2020年度シルク募集馬考案【1〜10】

1.イルーシヴウェーヴの19(父:ディープインパクト.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019001

 

母がマイラーということもあり既に筋肉量豊富なスピードタイプのディープ産駒で、個人的には多少脚の短さが気になるのと、産まれが早いのでもう少しトモの幅が欲しかった

淀の長距離が得意な、身体のバネで走るディープ産駒とは違ったタイプ

馬全体の作りはまだまだ甘いものの、そのスピードを受けきるだけの身体の構成は持っており、怪我にも耐えうる頑丈さやパワーも備えた馬だが、全兄が6億円で売れたにも関わらず、この価格でクラブ募集する理由が見えない

緩さを考えると秋デビューになるだろう

 

 

馬体 C  歩様 C  血統構成 B  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

2.イスパニダの19(父:ディープインパクト.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019002

 

写真を見た瞬間凄い馬が来たなと思ったら堀厩舎

昨年のノックオンウッド、一昨年のサリオスとこの厩舎に入る高馬は結果を出しており、今年は満を持してのディープ産駒

測尺も馬体も素晴らしい見た目、欠点と言えば現時点での前脚と種馬になれなきゃペイできないようなバカ高い値段くらいなもの

若干窮屈な動きをするが、高さも幅もあるため身体が育てば恐らく解消されるであろうし、動き自体は柔らかさと素軽さを持ち合わせているという、ディープ産駒としてはまさに現状100点の馬

逆に何故セリに出さなかったのかと懐疑的になってしまうような馬であるため、体質や気性には注視したい

 

 

馬体 A  歩様 B  血統構成 A  頑丈さ △

 

総評 

 

 

 

3.サロミナの19(父:ディープインパクト.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019003

 

シルク御用達の血統であるサロミナからは、ラストクロップのディープインパクト

今年クラシック賑わせた半兄のお陰で血統価値も高騰している訳だが、さすがにお高くGIでも勝たないとペイラインに乗れないと言うのは牝馬のきついところ

馬体に関しては重厚なドイツ血統よろしく腹袋が目立つタイプで、全姉のサラキアに身体の構成はそっくり

動かしても良いバネを持っているが、筋肉量的には現時点でサラキア以上とは言えないため、この値段だと躊躇する

 

 

馬体 C  歩様 B  血統構成 A  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

4.リアアントニアの19(父:キングカメハメハ.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019004

 

こちらもラストクロップとなるキングカメハメハの仔

シルク一次募集のキングカメハメハはこの馬1頭のみであり、最終年の種付け頭数を考えてもこれが唯一のチャンスかもしれない

この馬のセールスポイントは間違いなくお尻

後ろから眺めた際の肉の塊は、牝馬とは思えないレベルで、誇張ではなくアーモンドアイに匹敵する

対しての歩様は色々と考えもので、バランスこそ良いものの後ろ脚の出に比べて前がスっと出てこない

角度や繋ぎも少々不安要素で、現状のでかい身体を持て余してしまう可能性は少なくない

 

 

馬体 A  歩様 C  血統構成 B  丈夫さ △

 

総評 

 

 

 

5.テルアケリーの19(父:ハーツクライ.牡)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019005

 

来年より種つけ数が制限されることとなり、一層プレミア感の増す父ハーツクライ

5月生まれとは思えないくらいの雄大な背中と馬格を持っており、現状小さい胸囲も数ヶ月あれば周りに追いつくであろう

特にこの馬は背中にゆとりのあるハーツクライ産駒にとって、生命線とも言える大きな可動域を持っているため、非常に楽しみな馬

後ろ繋ぎが柔らかすぎるのが少々怖いが、寝ている訳では無いのでこれが瞬発力に変わる馬であれば大きな舞台での活躍も有り得るかもしれない

 

 

馬体 B  歩様 A  血統構成 B  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

6.マンドゥラの19(父:ハーツクライ.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019006

 

毎年募集されるシルク恒例の安価なハーツクライ牝馬

値段こそ良心的なものの、母系に重ための欧州ノーザンダンサーが二本あり、父がハーツクライとなると、馬自体も随分ともったりとした感じ

ハーツクライがアメリカのスピード血統に相性が良いのは、自身の母系のせいもあろう

可動に関しても悪くは無いのだが、コロコロとした体型で非常にトモが甘いため、時間はかかりそう

仮にデビューするにしても牝馬であるためどこを目標に走ればいいのか悩ましい馬である

 

 

馬体 D  歩様 C  血統構成 D  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

7.モルジアナの19(父:ダイワメジャー.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019007

 

体高の低さにメリハリのない馬体と、成功サンプルとしては心許ないダイワメジャー産駒

ダイワメジャーの子は重厚な馬が多いイメージであるが、GIで活躍するような産駒は、この時期大抵トモの高さも身体の幅も持ち合わせている

可動域も並以下で背中もないため、おおよそ小回り競馬上のダート短距離先行馬以外に想像がつかない

しかも牝馬のダート馬とあれば使うレースも限られてくる上に、数を使えない木村厩舎とくればかなり厳しいのではないか

 

 

馬体 E  歩様 D  血統構成 C  丈夫さ ◎

 

総評 

 

 

 

8.ファシネートダイアの19(父:ロードカナロア.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019008

 

この世代より800万と急激に種付け料が上がったロードカナロア

測尺が非常に立派な馬だが、1月生まれ相応な数字であるため、全面的に持て囃すべきではない

逆に、1月生まれでそこそこ馬体重が付いてきている時期の割に、前が強くトモの筋肉が発達しきっていないところもある

サートゥルナーリアやアーモンドアイを見てわかるよう、ロードカナロアはまずお尻
差しの出来ないカナロアには少し足りない馬が多いのは気がかり

一応母父アグネスタキオンを気にしなくともいいくらい身体は丈夫であろう

 

 

馬体 C  歩様 C  血統構成 C  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

9.ピラミマの19(父ロードカナロア.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019009

 

競走成績に反して仔出しが非常に優秀なピラミマ

元々サンデーサイレンスを持たない血統のため、サンデー系の受け皿として子供を出してきた

今年は血統内に一切サンデーを持たないカナロア配合してきたため、評価は2分しそうだが、個人的には素晴らしい馬だと思う

圧倒的なトモの筋肉と可動域を持ち合わせており、サンデーが入っていないことなどお構い無し

そもそもホワイトマズルで活躍馬を出した繁殖には無粋なのかもしれない

少々気になるのが右後ろ脚の送りだが、そこさえ気にならないのであれば牝馬と言えど十分値段に見合った馬である

 

 

馬体 A  歩様 B  血統構成 B  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

10.モシーンの19(父ロードカナロア.牝)

 

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2020/2019010

 

幼すぎてまだまだシルエットが固まっておらず、どのように育つのか分かりかねる馬

シルク御用達の繁殖であるモシーンの仔であるが、牝馬で6000万と言うのは、本来はディープインパクト産駒にのみ許された価格

現時点で当歳と見紛うような牝馬を木村厩舎に入れて、引退まで何戦出来るのかと言ったところ

体高があるのである程度までは育つであろうし、馬自体歩かせてのバランスも良いし、バネもある

ふっかけても完売する以上適正価格と言われればそれまでだが、流石に追加募集枠にするなどしてほしかった馬

 

 

馬体 B  歩様 B  血統構成 B  丈夫さ 〇

 

総評 

 

 

 

 

続く