40.キューティーゴールドの19(父:ディープインパクト.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019040
ディープインパクトのラストクロップに加え、ショウナンパンドラの全弟ということで相当吹っかけられたが、同じく全姉にボニーゴールドというどうしようもない駄馬がいた事は覚えておきたい
1月生まれの割に成長が芳しくなく、脚も弓脚
特にトモの薄さは気になるところで、このままだと完全に筋肉のバネ頼み
元々ディープインパクトの仔は軽い馬場での一瞬のスピード能力に長けている一方、レース後の脚への負担は相当にでかい
加えて調教師がスパルタ坂路で有名な高野師ともなると、色々懸念材料は尽きない
いくら能力があろうともそこに至るまでのハードルが結構高い馬
馬体 C 歩様 C 血統構成 A 丈夫さ △
総評 C
41.ウェイヴェルアベニューの19(父:ディープインパクト.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019041
写真を見ただけでは非常に平凡な馬で、現時点でのこの馬の価値は、父ディープインパクトという血統のみ
動かしても、悪くはないなというところで、血統表の字面だけに7000万円を出すとしたらそれはまた陳腐な話ではあるが、競馬ではそれが正解としてまかり通ることがあるため、それ以上はなんとも言えない
毎年、胸囲に長けた馬を受けることが多かったのイメージの中内田師であるが真逆の馬を引き受けたのは何かしらあるのかもしれないが、我々が分かることは馬の写真と動画と血統のみ
ここからアベレージを突き詰めて行く以上、この馬に高い評価は出来ない
千度眺めてもブエナビスタは駄馬である
馬体 D 歩様 C 血統構成 B 丈夫さ 〇
総評 D
42.ミュージカルロマンスの19(父:ハーツクライ.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019042
良くも悪くもハーツクライで、この時期ではあるがとにかく緩い
ここから増えていく体重と、反った前脚のケアもしながら馬を仕上げていくことを考えれば、デビューまでの時間は決して早くはないだろう
馬体もまだまだメリハリがなく、大きなお尻を持て余している状態なので、更なる馬体の成長が求められる
正直母の現役時代を考えればここまでの繁殖成績は期待外れ
元々ダートの短距離馬だった母に、何故クラシックディスタンスで活躍するような種牡馬ばかりつけるのか?
そりゃ、高く売るためだと分かっていても勿体なく感じる
馬体 C 歩様 C 血統構成 C 丈夫さ △
総評 C
43.ヒッピーの19(父:ハーツクライ.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019043
生まれが遅く、成長も他より遅いタイプのハーツクライ牝馬なのか、とにかく幼い
小さいハーツクライと言えば昨年のミエリがそうだったが、あれとは全くパターンが違い、あの時点で既に完成が見えていたミエリに対して、こちらは全容が出来上がっていない
前も後ろも全く筋肉が付いておらず、少々他の馬よりは時間がかかるだろう
バネ自体も血統を考えるとやや硬さがあると思われるが、身体のライン自体はハーツクライのそれっぽさを持っており、ここから筋肉を纏っていく過程でどう成長するかと言ったところ
ただ、クラブ牝馬である以上、6歳で引退が決まるという事を踏まえて評価したい
馬体 C 歩様 D 血統構成 C 丈夫さ〇
総評 C
44.パーシステントリーの19(父:ハーツクライ.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019044
上のヒッピーよりも産まれは更に遅いのだが、サリオスを見ても分かるようにハーツクライ産駒にとって大事な身体の緩さや可動域などはこちらの方が上
体高もあるので、多分この馬はここから大きくなるはず
もちろん馬自体がまだまだ発展段階のため成長過程も大事になってくるが、この馬に関しては冒険と言うよりは期待の意味合いの方が強い
値段も所謂シルクの中間価格に設定されており、高齢で産駒数も限りが出てきたハーツクライとあれば、後二ヶ月早く産まれていたら大人気になっていたんじゃないかと思う
馬体 B 歩様 A 血統構成 A 丈夫さ 〇
総評 A
45.チアズメッセージの19(父:ロードカナロア.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019045
産まれた日と測尺の数値を見た限りでは明らかに馬自体が足りてないのではと思ったが、実際には現段階でもトモの筋肉だけが異常に発達しており、ここだけを見れば面白さはある
しかし、背中や首、歩き方を見る限り、得意条件はほぼほぼマイル以下で確定している馬なので、産まれた時期に比例するパーツとは言え、やはり胸囲がもう少し欲しかった
せめてもう少し体高があれば前も育つのに…背中のラインがあれば距離も…などというifとのせめぎ合いにはなるが、調教師を考えても長く大事に使ってくれるであろうし、短距離馬に4500万という値付けをどう受け取るかが個々の出資の観点になり得るのではないか?
