31.ユキチャンの19(父:ドレフォン.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019031
白おおおぉぉぉいっ!!!!!
説明不要ッ!!!!!!
と、今年もやってきた白毛馬
父親も初年度でジオポンティ産駒のドレフォンと、いつもに増して色物枠的な意味合いが濃い馬だが、早生まれということもあり、想像以上に馬はしっかりしている
無駄に注目を集めるが、なんだかんだでこの一族は、でかいレースこそ頭打つものの、勝ち上がり自体は決して悪くない
歩様を見ても芝でもやれると思えるくらいの動きをしており、セレクトセールでは低空飛行で終わったドレフォン産駒だが、今年の募集馬を見る限り決して悪くは無い
馬体 C 歩様 B 血統構成 D 丈夫さ 〇
総評 C
32.グローリアスデイズの19(父:ドレフォン.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019032
少々首差しが物足りないが、後ろは悪くなく、全体的な身体のバランスも現段階では水準
前脚の反り具合が少し危なっかしいが、動かしてみてもなかなか良い
母父にサンデーサイレンスを直で持っており、ドレフォンという種牡馬がサンデーのキレをどれだけ活かせるかという意味合いでは非常に重要な馬
現役時代の活躍の割にパッとした産駒がいない印象のグローリアスデイズであるが、こう見えて超良血
こういった晩年になってポっとシルクに顔を出す良血馬はアーモンドアイの成功により、毎度興味が尽きない
馬体 D 歩様 C 血統構成 B 丈夫さ △
総評 C
33.ウインフロレゾンの19(父:リオンディーズ.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019033
昨年の募集馬考案内で絶賛したリオンディーズ産駒
ポストキンカメは、馬体の性質を見ればドゥラメンテやカナロアではなくこちらとまで言い切ってしまったのだが、ここまでは割と上々の結果だと思う
今年もリオンの仔を楽しみにしていたのだが、なんとシルクの募集馬は5月生まれのこの馬のみ
現段階でも形は悪くないのだが、身体に芯がなく動かしてもフラフラ
もう少し胸囲が出てこないと評価の仕様もないにも関わらず、想像で補うにしても脚の長さが足りず実に頭が痛い
預けられた厩舎が馬の期待度であるなら、とにかく時間がかかるのを覚悟する必要がある
馬体 C 歩様 D 血統構成 D 丈夫さ △
総評 D
34.ランニングボブキャッツの19(父:ヘニーヒューズ.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019034
配合の目的がはっきりしたせいで、ヘニーヒューズの割に随分とカッチリとした身体に出てしまった
個人的には、ヘニーヒューズの仔は、見た目芝でも走れるんじゃないかと思えるような仔が、いざダートで走ると凄まじいキレを発揮するイメージであり、ここまで生まれついてのダート馬は、あまり好きではない
例に漏れず身体に硬さが目立ち、差し馬ではなく先行するような現状
馬体のでかさを支える前脚も若干弓がかっていて、いくらダートが主戦場とはいえ、鍛える段階で色々面倒なことになりそう
購入検討者で、この馬に全兄であるアジアエクスプレスの幻影を見ているなら、別馬だということは肝に命じて出資して欲しい
馬体 C 歩様 D 血統構成 A 丈夫さ △
総評 C
35.パシオンルージュの19(父:ミッキーアイル.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019035
モーリスの影に隠れてはいるが、初年度にも関わらずここまであまり産駒が走りきれていないミッキーアイル
ダートで一勝を上げたのみと、ディープインパクトの後継として期待されていた出来としては程遠い
母系のディンヒルが強く出過ぎているのか、メリハリがなく、腹からお尻にかけてぼってりとした円柱体型の仔が目立つのだが、この馬もまたご多分に漏れず
身体も硬く、動きも悪いためどこにディープインパクトの血が入っているのか疑うレベル
馬単体で見れば普通の出来かもしれないが母系も含めた血統を鑑みた上で動きを見ると非常にコメントしづらい
馬体 C 歩様 E 血統構成 E 丈夫さ 〇
総評 E
※この馬は募集中止になりました
36.ミスティックリップスの19(父:ミッキーアイル.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019036
2月生まれでここまでメリハリがないと、どのように評価したらいいのか分かり兼ねる
背中もたわんで歩様も並と、褒めるところがほとんどない
血統も日本では期待に反してダートの条件馬を量産したジェネラスが母系に入っており、所詮ドイツ血統のスルムー1本では到底スピードは賄いきれない
母自体の産駒成績は勝ち上がりこそ良いものの大物はいない
せめてもう少し軽さのある血統を母系に入れて置いてくれれば馬体にメリハリも出ると思われるが、この母にミッキーアイルは選択肢としては下の下
馬体 E 歩様 C 血統構成 E 丈夫さ 〇
総評 E
37.ラダームブランシェの19(父:シルバーステート.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019037
事前段階では相当注目されていたらしいシルバーステートの仔だが、いざ蓋を開けてみると明らかに測尺の数字が足りていない
単に成長が遅いだけなら待てばいいのだが、パッと馬体を見た限りだと、身体のバランスと脚の長さが完全にミスマッチしており、まるでロバみたいになっている
動かすと血統通りなかなか柔らかさはあるのだが、これだけ幅もなく脚も短いと、育成段階の調教ですら時計が出せるのか疑問
アグネスタキオンにシルヴァースカヤという、虚弱体質に関しては脚を見る以上は大きな問題を感じないが、それ以前に超える課題が多い馬
馬体 D 歩様 C 血統構成 B 丈夫さ 〇
総評 D
38.シャルルヴォアの19(父:ビッグアーサー.牡)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019038
ビッグアーサーの仔とは思えないくらいのすっきりした首差しに、親父そっくりの可動域の無さ
父は、圧倒的な筋肉量のスプリンターとして短距離界を席巻したが、この馬はどうみてもスプリンターには見えない
母父のスペシャルウィークの血が強いのだろうが、スペシャルウィークだとここまでトモが付いてこない馬が多いので、見た目だけだと非常にレアな馬
とは言え、中長距離を走る上でこの可動域の無さは致命的
目的意識の薄い血統構成が産んだ悲劇とでも言ったところだろうか
育成段階で何かが奇跡的に改善されないと、勝ち上がりすら危ういだろう
馬体 D 歩様 E 血統構成 D 丈夫さ 〇
総評 E
39.ジャポニカーラの19(父:サトノアラジン.牝)
https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019039
安馬ながら、きちんとした動きに好感が持てる
測尺も現時点の馬体重を考えれば十分な数値で、トモの筋肉もなかなかなもの
今年の募集馬でサトノアラジン産駒はこの一頭だけだが、アラジン自身が元々高額良血馬だけに来年以降が非常に楽しみになった
少々首の短さが気になるが、この値段だと距離適性云々に注文をつける人もいないだろうし、動き自体は小気味よくバランスも取れているので、能力の発揮に関しては問題ないだろう
初仔とは言え、このトモなら身体自体もまだ成長途上と思われ、来年に向けて楽しみな一頭
馬体 B 歩様 B 血統構成 C 丈夫さ 〇
総評 B
続く



