2020年度シルク募集馬考案【21〜30】

21.サンドミエシュの19(父:ルーラーシップ.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019021

 

細い管囲、目に見えてわかるレベルの弓脚、立った繋ぎ、撫でるような前脚の動き

身体も歩様も硬く、怪我の可能性という意味では突き抜けている馬だろう

現時点で450kg弱、トモ高で身体自体がまだ出来ていないため、恐らくここから馬体重はさらに増える

牝馬だが同じシルクにジョインザフロウというルーラーシップ産駒のダメな見本がいるので、1度馬体を見比べて貰いたい

適条件を考えてみても、筋肉量はルーラーシップにしては後ろが突き抜けたりず、首も短いため、下級条件の短距離辺りが目標になる

 

 

馬体 D  歩様 D  血統構成 C  丈夫さ ✕

 

総評 

 

 

 
22.レジェの19(父:ルーラーシップ.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019022

 

多少弓掛かっているものの、ルーラーシップということを考えれば許容範囲

上のサンドミエシュに比べるとバランスや前脚に関してはかなりマシ

歩かせても、この血統だしこれくらい脚が動けば及第点

しかしながら逆にこの馬の場合、現状410kgそこらしかない馬体が、体高の無さや脚の長さを考慮すると、育たない可能性が怖い

背中のラインも乏しいため、身体が成長することが絶対条件な馬なのだが、そういう馬に限って育つ要因に乏しいのは困りもの

移動前に460くらいまで増えれば夢はある

 

 

馬体 D  歩様 C  血統構成 D  丈夫さ △

 

総評 

 

 

 

23.シャトーブランシュの19(父:キタサンブラック.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019023

 

血統的なアドバンテージもなく、鍛えられて作った逃げ馬であったキタサンブラックには元々種馬として言うほど期待していた訳でもなかったのだが、この馬は非常に不思議な馬

何が優秀なわけでもなく、何がダメでもない

この時期の馬でも極端な馬なら動かせば脚質まで分かることが多いのだが、この馬に関しては先行も差しもどっちでも出来そう

測尺も平均以上、馬体も良好、悪い部分も特にない

しかし、なんの武器も持っていないという全てが70点の馬
しかし、デビューした時のキタサンブラック自体がそんな馬だったし、基準としてはこれでいいのかもしれない

 

 

馬体 B  歩様 C  血統構成 C  丈夫さ〇

 

総評 

 

 

 

24.サマーハの19(父:キタサンブラック.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019024

 

こちらは上のシャトーブランシュに比べてまだ個性がある馬

共通している配合の意図は、とにかく芝の中長距離で走れるような馬を目指していると思われるし、この馬は間違いなく長距離で活きる馬であるが、よりにもよって牝馬であった

いくらサマーハの仔とは言え、正直このクオリティの牝馬で4000万というのは明らかに高すぎる

動きに関しては例に漏れず、良くも悪くもなく普通であり、走る条件の限られる馬体で牝馬となれば評価に困る

父よろしく、鍛えて馬を作るという意味では馬なり調教主体の藤沢厩舎というのもマイナスかもしれない

 

 

馬体 C  歩様 C  血統構成 B  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

25.ウルトラブレンドの19(父:キズナ.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019025

 

キズナ基準で、バランスは良いけどえらくこじんまりした馬が出てきたと思えば5月生まれ

キズナの子も3年目となれば特徴は割と明らかになってしまったが、この馬もここからうわぶったトモと独特の腹が段々落ち着くはず

動きはまだ硬いが、生まれが遅く背中が無い以上仕方がない

方向性の掴みにくい血統構成がかなり不安ではあるが、馬単体では悪くない出来であるため、ここからの成長を期待して青田刈りするような人には面白い一頭

 

 

馬体 B  歩様 C  血統構成 D  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

26.アイリッシュシーの19(父キズナ:牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019026

 

