2019年度シルク募集馬考案【11~20】

11.フィロンルージュの18(父ロードカナロア)

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2019/2018011

産まれが遅いため注目されにくい馬だが、カナロア牝馬としては全てが理想的
非常に後肢の可動域も優秀でそれを補うだけの筋肉も立派なもの
シルエットもトモの大きさと首差しがマッチしており、胸囲が後5cmあれば大人気だったはず
成長次第では重賞クラスになれると思うも、ロードカナロアとは相性がすこぶる悪い母系の超ダート血統が疑問
他クラブだが同じような血統のベルクワイアは、当初の人気に比べここまで思ったような成績を残せていない

馬体 B 歩様 A 血統構成 C 丈夫さ 〇

総評

 

 

12.シルクユニバーサルの18(父オルフェーヴル)

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2019/2018012

今の時点で500kg超え
でかいしキレないので、差しは無理
繋ぎを見てもダートが本懐であろう
管囲はサイズに違わずでかいが、前脚は立ち繋ぎで弓がかる
これだけの大きさで果たしてデビューできるのかと言ったところ
シルエットも凡庸で身体に対してのトモの大きさがこれだと特筆すべき点もない
母は優秀であるが、付ける種馬を間違えたとしか思えない

馬体 D 歩様 C 血統構成 C 丈夫さ △

総評

 

 

13.ガラディナーの18(父ハービンジャー)

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2019/2018013

シルクから毎年ハービンジャーの仔を預けられる大竹厩舎に今年もまた1頭
一見馬っぷりが良く、シルエットもハービンジャーらしい背中とトモを持っており、お値打ちものだと思うのが、実はこの母の子は全体的に身体を良く見せる子が多い
そして現状、後ろ繋ぎが寝すぎて、蹴りの力が分散している
恐らく1次完売レベルの人気もするだろうが立派な見た目に反して地雷の可能性は低くないと思う

馬体 C 歩様 D 血統構成 B 丈夫さ 〇

総評 

 

 

14.ライツェントの18(父ハービンジャー)

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2019/2018014

同じハービンジャーでも見た目はガラディナーの仔の方が良いのだが、この馬に関しては全姉であるディアドラ自体がこんな身体であったことを考慮すべきか否かが評価の分かれ目
基本的にスペシャルウィークの悪い部分(トモ)がハービンジャーを殺す身体であり、姉も当初あそこまで走るとは思えなかったのだが、この馬に関しては姉以上に胴が詰まった分難しい部分も出てくるであろう
即尺も微妙で、このレベルの管囲の細さと馬体重の小ささは減点にしかならない
ただ、反して身体の柔らかさや可動域はなかなかのもので、さすがG1馬全妹といったところである

馬体 D 歩様 B 血統構成 B 丈夫さ △

総評 

 

 

15.ブロンシェダームの18(父ルーラーシップ)

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2019/2018015

現状の大きさを考えれば即尺は問題なし
長い背中に高いトモとルーラーシップの基本は抑えている見た目に一見問題なさそうだ馬だが、ディープの血が入っているのに可動域が小さい
トモ高の馬はどうしても歩幅が小さく見えるものだが、この馬はルーラーシップ産には珍しく脚が短いので致命傷になりえる可能性も無きにしも非ず
新規開業厩舎というのも博打要素で、馬の選定に厩舎の比重がでかい人は眼中にないであろう

馬体 C 歩様 D 血統構成 C 丈夫さ 〇

総評 

 

 

16.スナッチマインドの18(父ルーラーシップ)

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2019/2018016

350kgしかない馬体に、リスクがデカすぎる前肢と繋ぎ
筋肉の量も足らないだけでなく硬いという余りにもコメントに困る馬
母自体がシルク御用達の血統で、自身もディープインパクト産駒として5勝を挙げた馬
ディープ産駒を買える出資者は金が余ってると踏んで、母の出資者に高値で売ろうという魂胆を感じてしまう
牝馬だし、セリに出しても二束三文にしかなるまい

馬体 E 歩様 D 血統構成 B 丈夫さ ×

総評

 

 

17.シーズインクルーデットの18(父ドゥラメンテ)

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2019/2018017

キンカメ系の馬に準えても骨格、筋肉につき方等バランスの良さは随一
首やトモからは父の血の影響がまざまざと感じられる
キレる差し馬として既に身体が完成されており、欠点と言う欠点がない
ただ、そこそこ大きな馬になりそうなのにまだまだ踏み込みが足りず脚の動きが忙しい上に、ダート短距離を排出するヒムヤー系の母の影響か、腹袋がすっきりしない
本懐はマイル前後で、購入者が思い描く距離適性ではないのかもしれない

馬体 B 歩様 B 血統構成 A 丈夫さ 〇

総評

 

 

18.スイープトウショウの18(ドゥラメンテ)

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2019/2018018

体幹が強く胸囲も水準を上回る馬、繋ぎも寝気味だが、可動域も標準で背中が柔らかく力は逃げていないので問題ない…というかむしろ武器になりえる
繋ぎの返しを見るにキレを本懐とする馬なので、母の名を見る限り後は気性とのご相談ではあるが、これだけ寝た繋ぎを力に変えるとなれば追い込み競馬こそが身上か
心配点としては、おおよそキンカメ系の見た目ではなく、直立した写真で後ろに脚が流れており母親の影響が強気出過ぎているのだが、ドゥラメンテのスタンダードを外してどう影響するか

馬体 B 歩様 B 血統構成 B 丈夫さ 〇

総評

 

 

19.ディープストーリーの18(父ドゥラメンテ)

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2019/2018019

シルエットや歩様に関しては欠点は少なく、一見そこそこやれそうに思えるが、
これだけ身体が小さく管囲が細いこと自体が大問題
更に胸囲はここからそこそこ育ちそうだが、血統の割にお尻のボリュームが無いので、どのような競馬をするかが想像出来ない
本当に走る馬なら母のいた厩舎に入るであろうし、おおよそ出資対象として扱うのは厳しい

馬体 D 歩様 C 血統構成 C 丈夫さ △

総評

 

 

20.レネットグルーヴの18(父モーリス)

https://www.silkhorseclub.jp/horse_bosyu/2019/2018020

まず一目でおしりの筋肉量ともったりとした腹に圧倒される
これがモーリスのデフォルトなら、種牡馬としてもやれそうだし、実際人気しそうな馬である
ただこの馬に関しては、右前脚に不穏、ただでさえ内向してフラフラしている脚が弓脚と出てしまった
既にある程度大きさのある馬で現状ですら前を庇うせいで後ろの力も入らない
怪我のリスクと能力減退両方に影響する懸念がある
萩原厩舎が引き受けた理由がよく分かる

馬体 B 歩様 C 血統構成 C 丈夫さ △

総評

 

 

続く