2020年度シルク募集馬考案【50〜59】

50.アドマイヤテレサの19(父:ドゥラメンテ.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019050

 

随分と高齢にはなってしまったが、仔出しの優秀なアドマイヤテレサの仔

この時期のキングカメハメハ系の父に有るまじき可動域の柔らかさも持っており、血統の良さとドゥラメンテが母に持つサンデーの血が活きた馬になっている

現在の馬体重や幅のないお尻を見ている限り、昨年のラレイナによく似ており、ここからの課題も多い馬

恐らく秋まで待たねばならない馬であり、この手の馬が早生まれと言うのは、年明けの新馬が無くなった今となってはありがたいであろう

 

 

馬体 C  歩様 B  血統構成 A  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

51.プリティカリーナの19(父:ドゥラメンテ.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019051

 

青鹿毛で皮膚が薄いせいか、パッと見やけに良く見えるが、冷静に骨格を見てみれば1月生まれらしくほぼほぼシルエットが完成しており、体の成長という視点からは他のドゥラメンテ産駒ほどは望めない

とは言えトモの発達具合は上等な部類であり、ドゥラメンテと言えど順調なら夏辺りには出てこれる仕上がりの馬であろう

やはり、プリティカリーナの仔は馬体が映える仔が非常に多い

ただ怖いのはやはり脚で、これだけ前脚の上がらない馬で反りもあると、この調教師には重要な場面で仕上げ切ることが出来ないことが予想される

 

 

馬体 B  歩様 C  血統構成 B  丈夫さ △

 

総評 

 

 

 

52.レーヌドブリエの19(父:モーリス.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019052

 

初仔ということもあり、売るために馬格に長けるモーリスをつけたところまでは正解だったろうが、馬体重が430kg弱の馬がこの体高胸囲だと、既にここが臨界点であろう

馬体重自体は横にお尻にと増えるかもしれないが、骨格自体の成長が望めないのは推して量れる

特に脚の短さと胴に渡ってのもっさりとした感じは牛のイメージが既にできており、こんな身体でどこを走ればいいのか?

繋ぎも短く、クッションがないのでおおよそダートの中距離辺りで稼ぐ馬としてのビジョンが既に浮かぶ

 

 

馬体 D  歩様 B  血統構成 D  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

53.レッドジゼルの19(父:モーリス.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019053

 

まだまだ発達途上の馬体だが測尺の値から鑑みるに、これまでのモーリス産駒を見ている限りこの馬はここからでかくなるはず

というか現段階ではシルエットに対しての筋肉が貧弱すぎて、もしもここから成長がなければどうしようもないのだが、その心配はさすがにいらないだろう

逆に心配なのが短い繋ぎに少し弓掛かった脚で、ここから体重が増えるにつれ不安が出てくるのはスパルタな安田厩舎と母父の名前のせいか

今年の募集馬は牡馬が少ないせいか、その中だとこれでも上等な部類に見えてしまう

 

 

馬体 B  歩様 B  血統構成 D  丈夫さ △

 

総評 

 

 

 

54.オーシャンビーナスの19(父:モーリス.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019054

 

フォトで見る限りはなかなかしっかりとした良い身体と思えるが、生まれが早く割と身体が出来上がってしまっているため馬体重以外はここから大きな成長は望めないかもしれない

この馬も身体がぽってりとして背中がない割には一歩一歩が大きいため、走る距離に関してはどっちつかずになりそうな印象があり、これがモーリス産駒がスピード不足だのキレないだのというイメージに結びついているのだろう

恐らくモーリス自身のように突き抜けたスピード能力があれば、そのような歩様も奇跡の持続力として活きる馬になるだろうが、なかなか難しいのが現実

 

 

馬体 C  歩様 D  血統構成 E  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

55.エクレールアンジュの19(父:モーリス.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019055

 

測尺に目を通した時、まだまだ成長途上の馬かな?と思いフォトを見たら、首さしが細くて、身体のラインが浮き出ており、脚が長くてトモ高な馬が写っていた

一瞬誰の仔?と思えるくらいモーリス産駒のアベレージとはかけ離れている

ある意味ここまで期待外れの結果に終わっているモーリスにとっては光明かとも思ったが、それらを帳消しにするレベルで右前脚の動きが酷すぎる

故障云々ではなく、競走能力への影響が懸念され、このレベルだと申し訳ないがさすがに評価には値しない

 

 

馬体 C  歩様 E  血統構成 D  丈夫さ ✕

 

総評 

 

 

 

56.パープルセイルの19(父:エピファネイア.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019056

 

4月生まれでまだまだ300kg台の小さい馬ではあるが、黒鹿毛のロベルト系ということもあり、見た目は非常に映える

特に見た目の筋肉は前も後ろも及第で、ここからの成長を考えれば、ロベルト牝馬とは言え楽しみも見えてくる

対しての歩様や可動域は随分と固く出てており、母父フジキセキの悪い部分がもろに出た感じ

前に対して後ろが付いてこないイメージなので、活躍するにしても短距離の先行馬としてどこまでやれるかと言ったところか

馬自体のスケールは小さくとも、条件を選べば悪い馬では無いので人気は結構ありそう

 

 

馬体 B  歩様 C  血統構成 C  丈夫さ △

 

総評 

 

 

 

57.グリューネワルトの19(父:ルーラーシップ.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019057

 

今現在の馬体や測尺を見ると、移動段階で540kgくらいまで増えても全くおかしくない馬

これだけパーツパーツがでかければ身体に芯が入っていないのはしょうがないのだが、将来的に非常に大きな馬体重が予想されながら外向している前脚が問題

馬体のバランスやシルエットもこれだけ緩いながら悪くない点、ルーラーシップという父を持ちながら可動が及第な点等、凄まじいアドバンテージを持っている反面、それらを台無しにする可能性のある前脚はやはり怖い

 

 

馬体 A  歩様 C  血統構成 B  丈夫さ △

 

総評 

 

 

 

58.ディープストーリーの19(父:ルーラーシップ.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019058

 

どうしても可動が硬くなるルーラーシップ産駒の緩衝材として選ばれた母父だろうが、全く影響が出ておらず、動かしても平凡

見た目も大きくなり得るだけの骨格は持っておらず、トモ高で育つ馬が多いルーラーシップとは言え、過度な成長に対する期待は危険だろう

本来なら、ルーラーシップの馬格とディープインパクトの柔らかさの良い所取りを期待したのだろうが、逆にお互いの悪い部分だけを引き継いだ馬が生まれてくるも道理

仮に馬体が奇跡的に育ったところで立った繋ぎが悩みの種と八方塞がりである

 

 

馬体 C  歩様 E  血統構成 B  丈夫さ △

 

総評 

 

 

 

59.ブラックエンブレムの19(父:キタサンブラック.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019059

 

5月生まれのため馬体自体はまだ小さいが、キタサンブラックという不確定要素にさえ目を瞑れば悪い馬ではない

歩かせても首と背中を使った非常に綺麗な歩様で、後ろ脚の送りも、馬体のバランスも変に偏っていないため、父に似た部分が全くなく、キレ重視の差し馬の可能性が高い

そもそもキタサンブラックの血統構成自体が割と破綻しており、今の時代で活躍するための重要な血が入っていない馬

それが吉と出るか凶と出るかは分からないが、偉大な曾祖父サンデーサイレンスの血統構成も当時アメリカに見捨てられたような意味のわからない馬であった

 

 

馬体 C  歩様 A  血統構成 D  丈夫さ ◎

 

総評 

 

 

 

 

続く