いのです
当時言われたことは、もしヤサカが普通に北半球で産まれて更にクラシックに出走出
来ていたら、少なくともメイヂヒカリのいなかった春の2冠は普通にこの馬に持って
いかれたのではないかという話
一部では、この年の年度代表馬はオートキツなどではなくヤサカにすべきだという
コメントがあったことが、如何にこのヤサカが強かったかということを物語っています
このヤサカ、中距離以上での実績があまり芳しくなく、唯一掲示板を外したのが
3200mの天皇賞ですが、この日経新春杯も多分に漏れず前年度はヒヤキオーガン
相手に5着と、16連対中のヤサカが初めて連対を外してしまった因縁のレース
ちなみにこのヒヤキオーガンは、疳の虫で有名な某製薬会社の社長の持ち馬で
企業名や商品名を馬に付けて宣伝することが許されていた当時ならではの
名前の馬ですね
引退レースとなった2度目の日経新春杯も、ハンデはもちろんトップの65kgで
タイトルホルダーである桜花賞馬やオークス馬が50kg前半の裸同然の斤量で
出てきたにも拘らず、相変わらず無冠のヤサカには優しくない斤量
結果は第一回スワンステークスの覇者でもあるナンバイチバンの後塵を拝して
3着入線という結果に終わってしまうのですが、その栄光は決して忘れてはい
けない後世に伝えていくべく名馬として恥じないものだと私は思います
ちなみにナンバイチバンは、かのカブラヤオーやダイタクヘリオスの牝系の
祖で有名なミスナンバイチバンとは何の関係もありませんよ
引退後ヤサカはその実績を評価され、種牡馬入り
4世代のみの子供を残して早逝するのですが、その中には新馬からヤサカ自身を
超える8連勝をかまし、皐月賞、ダービーで1番人気に推されたカネツセーキが
います
残念ながらカネツセーキもヤサカ同様距離の壁に跳ね返され、大レースを戴冠
することはなりませんでしたが、クラシックに出られなかったヤサカの幻影を
追いかけて応援していた当時のファンがきっといたことでしょう
同じくクラシックに出られなかったマルゼンスキーは、子供のサクラチヨノオ
ーがダービーを勝ちマルゼンスキーの能力を再評価する流れとなりましたが
その20年以上も前に、同じように日本で頑張っていた外国産馬がいたことを
少しでいいので思い出してあげてくださいませ
それでは今週の予想です
よろしくどうぞ~
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1月15日(日)
中山11R 京成杯
人気が大いにばらけそうな京成杯
現状の1番人気はコマノインパルス(4.3倍)だが、前走レイデオロの
2着が評価されただけの形であり、血統厩舎ともにどうにも未知数
確かにレイデオロを唯一追走できた馬と言う点は評価すべきではあるが
全幅の信頼を持っての本命視はやはり危険
とは言え、人気になりそうな他の馬たちにも穴がありそうなのも一考
すれば、ここは1番人気とは言えコマノインパルスにも振らなければ
なるまい
対抗に推したいのが、前走レイデオロが勝ったホープフルSに出ていた
ベストリゾート
このレースで何故か良績を収めているハービンジャーの仔であるが
前走は終始外を回りながらレイデオロと同じような形で上がってこれた
内を突いたマイネルスフェーンに比べ安定して能力を発揮できそうなの
がこっち
時計差はマイネルスフェーンとはコンマ3秒といったところであるが
通った場所の差を考えればこんなものは無いに等しい
普通は中山であのような差しは決まらない
仮にマイネルが同じ競馬を試みてしくじる可能性も十分にある
変わってきそうなのは、連闘で挑むバリングラよりも同厩舎のサーベ
ラージュ
仕上がりに時間のかかるヴィクトワールピサの仔だが、新馬では
3馬身差の圧勝
ずっと12秒台半ばで流れて、ラストの3ハロン勝負となってしまったため、
重賞のペースだと全く通用しない可能性もあるのだが、正直現段階では
判別が不可能
堀厩舎ということで人気しすぎている嫌いもあるが、枠も良いところを
引いたので、ここは抑えておこうと思う
コマノインパルス 4,000円
ベストリゾート 3,000円
サーベラージュ 3,000円



