60.ポーレンの19(父:キタサンブラック.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019060
全体のパーツ一つ一つがとにかくでかく既に460kg
これで5月生まれというのはにわかに信じ難いのだが、想像以上に身体もきちんと動いており、牡馬が2000万で募集されるならキタサンブラックという未知の血統を差し引いても相当人気になりそう
特に、これだけ身体を持て余しながらも前脚の出方が割とスムーズで単に馬としての出来が良いのだろう
一体何kgまで育つのか想像できないが、父のキタサンブラックはデビュー時点で510kg
トモの高さも胸囲もある本馬はそれを軽く凌駕しそうな雰囲気である
馬体 B 歩様 B 血統構成 D 丈夫さ △
総評 B
61.スイープトウショウの19(父:キタサンブラック.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019061
牝馬ながらに500kg近い馬体重に185cmの胸囲、柔らかさも兼ね備えた歩様に伸びのある身体
正直悪い部分なんて体重の割に細い管囲と曲がった前脚くらいなもの
ここまで言っておいて昨年のモーリス産駒に近いものを感じるのは私だけだろうか?
当初モーリス牝馬は血統的な不安こそあれど、馬格が優秀な上に可動域があったため、もしかすると成功するんじゃないか?俺は買いたくないけどねと言った寸評を認めたはず
今となっては結果が伴わないため、やはり血統構成は大事だなと感じた次第
馬体 B 歩様 A 血統構成 D 丈夫さ △
総評 B
62.フェイトカラーの19(父:ジャスタウェイ.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019062
血統的な起伏というか、尖った部分が一切なく、先行しての消耗戦でのみ力を発揮しそうな馬
馬体も、背中のたわみやもったりとした尻など一般的なジャスタウェイ産駒そのもので、特筆すべき点がほとんどない
身体も1月生まれにしては芯がなく、歩かせても凡庸
ジャスタウェイの成功例をヴェロックスとするか、アウィルアウェイにするかで判断は変わるだろうが、この馬は決め手のない前者に似た以上、自分より弱い相手にも展開次第で取りこぼす競馬が多くなりそう
馬体 D 歩様 D 血統構成 E 丈夫さ 〇
総評 D
63.アンティフォナの19(父:ジャスタウェイ.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019063
毎年実験的な種牡馬ばかり付けられた中で結果を出してきたが、ついに兄がGIを勝ったとばかりに結構お高めの値段をふっかけてきた
見た目に関しては先程のフェイトカラーとは真逆でメリハリもあってなかなか良い感じなのだが、いかんせん身体の動きが足りていない
遅生まれとはいえ、ここまで後ろがついてこないと、ある程度瞬発力を武器にしなくてはならない牝馬としては致命的
管囲の細さも相まって、これ以上身体が大きくならない可能性もあり、現段階では評価云々の馬ではないだろう
馬体 B 歩様 E 血統構成 C 丈夫さ △
総評 D
64.ウィルパワーの19(父:キンシャサノキセキ.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019064
2月生まれで体高が144cmと限りなく小さく出た割に身体はゆるゆる
身体の対比を見る限り差し馬で間違いないと思う
トモのボリュームを見るも普通の成長曲線ならここが臨界点であり、この馬はこれから先さほど大きくなることは無いはず
ただ、厩舎自体が身体のでかい牡馬を仕上げる力に長けており、牝馬の重賞勝ちはモズスーパーフレア以前だと2010年春のオウケンサクラまで遡る
それ以前でもブラボーデイジー、ザレマ、サンアディユと、全て500kg超えの先行する牝馬ばかりが並んでおり、この馬をまともに育成できる気がしない
馬体 C 歩様 B 血統構成 C 丈夫さ 〇
総評 C
65.ボシンシェの19(父:キンシャサノキセキ.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019065
今年の募集馬随一の胸囲を持つ牝馬
3月生まれ、430kg台の馬体重で177cmの胸囲は、数字を見た瞬間胸がときめいたものだ
しかしながらフォト、動画における本馬は、馬の作り、歩様ともに平凡
短距離馬独特の首差しの短さや太さがそのまま胸囲に影響しただけであろう
身体に柔らかさがないため、兄弟のようにダートの方があっている上に短距離で前に行く競馬が本懐となれば、ノーザンファームの馬である以上大きな評価はできない
馬体 D 歩様 D 血統構成 C 丈夫さ △
総評 D
66.シャンボールフィズの19(父:ドレフォン.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019066
4月生まれで前も後ろも発達途上であり、身体自体には現状魅力を感じない
しかし、ドレフォンという父の名前に翻弄されつつもなかなか良いバネは持っている馬
小気味のいいリズムと良い可動域があり、小回りの競馬場だと芝の差し馬としてもなかなかどうしてやれそうな気がする
まだまだ幼児体型なため、トモが落ち着いてからにはなるが、多分体重は余り増えないと思われるので、数ヶ月経った時にどれだけ身体の筋肉にメリハリが出ているかが1つの目安となるであろう
馬体 D 歩様 B 血統構成 C 丈夫さ 〇
総評 C
67.メリーウィドウの19(父:ドレフォン.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019067
決して生まれは早くないものの、随分と身体が大きくなりそうなフォルムである
しかし、歩かせて全くブレないので体幹の強さはかなりのもの
まだまだ成長を予感させるだけのトモを持っており、母系も日本のダート血統一色で固められた血統背景により、一層の馬体のパンプアップが期待される
ある意味ダート短距離界で結果を出していたドレフォン自身が1番活きてきそうな馬
身体の可動は一息なため、スピードで圧倒する競馬を期待したいが、これだけの体幹を持つダート馬が牡馬でないのが残念でならない
馬体 B 歩様 C 血統構成 B 丈夫さ 〇
総評 B
68.エレンウィルモットの19(父:ミッキーアイル.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019068
血統の重苦しい部分だけが集約されたような身体をしており、背中を見てもお尻を見てもおおよそ将来性を感じさせない馬
せめてもう少しでも歩幅と柔らかさがあれば距離なり馬場なりと色んな部分で融通が利くと思われるのだが、父ミッキーアイルという血統はそれすら許さない
昔の内国産種牡馬は、GIを勝って種馬になったものの活躍馬の1頭すら出せずに消えていった馬が多くいたが、ミッキーアイルも2歳戦開始からここまで苦戦するようだと、来年はもうチャンスすら貰えそうにないため、今年は無条件で見切った方が賢明かもしれない
馬体 E 歩様 D 血統構成 E 丈夫さ 〇
総評 E
69.ワイオラの19(父:ミッキーアイル.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019069
母系に欧州長距離のスペシャリストであるサドラーズウェルズを持ってきて、馬体自体の重苦しさや詰まった背中の解消を試みたのは良い判断だったと思うが、それでも如何ともし難い感は拭えず、現状380kgしかない馬体で既に腹袋が目立つ馬など、ここからどのように身体が変わっていくのかを考えると先行きは暗いと言わざるを得ない
可動や動き自体はあくまで今回募集されたミッキーアイル産駒の中だと一番マシな程度には動いてはいるので、芝でもなんとかなるのではないか?
馬体 D 歩様 C 血統構成 C 丈夫さ 〇
総評 C
続く



