どうも、おはこんばんちわっす
うまうまジェントル氏です
我らの阪神タイガースが怒涛の快進撃で8連勝をしたその裏で、
メジャーリーグ、ニューヨークヤンキースに所属する、田中将大投手
が靭帯断裂の怪我のため、故障者リスト入りしました
昨年、シーズン無敗の24連勝という空前絶後の大記録を打ち立て、あ
の楽天を日本一に導いた絶対的エース
我々の年代だと、楽天開設当初のとんでもなく弱い時代を知っています
ので、よくもたった9年かそこらでよく日本一になったなと感慨深く思い
ます
そういや、阪神も最後に優勝してから早9年・・・
この9年間、ほとんどの年は何となくAクラスにはいますが、必ず1位には
原巨人、落合中日の名前がありました
今年も2位広島とゲーム差なしの3位に踏ん張ってはいますが、先発、中継
ぎがともに慢性の駒不足
次の優勝は一体いつになるんでしょうかね
それはさておき、田中投手の現在の年俸は日本円で約23億円
昨年の圧倒的な実績と、若い年齢が評価されての7年契約と160億円もの
大金で楽天からヤンキースに移籍したのですが・・・
1年目から今後に暗雲が立ち込める形となりました
ここまでの田中投手はここまで12勝と大活躍をしていましたが、
懸念されていたスプリットの多投が原因となったのか、ここ数試合は
あまり良い結果を残せていませんでした
そんな中での靭帯断裂・・・大型の契約金での移籍のためか、既に
現地のヤンキースファンからは、
「もう顔も見たくない!」
「給料泥棒!!」
「今すぐトレードに出せ!」
「オレは最初から駄目だと思っていたぜ、こんな奴」
「これは・・・井川の再来!?」
などの怒号が飛び交う始末
ここまでの成績は12勝4敗と、数字だけ見ればどう考えても優秀な成績
なんですが
アメリカ人特有の熱い手のひら返しとでも言うんでしょうかね
今後怪我が治ったところで、今までどおりのスプリットが投げれるか
どうかという不安もありますし、田中投手の選手生命が心配されます
この田中投手の故障に見立てて、何か競馬の話をしようと
思ったのですが・・・鳴り物入りで日本にやってきて、すぐに
故障して駄目になった馬・・・・・・
確かに、鳴り物入りでやってきた種牡馬で泣かず飛ばずで終わった
馬はたくさんいますが、原因が故障という条件付となると・・・
何か良い馬はいないかと思い返してみたら、少しニュアン
スは違うかもですが、こんな馬がいましたね
今日のお話はソルティンゴです
ソルティンゴという種牡馬をご存知の方はいらっしゃるでしょうか?
元々、社台ファームの吉田善哉元総帥の持ち馬で主にイタリアで走って
いた馬ですね
70年代~80年代の当時、まだ競馬大国として君臨していたイタリア
ミラノ大賞を勝った実績が評価され、吉田代表が日本で種牡馬にするた
めに所有権を全部買い上げ、無事に日本で種牡馬入りが決まったソルテ
ィンゴ
当時はまだ、海外の1流馬を日本で種牡馬にするなど夢のようなお話
いくらジャパンマネーを積まれても、種牡馬の墓場とまで揶揄された
日本に馬を売るような物好きはいませんでした
そこで社台ファームが行っていたのは、デビュー前の若い馬をセリで
落として、それを現地で走らせて種牡馬として輸入する方式
ノーザンテーストも、リアルシャダイも、そしてこのソルティンゴも
そのような流れで本邦への種牡馬入りを果たした馬です
かのサンデーサイレンスなどは、現役時に吉田オーナーが持ち分
を1/4ほど購入し、先々の日本への種牡馬入りへ礎を築いていた
と言うのですから、その先見と慧眼には恐れ入ります
そうでもしないと、いくら本国で種牡馬として期待されなかったとは
いえ、日本にサンデーサイレンスなんかが来るわけがなかったのです
そんな時代に、海外の一流馬を日本で種牡馬入りさせる確実な方法
は、やはり馬自体をセリで購入する方法
セリだと、いくら日本人が手を上げてもNoとは言えませんからね
そんな中、社台ファームの期待に答え、無事イタリアのG1を勝って種牡馬
入りしたソルティンゴは1年目の種付けを終えて
今後は社台ファームを支える種牡馬として期待されたのですが・・・
そんな中で大きな事故が起こります
ソルティンゴの担当厩務員が、放牧地を間違えて他の種牡馬の中に放り込
んでしまったのです
当時、同じ牧場で繁用されていたバウンティアスの放牧地に放り込まれた
ソルティンゴ
北海道などで牧場見学をしたことがある人はご存知でしょうが、元々サラ
ブレッドは縄張り意識が強く、大人の牡を同じ放牧地に放つなどはありえ
ません
基本、大きく区切られた敷地で一頭の馬が悠々と草を食むのですが、そんな
中に担当厩務員のミスで放り込まれた馬はどうなるか・・・
自分の縄張りを荒らされたと怒り狂ったバウンティアスは、羅刹のごとく
大暴れ
蹴り飛ばされた挙句、打ち所が悪く受精能力を失ってしまう事態になった
のです
男なら、ソルティンゴの負った痛みにどうしても同情してしまうのですが
何よりも心に傷を負ったのは、担当していた佐々木場長
何と、ソルティンゴが駄目になった責任を感じて、遺書を書いた後に
自ら腹を切って自殺してしまいます
そんな悲しい事件の後も、吉田社長はソルティンゴの復活に一縷の希望
を持って治療に励んでいたのですが、結局ソルティンゴはその時の傷が
元で2年後に死亡
まだ、1年目の産駒がデビューすらするのを見届けることすら出来ずに
この世を去ることとなりました
そんな中、唯一残された1年目の産駒からスズパレードが出現
1年目のダービーには4頭ものソルティンゴ産駒が名を連ねる
事態に・・・
あのサンデーサイレンスですら、1年目のダービーには2頭の産駒
を送り込むのが精一杯
※と言っても、その2頭がジェニュインとタヤスツヨシですが・・・
そんな中、1年目のダービーに4頭もの産駒を送り込む事に成功した
ソルティンゴは、一体どんな気持ちで天国からダービーを見ていたの
でしょう
牧場を襲った大きな悲劇から3年・・・ソルティンゴが種牡馬能力の
片鱗を見せたことで、溜飲を下げたのか、尚更悔しさが増したのかは
私には分かりません
が、現社台ファームの代表である吉田照哉氏は
「ソルティンゴだけは残念だった・・・たった1年であれほどの馬を出せた
種牡馬、無事ならどれだけの名種牡馬になれたか分かりません」
と当時の様子を悔やむ記事を昔読みました
今なら仮にこんな事件が起きたら、ネットで
ソルティンゴwwwwwwwww
などとネタにされそうな馬ですが、もし無事に種牡馬をしていたら
どうなったでしょうかね
今、何の感情も抜きに血統を見ると、ネアルコを経由しないフェアトライ
アル系にアリシドンなどの長距離の血
さすがに今も主流で残っているような系統の馬には見えませんが・・・
でも、日本では同じイタリアマイナー血統のトニービンの血が今でも立派
に生きているんですよね
直系だけならもう既に滅んでそうなディクタスも、ステイゴールドや
サッカーボーイの中で延々と生き続けてますし、もしかしたらソルティン
ゴも・・・とは思わずにいられません
それでは、今週の予想です
よろしくどうぞ~