馬体 C 歩様 C 血統構成 B 丈夫さ 〇
総評 C
46.ショウナンパンドラの19(父:ロードカナロア.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019046
父親の多分に漏れず筋肉量も豊富で、歩様の良さは母自身の血統の恩恵か、動かしてみる分には競走能力が感じられる馬だが、馬体のバランスがとにかく悪く、首と背中のバランスや、産まれた時期と脚の長さなどを考えれば、おおよそ2月生まれの馬とは思えない
それに加えて、弓脚と細い管囲に、擦り付けるような前脚を見ると、この馬体重でも故障リスクは高く、値段を考えるとかなり手を出しにくい馬であろう
昨年の馬で例えるなら、リュラネブラに近いものがあり、バランスの悪い馬なりのリスクは必ず付いてくるはず
馬体 D 歩様 B 血統構成 C 丈夫さ △
総評 D
47.プチノワールの19(父:ロードカナロア.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019047
少々成長が遅いのか測尺の数字こそ付いてきていないが、バランスが非常に良く、カナロアらしく特に後ろは優秀
血統馬でもあるため値段は高いが、今年はきちんと実績のある須貝厩舎に戻ってきたと言うことを考えても評価に値する馬
こういうのは後発兄弟馬のカタログのコメント欄でわかることなのだが、やはり若手厩舎にぶん投げられた姉には募集段階で既に気性に問題があったのだなと察する
実際にゲート試験を2度落ちており、昨年私が姉に触れた懸念に関してもおおよそその通りであった
馬体 B 歩様 C 血統構成 B 丈夫さ 〇
総評 B
48.アーデルハイドの19(父:ハービンジャー.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019048
6月に差し掛かろうかという時期に生まれた馬にしては、きちんと身体が出来ており、背中にこそ父独特の癖が出ているものの、ハービンジャーの弱点とも言えるお尻がきちんと補完されているのは好印象
全体的にスッキリと見せてはいるものの付くべきところの筋肉はしっかりと見えており、成長が楽しみな馬である
とは言え、坂路主体で馬を鍛える調教師と、この馬体の馬の相性の悪さが懸念される
出資者界隈では蛇蝎のごとく忌み嫌われてはいるが、この馬に関しては全姉であるマイエンフェルトを請け負った池添師の方が良かったのではないか?
結果はまだ分からないが、素質でいえば全姉よりは上っぽいだけに複雑である
馬体 A 歩様 C 血統構成 C 丈夫さ 〇
総評 B
49.レッドオリヴィアの19(父:オルフェーヴル.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019049
全体のシルエットを見る分にはさほど悪くは無い馬であるが、やはり誰もが懸念するであろうこの馬体重は致命的
特に父の産駒らしく身体自体の幅にそこそこ比率がある分、脚の短さが目立ち、そこから背中の対比を見る限りここから大きな体重の変動は考えにくいだろう
確かに父父であるステイゴールド自身も小さく、産駒にも小さい馬は多くいたのだが、
初仔である姉自体は母同様東サラで募集がかかっており、母の出資者も多くいるであろうバイヤー系クラブの東サラがこの馬を見過ごした理由を考察すれば、強気にはなれない
馬体 E 歩様 D 血統構成 E 丈夫さ 〇
総評 E
続く