1月生まれにしては少々筋肉量に乏しいが、バランスや歩様はかなり優秀で可動域もある馬

キズナらしく腹袋はきっちり出ており、牝馬なのでそこまで筋肉に拘らなくとも、能力のある馬なら差す競馬で結果は出せるはず

ただ懸念としては初仔で早生まれなら、胸囲も体高もここから育たない可能性もある
そういう馬は早期デビューは出来るだろうが、クラシックの頃にはもう上がり目がない状態に陥る可能性もある

しかしながら、今後この母親の子はシルクで募集される可能性も高いため、この馬にかかる期待は高い

 

 

馬体 B  歩様 B  血統構成 A  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

27.ラトーナの19(父:ジャスタウェイ.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019027

 

上2頭が同じシルクで募集され、2年連続でデビューすら出来ずに引退を余儀なくされたラトーナ

背中が平坦でキレで勝負する馬の少ないジャスタウェイの子なら脚の負担もマシかもなどと思いフォトを眺めると、案の定の弓脚

この期に及んで募集をかけるのは、さすがに厚顔無恥も甚だしいと思うのだが、クラブだと平気で売れてしまうのだから仕方ない

後ろ半分の出来は申し分ないのだが、兄弟を見る限り宝の持ち腐れになる可能性は否定できない

ただ、今回は馬体重の小ささと管囲がマシな点を差し引いて多少色はつけた

筋肉自体は悪くないので、脚の加減のみだが果たして

 

 

馬体 D  歩様 B  血統構成 C  丈夫さ △

 

総評 

 

 

 

28.シロインジャーの19(父:ジャスタウェイ.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019028

 

この身体のメリハリのなさはジャスタウェイ産駒独特のもの

上のラトーナなどよりもずっとジャスタウェイしており、この馬も可動域や歩様もパッと見良くはないが、5ハロン競馬などでラップを刻み続ける競馬が得意な馬はこの類
消耗戦の差し競馬でこの血は活きてくる

この馬は5月生まれとは思えないくらい身体がしっかりしており、恐らくここからまだまだ育つ

測尺の数字を見ても、時期を考えれば水準以上であろう

脚の曲がったラトーナよりもこちらの方が安いので、実績のない人が一般抽選で狙うくらいの気持ちで買うくらいなら良さそう

 

 

馬体 B  歩様 C  血統構成 D  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

29.シーイズトウショウの19(父:キンシャサノキセキ.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019029

 

配合の目的がはっきりした馬で、馬体も綺麗に狙い通り

4月生まれとは言え十分早期デビューを狙える血統で、特に良いのは身体の使い方

とにかく牝馬らしい柔らかさがあり、首も短く芯もある

お尻の形も良く、胸囲もあるので、ここからボリュームが出てこれば、十分短距離の一線級でもやっていけそうな気配すらある

シーイズトウショウに1番相性が良い配合がキンシャサノキセキだったんじゃと思えるような馬だが、これだけの馬でも2000万と、やはり高齢出産だと評価は落ちる

もっと早くにこの配合の馬を見たかった

 

 

馬体 B  歩様 A  血統構成 A  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

30.シルクユニバーサルの19(父:ディープブリランテ.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019030

 

セタブリランテスの全弟となるが、出来としては上々

見た目はがっしりとした筋肉質な馬だが、動き自体もかなり良く、値段を考えれば良い馬だと思う

兄は募集時時点では既に腰の位置が落ち着いており、完成度の高い筋骨隆々な馬だったのだが、この馬はまだまだ成長途上

特にここから成長が見込めそうなトモは、まだまだ腰高にも関わらず後ろから見ると随分立派な筋肉をまとっており、育っていく過程でどうなるのかが楽しみ

個人的な比較となるが全兄よりも良いのでは?と思える馬

 

 

馬体 B  歩様 B  血統構成 C  丈夫さ △

 

総評 

 

 

 

 

続く